「また髭が濃くなった」「青髭が目立つな」と感じていませんか？
私がクリニックで多くの男性患者さまと接してきた中で、こうした悩みを抱える方が本当に増えています。
「髭剃りが面倒で仕方ない」「夕方になると伸びてきて恥ずかしい」といった声をよく聞きます。そんな方々に髭脱毛をご提案すると、「種類がたくさんあって何を選べばいいか分からない」というお悩みをよくいただきます。
実際、髭脱毛には大きく分けて3つの方法があり、それぞれ効果も費用も全く違います。
今回は、私の脱毛経験や患者さまからいただいた生の声をもとに、どの方法があなたに最適かを分かりやすくお伝えします。

【この記事で分かること】
・ヒゲ脱毛の種類
・ヒゲ脱毛の種類ごとの効果の違い
・ヒゲ脱毛の種類ごとの回数と期間の違い
・ヒゲ脱毛の種類ごとの費用相場
・髭脱毛3種類のメリット・デメリット
・クリニック選びのポイント

髭脱毛の種類は大きく分けて3つ

先ほどお伝えさせていただいたようにヒゲ脱毛の種類には大きく分けて3つございます。

医療レーザー脱毛

光脱毛（美容脱毛）

ニードル脱毛

髭脱毛3種類の効果の違い

求める効果によっておすすめできる脱毛方法は異なります。
そのため、口コミサイトなどを参考にその人に合った脱毛方法をご紹介します。

医療レーザー脱毛の効果

このようなことを求める方は医療脱毛がおすすめです。その理由は下記2点です。

永久脱毛効果が期待できる

レーザー脱毛を受けた患者さんからは「本当に生えてこなくなった」という声をよくいただきます。
実際、私が診てきた患者さまの中でも、きちんと回数を重ねれば95%以上の方が満足される結果になっています。
「永久脱毛って本当に永久なんですか？」とよく聞かれますが、アメリカの厳しい基準でも認められている方法です。もちろん個人差はありますが、多くの方が「もっと早くやればよかった」とおっしゃいます。

青ヒゲ改善効果

レーザー脱毛では、皮膚の下にある毛根を破壊できるため、青髭の根本的な改善が期待できます。
実際、3回目くらいから「青みが薄くなってきた」「周りから『顔色が良くなった』と言われた」という患者さまが多いです。

関連記事：医療レーザー脱毛の仕組みと効果について解説

光脱毛の効果

このようなことを求める方は光脱毛がおすすめです。その理由は下記となります。

減毛・抑毛効果

光脱毛は照射パワーが弱いため、毛根や発毛組織を完全に破壊できず、一時的な抑毛や減毛にとどまります。そのため、永久脱毛効果はなく、効果が現れるまでに時間がかかるのが特徴です。口コミサイトなどを見ると「髭剃りが週3回から週1回になった」「毛が細くなって目立たなくなった」という声も多いですが、「完全にツルツルにしたい」という方には物足りないかもしれません。

ニードル脱毛の効果

このようなことを求める方はニードル脱毛がおすすめです。その理由は下記となります。

白髪や産毛への対応力

ニードル脱毛は、1本1本の毛穴に針を刺して電流を流し、毛根の発毛組織を直接破壊するため、メラニン色素の有無に関係なく白髪にも効果があります。一方、医療レーザーや光脱毛は黒いメラニン色素に反応して熱を発生させる仕組みのため、色素のない白髪には効果がありません。これがニードル脱毛が白髪に唯一効果的な理由です。

関連記事：白髪の髭の脱毛は可能？効果的な方法と予防法

確実な永久脱毛効果と細かいデザイン形成が可能

先ほどご説明した通り、ニードル脱毛は毛穴に針を挿入して電流を流し、毛根の発毛組織を直接破壊する医療行為です。そのため、医療レーザー脱毛と同様に永久脱毛効果が期待できます。また、1本ずつ丁寧に処理できるため、細かいデザイン調整が可能で、繊細なデザイン形成を希望される方にもおすすめです。

髭脱毛3種類の回数・期間の違い

ヒゲへのアプローチ方法が異なるため、脱毛方法によって必要な回数や期間も変わってきます。そこで、ヒゲ脱毛の種類ごとに、きれいになるまでにかかる回数や期間の目安をご紹介します。

医療レーザー脱毛の回数・期間

医療レーザー脱毛の場合、5〜8回程度で満足される方が多いです。濃い髭の方でも10回あれば十分という印象です。
期間としては、だいたい1年から1年半程度です。毛の生えるサイクルに合わせて2ヶ月おきに通っていただくのが一般的です。
患者さんからは「3回目くらいから明らかに薄くなった」「5回目で家族に『髭が薄くなった』と言われた」という声をよくいただきます。部位によって多少差があり、鼻下は多少効果が出るまで時間がかかりますが、頬やあご周りは比較的早く効果が現れます。

関連記事：髭脱毛でも鼻下が抜けない・しぶといのはなぜ？

光脱毛の回数・期間

光脱毛は、8〜12回通われている方が多いです。期間も2〜3年かかったという方が多いです。
「最初の10回くらいは変化が分からなかった」「回数を重ねるごとに少しずつ薄くなった」という声をよく聞きます。根気よく通い続ける必要がありそうです。

ニードル脱毛の回数・期間

ニードル脱毛は毛の本数によって回数が決まります。
1回の施術で処理できる本数が限られているため、どうしても時間がかかります。「部分的に使う」「他の方法と組み合わせる」という使い方が現実的だと思います。

髭脱毛3種類の費用相場の違い

ヒゲ脱毛は種類ごとにアプローチ方法が異なるため、どうしても費用に差が生じます。そこで、各脱毛方法ごとの費用相場の違いについてご紹介します。

医療レーザー脱毛の費用相場

医療脱毛の効果を実感できるのは一般的に5回目以降とされているため、浜松近隣のクリニックの料金相場をまとめました。ただし、使用する脱毛機器によって効果の現れ方が異なるため、料金が安くても結果的に回数や費用がかかる場合も少なくありません。クリニック選びの際は、機器の種類や施術内容も確認することが大切です。

内容	費用
髭全体	1回 15,000円〜25,000円くらい
5回コース	7〜12万円くらい

光脱毛の費用相場

光脱毛は初期費用が安いのが魅力です。エステサロンによっては1回500円ほどのサロンなどもございます。
ただし、患者さんからは「結局満足いくまで通うと、医療脱毛レーザーとそんなに変わらなかった」という声も聞きます。回数が多くなるため、最終的な総額は意外と高くなることもあります。

内容	費用
髭全体	1回 8,000円〜15,000円くらい
満足できるまで	12万～30万

ニードル脱毛の費用相場

ニードル脱毛は時間制の料金設定が多く、1分あたり100〜500円程度が相場です。
髭全体をやるとなると、30〜50万円以上かかることもあります。「確実だけど、費用と時間を考えると現実的ではない」という患者さまが多いのが正直なところです。そのため、部分的に行うのがおすすめです。

関連記事：髭の永久脱毛に関する値段と効果的な方法

髭脱毛3種類のメリット・デメリット

脱毛の種類によって、効果の期待度や価格などにそれぞれメリット・デメリットがあります。そのため、ヒゲ脱毛の種類ごとに特徴や違いをわかりやすくご紹介します。

医療レーザー脱毛のメリット

医療レーザー脱毛のメリットはやはり効果性です。大きく分けて効果に関して3つのメリットがございます。

脱毛期間が長引きにくい

エステ脱毛は完了までに2～3年以上かかることが多いですが、医療脱毛は高い効果があるため、約1年ほどで完了できるのが大きなメリットです。また、通う頻度も2か月に1度程度と少ないため、お忙しい方にもおすすめです。医療脱毛は短期間で効果を実感でき、通院の手間も軽減されます。

自己処理の手間が減る

医療脱毛は効果が高いため、少ない回数でもしっかりとした変化を実感しやすいのが特徴です。多くの患者さまが、3回目くらいから自己処理の手間がほとんどなくなったと感じていらっしゃいます（期間としてはおよそ半年ほどです）。朝の準備時間が短縮されるだけでなく、自己処理による肌荒れも軽減できるのが嬉しいポイントです。

肌トラブルが解消される

医療脱毛は、自己処理による肌へのダメージを減らすことで肌トラブルの改善につながります。特にヒゲがあると毛穴詰まりが起こりやすく、それがニキビの原因となりますが、脱毛によって毛穴が引き締まり、汚れや雑菌の繁殖が抑えられるため、肌荒れやニキビができにくくなります。結果として、ヒゲ脱毛を行うことで肌のキメが整い、清潔感のある美しい肌へと導かれます。

医療レーザー脱毛のデメリット

医療レーザー脱毛のデメリットに関しては、「痛み」と「アフターケア」の２点となります。

効果や施術中の痛みには個人差がある

医療レーザー脱毛の痛みには個人差があり、「痛みを感じた」という方もいらっしゃいます。
しかし、その感じ方は施術に使う脱毛機器によっても異なります。
最近のジェントルマックスプロプラスなどの最新機器は冷却機能が搭載されており、以前より痛みが軽減されています。この機器で施術を受けた多くの患者さまは、「あまり痛みを感じなかった」とお話しされています。痛みの程度は部位や毛質、肌の状態によっても変わるため、不安な場合はご相談ください。

関連記事：ジェントルマックスプロプラス

脱毛期間中は十分なUVケアが必要

医療レーザー脱毛期間中は肌が敏感になるため、日焼けには特に注意が必要です。ただし、SPF30〜50、PA+++以上の紫外線防止効果がある低刺激の日焼け止めをこまめに塗り直すことで、夏場でも安心して脱毛を続けられます。さらに、帽子や日傘、UVカット機能のある服を活用すると、より効果的に肌を守れます。施術当日は日焼け止めを塗らず、施術後は少なくとも1週間は強い紫外線を避けることをおすすめします。
また、肌を少しでもケアするための対処法もありますので、以下の記事をご参照ください

関連記事：髭脱毛後の肌荒れ対策 – 改善方法と予防法をわかりやすく解説！

光脱毛のメリット

光脱毛のメリットは主に「１回あたりの費用」と「痛み」の２点です。

１回あたりの費用が比較的安い

１回あたりの費用が安いため、初期費用が抑えられるので、「とりあえず試してみたい」という方には始めやすいです。

痛みが少ない

医療レーザー脱毛と比較するとパワーが弱いため、痛みが少ないのが特徴です。なので、痛みがすごく不安でとりあえず試したいという方にはおすすめです。

光脱毛のデメリット

光脱毛のデメリットとして、医療従事者が施術を行わないため、照射パワーに制限があり、その結果として効果が限定的になる点が挙げられます。

永久脱毛効果が限定的

光脱毛は永久脱毛の認可がなく、ほとんどの場合、永久脱毛は期待できません。これは、光脱毛が一時的な減毛・抑毛を目的としているためで、医療レーザー脱毛のように毛を作る組織を破壊するほどの強い照射ができないためです。実際に、光脱毛を経験されてから当院に来られる患者さまからは、「薄くはなったけれど、完全にはなくならない」というお声をよく聞きます。そのため、「ツルツルにしたい」という方には、光脱毛では物足りなさを感じるかもしれません。

回数が多く必要

先ほどご説明した通り、光脱毛は一時的な減毛・抑毛を目的としているため、1カ月に1回程度のペースで通い続ける必要があります。そのため、効果を実感するまでに回数が多くなりがちで、結果的に医療脱毛よりも費用がかさんでしまうケースも少なくありません。脱毛完了までには12回以上の施術が必要となることも多く、長期間の通院が前提となる点をご理解ください。

ニードル脱毛のメリット

ニードル脱毛のメリットは、毛質に左右されずにしっかりと脱毛できる点です

白髪などどんな毛質にも対応

医療レーザー脱毛や光脱毛は、毛に含まれるメラニン色素に反応して熱を発生させ、毛根にダメージを与える仕組みのため、色素のない白髪には効果が出にくいのが特徴です。一方、ニードル脱毛は毛穴に直接針を挿入し、電気の力で毛を作る細胞を破壊するため、毛の色に左右されず白髪にも確実に対応できます。このため、白髪や色の薄い毛質でもしっかり脱毛したい方におすすめです。

ニードル脱毛のデメリット

一方ニードル脱毛のデメリットは「痛み」と「費用」になります。

痛みが強い

正直、3つの方法の中で最も痛いです。「痛みに弱い」という方には麻酔を付けたり、本数を限定することがおすすめです。

時間と費用がかかる

広範囲をやるとなると、時間と費用が必要となります。当院でも「部分的に使う方」「ジェントルマックスプロプラスと組み合わせる」という患者さまが多いです。

早くきれいなヒゲ脱毛なら医療脱毛がおすすめ

理由は単純で、「効果が高い」「期間が短い」「結果的にコスパが良い」からです。
最初は「痛そう」「高そう」と心配される方も多いですが、実際に受けてみると「思っていたより大変じゃなかった」「もっと早くやればよかった」とおっしゃる方がほとんどです。
特に「仕事が忙しい」「結果を早く出したい」という方には最適です。私のクリニックでも、多くの患者さんが1年程度で満足のいく結果を得ています。
しかし、医療脱毛を受けるクリニックによっては思うような効果が得られない場合や金額が高額になるケースもございます。
そこで、下記では、信頼できる脱毛クリニックの見極め方をご紹介します。

信頼できる脱毛クリニックの見極め方

信頼できるクリニックの見極め方は「口コミ」「導入している脱毛機器」「カウンセリングの質」の3点です。

評価・口コミのチェックポイント

口コミサイトやGoogleの評価を事前にチェックすることで、脱毛の効果や予約の取りやすさなどを把握でき、とても参考になります。効果については実際に受けてみないとわからない部分もありますが、口コミを見ることである程度の予測が可能です。また、予約方法やアフターケアの情報は、効率よく通いながらコストを抑え、効果を最大限に引き出すために重要なポイントです。こうした口コミを参考にすることは非常におすすめです。

導入している医療脱毛機器を確認する

医療脱毛を選ぶ際は、導入している脱毛機器を事前に確認することが重要です。
クリニックによっては、医療脱毛と謳いながらも厚生労働省の認可を受けていない光脱毛機器を使用している場合もあります。特に日本人の毛質には、アレキサンドライトレーザーを搭載したジェントルリーズシリーズがおすすめです。これらの機器は高い脱毛効果と安全性が認められており、効率よく確実な脱毛が期待できます。

カウンセリングの質を見る

実際にクリニックに行ってみて、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。良いクリニックは以下のポイントがあります。

クリニックによっては、ジェントルマックスプロプラスなどの優れた医療脱毛機器を導入していても、使用する際に別料金が発生したり、機器を選べない場合があります。施術の満足度や効果に関わる重要なポイントですので、カウンセリング時に必ず機器の種類や利用条件をしっかり確認されることをおすすめします。

まとめ

医療レーザー脱毛は効果が高く期間も短いため、多くの方におすすめできます。光脱毛は痛みが少なく始めやすいですが、完全な脱毛は難しいです。ニードル脱毛は確実ですが、時間と費用がかかります。
一見した費用で比較するのは大変危険です。「どれを選べばいいか分からない」という方は、まずは医療レーザー脱毛のカウンセリングを受けてみることをおすすめします。実際に肌の状態を診てもらい、専門家の意見を聞いてから決めるのが一番です。
髭脱毛は「早くやればよかった」と後悔する方は多いですが、「やらなければよかった」と後悔する方はほとんどいません。毎日の髭剃りから解放されて、自信を持って過ごせるようになった患者さんの笑顔を見ると、私も嬉しくなります。

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