
「シミ取りレーザーを受けたいけれど、テープはいつまで貼っておけばいいのだろう」と不安に感じていませんか。
実際に当院のカウンセリングでも、「仕事があるのでテープを長く貼るのは難しい」「いつ外せるのかわからず治療に踏み切れない」といったご相談を多くいただきます。
そこで今回は、テープを外す目安をはじめ、テープを貼る理由やレーザーの種類による違い、施術後の経過、適切なアフターケアまでわかりやすく解説します。
シミ取りレーザー後のテープはいつまで貼る?
シミ取りレーザー後のテープは、一般的なQスイッチヤグレーザーでは7~14日程度が目安です。ただし、実際に外せるタイミングは日数ではなく、かさぶたが自然に取れ、新しい皮膚で覆われた状態が目安になります。照射範囲や傷の治り方によっては1か月程度貼り続けることもあるため、自己判断で外さず、患部の状態に合わせて判断することが大切です。下記より詳しい状態について解説いたします。
かさぶたが取れた状態を目安にする

Qスイッチヤグレーザーでテープを貼る期間が7~14日程度とされるのは、この頃にかさぶたが自然に剥がれ、新しい皮膚で覆われることが多いためです。
ただし、照射したシミの大きさや深さ、部位によって回復には個人差があります。
テープを外す目安としては、画像のように、かさぶたが自然に取れ、出血やジュクジュクした状態がなく、皮膚が閉じていることです。
一方で、かさぶたが残っている場合や傷が完全に閉じていない場合は、保護を続ける必要があります。
顔と手足では回復するまでの期間が異なる

顔は7〜14日程度で保護テープを外せることが多い一方で、手や腕、脚などは2〜3週間ほど保護が必要になる場合があります。
これは、手足は顔と比べて皮膚の生まれ変わりが遅く、衣類との摩擦や日常動作による刺激を受けやすいためです。そのため、レーザー照射後の傷が治るまでに時間がかかる傾向があります。
ここからは、なぜシミ取りレーザー後に保護テープを貼る必要があるのか、その理由について詳しく解説します。
シミ取りレーザー後にテープを貼る理由
シミ取りレーザー後にテープを貼る理由は、照射後のデリケートな皮膚を刺激から守り、きれいに回復させるためです。
レーザー照射後の患部は、一時的に皮膚のバリア機能が低下しており、摩擦や紫外線の影響を受けやすい状態になっています。そのため、テープで保護することで、傷の治癒を妨げる刺激を避け、色素沈着などの肌トラブルを防ぎます。ここでは、シミ取りレーザー後にテープが果たす2つの役割について解説します。
摩擦や刺激から患部を守る

シミ取りレーザー後にテープを貼る理由の1つ目は、摩擦や外部からの刺激から患部を守り、かさぶたが自然に剥がれるまで保護するためです。
レーザー照射後の皮膚は再生途中でデリケートな状態のため、洗顔やマスク、寝具などの摩擦によって、かさぶたが予定より早く剥がれることがあります。かさぶたが無理に剥がれると、回復途中の皮膚が刺激を受け、赤みや炎症後色素沈着につながる原因になります。テープで患部を保護することで、日常生活で起こる摩擦を減らし、皮膚が自然に回復するまで守ることができます。
紫外線による色素沈着を防ぐ

シミ取りレーザー後にテープを貼る理由の2つ目は、紫外線による炎症後色素沈着を防ぐためです。
レーザー照射後の皮膚は一時的に炎症を起こしており、紫外線の影響を受けやすい状態です。この状態で紫外線を浴びると、メラニンを作る細胞(メラノサイト)が刺激され、照射部分が茶色く残る炎症後色素沈着につながることがあります。
炎症後色素沈着は、レーザー照射後2週間〜1か月ほどで現れることが多く、多くの場合は半年〜1年ほどかけて徐々に薄くなります。ただし、紫外線を浴び続けると色が濃くなったり、改善までの期間が長引いたりすることがあります。
テープで患部を覆うことで紫外線が直接当たるのを防ぎ、色素沈着のリスクを抑えることができます。紫外線のシミへの影響について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:日焼けでシミができる?仕組みと正しい予防・ケア方法
レーザーの種類でテープの必要性は異なる
実は、シミ取りレーザー後のテープの有無は、使用するレーザーの種類や照射方法によって異なります。すべての治療でテープが必要になるわけではなく、施術内容によって術後のケア方法が変わります。ここでは、代表的なシミ治療で使用されるQスイッチレーザーとピコレーザー・レーザートーニングについて、それぞれのテープの必要性を解説します
Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーでは、照射後にテープで保護することが一般的です。理由は、メラニン色素に反応する強いエネルギーを瞬間的に照射するため、シミ部分の皮膚にダメージが加わり、表面にかさぶたが形成されやすいからです。
かさぶたの下では新しい皮膚が作られているため、回復するまでの間は外部からの刺激を受けないよう保護する必要があります。そのため、Qスイッチレーザーではテープによるアフターケアが行われます。
ピコレーザー・レーザートーニング

ピコレーザーやレーザートーニングでは、多くの場合テープによる保護は必要ありません。理由は、Qスイッチレーザーと比べて肌表面へのダメージを抑えながらメラニンに作用できるため、強いかさぶたができにくい照射方法だからです。
ピコレーザーは、照射後に茶色い保護テープを貼らず、治療後1週間程度は夜に軟膏を塗るケアのみで経過をみる場合がほとんどです。ただし、照射後3〜4日ほどは薄いかさぶたができることがあるため、その期間は患部をこすらず、自然に剥がれるまで刺激を避けることが大切です。
また、無意識に患部へ触れてしまう可能性がある場合などは、保護目的でテープの使用すること自体は可能です。ピコレーザーについて詳しくは関連ページをご覧ください。
シミ取りレーザー後の経過
シミ取りレーザー後の肌は、時間の経過とともに赤み、黒浮き、かさぶた、色素沈着と変化していきます。ここでは、当院で扱っているピコレーザー(ピコスポット)を例に、施術直後から肌が落ち着くまでの一般的な経過を解説します。
施術直後〜数日

施術直後は、レーザーの刺激によって治療部分に赤みやヒリつき、軽い腫れが出ることがあります。これは、レーザーの熱エネルギーによる一時的な反応で、軽い日焼け後の肌に近い状態です。
また、照射したシミ部分が一時的に濃く見えることがありますが、これはレーザーに反応したメラニンが表面に浮き上がる過程で起こる変化です。1日~2日かけて黒っぽく変化し、かさぶたの形成につながります。
かさぶたができる時期

施術後3〜7日ほど経つと、照射部分が黒や茶色っぽく見え、小さなかさぶたができることがあります。
これは、レーザーによって反応したメラニンが皮膚の外へ排出される過程で起こる自然な反応です。見た目が気になっても、無理に剥がすと回復途中の皮膚を傷つけ、色素沈着の原因になるため、自然に取れるまで触らないことが大切です。
かさぶたが剥がれた後

かさぶたが自然に剥がれると、その下から薄いピンク色や赤みのある新しい皮膚が現れることがあります。
これは、皮膚が再生している途中の状態で、時間の経過とともに周囲の肌色になじんでいきます。ただし、この時期の皮膚はまだ刺激を受けやすいため、紫外線や摩擦による影響を受けないよう注意が必要です。シミ取りレーザーの経過について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りピコレーザーの経過を解説!色素沈着と回復期間の全て
色素沈着がみられる時期

かさぶたが取れた後、治療部分が一時的に茶色く見える炎症後色素沈着が起こることがあります。
これは、レーザーによる刺激でメラニンが一時的に増えることで起こる反応で、多くの場合は時間の経過とともに少しずつ薄くなります。
ただし、紫外線を浴びたり、患部に摩擦を加えたりすると色素沈着が長引くことがあるため、かさぶたが取れた後も紫外線対策や肌への刺激を避けるケアを続けることが大切です。シミが一時的に見える状態について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
テープを貼っている間の注意点
テープを貼っている期間は、患部を清潔に保ち、できるだけ剥がれや刺激を避けながら過ごすことが大切です。ここでは、テープ使用中によくあるトラブルを防ぐための注意点を解説します。
テープが剥がれたら貼り直す
テープが剥がれた場合は、そのまま放置せず、クリニックから案内された方法で貼り直しましょう。
貼り替える際は、患部に触れる前に手を清潔にし、強く押さえたり擦ったりしないことが大切です。使用するテープの種類や軟膏の塗り方は治療内容によって異なるため、市販のテープへ自己判断で変更せず、施術後の指示に従いましょう。
かさぶたを無理に剥がさない
テープの下にできたかさぶたは、自然に剥がれるまで触らないようにしましょう。
かゆみや端のめくれが気になっても、爪で剥がしたり指で触ったりすると、かさぶたが途中で取れてしまうことがあります。気になる場合でも、患部を確認するために頻繁にテープをめくることは避け、自然な経過を待つことが大切です。
洗顔や入浴では患部をこすらない
洗顔や入浴の際は、テープ部分に強い摩擦を加えないよう注意しましょう。
洗顔料は十分に泡立て、患部を擦らず泡をのせるように優しく洗います。入浴後に水分を拭き取る際も、タオルで擦らず、押さえるようにして水分を取ることがポイントです。テープを貼っている期間は、普段より患部を丁寧に扱い、刺激を与えないことを意識しましょう。
テープを外した後のケア
テープを外した後も、治療部分の皮膚は完全に元の状態へ戻ったわけではありません。肌が落ち着くまでは、少なくとも1か月程度は紫外線や摩擦などの刺激を避けながら、丁寧なケアを続けることが大切です。
紫外線対策を続ける

テープを外した後も、少なくとも1か月程度は紫外線対策を続けましょう。
紫外線は夏の強い日差しだけでなく、春や秋、冬、曇りの日でも肌に影響を与えます。外出する際は、日焼け止めを使用し、必要に応じて帽子や日傘も活用しましょう。
特にテープを外した直後は、治療部分がまだ刺激を受けやすい状態です。肌が周囲の状態になじむまでの間は、季節を問わず紫外線対策を継続することが大切です。
保湿して摩擦を避ける

テープを外した後は、肌が落ち着くまでの少なくとも1ヵ月程度は保湿を続け、患部への摩擦を避けましょう。
かさぶたが取れた直後の皮膚は、まだ新しくできたばかりで乾燥しやすい状態です。
そのため、洗顔後や入浴後など肌の水分が失われやすいタイミングで、化粧水や乳液、クリームなどを使って保湿することが大切です。
保湿剤は、セラミドやヒアルロン酸、ワセリンなど、肌のうるおいを保ち刺激が少ない成分を含むものが適しています。一方で、アルコールやスクラブ成分など刺激になりやすいものは、肌が落ち着くまで避けましょう。
また、洗顔やスキンケアの際は、患部を強くこすらないよう注意してください。タオルで水分を拭き取る際も、擦らず押さえるように優しく扱うことがポイントです。
赤みや色素沈着が続く場合は受診する

テープを外した後の赤みや色味の変化は、治療後の経過として見られることがあります。
ただし、赤みが徐々に強くなる、痛みや腫れが続く、膿や熱感がある場合は、通常の経過とは異なる可能性があります。
また、赤みが1か月以上続く場合や色素沈着が半年以上経っても薄くならない場合は、自己判断で様子を見続けず、施術を受けたクリニックへ相談しましょう。
シミ取りレーザー後のテープに関するよくある質問
シミ取りレーザー後は、テープの貼り替えやメイク、かぶれなどについて疑問が生じることがあります。貼付期間中によくある質問を確認しておきましょう。
テープは毎日貼り替える必要がある?
一般的なQスイッチヤグレーザーの場合、テープは1日1回程度を目安に貼り替えることが多いです。
貼り替える際は、患部を強くこすらないよう注意し、クリニックから指示された軟膏を塗布したうえで新しいテープを貼りましょう。ただし、使用するテープの種類や照射後の状態によって交換頻度は異なるため、自己判断で変更せず、施術を受けたクリニックの指示に従うことが大切です。
テープを貼らずに過ごしてもいい?
シミ取りレーザー後のテープは、基本的に必要です。
特にQスイッチヤグレーザーなど、照射後にかさぶたができやすい治療では、患部を保護するためにテープを使用することが一般的です。かさぶたが自然に取れるまで保護することで、摩擦や紫外線による刺激を防ぎ、きれいな回復につながります。
一方で、ピコレーザーは肌表面へのダメージを抑えながらメラニンに作用できる照射方法があり、治療内容によっては茶色い保護テープが不要な場合があります。ただし、同じピコレーザーでも照射方法やシミの状態によって対応は異なるため、自己判断でテープを外さず、施術後の指示に従いましょう。
テープの上からメイクできる?
保護テープの上からメイクすることは基本的に可能です。
メイクをする場合は、テープの上にファンデーションやコンシーラーを薄く重ねるように塗り、患部を強くこすらないことが大切です。テープの端は剥がれやすいため、スポンジやブラシで擦るのではなく、指で優しく押さえるようになじませましょう。
クレンジングの際は、テープを無理に剥がさないよう注意してください。テープを外す場合は、入浴後など肌が柔らかくなっているタイミングで、端からゆっくり剥がします。患部をこすったり、かさぶたを一緒に剥がしたりしないよう、優しく扱うことが大切です。
テープでかぶれたらどうする?
テープを貼った部分に強いかゆみや赤み、水ぶくれなどが出た場合は、粘着剤による刺激やかぶれが起きている可能性があります。このような症状が見られたら、無理に貼り続けず、早めにクリニックへ相談しましょう。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
シミ取りレーザー後のテープは、回復途中の患部を摩擦や紫外線から守るために使用します。一般的なQスイッチヤグレーザーでは7〜14日程度が目安ですが、顔や手足など部位によって回復期間は異なり、かさぶたが自然に取れて皮膚が落ち着くまで保護することが大切です。
また、レーザーの種類によってもテープの必要性は変わります。Qスイッチヤグレーザーではテープでの保護が基本ですが、ピコレーザーでは治療内容によって茶色い保護テープが不要な場合もあります。
テープを外した後も、炎症後色素沈着を防ぐために紫外線対策や保湿を続け、患部を強くこすらないよう注意しましょう。適切なアフターケアを行うことで、レーザー後の肌をきれいに整えることにつながります。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




