
「シミを消したいけど、レーザーって本当に大丈夫?」
そんな不安を感じていませんか?
当院でも、初めてシミ取りレーザーを受ける患者さまの多くが、最初は同じように不安を抱えている方も多くいらっしゃいます。シミ取りレーザーは高い効果が期待できる治療ですが、痛みや色素沈着など、事前に知っておくべき注意点もあります。そこで今回は、施術を検討中の方が後悔しないために、レーザー治療のデメリットとその対策を解説いたします。
シミ取りのデメリットを知ろう
シミ取りレーザーは、高い効果が期待できる治療ですが、痛みや色素沈着、再発などのリスクも伴います。
肌状態やシミの種類を見極めずに施術を受けると、かえって悪化することもあります。美しく仕上げるためには、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。ここでは、治療前に知っておきたい注意点を解説します。
効果だけで判断するのは危険

「早くシミを消したい」と思って、効果だけを見てレーザーを選ぶのは注意が必要です。肌質やシミの種類に合わない治療を受けると、炎症や色素沈着が起きて、かえってシミが濃く見えることがあります。たとえば、肝斑がある方が強いレーザーを受けると、逆に悪化してしまうケースもあります。また、レーザーの種類を十分に見極めないと、赤みやかさぶたが長引いてダウンタイムが想定よりも長くなることもあります。こうしたリスクを避けるためにも、効果だけで判断せず、事前に医師と相談して自分の肌に合う治療を見極めることが大切です。
代表的なデメリット

シミ取りレーザーは効果的な治療ですが、実際には痛みや赤み、再発などのデメリットを感じることもあります。
治療を受ける前に、どんなリスクがあるのかを把握しておくことで、後悔のない選択ができます。ここでは、特に多くの方が体験しやすい代表的な5つの注意点を紹介します。
痛み
シミ取りレーザーでは、照射の際に「パチッ」と輪ゴムで弾かれたような刺激を感じることがあります。
これは、レーザーの光がシミの原因であるメラニンに反応し、その部分に熱を加えるためです。痛みの感じ方には個人差があり、肌が敏感な方やシミが濃い部分では刺激を強く感じることもあります。一方で、出力を調整したり、冷却しながら照射することで痛みを軽減することも可能です。耐えられないほどの痛みではありませんが、初めての方は少し驚ろかれる方もいらっしゃいます。痛みの詳細については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りレーザーは痛い?痛みの程度と軽減方法を徹底解説
ダウンタイム
レーザー照射後は、肌の一部に赤みやかさぶたができることがあります。
これは、レーザーがシミの色素を熱で壊す過程で、肌が自然に修復しようと働く反応です。赤みは通常1〜3日ほどで落ち着き、かさぶたはおよそ7〜10日で自然に剥がれます。仕事を長期で休む必要はありませんが、施術直後は赤みが目立つため、人前に立つ予定がある場合は数日余裕をもつと安心です。洗顔は当日または翌日から可能で、メイクはかさぶたが取れた後(約1週間後)から再開できます。ダウンタイムの詳細については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りレーザーのダウンタイム期間と症状・過ごし方完全ガイド
治療後にシミが濃く見えることもある
治療後、シミが一時的に濃く見えることがありますが、多くの場合は悪化ではありません。
これは「炎症後色素沈着」と呼ばれる反応で、レーザーで壊れたメラニンが肌の表面に浮き上がるために起こります。かさぶたが取れてから1〜2週間ほどで濃さが目立つことがありますが、通常は肌の代謝とともに徐々に薄くなり、1〜3か月ほどで落ち着いていきます。たとえるなら、皮膚の中の古い色素が一時的に表面に押し出されているような状態です。焦らず経過を見守ることが大切です。
シミが再発する可能性
レーザー治療は、今あるシミの色素を取り除くことを目的とした治療です。しかし、シミの原因となるメラニンをつくる力そのものを止めるわけではないため、紫外線や生活習慣の影響によって、同じ場所に再びシミが出てくることがあります。
たとえるなら、雑草を抜いても、根が残っていればまた伸びてくるのと似ています。再発を防ぐためには、治療後の紫外線対策や美白ケアが欠かせません。日焼け止めをこまめに塗り、肌を刺激から守ることが長期的な効果を保つポイントです。再発について詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
費用
シミ取りレーザーの費用は、シミの大きさや数、肌の状態によって大きく変わります。
たとえば、小さなシミ1つをピンポイントで除去する場合は1回で完了することもありますが、広範囲に複数のシミがある場合は、2〜3回以上の施術が必要になることもあります。費用の目安としては、1回あたり5,000〜20,000円前後が一般的ですが、回数を重ねるとトータルで数万円から十万円程度になるケースもあります。想定より高額になることもあるため、事前にカウンセリングで費用や回数の見込みを確認しておくことが大切です。
シミ取りレーザーの費用について詳しく知りたい方は、以前投稿した関連記事をご覧ください。
レーザーが適さない場合
シミ取りレーザーは多くのシミに効果がありますが、すべてに適しているわけではありません。中には、レーザーを当てるとかえって濃くなったり、悪化する種類のシミもあります。正しく見極めずに治療を受けると、思わぬトラブルにつながることもあるため注意が必要です。ここでは、レーザーが向かないシミの特徴について解説します。
レーザーで悪化する可能性

すべてのシミがレーザーで安全に取れるわけではありません。特に「肝斑(かんぱん)」と呼ばれるシミは、レーザーの刺激によって悪化しやすい性質があります。
肝斑は、頬のあたりに左右対称に出ることが多く、紫外線だけでなくホルモンバランスや摩擦の影響でも濃くなるため、強い刺激は避ける必要があります。普通のシミと見た目が似ていることもあり、自分で判断してレーザーを受けると、かえって色が濃くなることがあります。治療法を選ぶ際は、医師による見極めが欠かせません。
肝斑の見分け方については、以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミと肝斑の違いを徹底解説|原因・見分け方・効果的な治療法と予防のポイント
レーザーに適したシミ

レーザー治療が効果を発揮しやすいシミには、「老人性色素斑」や「そばかす」があります。
老人性色素斑は、紫外線の影響でできる境界がはっきりとした濃い茶色のシミで、加齢とともに増えやすい特徴があります。一方、そばかすは小さくて浅いシミが頬や鼻のあたりに散らばるタイプで、遺伝や日焼けによって目立つことがあります。これらのシミは、レーザーがメラニンに反応しやすいため、比較的少ない回数で改善が期待できます。正確に見極めたうえで治療を行うことが大切です。
関連記事:シミ取りレーザーができない人の理由と対策、傷みの少ない治療法
デメリットを抑える方法
シミ取りレーザーには痛みや色素沈着などのデメリットがありますが、正しい知識とケアを行えばリスクを最小限に抑えることができます。大切なのは、治療前の準備と治療後の肌の扱い方を理解しておくことです。ここでは、安心して治療を受けるために知っておきたいポイントを紹介します。
事前のカウンセリング

シミ取りレーザーを受ける前には、必ず丁寧なカウンセリングを受けることが大切です。
まず、シミの種類を正確に診断し、本当にレーザーが適しているかを見極める必要があります。目視だけでなく、肌診断機器を使って肌の内部の状態まで確認してくれるクリニックだと、より安心です。また、ピコレーザーのように痛みやダウンタイムを抑えた機械を使用しているか、追加料金が発生しない明確な料金設定かも確認しましょう。説明を受けたうえで、リスクや費用に納得してから治療を選ぶことが、後悔しないための第一歩です。
後悔しないためのクリニック選びのポイントなどは、以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りで後悔しないために|失敗例・悪化の原因・正しい治療と対策を徹底解説
紫外線対策

シミ取りレーザーを受ける少なくとも1か月前から紫外線対策を始めるのが理想です。
肌が日焼けしている状態では、レーザー照射時に炎症や色素沈着を起こしやすく、治療効果も下がることがあります。治療前から日焼け止めや帽子、日傘などで肌を守り、できるだけ安定した状態に整えておくことが大切です。また、治療後もしばらくは肌が敏感なので、同様の紫外線対策を継続することで、シミの再発や濃くなるリスクを防ぐことにつながります。
紫外線のシミに対する影響について詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:日焼けが招くシミの原因と予防・改善法|紫外線対策から治療まで徹底解説
スキンケア

シミ取りレーザーを受ける前後は、肌を整えるスキンケアがとても大切です。
治療の2週間前からは、刺激の強いピーリングや美白化粧品の使用は控え、保湿を中心に肌を落ち着かせましょう。レーザー後は、肌のバリア機能が一時的に低下するため、1〜2週間ほどはたっぷりと保湿を行い、刺激の少ないスキンケアを心がけます。たとえば、低刺激の化粧水やワセリンなどでうるおいを保つことが、色素沈着の予防や早い回復につながります。乾燥を防ぐことで、ターンオーバーが整い、よりきれいな仕上がりが期待できます。詳しいスキンケアの方法などは、以前投稿した関連記事をご覧ください。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
シミ取りに不安がある場合の代替手段
「レーザーは気になるけれど、少し不安…」という方も安心してください。シミの種類や肌の状態によっては、レーザー以外の方法でも改善を目指せる場合があります。内服薬や外用薬、スキンケア、光治療(ライムライト)など、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。ここでは、レーザー以外の代表的な選択肢を紹介します。
美白美容液や内服

レーザーに抵抗がある場合は、美白美容液や内服・外用薬を使ったケアでも少しずつシミを目立たなくすることができます。
たとえば、ハイドロキノンやトラネキサム酸を含む外用薬は、メラニンの生成を抑え、既にできているシミを薄くする効果があります。内服薬では、ビタミンCやL-システインが肌の代謝を助け、シミの原因となる酸化を防ぐ働きをします。これらはレーザーのような即効性はありませんが、肌への負担が少なく、段階的にケアできるのが特徴です。毎日のスキンケアと併用することで、健やかな透明感のある肌を目指せます。
関連記事:シミに効く内服薬|効果・種類・市販薬との違いを徹底解説
光治療(ライムライト)

光治療(ライムライト)は、日本人の肌質に合わせて開発されたシミ治療で、顔全体に優しい光を当てることで、シミやそばかすなどの色ムラを少しずつ改善していく方法です。
レーザーのように一点を強く照射するのではなく、広い範囲にマイルドな光を当てるため、肌への刺激が少なく、赤みやかさぶたがほとんどできません。施術後すぐにメイクができるなど、ダウンタイムがほとんどないのも魅力です。忙しくて仕事を休めない方や、自然にトーンアップしたい方にも向いています。
シミを増やさない
シミを減らすことと同じくらい大切なのが、「これ以上シミを増やさないこと」です。
紫外線はもちろん、睡眠不足やストレス、偏った食生活などもメラニンの過剰生成を招く原因となります。たとえば、毎日日焼け止めを塗っていても、室内の窓際で長く過ごすと紫外線が肌に届き、知らないうちにシミの元が作られてしまうことがあります。また、強くこする洗顔などの摩擦も刺激となり、色素沈着を起こすことがあります。紫外線対策を習慣づけ、バランスの取れた生活を心がけることで、シミの再発や新しいシミの予防につながります。
その他シミ取りレーザー以外の治療方法については、以前投稿した記事内容をご覧ください。
関連記事:シミ取りレーザー以外に治療法はある?しないほうがいい理由と対処方法
まずは無料カウンセリングを

当院は開院から20年以上にわたり、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。 シミ治療では、ピコレーザーの中でも最新機器である「ピコシュア」を導入しています。ピコシュアは、従来のレーザーに比べて肌へのダメージが少なく、ダウンタイムも短いのが特徴です。 「シミ取りをしたいけれど、痛みやリスクが心配…」という方も、まずはお気軽に無料カウンセリングへお越しください。お肌の状態を丁寧に確認し、最適な治療法をご提案いたします。
まとめ
シミ取りレーザーは効果的な治療ですが、痛みやダウンタイム、再発といったデメリットもあります。大切なのは、効果だけで判断せず、リスクを理解したうえで自分に合った方法を選ぶことです。シミの種類や肌質によってはレーザーが適さない場合もあるため、医師の診断を受けて適切な治療法を見極めることが重要です。治療を安全に受けるためには、事前のカウンセリングや紫外線対策、保湿ケアなどの準備も欠かせません。納得したうえで治療を選択することが、後悔しないシミ取りの第一歩です。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



