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ニキビがかゆい!その原因と原因別の正しい対処法を解説

ニキビがかゆい!その原因と原因別の正しい対処法を解説

当院では、市外問わず、ニキビでお悩みの患者さまから多く通っていただいております。
その中で、ニキビのかゆみに悩む患者さまは多く、「掻いてはいけないと思うけど我慢できない」「触ると痛い」といった声をカウンセリングでもよくお伺いします。そこで、今回は、ニキビがかゆくなる原因や避けるべき行動、効果的な対処法についてなど幅広くご紹介します。

かゆいニキビは原因を見極めれば改善できる

かゆいニキビは原因を見極めれば改善できる

かゆいニキビは、乾燥炎症ストレスなど複数の要因が重なって起こります
かゆいニキビに対して、誤ったケアや自己判断は症状を悪化させるため、原因を正しく見極め、適切な対処を行うことが早期改善の鍵です。かゆいニキビは原因を見極めれば改善することができます。下記で詳しいニキビがかゆくなる原因について見ていきましょう。

乾燥と皮脂バランスの乱れ

乾燥と皮脂バランスの乱れ

肌が乾燥すると、角質層のバリア機能が低下し、水分を保持する力が弱まります
その結果、肌の内側は乾いているのに表面は脂っぽく見える「インナードライ」状態になってしまいます。乾燥を補おうとして皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まりやすくなります。この毛穴詰まりがニキビやかゆみの原因となるため、保湿不足を防ぎ適切なスキンケアでバリア機能を整えることが重要です。

関連記事:乾燥肌なのにニキビができる?ニキビの原因と対策法を解説

炎症とヒスタミン反応

かゆいニキビの主な原因と発生メカニズム

ニキビが炎症を起こすと、免疫システムが反応してヒスタミンという物質が分泌されます。このヒスタミンが神経を刺激し、強いかゆみを引き起こします。アクネ菌が毛穴内で増殖すると、周囲の組織で炎症が起こり、肥満細胞(マスト細胞)が活性化されてヒスタミンやサブスタンスPなどのかゆみ成分を放出。掻くと炎症が悪化し、かゆみが強まる悪循環となるため、掻くのは避けることが大切です。

ストレスとホルモンの影響

ストレスがかかると、交感神経からサブスタンスPという神経伝達物質が分泌されます。これは皮脂腺を刺激し皮脂分泌を増加させるだけでなく、炎症反応も強めてかゆみを誘発します。
例えば、仕事のストレスが続くとサブスタンスPが過剰に分泌され、皮脂が増えて毛穴が詰まりやすくなり、炎症も悪化。これによりニキビのかゆみや赤みが強くなり、さらに掻くと症状は悪循環に陥ってしまいます。そのため、ストレスとホルモンの影響はかゆみに強くつながりがあるため要注意です。

部位別で異なるの特徴と対処法

ニキビのかゆみは、できる部位によって原因や刺激の要因が異なります。そのため、原因に合わせた適切な対処やケア方法が必要です。例えば、顎やフェイスラインは衣類や髪の毛の刺激を受けやすく、毛穴に雑菌が入りやすいためかゆみが生じやすいです。一方、乾燥しやすい頬や顎周辺では肌のバリア機能低下によるかゆみが強くなります。このように部位によって異なる原因を理解し、それぞれに合ったケアを行うことが重要です。

顎・フェイスラインの特徴

顎・フェイスラインの特徴

顎やフェイスラインのニキビのかゆみは、マスクや髭剃り、襟元などの摩擦による刺激が原因となります。これらの刺激が肌のバリア機能を低下させ、炎症やかゆみを引き起こしやすくなります。さらに、刺激によって雑菌が付着しやすくなり、ニキビが悪化することもあるため、清潔に保ち摩擦を避けることが大切です。
そのため。優しいスキンケアと生活習慣の見直しで改善が期待できます。

顎・フェイスラインの対処法

顎・フェイスラインのニキビ対策は、まず肌を清潔に保つことが重要です。
朝晩の洗顔は、肌を傷つけないよう泡立てた泡で優しく行い、すすぎ残しがないようぬるま湯で丁寧に洗い流します。保湿は乾燥予防に欠かせず、油分が少なめの保湿剤を選びましょう。また、マスクや襟元の摩擦、髭剃り時の刺激を減らす工夫も効果的です。髭剃りは電気シェーバーを使い、マスクは柔らかい素材がおすすめです。

関連記事:顎のニキビとしこりの原因と治し方って?効果的な予防法を公開!

頬の特徴

頬の特徴

頬のニキビは、乾燥摩擦メイクの残りが主な原因です。
頬は顔の中でも乾燥しやすく、乾燥すると肌のバリア機能が低下し、外部刺激に敏感になりかゆみが生じやすくなります。また、メイクや寝具による摩擦も刺激となり、肌の炎症やかゆみを悪化させます。正しいクレンジングと保湿を心がけ、摩擦を避けるケアが頬のかゆみニキビ改善のポイントです。

頬の対処法

頬のニキビを改善するには、保湿クレンジングの見直しが効果的です。
まず、洗顔は肌に優しい泡を作り、優しく丁寧に洗いましょう。洗顔後はすぐに化粧水や乳液で十分に保湿し、水分と油分のバランスを整えることが大切です。クリームや乳液は、ノンコメドジェニック(ニキビができにくい)と認証されたものを選び、過剰な油分を避けつつ、肌の水分蒸発を防ぎます。定期的にスキンケア用品を見直し、肌に合った製品を使うことも重要です。

関連記事:頬にきびの原因とは?できやすい人の特徴や対処法を徹底解説!

おでこ・生え際の特徴

おでこ・生え際の特徴

おでこや生え際のニキビは、主に皮脂の過剰分泌と、髪やスタイリング剤、シャンプーのすすぎ残しによる汚れの蓄積が原因です。特に髪の毛の刺激や蒸れも関係し、汗や油分が毛穴を詰まらせるためです。これらが原因で菌が繁殖しやすく、かゆみを伴うニキビになります。適切な洗顔やこまめな洗髪、通気性の良いヘアスタイルといった対策で改善できます。

おでこ・生え際の対処法

おでこ・生え際のニキビ対策には、シャンプーやリンスのすすぎ残しを防ぐことが重要です。
入浴時は最後に洗顔を行い、髪の生え際まで丁寧にすすぎましょう。洗顔料の残りが毛穴を詰まらせ、ニキビの原因になるためです。また、前髪が肌に触れないようヘアスタイルを工夫し、清潔な寝具を使うことも効果的。肌に合った洗顔料や保湿剤を使い、刺激を避けることが改善のポイントです。

背中・頭皮の特徴

背中

背中や頭皮のニキビは、蒸れや摩擦、整髪料や衣類の刺激が主な原因です。
背中は皮脂腺が多く、汗や皮脂が毛穴に詰まりやすい上に、自分で洗いにくく洗浄不足になりがちです。シャンプーやトリートメントのすすぎ残しも毛穴詰まりの一因となり、ニキビやかゆみを悪化させます。衣類の摩擦や蒸れも刺激になるため、通気性の良い服を選び、優しく洗うことが大切です。正しい洗浄と清潔の維持がかゆみ改善のポイントです。

背中・頭皮の対処法

背中や頭皮のニキビ対策には、通気性と清潔さを重視したケアが重要です。
まず、入浴時はシャンプーやボディソープをしっかり洗い流し、すすぎ残しを防ぎましょう。背中は擦らずに、たっぷり泡立てた洗浄剤で優しく洗うことがポイントです。また、通気性の良い衣類や寝具を選び、こまめに着替えることもかゆみ予防に効果的です。さらに、保湿を忘れずに行い、肌のバリア機能を高めることが大切です。

関連記事:背中ニキビの原因とその対策方法

やってはいけない行動

やってはいけない行動

かゆいニキビに対してやってはいけない行動は、主に掻くこと強く洗うこと刺激を与える行為です。
これらの行動は、一見かゆみを和らげるように感じますが、実際にはかゆみや炎症を広げてしまうため注意が必要です。下記で具体的な理由と対処法を説明します。

掻く・潰す・こする

ニキビの患部を掻いたり潰したりこすったりすると、皮膚に傷がつき感染リスクが高まります。
そうすると、炎症が悪化し、赤みや腫れ、膿ができやすくなります。また、傷口から細菌が侵入して二次感染を起こすと、治るまでの期間が長くなり、クレーター状の跡が残る可能性も高まります。かゆくても我慢し、代わりに冷やすなどの対処法を取り入れることが重要です。

熱いお湯や強い洗浄剤

熱いお湯での洗顔やアルコール系の強い洗浄剤の使用は、肌の必要な皮脂を過剰に奪ってしまい、乾燥を進行させかゆみを悪化させます。
熱すぎるお湯は皮脂膜を破壊し、バリア機能が低下して新たなニキビもできやすくなります。洗顔時は30〜36度程度のぬるま湯を使い、低刺激の洗顔料で優しく洗うことが重要です。これがニキビ悪化を防ぎ、かゆみを抑えるポイントとなります。

生活習慣の整え方

肌トラブルを防ぐためには、日常の生活習慣を整えることが重要です。睡眠や食事、ストレス対策、肌に触れる環境を清潔に保つことが重要です。詳しい内容については下記でご紹介します。

睡眠と食事で内側から整える

肌の回復には、ビタミンB群・亜鉛・たんぱく質の摂取十分な睡眠が重要です。
ビタミンB群は肌のターンオーバーを促進し、皮膚の健康を支えます。亜鉛は細胞の新陳代謝を助け、肌の炎症やトラブルの改善に役立ちます。たんぱく質は肌の主要な構成成分で、修復や再生に欠かせません。さらに、質の良い睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、肌の修復をサポートします。これらを意識して摂ることで、内側から健やかな肌づくりが可能になります。

ストレス対策

ストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂の過剰分泌を引き起こすため、ニキビや肌荒れが悪化します。また、自律神経が乱れることで血流が悪化し、肌への栄養や酸素の供給が不足しがちに。
そのため、リラックス法や適度な運動、入浴は自律神経を整え、ストレス軽減を行うことが効果的です。これによりホルモンバランスが安定し、肌状態の改善が期待できます。

肌に触れる環境を清潔に保つ

肌に触れる環境を清潔に保つことは、かゆみやニキビ対策に欠かせません。
寝具やタオルは週に1回以上洗濯し、汗や皮脂の付着を防ぎましょう。マスクもこまめに取り替え、常に清潔なものを使用することが大切です。メイク道具は中性洗剤を溶かしたぬるま湯でやさしく押し洗いし、よくすすいだ後は陰干しで完全に乾かすこと。これにより雑菌の繁殖を防止し、肌への刺激を減らせます。日々の小さな習慣が肌トラブル防止につながります。

関連記事:看護師が教えるニキビのスキンケア方法!

セルフケアで治らない時は医療の力を借りる

セルフケアで治らない時は医療の力を借りる

セルフケアでニキビが改善しない場合は、早めに皮膚科や美容医療の受診を検討しましょう。 
自己判断で放置すると炎症が悪化し、跡が残るリスクが高まります。専門医による診断や治療は、正確な原因把握と効果的な対応が可能で、早期治療により肌へのダメージを最小限に抑えられます。悩みを抱えたら迷わず受診し、適切なケアを受けることが再発防止の鍵です。

受診すべきサイン

受診すべきサイン

痛みを伴う、膿が出る、ニキビが広がっている、長期間治らない場合は、自己ケアでは対応できないサインです。
こうした症状は炎症が進行している可能性が高く、放置するとニキビ跡や感染症リスクが増えます。早めの皮膚科受診が重要で、専門的な診断と治療を受けることで悪化を防ぎます。状態を見極め、適切な時期に医療機関へ相談することが大切です。

美容医療での方法肢

セルフケアで治らない時は医療の力を借りる

医療機関で受けられる美容治療には、ケミカルピーリングやケアシス(エレクトロポレーション)があります。
ケミカルピーリングは、薬剤で古い角質をやさしく除去し、肌のターンオーバーを促進。ニキビ跡の赤みや色素沈着の改善に効果的です。ケアシスは、美容成分を肌深部に浸透させ、保湿や炎症抑制をサポート。症状に合わせて最適な治療法を選ぶことで肌の状態を効果的に根本から改善できます

まずは無料カウンセリング

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当院は開院19年以来、64,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの種類をチェックし、最適なご提案をさせていただきます。かゆいニキビにお悩みの方はまずは無料カウンセリングまでお越しください。

まとめ

ニキビがかゆい場合は、原因の特定、正しい対処、医療相談の3ステップが改善の鍵です。
まず、乾燥や炎症、ストレスなど原因を明確にし、肌の状態に合った正しいスキンケアを行いましょう。次に、部位別の特徴に応じた対処法でかゆみや炎症を抑えます。自己処理で悪化させないため、掻く・潰す・強い洗浄などのNG行動を控え、生活習慣を整えることも大切です。最後に、自宅ケアで改善しない場合は早めの皮膚科受診や美容医療を活用し、専門的な治療を受けて症状の進行を防ぎましょう。これらを組み合わせることで、効果的にニキビのかゆみを改善できます。

このページの監修医師

ハートライフクリニック院長 渡邊雅人

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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