
カウンセリング時に患者さまからご質問いただくことが多いのが、『ニードル脱毛に興味はあるけれど、痛みに耐えられるか不安で踏み切れない』というお悩みです。そこで今回は、ニードル脱毛の痛みの特徴や生じる仕組み、部位ごとの感じ方の違い、痛みを軽減する方法、施術後のケアまで詳しく解説します。
【この記事で分かること】
・ニードル脱毛の痛みはどのくらい?
・ニードル脱毛で痛みが生じる仕組み
・ニードル脱毛で痛みが強い部位は?
・ニードル脱毛の痛みを軽減する方法
・ニードル脱毛後の赤みを抑える方法
ニードル脱毛はどのくらい痛い?

ニードル脱毛の痛みは、当院で実施した患者さま120名へのアンケートでは、画像のように「痛みは強いものの我慢できる程度」と感じる方が多い結果でした。
痛みの感じ方には個人差がありますが、麻酔を使用しなくても施術を受けられる方が多く、「痛みはあるものの、施術を続けられる程度」と感じる方が多い傾向です。
ニードル脱毛では、1本の毛を処理する際に「針先で軽くチクッとつつかれるような刺激」と「毛穴の奥に熱が伝わるような感覚」の2つを感じます。1回の刺激は一瞬ですが、毛を1本処理するたびに繰り返されるため、施術部位によっては痛みを感じやすくなります。
レーザー脱毛との痛みの違い

ニードル脱毛は、レーザー脱毛と比べて「痛みを感じる時間が長くなりやすい」点が特徴です。
レーザー脱毛は、広い範囲にレーザーを照射して複数の毛をまとめて処理するため、照射時には広い範囲に痛みを感じますが、1回の照射で多くの毛を処理できます。
一方、ニードル脱毛は毛穴に針を入れ、1本ずつ処理します。1回の刺激は一瞬ですが、針を入れる刺激と毛穴の奥に熱が伝わる刺激を、毛を1本処理するたびに繰り返すため、処理する本数が多いほど痛みを感じる時間も長くなります。
つまり、レーザー脱毛は「一度に広い範囲へ刺激を感じる」一方、ニードル脱毛は「1本ずつ痛みを感じる時間が続く」という違いがあります。1回の刺激の強さだけでなく、痛みを感じる時間や繰り返しの回数も、両者の大きな違いです。
ニードル脱毛で痛みが生じる仕組み
ニードル脱毛の痛みは、施術中に毛穴へ加わる刺激によって生じます。先ほど説明させていただいたように、痛みの原因は大きく分けて2つあり、それぞれ異なる刺激として感じられます。ここでは、ニードル脱毛で痛みが生じる具体的な理由を詳しく解説します。
針を毛穴へ入れるときに刺激が加わる

まず生じるのは、針を毛穴へ挿入する際の物理的な刺激です。
ニードル脱毛では、毛が生えている向きに沿って、直径0.05〜0.15mmほどの細い針を毛穴へ入れていきます。針が毛穴の周囲の皮膚に触れるため、挿入する瞬間に一時的なチクッとした刺激を感じます。
この段階の刺激は、次に説明する電気による熱とは別の、針そのものによる感覚です。
電気による熱が発毛組織の周囲へ伝わる

針を毛穴へ入れたあとに電気を流すと、毛穴の奥に熱が伝わり、「ジワッと熱い」「ピリッと鋭い」ような刺激を感じます。針を入れるときのチクッとした刺激とは異なり、通電時は毛穴の奥から刺激が加わるように感じるのが特徴です。
電気を流す時間は短いため、1回の刺激は一瞬で終わります。ただし、毛を1本処理するたびに同じ刺激を繰り返すため、施術する本数が多い場合は、痛みを感じる回数も増えます。
このように、ニードル脱毛では「針を入れるときのチクッとした痛み」と「電気を流したときの熱による刺激」の2種類を感じます。
ニードル脱毛で痛みを感じやすい部位
ニードル脱毛で特に痛みを感じやすいのは、鼻下や口周り、VIO、乳輪周り、眉周り、手足の指などです。これらの部位は、神経の多さや皮膚の薄さ、毛の太さなどの特徴から刺激を感じやすい傾向があります。ここでは、部位ごとに痛みを感じやすい理由を解説します。
鼻下や口周りなど神経が多い部位

鼻下や口周りは、痛みを感じやすい代表的な部位です。
神経が多く集まっているため細かな刺激を感じ取りやすく、針を入れる刺激や熱による刺激を強く感じることがあるためです。
また、実際にニードル脱毛を受けた患者さまからは、「顎や右側は痛みを感じましたが、全然我慢できる程度でした。ただ、左側は右側よりも痛みを強く感じました」という声もありました。
同じ顔の部位でも左右で痛みの感じ方が異なることがあるのは、毛の太さや密度、皮膚の状態、神経の走り方などに個人差があるためです。
VIOや乳輪周りなど刺激に敏感な部位

VIOや乳輪周りも、痛みを感じやすい部位です。
VIOや乳輪周りは、もともと刺激に敏感なうえ、太くしっかりした毛が生えやすいため、針を入れる刺激や電気を流したときの熱を強く感じることがあります。
特にVラインの毛が密集している部分では、1本ずつ処理するニードル脱毛の特性上、痛みを感じる機会も多くなります。実際に施術を受けた患者さまからは、「Vラインの毛が多い部分は、1回の痛みは我慢できる程度でしたが、1本ずつ痛みを感じるため、痛みを感じる回数が多いと感じました」という声もあります。
VIOや乳輪周りは、部位の敏感さに加えて、毛の太さや密集しやすさも重なるため、痛みを感じやすい部位です。
眉周りや手足の指など皮膚が薄い部位

眉周りや手足の指も、ニードル脱毛で痛みを感じやすい部位です。
特に眉毛の中でも、眉頭や眉尻など骨に近い部分や、手足の指の関節周辺は痛みを感じやすい傾向があります。
これらの部位は皮膚が薄く、皮膚の表面から神経や骨までの距離が近いためです。そのため、針を毛穴へ入れるときの刺激が皮膚の奥まで伝わりやすく、チクッとした痛みを強く感じることがあります。
実際に施術を受けた患者さまからは、「眉毛は場所によって痛みが違い、骨に近い部分は特に痛みを感じました」という声もあります。皮膚の薄さや骨との距離が近いことも、ニードル脱毛の痛みを感じやすくする要因の一つです。
ニードル脱毛の痛みを軽減する方法
ニードル脱毛の痛みを完全になくすことは難しいものの、麻酔や冷却、施術の進め方や体調管理によって負担は抑えられます。ここでは自宅・クリニックで取り組める5つの対策を紹介します。
麻酔を使用する

ニードル脱毛の痛みが不安な方は、麻酔クリームの使用を検討しましょう。施術前に麻酔クリームを塗布することで皮膚の感覚を一時的に鈍らせ、針を入れるときの刺激や電気を流したときの痛みを和らげることができます。
ニードル脱毛はエステサロンなどでも行われていますが、麻酔クリームの使用は医療行為にあたるため、医療機関でのみ受けられる対策です。痛みに不安がある方は、カウンセリング時に麻酔クリームを使用できるか確認しておきましょう。
当院でも、初回は麻酔を使わずに施術を受けたものの、「思っていたより痛みを感じた」と感じ、2回目以降から麻酔クリームを使用する患者さまがいます。痛みの感じ方には個人差があるため、まず1回施術を受けたうえで、必要に応じて次回から麻酔を使用する方法もあります。
施術前に施術部位を冷却する
施術前に肌を冷やす方法も、痛みを抑える手段の一つです。冷却によって皮膚の感覚が一時的に鈍くなり、針や熱による刺激を感じにくくなります。冷却に使う器具や冷やす時間は施術先によって異なるため、どのような冷却対応があるかをカウンセリングで確認しておくと安心です。
少ない本数から施術を始める
ニードル脱毛の痛みが不安な方は、最初から広い範囲を施術せず、10〜20本程度の少ない本数から始める方法があります。まずは顎や口周りなど、気になる部分の一部を試すことで、自分がどの程度の痛みを感じるのかを確認できます。
たとえば、顎のひげ全体を一度に処理するのではなく、まずは一部分の10〜20本程度から施術を始めます。痛みが問題なければ次回以降に本数を増やし、痛みが強ければ麻酔クリームの使用や施術本数の調整を検討できます。
当院でも、初回は少ない本数から施術を始め、痛みの感じ方を確認しながら本数を調整する患者さまがいます。痛みへの不安が強い方は、最初から多くの本数を処理するのではなく、少ない本数で痛みを確認してから施術を進めると安心です。
施術前から保湿を続ける

ニードル脱毛の痛みを抑えるためには、施術前から肌の乾燥を防いでおくことが大切です。理由としては乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部からの刺激を感じやすくなるため、針を入れるときの刺激や電気を流したときの痛みを強く感じるからです。
保湿は、化粧水で水分を補ったあと、乳液やクリームなどの油分を含む保湿剤でうるおいを閉じ込める方法が基本です。入浴後や洗顔後など、肌が乾燥しやすいタイミングに毎日続けましょう。施術直前に慌てて保湿するのではなく、普段から肌のうるおいを保っておくことがポイントです。
乾燥して肌が敏感になっている場合は、施術時の刺激を強く感じることがあります。ニードル脱毛を予定している方は、特別なケアを追加するのではなく、普段の保湿を丁寧に続けて肌の状態を整えておきましょう。
睡眠や食事で体調を整える

施術前日は7〜8時間を目安に睡眠をとり、当日は朝食を抜かず、空腹のまま施術を受けないようにしましょう。寝不足や空腹の状態では体調が崩れやすく、普段より刺激を強く感じることがあるためです。
「前日は十分に寝る」「当日は食事をとる」という点を意識するだけでも、施術に向けた体調を整えやすくなります。寝不足や二日酔いなど体調が優れない場合は、無理をせず施術日の変更も検討しましょう。

普段はそれほど痛みを感じませんでしたが、前日に飲み過ぎて二日酔いの状態で施術を受けたときは、いつもより痛みを強く感じました。体調によって痛みの感じ方が変わると実感したので、施術前は体調を整えておくことが大切だと感じました。
30代・男性
ニードル脱毛後の痛みや赤みへの対処法
ニードル脱毛後の痛みや赤みには、「冷やす」「温めない」「刺激を与えない」ことが大切です。下記では、施術後の症状に応じた具体的な対処法を解説します。
施術した部位を冷やす

施術後に赤みや熱さがある場合は、患部を冷やすことで症状を和らげやすくなります。
施術後は一時的に肌へ熱がこもり、血流が増えることで赤みや熱感が出ることがあるため、冷やすことで熱を落ち着かせることができます。
冷やす際は、保冷剤を清潔なタオルや布で包み、肌に直接当てないようにしましょう。1回あたり5〜10分程度を目安に患部へ当て、肌の状態を確認しながら必要に応じて繰り返します。保冷剤を直接当てたり、長時間冷やし続けたりすると肌への負担になるため注意が必要です。
ただし、強い痛みや腫れが続く場合や1日経過しても症状が改善しない場合は、自己判断で様子を見続けず、施術を受けた医療機関へ相談しましょう。
入浴や運動を控える

ニードル脱毛を受けた当日は、湯船につかる入浴や激しい運動を控えましょう。
ランニングや筋トレ、激しいスポーツなどで体温が上がると血流がよくなり、施術部位の赤みや熱感が強くなることがあるためです。サウナや岩盤浴、飲酒も同様に体温を上げるため、当日は避けましょう。
当日はぬるめのシャワーで済ませ、翌日以降に赤みや熱感が落ち着いていれば、湯船や運動を再開できます。ただし、赤みや痛みが残っている場合は無理をせず、症状が落ち着くまで控えましょう。運動の再開時期について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
摩擦や紫外線を避ける

ニードル脱毛後は、施術部位をこすらず、紫外線を浴びないようにしましょう。施術後の肌は刺激に敏感なため、タオルで強く拭いたり、衣服でこすれたりすると、赤みや痛みが長引くことがあります。
入浴後はタオルで肌をこすらず、軽く押さえるように水分を拭き取りましょう。衣服も施術部位に強く当たるものは避け、できるだけゆったりしたものを選ぶと安心です。
また、紫外線対策は施術当日だけでなく、赤みが落ち着いたあとも一年を通して必要です。外出時は日焼け止めや帽子、日傘などを使い、肌を紫外線から守りましょう。摩擦や紫外線による刺激を避けることが、施術後の肌を守るポイントです。
症状が続く場合は医療機関へ相談する

強い痛みや腫れが続く場合や水ぶくれ・化膿・強い熱感などの異常が見られる場合は、自己判断で様子を見続けず、施術を受けた医療機関へ相談しましょう。市販薬を使用する前に、まずは施術を受けたクリニックへ連絡することが大切です。
クリニックによっては、施術後のアフターケアとして炎症を抑える塗り薬などを無料で処方している場合もあります。
施術後に症状が出た場合の対応や、薬の処方があるかどうかはクリニックによって異なるため、施術前のカウンセリングで確認しておくと安心です。
症状が強い場合や改善しない場合は、早めに医療機関へ相談し、適切な処置を受けましょう。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。医療脱毛機器を使い分けてお肌へ不安がある方も安心して脱毛を受けていただいています。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適な脱毛プランをご提案させていただきます。
まとめ
ニードル脱毛では、針を毛穴へ入れる刺激と電気による熱さの両方を、毛を1本処理するたびに感じます。ただし、麻酔や冷却、施術本数の調整、保湿や体調管理を組み合わせることで、その負担は抑えられます。痛みが不安な方は、施術前のカウンセリングで体調や肌の状態を伝え、自分に合った進め方を相談してみましょう。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




