ニキビの圧出(面皰圧出)とは?向いているニキビ・痛み・跡・費用を解説

「ニキビの圧出って何をするの?」「自分でニキビを潰すのとは違う?」と疑問に感じていませんか。
そこで今回は、ニキビの圧出とはどのような治療なのか、向いているニキビ、痛みや施術後の赤み、ニキビ跡の心配、自分で圧出するリスク、保険適用と費用まで解説します。圧出を受けるべきか、自分で触らず受診したほうがよいのか迷っている方は、判断するための参考にしてください。
ニキビの圧出(面皰圧出)とは

ニキビの圧出(面皰圧出)とは、毛穴にたまった内容物を専用の器具で取り除く処置です。必要に応じて毛穴の出口に小さな穴を開け、面皰圧出器などを使って排出します。
ニキビは毛穴の出口が詰まり、皮脂がたまった「面皰(めんぽう・コメド)」から始まります。毛穴が閉じて白く見えるものが白ニキビ、毛穴が開いて黒く見えるものが黒ニキビです。日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、面皰圧出は面皰だけでなく炎症性皮疹についても、治療の選択肢の一つとして推奨されています。ただし、どのニキビを圧出するかは状態を確認して判断する必要があります。
圧出が向いているニキビ・避けるべきニキビ
圧出が向いているかどうかは、ニキビの種類や炎症の程度によって異なります。 白ニキビや黒ニキビは圧出が検討される代表的なニキビですが、赤く腫れたニキビや膿をもったニキビ、皮膚の奥にしこりがある場合は、同じように処置できるとは限りません。ここからは、白ニキビ・黒ニキビ、赤ニキビ・黄ニキビ、しこりのあるニキビに分けて、圧出がどのように判断されるのかを解説します。
向いている:白ニキビ・黒ニキビ(面皰)

圧出は、白ニキビや黒ニキビなど、毛穴に皮脂が詰まっているニキビに向いています。 白ニキビは毛穴が詰まって白くポツッと盛り上がった状態、黒ニキビは毛穴に詰まった皮脂が黒く見えている状態です。
どちらもまだ赤みや腫れが目立たないニキビで、圧出では毛穴に詰まっている皮脂などを専用の器具で取り除きます。
ただし、白く見えるできものの中には、ニキビではなく稗粒腫などが含まれることもあります。見た目だけで判断して自分で押し出さず、医師に確認してもらいましょう。
赤ニキビ・黄ニキビは医師が状態を見て判断する

赤ニキビや黄ニキビは、炎症の程度を確認してから圧出できるか判断します。 白ニキビや黒ニキビとは異なり、赤みや腫れ、膿があるため、すべてのニキビを同じように圧出するわけではありません。
たとえば、膿がたまっていて圧出が適している場合は処置を行います。一方、腫れや痛みが強い場合は、無理に圧出せず、塗り薬や飲み薬で炎症を抑える治療を優先することがあります。
そのため、赤ニキビや黄ニキビを見つけても、自分で膿を出そうとせず、医師に状態を確認してもらいましょう。
しこりニキビや粉瘤は別の治療になる

皮膚の奥に硬いしこりがあるニキビや粉瘤は、白ニキビ・黒ニキビのように圧出するのではなく、それぞれの状態に合った治療が必要です。
しこりニキビは炎症が皮膚の深い部分まで及んでいるため、塗り薬や飲み薬などで炎症を抑える治療を行います。一方、粉瘤は皮膚の下に袋ができ、その中に角質などがたまる病気です。ニキビとは異なるため、中身を押し出すだけでは袋が残り、根本的な治療にはなりません。
「硬いしこりがある」「同じ場所に何度もできる」「腫れや痛みが強い」といった場合は、自分で押し出さず、まず医師の診察を受けてください。粉瘤について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビのしこりは治る?粉瘤との違いと悪化させないケア方法
圧出の施術の流れ
ニキビの圧出は、診察でニキビの状態を確認してから適応のある部分に行います。自己流でニキビを潰すのとは異なり、ニキビの種類を見極めたうえで処置することが特徴です。ここからは、診察から施術後までの流れを順番に解説します。
診察で圧出できるニキビか確認する

圧出の前に医師がニキビを診察し、どの部分を圧出するか決めます。 顔には白ニキビや赤ニキビ、膿をもったニキビなどが混在していることがあり、すべてを圧出するわけではないためです。
診察では、ニキビの種類や赤み・腫れの程度を確認します。そのうえで、圧出する部分と、薬など別の治療を行う部分を分けます。
当院では必要に応じてVISIAによる肌診断も行い、ニキビの状態だけでなく、赤みや毛穴など肌全体の状態も確認しています。
洗顔・消毒のあと専用の器具で押し出す

圧出する部分を清潔にしたあと、専用の器具を使って毛穴に詰まった皮脂などを取り除きます。 ニキビの状態によっては、詰まりを出しやすくするために、針などで毛穴の出口を開けてから圧出します。
圧出には、先端が輪になった「面皰圧出器」などを使用します。ニキビの周囲に器具を当て、皮膚の状態を確認しながら詰まりを押し出します。
処置するニキビの数や状態によって施術時間は変わりますが、基本的には診察で決めた部分を一つずつ処置していきます。
施術後は保護と外用薬でケアする

圧出後は処置した部分を清潔に保ち、必要に応じて塗り薬などでケアします。 圧出した部分には一時的に赤みや小さな傷ができることがあるため、施術後はできるだけ刺激を与えないようにします。
帰宅後は、処置した部分を何度も触ったり、かさぶたを無理にはがしたりしないでください。薬が処方された場合は、医師から説明された回数や期間を守って使用してください。
赤みや腫れ、痛みが強くなった場合は、自分で触ったり再び押し出したりせず、施術を受けた医療機関へ相談してください。
圧出の痛み・ダウンタイム・跡の心配
ニキビの圧出では、処置中に痛みを感じたり、施術後に赤みや小さな傷が残ったりすることがあります。痛みや施術後の経過は、ニキビの状態や処置する数、肌質によって異なります。「まったく痛くない」「必ず跡が残らない」と考えず、処置前に経過まで確認しておきましょう。
毛穴を開けるときや押し出すときに痛みを感じる
圧出では、毛穴の出口を開けるときにチクッとした痛み、詰まりを押し出すときにギュッと押されるような痛みを感じることがあります。 ただし、処置する範囲が限られているため、当院では痛みが強くて施術を続けられないという方はほとんどいません。
痛みの感じ方は、ニキビの状態や処置する数によっても変わります。特に赤みや腫れがある部分は、白ニキビや黒ニキビより刺激を感じやすいことがあります。痛みが心配な方は、施術前に医師やスタッフへお伝えください。処置中も痛みを確認しながら進めます。
圧出後は赤みや小さな傷が残ることがある

圧出直後は、処置した部分に赤みや小さな傷が見られることがあります。毛穴の出口を開けたり、周囲に圧をかけたりするため、処置直後から完全に何も分からなくなるわけではありません。また、ニキビ跡の残り方は圧出だけでなく、もともとの炎症の強さにも左右されます。ニキビは炎症が強くなると皮膚の組織が傷つき、へこみや盛り上がりなどの瘢痕につながることがあります。圧出後に患部を何度も触る、かさぶたを剥がすといった行為は避けてください。赤みがどの程度続くかは処置した数や肌状態によって異なるため、気になる経過がある場合は医療機関へ相談します。
自分でニキビを圧出するのが危険な理由
ニキビは、爪や市販の面皰圧出器を使って自己流で潰すのは避けましょう。医療機関では最初にニキビの種類や炎症の程度を確認し、処置する部分を選んでいます。見た目だけで適応を判断して押し出すセルフケアとは異なります。
| 比較 | 医療機関での圧出 | 自分で潰す場合 |
|---|---|---|
| ニキビの判断 | 診察して適応を判断 | 見た目による自己判断 |
| 処置 | 必要な部分を選んで処置 | 強く押しすぎることがある |
| 衛生面 | 医療機関で衛生管理 | 手指や器具の状態に左右される |
| 処置後 | 状態に応じて診察・薬などで対応 | 悪化した場合の判断が難しい |
力加減と方向を誤ると皮膚を傷つける
自分でニキビを強く押すと、爪や器具で皮膚が傷つき、出血や皮むけを起こすことがあります。 特に、詰まりが出ないまま何度も挟んだり、同じ場所を繰り返し押したりすると、ニキビの周りまで赤くなり、傷が広がります。
赤く腫れたニキビは、毛穴の中だけでなく周囲にも炎症が起きています。この状態で無理に押すと、腫れや痛みが強くなったり、傷が治ったあとに色素沈着が残ったりする原因になります。白い詰まりが見えていても、自分で押し出すのは避けてください。圧出が必要なニキビかどうかは、医療機関で確認してもらいましょう。
器具や手指の衛生状態によって皮膚へ負担がかかる

洗っていない手や清潔でない器具でニキビを触ると、傷口から細菌が入り、赤みや腫れが強くなる原因になります。 圧出では毛穴の出口を開けることもあるため、処置する部分だけでなく、手や器具も清潔な状態にしておく必要があります。
自宅で、使用した圧出器を十分に洗浄せず繰り返し使ったり、出血した部分を指で触ったりするのは避けてください。
また、器具を清潔にしても、白ニキビ・赤ニキビなどの種類や炎症の程度を自分で正確に判断するのは難しいため、市販の圧出器を使って自分で処置するのはおすすめできません。
詰まりを出してもニキビの再発予防にはならない
ニキビの内容物を押し出しても、それだけで新しいニキビができなくなるわけではありません。ニキビは、皮脂の分泌や毛穴の出口の詰まりなどが関係して繰り返すためです。
また、見た目にはニキビがない部分にも、ニキビになる前段階の「微小面皰」が存在します。そのため、目立つニキビだけをその都度押し出しても、新しい面皰ができる状態そのものへの対策にはなりません。同じ場所や顔全体にニキビを繰り返している場合は、圧出を続けるだけでなく、毛穴の詰まりを防ぐ治療も含めて見直す必要があります。
圧出の費用
面皰圧出の費用は、保険診療か自由診療かによって異なります。 保険診療では、ニキビの状態を診察したうえで面皰圧出が必要と判断された場合に、保険が適用されることがあります。一方、美容皮膚科などで自由診療として受ける場合は、クリニックごとに料金が設定されています。
浜松市内を調査したところ、面皰圧出だけの料金を公式サイトに掲載している医療機関は限られており、市内の相場を一律に示すことはできませんでした。料金を比較するときは、金額だけでなく「1個あたり」「一定個数まで」「顔全体」など、どこまで処置してもらえる料金なのかも確認しましょう。
| メニュー | 料金 |
|---|---|
| 面皰(コメド)除去 顔1回 | 15,000円 |
| 面皰(コメド)除去 取り放題(顔) | 300,000円 |
| 初診料・カウンセリング料 | 無料 |
クリニックを比較する際は、圧出そのものの料金だけでなく、診察料や薬代などが別途必要かも確認してください。また、現在のニキビに圧出が必要なのか、薬やほかの治療を優先したほうがよいのかも診察で確認してから治療を決めます。
圧出とあわせて行うと効果的なニキビ治療
ニキビを繰り返している場合は、圧出だけでなく新しいニキビを防ぐ治療も必要です。圧出は目立っている毛穴の詰まりに対する処置のため、繰り返す原因に合わせた治療は別に考える必要があります。ここからは、併用されることのある治療を紹介します。
ケミカルピーリングで毛穴の詰まりを改善する

白ニキビや黒ニキビを繰り返す場合は、ケミカルピーリングを組み合わせるのがおすすめです。 圧出は今ある毛穴の詰まりを取り除く処置ですが、ケミカルピーリングは薬剤を肌に塗り、古い角質を取り除くことで毛穴を詰まりにくくする治療です。
たとえば、顔全体に白ニキビや黒ニキビが繰り返しできる場合は、目立つニキビを圧出しながら、ケミカルピーリングで毛穴が詰まりにくい状態へ整えることができます。
ただし、ニキビの状態によって適した治療は異なります。圧出だけで繰り返す場合は、医師の診察を受けたうえでケミカルピーリングなどの併用を検討しましょう。ケミカルピーリングについて詳しくは関連ページをご覧ください。
炎症があるニキビには薬による治療を並行する

赤ニキビや膿をもったニキビがある場合は、圧出だけで治療せず、塗り薬や飲み薬を組み合わせることがあります。 圧出は毛穴にたまった皮脂などを取り除く処置ですが、赤みや腫れを抑える治療とは役割が異なるためです。
たとえば、白ニキビと赤ニキビが混在している場合は、白ニキビには圧出を行い、炎症を起こしている部分には塗り薬などを使用します。炎症が強い場合には、医師の判断で抗菌薬を使用することもあります。
ニキビは種類によって必要な治療が異なるため、顔全体を診察し、それぞれの状態に合わせて治療を組み合わせます。
浜松でニキビ治療ならハートライフクリニックへ
当院は、浜松駅/新浜松駅から徒歩3分に位置する美容皮膚科クリニックです。浜松市の方をはじめ、磐田市や袋井市などからも多くの患者様にご来院いただいております。
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当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの種類や状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
【ハートライフクリニックの基本情報・アクセス】
クリニック名:医療法人社団健美心ハートライフクリニック
住所:〒430-0933 静岡県浜松市中央区鍛冶町1−35 中村企画ビル2階
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診療時間:10:00-18:00(最終受付17:00)
休診日:火曜日
電話番号:静岡県内の方 0120-611-079/地域外の方 053-451-1403
【関連ページのご案内】
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まとめ
ニキビの圧出(面皰圧出)は、毛穴にたまった内容物を専用の器具で取り除く処置です。白ニキビ・黒ニキビなどの面皰が代表的な対象ですが、炎症のあるニキビでも状態によって選択されることがあります。重要なポイントは以下の通りです。
- ・白ニキビ・黒ニキビは圧出が検討される代表的なニキビ
- ・赤ニキビ・黄ニキビは自分で潰さず、医師が圧出の適応を判断する
- ・圧出後は赤みや小さな傷が残ることがある
- ・爪や市販器具を使った自己流の圧出は避ける
- ・圧出は今ある面皰への処置であり、繰り返すニキビには再発を防ぐ治療も必要
- ・面皰圧出は保険診療で行われる場合もあるが、当院では自費診療で提供している
ニキビは、同じ顔の中でも白ニキビ・赤ニキビ・膿をもったニキビ・ニキビ跡などが混在していることがあります。そのため、「芯を出せば治る」と考えて自分で潰すのではなく、どのニキビに圧出が必要なのかを診察で見極めることが大切です。
ハートライフクリニックでは、医師の診察と必要に応じたVISIAによる肌診断をもとに、圧出だけでなくケミカルピーリングや薬による治療などを組み合わせています。「自分のニキビは圧出したほうがいい?」「同じ場所に何度もニキビができる」とお悩みの方は、まずはカウンセリングで肌の状態をご相談ください。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




