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シミ取り後再発する?戻りジミかレーザーの失敗か?

シミ取り後再発する?戻りジミかレーザーの失敗か?

当院には、毎日多くの方がシミのお悩みでご来院されています。 その中でもよくいただくのが、「シミ取りレーザーをしても、またシミができることはありますか?」というご質問です。 今回はその疑問にお答えしながら、「レーザー後にシミは再発するのか?」、そして「シミを再発させないためのポイント」や「治療効果を高める方法」まで解説させていただきます。

シミ取りレーザー後シミは再発する?

シミ取りレーザーを行っても、再びシミが現れることはあります
特に半年から1年ほどでうっすらと再発してくるケースも少なくありません。これは使用する医療機器の種類や照射技術の違いによっても影響を受けます。では、なぜレーザーを当てたのにシミが戻ってしまうことがあるのでしょうか。その理由は、シミ取りレーザーの仕組みと深く関係しています。

シミ取りレーザーのメカニズム

シミ取りレーザーのメカニズム

一般的に「シミ」と呼ばれるものの多くは、紫外線などの影響で増えたメラニンが原因の「老人性色素斑」です。シミ取りレーザーは、そのメラニン色素を狙って壊し、シミを薄くしていく治療です。
ただし、レーザーはメラニンを除去するだけであり、今後まったくメラニンが作られなくなるわけではありません
たとえるなら、雑草を刈り取っただけの状態です。根にあたるメラニンを作る細胞が残っていると、時間が経つうちに紫外線や摩擦などの刺激で再びメラニンが生まれ、シミが戻ってくることがあります。

シミ取りレーザーで失敗された

シミ取りレーザーで失敗された

シミ取りレーザーは、シミの元となるメラニンをしっかり壊すことで効果を発揮します。
しかし、照射の深さやエネルギー設定が正確でないと、メラニンを十分に破壊できず、短期間でシミが再発してしまうことがあります。これは、レーザーが届くべき層までエネルギーが届かなかったり、逆に強すぎて肌に負担を与えてしまうことがあるためです。シミの深さや濃さ、肌質を正確に見極めずに一律の照射を行うと、表面だけに反応して根本にあるメラニン細胞が残ってしまい、時間が経つと再び色素が沈着して見えてきてしまいます。
そのため、シミ取り治療を行うクリニック選びは慎重に行うことが重要です。

シミが再発する際の特徴は?

シミが再発する特徴には、「戻りジミ」と「シミの再発」の2種類があります。

シミの再発と戻りジミは異なる

戻りジミはシミ取りレーザーの施術後、かさぶたや赤みが引いた約2週間から1ヶ月の間に起こる一時的な色素沈着で、身体の自然な反応なので心配はいりません。
一方で、かさぶたが剥がれ赤みが引いた後、シミのあった部分がぼんやりと濃くなってきた場合は本当の「シミの再発の兆候」です。この段階では適切なケアや早めの治療が必要です。無理にかさぶたを剥がしたり肌を刺激するのは避けましょう。

シミ再発の失敗されたときの特徴

シミ再発の失敗にはいくつかの特徴があります。
代表的なのは、打った直後から全く反応がない(改善が見られない)例やシミが一度薄くなってもすぐに同じ場所に再び濃く現れることです。
これはメラニンが十分に破壊されていなかった場合や、レーザーの出力が弱くて効果が不完全であったことが原因です。
また、水ぶくれや傷跡ができるケースも失敗の兆候です。無理にかさぶたを剥がすと傷として残ることがあるため注意が必要です。さらに、施術後に炎症後色素沈着が起こり、シミが逆に濃くなることもあります。こうした失敗を防ぐには、経験豊富な医師のもとで適切な機器と設定で治療を受けることが重要です。

シミ取りレーザーで失敗する原因

シミ取りレーザーで失敗する原因

シミ取りレーザーで失敗する原因は大きく3つに分けられます。まず、レーザーの出力や使用する医療機器がシミに適していないことです。次に、シミの種類に合ったレーザー治療が選ばれていなかったことも挙げられます。そして、治療後の適切なアフターケアに関する説明が不足していた点も失敗の一因です。これらの詳細については、後の項目で詳しく解説します。

シミの出力や医療機器が適切ではなかった

先ほども説明したように、レーザーの波長や出力設定がシミの種類や深さに合っていない場合も失敗の原因となります。
適切な出力でなければ、レーザーのエネルギーがメラニンまで届かず、シミを完全に破壊できません。また、照射技術が未熟で正確にシミ部分にレーザーが当たっていないと、メラニンが残ってしまいます。こうした理由から効果が薄くなり、シミが再発しやすくなります。

シミの種類とレーザーが合っていなかった

シミの種類によっては、レーザー治療が適さない場合があります。
特に肝斑のようなタイプはレーザーが逆効果になることもあるため注意が必要です。シミの種類を目で見て判断するのは難しく、豊富な経験を持つ医師や専門クリニックでないと正確な見極めが難しいのが現実です。ここがシミ治療の成功における非常に重要なポイントとなっています。

適切なアフターケアの説明がなかった

シミ取りレーザー後に最も大切なのはアフターケアです。
施術後の肌はとてもデリケートな状態にあり、適切なケア指導がないと誤った方法でケアしてしまう恐れがあります。特に紫外線対策やかさぶたの扱い、保湿の重要性が十分に説明されていないケースが多いのです。こうした説明が不足しているクリニックでは、戻りジミや色素沈着のリスクが高まります。経験豊富な医師が在籍し、治療前後に細やかなケア指導を行うクリニックを選ぶことが成功の鍵です。

関連記事:シミ取りで後悔しないために|失敗例・悪化の原因・正しい治療と対策を徹底解説

シミ取りの治療効果を高める方法

せっかくシミ取り治療を受けるなら、効果を高めてしっかりシミを取りたいですよね。シミ取り治療の効果を最大限に引き出すためのポイントをご紹介いたします。

シミの種類を肌診断機器などを用いてしっかり診断してもらう

VISIA

シミの種類を正確に診断してもらうことは、再発を防ぐために非常に重要です。
シミは目で見るだけでは判別が難しいため、肌診断機器を活用して科学的に分析するクリニックを選ぶことがポイントです。こうした機器は、隠れたシミや肝斑、そばかすまで詳細に把握し、その深さや特徴を見極めます。正確な診断に基づいて適切な治療を行うことで、再発しない効果的にシミの改善が期待できます。

夏はシミ取りを避けて冬に行う

シミ取り治療は秋から冬が最もおすすめ

シミ取りは、紫外線が弱く肌への負担が少ない冬に行うのが最も効果的です。
絶対夏を避けないといけないということはありませんが、夏は紫外線を浴びやすい時期のため注意が必要な時期となります。
そのため、11月から3月にかけての時期は紫外線量が少ないため、治療後の肌トラブルやシミ再発のリスクを抑えられます。また、寒い季節はマスクで治療部位を隠しやすく、ダウンタイム中も過ごしやすいメリットがあります。夏の強い紫外線時期は避け、冬を選ぶことで安全かつ効果的な治療が期待できます。

関連記事:シミ取り治療の最適な時期は?季節別の注意点とおすすめ時期を解説

シミを再発させない3つのポイント

シミ取りを行った後に再発を防ぐためには、以下の3つのポイントが重要です。

1.紫外線対策を徹底し、1年中しっかり日焼け止めを使うこと。
2.1日3回の保湿ケアなどスキンケアを丁寧に行うこと。
3.3カ月おきに医師の診断を受け、経過をしっかり観察すること。

これらについては下記で詳しく説明します。

1.紫外線対策を徹底【1年中の日焼け止め】

紫外線対策の徹底

シミを再発させないために、1年中の紫外線対策が欠かせません
紫外線は季節や天気に関係なく降り注いでおり、室内でも窓から侵入するため、油断は禁物です。治療後の肌は特にデリケートで、紫外線により炎症や色素沈着が起きやすくなります。
具体的には、SPF50+・PA++++の日焼け止めを使い、2〜3時間ごとにこまめに塗り直すことが大切です。おすすめ商品はトランシーノ®やHAKU。帽子や日傘も併用し、紫外線をしっかりブロックしましょう

関連記事:日焼けが招くシミの原因と予防・改善法|紫外線対策から治療まで徹底解説

2.スキンケアの徹底【1日3回保湿ケア】

毎日の基本ケアでできること

シミを再発させないために、1日3回の保湿ケアを徹底することが重要です。
治療後の肌はバリア機能が低下して乾燥しやすく、乾燥は色素沈着やシミの再発リスクを高めます。具体的には、セラミドやヒアルロン酸配合の保湿クリームを朝・昼・夜の3回、優しく塗ることが効果的です。おすすめはセラミドが豊富な「キュレル」や、抗炎症成分入りの「トラネキサム酸配合クリーム」です。また、刺激の少ない洗顔料を使い、肌をこすらず泡で優しく洗うことも大切です。こうした基本のケアで肌の健康を保ち、シミの再発を防ぎましょう。

関連記事:シミ取り後のアフターケアの重要性

3.経過観察の徹底【3カ月おきの医師診断】

3.経過観察の徹底【3カ月おきの医師診断】

シミを再発させないためには、3カ月おきの医師による経過観察が非常に重要です。
治療後の肌は段階的に回復し、かさぶたが取れた後に一時的な炎症後色素沈着(戻りジミ)が起こることがあります。この時期を含め、定期的に肌の状態を医師が確認し、必要に応じて追加の治療やケアの調整を行うことで、トラブルの早期発見とシミの再発予防につながります。多くのクリニックでは治療後の経過観察が不十分なこともあるため、しっかりフォローアップしてくれるクリニックを選ぶことが大切です。

まずは無料カウンセリング

最新肌診断機「VISIA」を使用して 治療プランを決定!

当院は開院20年以上にわたり、64,000件以上の肌トラブルに対応してまいりました。シミの種類を正確に診断するため、目視だけでなく最新の肌診断機器を活用しています。治療後の経過観察もVISIAを用いて、肌の状態を可視化しながら丁寧にケアいたします。まずは無料カウンセリングにて、あなたの肌に最適な治療プランをご提案いたします。

シミ取り後の再発についてよくある質問

シミ取りレーザー後またシミは出てくる?

シミ取りレーザー後、半年から1年の間に再びシミが現れることがあります。この再発にはかさぶたや赤みが引いた約2週間から1ヶ月の間に起こる「戻りジミ」と呼ばれる炎症後色素沈着の可能性が含まれ、レーザーの刺激で一時的にシミのような色素沈着が起こることもあります。また、適切な診断や治療が行われなかった場合、効果が不十分でシミが再発することもあります。治療が失敗に終わる例もあるため、信頼できるクリニックでの診療と適切なアフターケアが重要です。

シミ取りレーザーをしても色素沈着は消えない?

通常のシミ取りレーザーで使われる、Qスイッチレーザーはメラニンを破壊してシミを薄くしますが、色素沈着そのものを完全に消す効果は限定的です。レーザーの熱による肌の炎症が原因で、一時的に色素沈着(戻りジミ)が起きることもあります。
しかし、ピコレーザーの最新機器は従来のQスイッチレーザーよりも短いパルス幅で照射でき、メラニンをより細かく破砕し、肌への負担を軽減します。そのため、色素沈着に対しても効果的に働き、戻りジミのリスクを減らせる最新の治療法として注目されています。治療機器の選択が結果を大きく左右するため、専門医の判断が重要です

シミ取りレーザーをしたらシミが濃くなったのはなぜ?

シミ取りレーザーをした後にシミが濃くなったと感じる場合、それは「戻りジミ」と呼ばれる炎症後色素沈着の可能性があります。レーザーの熱刺激で肌が軽いやけど状態になり、肌を守ろうとしてメラニンが過剰に生成されることで、一時的にシミが濃く見えるのです。この症状は照射後約1か月から現れ、治療を受けた人の40~50%が経験すると言われています。戻りジミは元のシミとは異なり、数ヶ月から長くても1年程度で自然に薄くなることがほとんどです。焦らず、適切なケアと医師の指導を受けることが重要です。

このページの監修医師

ハートライフクリニック院長 渡邊雅人

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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