
「肝斑にピコレーザーを当てると悪化するって本当?」「ピコトーニングなら受けても大丈夫?」と不安に感じていませんか。
実際に当院にも、インターネットで「レーザーを当てると肝斑が濃くなる」という情報を見て、不安になり相談に来られる患者さまがいらっしゃいます。そこで今回は、ピコレーザーで肝斑が悪化する原因やピコスポットとピコトーニングの違い、施術後に濃く見えたときの対応、肝斑を悪化させないための治療の受け方まで詳しく解説します。肝斑の見分け方については別途以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミと肝斑の違いを徹底解説|原因・見分け方・効果的な治療法と予防のポイント
ピコレーザーで肝斑は悪化する?

ピコレーザーそのものが肝斑を悪化させるわけではありません。肝斑に適さない照射方法(照射モード)や強すぎる出力でレーザーを当てることが、悪化につながる原因です。
そのため、肝斑治療では「ピコレーザーを使うかどうか」だけではなく、肝斑の状態に合わせた照射方法(照射モード)や出力で調整してもらえるかが重要です。
なぜ・どんなときに肝斑は悪化するのか
肝斑は紫外線や炎症などの刺激を受けて濃くなることがあるため、レーザーの当て方だけでなく、治療中に肌へ加わる刺激にも注意が必要です。ここからは、ピコレーザーによる治療中に肝斑が濃くなる主な原因を3つに分けて解説します。
肝斑は刺激を受けるとメラニンが増えやすい

肝斑は、紫外線や摩擦などの刺激を受けると、メラニンが増えて濃くなることがあります。 そのため、レーザーの照射方法だけでなく、普段のスキンケアで肝斑のある部分を刺激していないか確認することも大切です。
実際に当院では、肝斑を薄くしたいという思いから、化粧水を浸透させようと肝斑のある頬だけを集中的に何度も強く押していた患者さまがいらっしゃいました。肌のために行っていたスキンケアでも、肝斑のある部分を繰り返しこすったり強く押したりすると刺激になります。
肝斑治療ではレーザーの出力だけに注意するのではなく、洗顔や化粧水をつけるときも肝斑部分を強く触らず、できるだけ摩擦を与えないようにしましょう。
スポット照射・高出力・短い間隔で刺激が強すぎたとき

肝斑には、ピコスポットのような高出力の照射ではなく、低出力のピコトーニングで刺激を抑えながら治療します。 強いレーザーを当てると肌への刺激が大きくなり、肝斑が濃くなることがあるためです。
実際に当院でも、「出力を上げた方が早く肝斑が取れるのでは?」と質問される患者さまがいらっしゃいます。しかし、肝斑は出力を上げれば早く薄くなるものではありません。
ピコトーニングは、肌の反応を確認しながら低い出力で照射し、徐々にメラニンを減らしていくため、肝斑の治療に適しています。
施術後に強い紫外線を浴びたとき

ピコトーニングによる治療中に強い紫外線を浴びると、肝斑が濃くなる原因になります。 肝斑は紫外線の影響を受けやすく、治療を続けていても日焼けによってメラニンが増えることがあるためです。
実際に当院でも、治療中に「シミが濃くなった気がする」と相談された場合は、レーザーの影響だけでなく、海や屋外レジャー、海外旅行などで強い紫外線を浴びていなかったかを確認しています。
紫外線は季節を問わず降り注いでいるため、肝斑の治療期間中は1年を通して紫外線対策を続けましょう。 外出時は日焼け止めを使用し、長時間屋外で過ごす場合は帽子や日傘も併用してください。
紫外線がシミに与える影響については、以前の記事で詳しく解説していますのでご参照ください。
関連記事:日焼けでシミができる?仕組みと正しい予防・ケア方法
施術後に濃く見えるのは「悪化」とは限らない
ピコトーニング後に肝斑が濃く見えても、必ずしも悪化したとは限りません。 施術直後の肌状態によって一時的に濃く見える場合と、実際に肝斑が濃くなっている場合があるため、経過を確認する必要があります。ここからは、施術後に肝斑が濃く見える理由と、悪化が疑われる場合の対応について解説します。
照射直後は赤みなどで濃く見えることがある

ピコトーニング後に赤みが出ても、それだけで肝斑が悪化したとは判断できません。
画像が当院の症例なのですが、レーザー照射直後は一時的に赤みが出ることがありますが、画像のような軽い赤みであれば数時間〜1日程度で落ち着くことが一般的です。これは肝斑の色素そのものが濃くなった状態とは異なります。
赤みが落ち着いたあとも照射前より色が濃く見える場合は、肝斑の変化だけでなく、レーザーの刺激による炎症後色素沈着などが起きていないか確認する必要があります。
施術直後の見た目だけで判断せず、赤みが引いてから治療前の肌と比較しましょう。濃くなった状態が続く場合は、次の照射を受ける前に医師へ相談してください。
数週間たっても濃さが戻らない場合は照射の見直しが必要

照射から時間がたっても以前より濃く見える場合は、治療前の写真や肌の状態と比較して、本当に肝斑が濃くなっているのかを確認します。 肌の色は紫外線や乾燥などの影響でも変化するため、「前より濃くなった気がする」という感覚だけでは判断しにくいためです。
一般的には、治療前後の写真と現在の肌を比較し、肝斑の色や広がり、照射した部分に色素沈着が起きていないかなどを医師が確認します。その結果をもとに、次の照射を続けるか、治療内容を見直すかを判断します。
当院ではさらに、初診時・治療途中の3〜5回目・コース終了前を目安に、画像のようにVISIAで肌を撮影しています。通常写真による見た目の比較に加えて、VISIAの解析画像を参考に、通常写真ではわかりにくいシミの状態や濃さ、範囲の変化も確認します。
こうした画像による比較と医師の診察を行い、必要に応じて内服薬の追加や別の施術を検討します。
悪化が疑われるときは次の照射前に診察を受ける

治療前より肝斑が濃くなったと感じる場合は、そのまま次のピコトーニングを受けず、事前に医師へ相談してください。 クリニックによって診察のタイミングは異なるため、毎回レーザー照射前に医師が肌を確認するとは限りません。
そのため、「前回より濃くなった」「いつもと肌の状態が違う」など気になる変化があれば、自分から伝えることが大切です。診察では現在の肌状態を確認し、必要に応じて照射時期や出力、治療内容を見直します。
肝斑は、濃くなったからといってレーザーを強くすればよいわけではありません。肌の変化を確認したうえで、その時の状態に合わせて治療を調整します。
肝斑を悪化させずに治療するポイント
肝斑を悪化させずに治療するには、レーザーの種類や出力だけでなく、治療を始める前の診断や治療方法の選び方も重要です。 肌の状態によって適した治療は異なるため、肝斑だからと一律に同じ治療を行うわけではありません。ここからは、肝斑治療を始める前に確認したいことや、ピコレーザーの受け方、レーザー以外の治療方法について順番に解説します。
治療前に肝斑かどうかを診断してもらう【最初の診断が重要】

肝斑を悪化させないためには、初回カウンセリングでレーザーを受ける前に、肝斑なのかほかのシミなのかを医師にしっかり見分けてもらうことが重要です。
肝斑と老人性色素斑などが同じ頬に混在することもあり、見た目だけでは判断が難しいケースがあります。
診断が適切でないままシミ取りとして強いレーザーを照射すると、肝斑が重なっている部分に刺激を与え、かえって濃くなる可能性があります。そのためクリニックを選ぶ際は、肝斑やシミの診療実績、医師の専門性、実際に受診した方の口コミなども確認しておきましょう。
低出力で肌の変化を確認しながら照射する

ピコトーニングは、低い出力で照射を重ねながら、少しずつ肝斑の改善を目指す治療です。 1回の照射で肝斑を取り切る治療ではないため、一定の間隔を空けながら複数回の治療を行います。
当院では基本的に1か月に1回のペースで照射し、毎回同じ条件で機械的に治療するのではなく、そのときの肌の状態を確認しながら進めています。
肝斑治療では、短期間で一気に薄くすることを目指すのではなく、肌の反応を確認しながら適切なペースで治療を続けることが重要です。
レーザー以外の選択肢も検討する

肝斑は、ピコレーザーだけで治療するのではなく、内服薬や外用薬などを組み合わせて治療することがあります。 レーザー治療がすべての肝斑に必要とは限らないためです。
2025年に公表された38人の皮膚科医による国際コンセンサスでも、肝斑治療には外用薬やトラネキサム酸など複数の方法が示されており、レーザーなどの機器治療は、ほかの治療で十分な改善が得られない場合などに検討されています。
そのため、ピコトーニングだけにこだわらず、これまで受けた治療や肝斑の状態を医師に伝え、内服薬や外用薬を含めた治療方法を相談しましょう。肝斑の治療方法について詳しくは以前投稿した関連ページをご覧ください。
【画像案】
「肝斑治療=レーザーだけではない」を示す治療マップ。中央に「肝斑」、周囲に「紫外線対策」「内服薬」「外用薬」「必要に応じたレーザー治療」を配置。ランキングにはせず、医師が組み合わせを判断する構成。
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当院は、浜松駅/新浜松駅から徒歩3分に位置する美容皮膚科クリニックです。浜松市の方をはじめ、磐田市や袋井市などからも多くの患者様にご来院いただいております。
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まとめ
ピコレーザーは肝斑の治療に使用されることがありますが、肝斑がある部分への強い照射や、治療中の紫外線・摩擦などによって色が濃くなることがあります。重要なポイントは以下の通りです。
- ・肝斑がある部分へのピコスポットは慎重に判断する
- ・肝斑と老人性色素斑が同じ頬に混在していることがある
- ・ピコトーニングは強く照射すれば早く薄くなる治療ではない
- ・濃く見えた場合は紫外線や摩擦などレーザー以外の原因も確認する
- ・治療前だけでなく、治療途中も通常写真やVISIAで変化を比較する
実際に当院でも、ピコスポットを希望して来院されたものの、診察で肝斑が確認されたためスポット照射を行わず、肝斑治療をご案内することがあります。「ピコレーザーで肝斑が悪化しないか不安」「自分のシミが肝斑か分からない」という方は、まずは無料カウンセリングでご相談ください。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




