
「ピコトーニングを何回も受けると白斑になる?」「施術後に白く見える部分があるけれど大丈夫?」と不安に感じていませんか?
ピコトーニングでは、まれに肌の色が部分的に薄くなる「低色素斑(白斑・色抜け)」が起こることがあります。低出力で照射する治療ですが、「弱いレーザーだから何回続けても大丈夫」というわけではありません。そこで今回は、ピコトーニングで白斑が起こる原因や見分け方、白斑が疑われた場合の対応に加え、当院で行っている回数管理やVISIAによる経過確認について解説します。
ピコトーニングの白斑とは?

ピコトーニングの白斑とは、レーザーを照射した部分の色が抜け、周囲の肌より白く見える状態のことです。
医学的には「低色素斑」や「色素脱失」と呼ばれ、肌の一部分がまだらに白く見えることがあります。
しかし、白斑はピコトーニングを受けた方に頻繁に起こる副作用ではありません。2025年に報告された研究では、ピコ秒レーザーによる治療を受けた796人のうち、低色素斑が確認されたのは3人(0.38%)でした。
発生するケースは少ないものの、一度起こると白い部分が長く残ることもあるため、ピコトーニングを受ける前に知っておきたい副作用のひとつです。
なぜ起きる?弱い刺激でも「回数」と「間隔」と「出力」で蓄積する

ピコトーニングの白斑は、レーザーを繰り返し照射することで、肌の色を作る働きが低下して起こると考えられています。
1回の照射だけが原因になるのではなく、これまでの施術回数や照射間隔、出力、同じ場所への照射の重なりなどが関係します。
従来型の低出力QスイッチNdレーザートーニングでは、施術回数が多いほど低色素斑・白斑の発生と関連することが報告されています。また、ピコ秒レーザーでも、低出力で一定の間隔を空けて施術していた方に低色素斑が起きた症例があります。
さらに、同じ場所へレーザーが重なると、その部分にエネルギーが集中します。ピコ秒レーザーの症例報告でも、照射する機器を動かす速度が遅く、同じ場所へレーザーが重なったことが原因の一つとして指摘されています。
このため、ピコトーニングは「出力が弱いから何回受けても大丈夫」ではありません。次から、白斑につながる可能性がある条件を具体的に解説します。
白斑が起きやすい6つの条件
ピコトーニングでは、短期間に照射を繰り返す、回数を重ねる、同じ部分へレーザーが集中するなど、刺激が重なる受け方には注意が必要です。ただし、「この条件なら必ず白斑になる」という基準はありません。ここからは、治療を続ける際に確認したい条件を一つずつ解説します。
頻度が高すぎる(4週間未満の間隔)

ピコトーニングの施術間隔を自己判断で4週間未満に短くするのは避けてください。ただし、「2週間未満なら白斑になり、2週間以上なら安全」という医学的な境界があるわけではありません。
当院では、4週間おきを基本としていますが、期間だけで次回の照射を決めているわけではありません。前回の施術後の経過や痛み、その日の肌状態を確認してから照射します。
回数が多く、漫然と続けている

ピコトーニングは、回数を重ねるほど肌へのレーザー照射も積み重なるため、効果を確認せずに何十回も続けるのは避けてください。 従来型のQスイッチレーザートーニングでは、施術回数が多いほど低色素斑・白斑の発生と関連することが報告されています。
ただし、「10回までは安全」「20回受けると白斑になる」といった明確な回数の基準はありません。ピコ秒レーザーでも白斑の症例が報告されているため、シミが残っているからと同じ治療を続けるのではなく、途中で肌の変化を確認することが必要です。
当院でもピコトーニングを何回も続けるのではなく、治療途中で肌の状態や効果を確認して終了時期を判断しています。具体的な回数については、後半の「当院のピコトーニング:白斑を避けるための運用」で解説します。
出力の上げすぎ・同じ場所への重ね打ち

濃いシミを早く薄くしようとして出力を上げたり、同じ部分へ何度もレーザーを重ねたりする照射には注意が必要です。同じ場所に照射が集中すると、その部分だけ受けるエネルギーが増えるためです。
2025年のピコ秒レーザーによる低色素斑の症例集積でも、同じ場所へパルスが重なることで局所的にエネルギーが蓄積することが、原因の一つとして推測されています。濃い部分が残っていても、単純にピコトーニングを強くするのではなく、シミの種類を確認します。治療中に老人性色素斑などが目立ってきた場合は、医師が診断したうえでピコスポットを行います。
日焼け直後・肌が乾燥や炎症を起こしている

日焼け直後や赤み・ヒリつきがある日は、いつもと同じ条件で照射せず、施術前に肌を確認してもらってください。レーザー治療では赤みやヒリつきのほか、色素沈着や低色素斑などの色調変化が起こることがあります。
予約日に肌の状態が普段と違っていても、自分で「この程度なら大丈夫」と判断せず医師に確認しましょう。当院では照射前に日焼けの有無、前回の施術後の経過、痛みなどを確認して照射を行います。強い日焼けをした、前回より赤みが長く続いた、痛みが残ったといった変化があれば、施術前に伝えてください。
肝斑の部位に強い出力を当てる

肝斑が濃く見えても、ピコトーニングの出力を単純に上げればよいわけではありません。肝斑は刺激によって色が濃くなることがあり、レーザー治療では低色素斑などの副作用にも注意が必要です。
顔にある茶色い部分がすべて同じシミとは限りません。肝斑と老人性色素斑などが混在している場合、同じ方法ですべてを照射するのではなく、それぞれの状態に合わせて治療を分けます。当院では医師がシミの種類を確認したうえで治療方法を決めています。濃い部分を早く薄くしたい場合も、自己判断で強い照射を希望するのではなく、まずシミの種類を確認することが先です。肝斑の見分け方や治療方法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミと肝斑の違いを徹底解説|原因・見分け方・効果的な治療法と予防のポイント
複数のクリニックで同時期に照射を受けている

他院でピコトーニングを受けている場合は、その回数も含めて治療歴を医師へ伝えましょう。クリニックが変わっても、これまで肌が受けたレーザー照射の履歴がなくなるわけではありません。
たとえばA院で5回受けた後にB院へ転院した場合、B院での「1回目」だけを見て治療計画を立てると、それまでの照射回数や間隔を把握できません。
転院時は「最後に照射した日」「これまでのおおよその回数」「照射した部位」「使用したレーザー名」を分かる範囲で伝えてください。
「白斑かも」と思ったら:一時的な色ムラとの見分け方
ピコトーニング後に肌が白く見えても、すべてが白斑とは限りません。 施術直後の一時的な色の変化や、シミが薄くなって肌が明るく見えていることもあります。白斑かどうかを見分けるには、白くなったタイミング・どのくらい続いているか・白い部分の境界や広がり方を確認します。ここからは、それぞれの見分ける手掛かりを具体的に解説します。
施術直後の赤みが引いた後の一時的な白っぽさは数日で戻る

施術直後だけ肌が白っぽく見えても、その時点だけで白斑と判断することはできません。レーザー照射後には赤みやほてりなどの一時的な反応が起こり、周囲との色の差によって一部分が白っぽく見えることがあるためです。ただし、「数日で戻れば絶対に白斑ではない」という医学的な基準はありません。白い部分に気づいたら、同じ場所・照明・角度で写真を撮っておくと、その後の変化を比較しやすくなります。白い範囲が広がる、周囲との色の差が強くなるなどの変化があれば、次回予約日を待たず施術を受けたクリニックへ相談してください。
数週間たっても境界のはっきりした白い部分が残るなら受診

周囲より明らかに白い部分が続いている場合は、数週間待たず、次のピコトーニングを受ける前に診察を受けてください。
低色素斑は、肉眼ではっきり分かる前から色素の変化が始まっていることがあります。「まだ軽いから」と照射を続けず、白い部分に気づいた日や経過が分かる写真、これまでのおおよその照射回数を医師へ伝えてください。
シミが薄くなって周囲が明るく見える「良い変化」との違い

シミが薄くなった場合は肌全体が自然に明るく見えるのに対し、白斑では一部分だけ周囲より白く見えることが見分ける手掛かりです。 ピコトーニングによってシミやくすみが薄くなると、顔全体の色ムラが整い、以前より明るく見えることがあります。
一方、白斑では、シミがあった部分だけが薄くなるのではなく、周囲の肌と比べて一部分だけ色が抜けたように白く見えたり、まだらに白い部分が現れたりします。
「肌全体が均一に明るくなった」のか「特定の場所だけ周囲より白くなった」のかが見分ける手掛かりです。ただし、見た目だけでは白斑と判断できないため、不自然な白さが気になる場合は次の照射前に医師へ相談してください。
白斑が起きた場合の経過と対応
ピコトーニングによる白斑は、照射をやめればすぐに元の肌色へ戻るとは限らず、数か月以上残ることもあります。 回復までの経過には個人差があり、ピコ秒レーザーによる低色素斑では、6か月後も明らかな色の回復が確認できなかった症例も報告されています。白斑が起きた後は、追加照射を避けながら経過を確認し、状態に応じた治療を行います。ここからは、白斑が疑われた場合の対応を順番に解説します。
照射を中止し、メラノサイトの回復を待つ

白斑が疑われる場合はピコトーニングを休止し、白くなった部分の色が戻るか経過を確認します。 色が抜けている部分へさらにレーザーを照射すると、肌への刺激を重ねることになるためです。
休止中は白い部分の広がりや色の変化を確認しながら、医師の診察を受けて経過をみます。また、周囲の肌が日焼けすると白い部分との色の差が目立ちやすくなるため、日焼け止めや帽子などで紫外線を避けてください。
白い部分だけを日焼けさせて周囲の肌色に近づけようとせず、自然な色の変化を確認しながら医師の指示に従いましょう。
回復を促す治療を検討する

ピコトーニングによる白斑には、現時点で「この治療を受ければ元の肌色に戻る」といえる確立した治療法はありません。 白くなった範囲や程度、これまでの照射歴などを確認し、肌の状態に合わせて経過観察や治療を判断します。
白斑の治療では光を使った治療などが行われることもありますが、ピコトーニングによる白斑に対する効果が確立しているわけではありません。そのため、自己判断で市販品を使用したり、白い部分を日焼けさせたりするのは避けてください。
まずは施術を受けた医療機関や皮膚科で白くなった原因を確認し、診断に沿って対応することが基本です。
治療歴と照射条件を医師に伝える

白斑が疑われる場合は、これまでの照射回数・間隔・部位・使用したレーザーを分かる範囲で医師へ伝えてください。どの程度レーザーを受けてきたのかが分かると、現在の白い部分と治療歴との関係を確認しやすくなります。
特に他院から転院した方は、合計回数だけでなく最後に照射した日も伝えてください。機種名や出力などが分かる施術記録、白い部分が現れる前後の写真が残っていれば診察時の参考になります。当院で施術を受けている患者さまに白斑が疑われる変化が現れた場合は、医師が診察し、肌状態に応じてピコトーニングの休止や治療方法の変更を判断します。
当院のピコトーニング:白斑を避けるための運用
当院では、白斑のリスクを抑えるために、ピコトーニングを決められた回数まで機械的に続けることはありません。 治療途中の肌の変化を確認し、必要がなくなれば10回未満でも終了します。では、実際にどのように回数や肌状態を確認し、治療を続けるか判断しているのか。当院で行っている4つの管理方法を紹介します。
間隔と回数を管理し、漫然と続けない

当院では、ピコトーニングを10回までを目安とし、途中で十分な改善が確認できれば10回未満でも終了します。「10回受けること」自体が治療の目標ではありません。
使用しているピコレーザーのメーカーからも、施術回数は10回までを目安とするよう案内されているため、当院でも同じ治療を漫然と繰り返さないよう回数を管理しています。
10回終了後もシミやくすみなどが残っている場合は、ピコトーニングをそのまま継続せず、肌の状態に合わせてライムライトやピーリング、ケアシスなどへ治療を切り替えたご提案を行っております。
診察とVISIAで肌状態とシミの種類を確認してから出力を決める

当院では、肌診断機器VISIAを用いて、シミの数やスコアを定期的に比較し、治療開始時からどの程度変化したかを確認しています。5回コースでは初回・3回目・5回目、10回コースでは初回・5回目・9回目にVISIAを撮影します。VISIAの数値だけで継続を決めるのではなく、医師の診察とあわせて肌状態を評価します。途中で十分な改善が確認できれば、10回に到達する前でもピコトーニングを終了します。また、赤みやくすみなど別の悩みが残っている場合は、同じピコトーニングを続けるのではなく、肌状態に応じてライムライトやケアシスなどへ治療を切り替えます。
他院での治療歴を問診で確認する

他院でピコトーニングを受けていた方は、その回数も含めて治療歴を確認してから施術を行います。他院で10回受けた後に当院へ初めて来院しても、肌にとって「ピコトーニング1回目」になるわけではないためです。カウンセリングでは、これまでのおおよその回数、最後に照射した日、照射した部位、使用したレーザーなどを分かる範囲で確認します。正確な回数を覚えていない場合も、分かる範囲で構いません。他院での照射歴も含めて確認し、当院での施術回数だけを基準に治療を続けないようにしています。
施術後の経過を診察で確認する
【画像設置案】「毎回の照射前チェック」を3項目で図解。「日焼け」「前回の経過」「痛み」。異常があれば「医師診察→休止/変更」へ分岐するフローにする。

ピコトーニング後にこれまでなかった白い部分や色ムラが現れた場合は、次回の照射を待たずに当院へご相談ください。 来院前でもLINEから気になる部分の写真を送っていただけるため、肌の状態を確認したうえで、受診が必要かご案内しています。
また、毎回の照射前にも日焼けの有無や前回の施術後の経過、痛みなどを確認します。白斑が疑われる場合や肌状態に問題がある場合は、予約日であってもそのまま照射せず、医師の診察をもとにピコトーニングの休止や治療内容の変更を判断します。
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当院は、浜松駅/新浜松駅から徒歩3分に位置する美容皮膚科クリニックです。浜松市の方をはじめ、磐田市や袋井市などからも多くの患者様にご来院いただいております。
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当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
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まとめ
ピコトーニングでは、低出力で照射していても、まれに周囲より肌が白く見える低色素斑・白斑が起こることがあります。「○回までなら安全」という医学的な上限は決まっていないため、回数だけでなく治療途中の肌の変化まで確認することが大切です。重要なポイントは以下の通りです。
- ・低出力でも白斑が起こることがある
- ・安全な回数・間隔を一律に決めることはできない
- ・他院で受けた回数も含めて照射歴を医師へ伝える
- ・部分的に白い場所が現れたら次の照射前に診察を受ける
- ・当院では10回を上限目安とし、改善していれば10回未満でも終了する
まずは、お気軽にご相談ください。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




