ニキビは遺伝する?体質との関係や原因・予防法を解説 – ハートライフクリニック(静岡県浜松市の美容皮膚科・美容外科)

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ニキビは遺伝する?体質との関係や原因・予防法を解説

ニキビは遺伝する?体質との関係や原因・予防法を解説

「親もニキビが多かったから、自分もニキビができやすいの?」「ニキビ体質は遺伝する?」と不安に感じていませんか。
実際にカウンセリングでも、「家族もニキビが多いから遺伝だと思う」「体質だから仕方がないのかな」と半ば諦めながらも、「できることなら治したい」とご相談に来られる患者さまがいらっしゃいます。
そこで今回は、ニキビと遺伝の関係から、家族でニキビができやすい理由、予防法、繰り返す場合の治療まで解説します。「遺伝だから治らない」と諦める前に、自分のニキビに何が関係しているのかを確認してみましょう。

執筆者

土屋 皓大

ハートライフクリニック院長

主な資格等

日本形成外科学会認定専門医/日本医師会認定産業医/乳房インプラント責任医師/臨床研修指導医/臨床研修指導医/日本形成外科学会/日本形成外科学会(JSAPS)/日本美容皮膚科学会/日本創傷外科学会/日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会

略歴

2019年に新潟大学医学部医学科を卒業後、石巻赤十字病院で初期研修を修了。
神戸大学医学部附属病院、神鋼記念病院、聖隷三方原病院の形成外科で研鑽を積み、2026年4月よりハートライフクリニック院長に就任。形成外科専門医として、目周りの施術や美肌治療を得意とし、正直で誠実な説明、自然で無理のない仕上がりを大切に診療を行っています。

一言

ニキビのお悩みは、見た目だけでなく気持ちにも大きく影響するものです。
ハートライフクリニックでは、患者さま一人ひとりの肌状態や生活背景、不安なお気持ちに丁寧に向き合いながら、無理のない治療をご提案しています。症状を一時的に抑えるだけでなく、繰り返しにくい肌づくりを目指し、納得して治療を受けていただけるよう、わかりやすい説明と誠実な診療を大切にしています。
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ニキビは遺伝する?

ニキビのできやすさには、遺伝が関係します。ただし、親にニキビがあるからといって、子どもにも必ずニキビができるわけではありません。どのような点が遺伝と関係しているのか、詳しく見ていきましょう。

親にニキビがあると子どももニキビができやすい

親にニキビがあった方は、親にニキビがなかった方と比べて、ニキビができやすい傾向があります。
実際に、リトアニアの7〜19歳1,277名を対象とした研究では、親にニキビ歴がない場合と比べて、父親にニキビ歴がある場合は1.7倍、母親では2.1倍、両親ともにある場合は2.6倍、本人にニキビがみられることが報告されています。
ただし、親のニキビがそのまま受け継がれ、同じ場所にニキビができるという意味ではないので注意しましょう。ニキビのできやすさに関わる肌の特徴が、遺伝の影響を受ける場合があるということです。
では、どのような肌の特徴がニキビのできやすさにつながるのでしょうか。次から詳しく見ていきましょう。

皮脂の分泌量は遺伝が関係することがある

皮脂の分泌量は遺伝が関係することがある

ニキビのできやすさに関わる肌の特徴の1つが、皮脂の分泌量です。
親の皮脂分泌が多い場合、子どもも皮脂が多くなりやすい体質を受け継ぐ可能性があります。皮脂が多いと毛穴の中にたまりやすくなり、ニキビができるきっかけになります。
実際に当院でも、「家族もニキビだから自分も遺伝だと思う」と来院された患者さまを診察すると、皮脂の分泌が多い方が多くいらっしゃいます。

毛穴が詰まりやすい肌質は体質の影響を受ける

毛穴が詰まりやすい肌質は体質の影響を受ける

ニキビのできやすさに関わる肌の特徴の2つ目が、毛穴の詰まりやすさです。先ほど解説したように、皮脂が多いと毛穴にたまりやすくなりますが、皮脂量がそれほど多くなくても、毛穴の出口に角質がたまりやすい方はニキビができやすくなります
毛穴の詰まりやすさには、角質のでき方や毛穴周辺の肌の働きなど、生まれ持った体質も関係します。そのため、親が毛穴詰まりを起こしやすい肌質の場合、子どもも同じように毛穴が詰まりやすい特徴を受け継ぐ可能性があります。
たとえば、顔全体はそれほどベタつかないのに、白いポツポツとしたニキビを繰り返す方は、皮脂の多さだけでなく毛穴の詰まりやすさが関係していることがあります。

ニキビができる仕組み

ここまで解説した皮脂の多さや毛穴の詰まりやすさが、実際にどのようにニキビにつながるのでしょうか。ニキビは、毛穴に皮脂がたまった状態から始まり、アクネ菌が増えて炎症を起こすことで赤ニキビへと進行します。ここからは、ニキビができるまでの流れを順番に見ていきましょう。

皮脂と角質が毛穴に詰まる

皮脂の詰まりとアクネ菌の増殖

ニキビの始まりは、毛穴の出口が角質で塞がれ、皮脂が毛穴の中にたまることです。
先ほど解説したように、皮脂が多い方や毛穴が詰まりやすい肌質の方は、この状態が起こりやすくなります。毛穴の中に皮脂がたまると、白く盛り上がった「白ニキビ」や、毛穴の出口が開いて黒く見える「黒ニキビ」ができます。
この段階では強い赤みや痛みがないことも多いですが、毛穴の中ではニキビが始まっているニキビの初期の状態です。

アクネ菌が増えて炎症が起こる

皮脂分泌と炎症反応

毛穴に皮脂がたまった状態が続くと、皮脂を好むアクネ菌が増え、炎症を起こすことがあります。
炎症が起こると、白ニキビや黒ニキビだった状態から、赤く腫れた「赤ニキビ」へ進みます。さらに炎症が強くなり、膿がたまると黄色く見えるニキビになることもあります。
炎症が長引いたり強くなったりすると、赤みや色素沈着、凹凸のあるニキビ跡につながることもあるため、繰り返す場合は早めの治療が必要です。ニキビの種類ごとの見分け方や特徴について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:【写真付】ニキビの種類と見分け方を医師が徹底解説!

家族でニキビができやすいのは生活環境も関係する

家族でニキビができやすい理由は、遺伝だけではありません。同じ家庭で生活していると、食事や生活リズム、スキンケアなども似やすくなります。親や兄弟にもニキビがある場合は、受け継いだ肌質だけでなく、家族で共通している習慣にも目を向けてみましょう。

家族で似やすい食生活

食事内容は皮脂分泌と炎症に直結する

家族にニキビが多い場合、遺伝だけでなく、共通する食生活が関係している可能性があります
実際、15〜25歳の男性43名を対象とした研究では、血糖値を上げにくい低GL食を12週間続けたグループで、対照群よりニキビが減少したことが報告されています。
ただし、特定の食品だけがニキビの原因になるわけではありません。家族で甘い飲み物や菓子類を頻繁に取っている場合は、食生活全体を振り返ることがポイントです。

家族で似やすいスキンケア

家族で似やすいスキンケア

家族で同じスキンケアをしていることも、ニキビを繰り返す要因になっている場合があります
親子や兄弟でも皮脂量や乾燥の程度、毛穴の状態は異なるため、同じ化粧品やケア方法が全員の肌に合うとは限りません。
実際に当院でも、10代の兄弟でニキビの相談を受けた際に、同じスキンケア用品を使っているケースがあります
また、普段のケアを伺うと、「保湿すると毛穴が詰まりそう」と何も塗らない、強い成分ほど効くと思って複数の成分を重ねる、毛穴詰まりを取ろうと鼻パックやピーリングを繰り返すといった自己流のケアをしている方もいます。
顔がベタついていても、肌の水分が十分とは限りません。洗顔後につっぱる、治療薬を塗った部分が乾燥する、皮むけするといった症状がある場合は、家族と同じケアを続けるのではなく、現在の肌状態にスキンケアが合っているかを見直してみましょう。

寝具やタオルなどの衛生環境

枕カバーを替えると肌荒れが落ち着く

家族で寝具を交換する頻度が少ない同じタオルを共用するといった衛生習慣が共通している場合は、遺伝だけでなく生活環境も見直してみましょう。
家族で暮らしていると、枕カバーやシーツを交換する頻度、タオルの使い方なども似やすいためです。
ただし、寝具を交換する頻度が少ないことが、ニキビの直接的な原因になると断定できる十分な根拠はありません。
そのため、過度な除菌をする必要はありませんが、顔に触れる枕カバーやタオルは定期的に洗い、清潔な状態で使用してください。
また、洗顔後にタオルで顔を強くこするとニキビへの刺激になるため、軽く押さえるように水分を拭き取りましょう。詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビは枕が原因?サインと対策を解説

遺伝的にニキビができやすくても予防できる

ニキビができやすい体質を受け継いでいても、必ずニキビができるわけではありません。遺伝的な要因そのものを変えることはできませんが、洗顔や保湿、生活習慣、肌への刺激など、後から見直せる要因はあります。ニキビを繰り返しにくい肌を目指すために、日常生活でできる予防法を確認しておきましょう。

正しい洗顔と保湿を続ける

優しい洗顔と保湿

ニキビを予防するために、皮脂を落とそうとして何度も洗顔したり、肌を強くこすったりする必要はありません
洗いすぎは肌への刺激となり、乾燥やヒリつきにつながることがあります。
洗顔は基本的に朝・夜の1日2回を目安に、洗顔料をよく泡立ててやさしく洗いましょう。
洗顔後は化粧水だけで済ませず、乳液やクリームなどを使って水分の蒸発を防ぎましょう。ベタつきが気になる方は、油分が多すぎないものや「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示された製品を選ぶのがおすすめです。
過酸化ベンゾイルやアダパレンなどの治療薬を使用している場合は、乾燥や皮むけ、ヒリつきが出ることがあります。症状が強い場合は保湿剤の種類や使用方法も含め、処方した医師に相談してください。スキンケアについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビのスキンケアの正しい方法とは|皮膚科医が教える治療・成分・生活習慣の全知識

食事と生活習慣を整える

生活習慣の見直し

食事だけでなく、睡眠やストレスを含めて生活習慣全体を振り返ることが大切です。ニキビは一つの原因だけで発症するものではなく、生活習慣も肌の状態に関係します。
食事については、前述したように特定の食品だけを禁止する必要はありません。偏った食事が続いている場合は、まず毎日の食事内容を見直しましょう
また、睡眠の質や心理的ストレスとニキビとの関連を示した研究もあり、。夜更かしが続いている方は生活リズムを整え、できるだけ7時間~8時間の睡眠時間を目安にしましょう。また、ストレスそのものをなくすことは難しいため、入浴や軽い運動、十分な休息など、自分が気持ちを切り替えられる時間を確保することも大切です。
ニキビに良い食生活の例についてなど詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビに良い食べ物とは?控えたい食品も解説

肌への摩擦や紫外線を避ける

紫外線対策の徹底

ニキビができやすい方は、肌への摩擦を減らすとともに、毎日の紫外線対策も行いましょう
特に、ニキビを触る・つぶす・強くこする行為は炎症を悪化させ、赤みや色素沈着などのニキビ跡につながることがあるため、避けてください。
日常生活でも、洗顔や汗を拭くときは肌をこすらず、タオルで軽く押さえるように水分を取ります。頬やあごなど同じ場所にニキビを繰り返す場合は、マスクや前髪、頬杖などが触れていないかも確認しましょう。
また、ニキビが治った後の色素沈着を濃くしないためには、紫外線対策も必要です。外出時は日焼け止めを使用し、ニキビができやすい方は「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示された製品を選びましょう。紫外線の影響や詳しい対策方法については以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:日焼けとニキビの関係って?紫外線が与える影響と効果的な対策法

繰り返すニキビは皮膚科に相談する

セルフケアを続けてもニキビを繰り返す場合は、「遺伝だから仕方がない」と自己判断せず、皮膚科で相談してください。ニキビの種類や炎症の程度を確認することで、現在の症状に必要な治療を受けられます。特に赤く腫れたニキビや膿をもったニキビを繰り返す場合は、ニキビ跡を残さないためにも早めの受診が必要です。

症状に合わせた治療を受ける

皮膚科と美容皮膚科の違い

繰り返すニキビは、白ニキビ・赤ニキビなど現在の症状に合わせて治療します。
ニキビは進行段階によって必要な薬が異なり、炎症が落ち着いた後も再発を防ぐために治療を続けることがあります。
日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、毛穴が詰まった面皰にはアダパレンや過酸化ベンゾイルなどが推奨されています。赤ニキビなど炎症がある場合は、症状に応じて外用抗菌薬や内服抗菌薬などを使用します。
また、赤みや腫れが落ち着いたからといって、自己判断ですぐに治療をやめるとは限りません。ニキビができにくい状態を維持するため、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどを使った維持療法を行うことがあります。
ニキビそのものには保険診療で受けられる治療がありますが、すでに残った凹凸や色素沈着などのニキビ跡は治療内容によって自由診療となります。ニキビ跡を残さないためにも、炎症を繰り返している段階から適切な治療を受けることが重要です。

まずは無料カウンセリング

VISIA

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの状態や種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。

まとめ

ニキビは親から子へそのまま受け継がれる単純な遺伝病ではありませんが、ニキビのできやすさには遺伝的な要因が関係します。重要なポイントは以下の通りです。

  • ・「ニキビの「できやすさ」には遺伝的な要因が関係する
  • ・遺伝率85%は「85%の確率でニキビが遺伝する」という意味ではない
  • ・家族にニキビが多くても、食事やスキンケアなど共通する生活環境も関係する
  • ・皮脂が多い、毛穴が詰まりやすいなど現在の肌状態を確認する
  • ・保湿をしない、強い成分を重ねる、過剰な角質ケアなど自己流のケアにも注意する
  • ・赤ニキビを繰り返す場合やニキビ跡が残り始めた場合は医療機関へ相談する

当院でも「家族もニキビだったので、自分も遺伝だと思っていた」という患者さまは少なくありません。しかし、実際に肌を確認すると、皮脂過多による毛穴詰まりや、保湿をしていない、刺激の強い成分やピーリングを重ねているなど、後から見直せる要因が見つかることがあります。
ニキビが気になった際はお気軽にご相談ください。