
ピコスポットは高いシミ改善効果が期待できる一方で、「ダウンタイムがどれくらい続くのか」と不安に思われる患者さまも多いです。
特に仕事や外出予定がある方にとって、見た目の変化や回復までの流れを事前に把握しておくことは重要です。そこで今回は、ピコスポット後に起こるダウンタイムの期間や症状、日常生活での注意点、他治療との違いなど幅広く解説します。
ピコスポットのダウンタイムは何日続くのか?
ピコスポットのダウンタイムは一時的で、大体2週間前後といわれています。
ピコスポットはシミの原因であるメラニンにピンポイントで作用する治療のため、施術後に赤みやかさぶたといった反応が出る場合があります。ただし、これらは治療効果に伴う正常な経過であり、永続的なものではありません。ここでは、平均的なダウンタイム期間と症状の全体像や「どのくらいで落ち着くのか」「どの時期が一番目立つのか」といった疑問を解消していきます。
ダウンタイムは約2週間が目安

ピコスポットのダウンタイムピークは、おおよそ2週間前後が目安です。
施術直後から数日は赤みやヒリつきが出やすく、その後1週間前後でかさぶたが形成されます。かさぶたは自然に剥がれ落ち、2週間ほどで見た目が落ち着いてくるケースが一般的です。ただし、シミの濃さや深さ、照射出力、肌質によって多少前後します。例えば、薄いシミであれば10日前後で目立たなくなることもありますし、濃いシミでは1ヵ月前後かかる場合もあります。
赤み・かさぶた・色素変化は治療過程で起こる

施術後に現れる赤みやかさぶた、色の変化(色が濃くなった)は異常ではなく、治療が効いているサインです。
ピコスポットはメラニンを細かく砕く治療のため、その過程で肌に軽い炎症反応が起こります。赤みは数日で落ち着き、シミ部分は一時的に濃く見えることがありますが、これはメラニンが表面に押し出されている状態です。やがてかさぶたとなり、自然に剥がれることで薄くなっていきます。この流れを知らないと「悪化したのでは」と不安になってしまう方もいらっしゃいますがご安心ください。
ピコスポット後のダウンタイム経過を時系列で整理

ピコスポット後のダウンタイムは段階ごとに変化いたします。下記より施術当日〜数日、1週間前後、2週間以降の3つの時期に分けて、起こりやすい変化を整理します。
施術当日から数日間に出やすい症状

施術直後から数日は、赤みやヒリつきが出やすい時期です。
照射直後は、日焼け後のような赤みや軽い腫れを感じることがあります。多くの場合、当日〜2、3日程度で落ち着きますが、触るとピリッとした違和感が出ることもあります。この時期は冷却や刺激を避けることが重要で、洗顔は泡で優しく行い、タオルで強くこすらないよう注意しましょう。
1週間前後に見られるかさぶたと見た目の変化

施術から3〜7日ほどで、照射部位にかさぶたができやすくなります。
この時期はシミが濃く見え、「目立つ期間」と感じやすいタイミングです。かさぶたは無理に剥がすと色素沈着の原因になるため、自然に取れるまで触らないことが重要です。洗顔やメイクは周囲を避けるか、軽くのせる程度に留めましょう。この期間をどう過ごすかで、仕上がりに差が出ます。詳しいダウンタイム中の過ごし方については後ほどご紹介します。
2週間以降に起こる肌の回復と落ち着き

かさぶたが剥がれた後、徐々に肌は落ち着いていきます。
一時的にピンク色の肌が見えることがありますが、時間とともに周囲になじんでいきます。完全な色調の安定には1か月以上かかることもありますが、見た目の違和感は2週間前後で軽減する方がほとんどです。この時期も紫外線対策と保湿を続けることで、色戻りを防ぎやすくなります。詳しいピコスポット(レーザー)の経過についてまとめた記事が別にございます。気になる方は関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りピコレーザーの経過を解説!色素沈着と回復期間の全て
Qスイッチレーザーと比較した回復までの目安

Qスイッチレーザーは照射後のかさぶたが厚くなりやすく、回復まで最低でも2〜3週間かかることが多いです。
一方、ピコスポットはメラニンをより細かく破壊できるため、炎症が軽く、回復が比較的スムーズです。
光治療(ライムライト)と比べた見た目の変化と期間

IPLはダウンタイムがほぼなく、薄く広範囲のシミを治療したい方には向いています。
ただし、濃いシミへの効果はあまり期待できないので注意が必要です。ピコスポットは一時的なダウンタイムはあるものの、ピンポイントでの改善を重視したい方に向いている治療です。ライムライトの効果について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りにおけるライムライトの効果とは?薄いシミまで改善できる理由
ピコスポットのダウンタイムが起こる理由
ピコスポットでダウンタイムが生じるのは、シミの原因をしっかり破壊する治療だからです。
ダウンタイムと聞くと「肌に負担がかかっているのでは」と不安になる方もいますが、ピコスポットの場合は治療の仕組み上、ある程度の反応が出るのは自然な流れです。ここでは、、なぜ赤みやかさぶたができるのか、そして個人差が出る理由を整理します。
メラニンを破壊する治療特性による反応

ピコスポットはメラニンを細かく砕くため、一時的な炎症反応が避けられません。
レーザーがシミの色素に反応すると、メラニンは衝撃で粉砕され、体の回復機能によって徐々に排出されます。この過程で、肌は「軽いケガをした状態」となり、赤みやヒリつき、かさぶたが生じます。これは異常反応ではなく、治療が正しく作用している証拠です。
むしろ反応がまったく出ない場合は、シミに十分なエネルギーが届いていないケースもあります。ダウンタイムは、治療効果と表裏一体の関係にあると理解しておくことが大切です。
シミの濃さや深さで回復期間が変わる

ダウンタイムの長さは、シミの状態によって大きく左右されます。
表皮に近い薄いシミであれば、赤みやかさぶたは軽く、回復も早い傾向があります。一方、色が濃く真皮に近いシミほど、反応は強く出やすく、かさぶたが残る期間も長くなります。また、照射範囲が広い場合や出力が高い場合も、回復までに時間がかかります。
施術前に事前に自分のシミの状態を医師に確認することで、ダウンタイムの長さをある程度図ることができます。
ダウンタイム中に注意すべき行動
ダウンタイムを長引かせないためには、施術後の過ごし方が重要です。
ピコスポット後の肌は非常にデリケートな状態にあります。何気ない行動が色素沈着や治りの遅れにつながることもあるため、注意点を事前に把握しておくことが大切です。ここでは、特に避けたい行動と、日常生活で気をつけるポイントを紹介いたします。
色素沈着を招きやすいNG行動

かさぶたを剥がす、強くこする行為は色素沈着の原因になるため絶対NGです。
かさぶたは自然に剥がれるまで待つことが基本です。無理に剥がすと、まだ回復途中の肌に刺激が加わり、画像のような茶色い跡(炎症後色素沈着)を起こしやすくなります。
また、洗顔時にゴシゴシこする、タオルで強く押さえるといった行為も避けましょう。刺激が繰り返されることで、メラニンが再び作られやすくなります。「触らない」「こすらない」を意識することが、仕上がりを左右します。
日常生活で制限が必要な行為

血行が急激に良くなる行為は、赤みを長引かせる原因になるので控えましょう。
施術後3〜5日程度は、長時間の入浴、激しい運動、飲酒は控えるのが目安です。血流が一気に増えると、炎症が強まり、赤みや腫れが出やすくなるからです。シャワーは当日から可能な場合ですが、38℃前後のぬる目の温度で5分以内の短時間にとどめるようにしましょう。熱いお湯で体を温めすぎないことが大切です。
日常生活を完全に制限する必要はありませんが、「温めすぎない」意識が回復を早めることができます。
ピコスポット後の正しいアフターケア
アフターケア次第で、ダウンタイムの長さと仕上がりは大きく変わります。
ピコスポット後の肌は刺激に弱く、適切なケアを行うことで回復を早めることができます。特に重要なのが紫外線対策と保湿です。ここでは、なぜこの2点が欠かせないのかを具体的に解説します。
紫外線対策がダウンタイムを左右する

施術後の肌は、通常より紫外線の影響を受けやすい状態です。
紫外線を浴びると、回復途中の肌ではメラニンが再び作られやすくなり、色素沈着のリスクが高まります。
外出時はSPF30以上の日焼け止めを使用し、2〜3時間おきの塗り直しが理想です。帽子や日傘、マスクの併用も効果的です。短時間の外出でも油断せず、日常的な紫外線対策を徹底することが重要です。冬でも紫外線はあるので、季節関係なく紫外線対策を行うことが重要です。紫外線のシミへの影響や対策については、以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:日焼けが招くシミの原因と予防・改善法|紫外線対策から治療まで徹底解説
保湿と外用ケアで回復を促す

乾燥を防ぐことで、肌の回復はスムーズになります。
乾燥した肌は刺激を受けやすく、炎症が長引く原因になります。化粧水や乳液でしっかり保湿し、処方された外用薬がある場合は指示通りに使用しましょう。ベタつきが気になる場合でも、保湿を省くのは逆効果です。「潤った状態を保つ」ことが、トラブルを防ぐ近道です。シミ取りレーザー後のアフターケアについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
ダウンタイムと仕事・メイクへの影響
ピコスポットのダウンタイムは、工夫次第で仕事や日常生活と両立できます。
施術後の見た目がどの程度影響するのかは、職種や働き方によって異なります。ここではダウンタイムと仕事・メイクへの影響のポイントについてまとめてみました。
仕事への支障を抑える考え方

デスクワーク中心の方は、比較的影響を受けにくい傾向があります。
一方、紫外線が当たりやすい建設業などの方や接客業など人目に触れる仕事の方はシミが悪化してしまったり、かさぶたが目立つリスクがあります。
その場合は、マスクで隠れる部位を優先して施術する、連休前に受けるといった工夫が有効です。スケジュール調整が可能かどうかが、仕事への支障の判断ポイントになります。仕事への支障について
メイク再開の目安と注意点

照射部位以外のメイクは当日から可能な場合が多いです。
ただし、かさぶたがある部分へのメイクは、剥がれるまで控えるのが基本です。ファンデーションを重ねることで刺激になり、色素沈着を招くことがあります。周囲を軽く整える程度にとどめましょう。また、医療における化粧を状態と一般的な化粧の状態は多少異なるため、上記イラストを参考ください。
患者さまによく「シミ取り当日はすっぴんでいくべきか?」とご質問をいただきます。そちらについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りはすっぴんで行くべき?来院前の正解が分かる
ピコスポットのダウンタイムを踏まえた適応判断
ダウンタイムを理解したうえで、自分に合う治療か見極めることが大切です。ここではそのポイントをご紹介します。
ダウンタイムを許容しやすい人の特徴
下記のような方はピコスポットの治療が適しています。
- 2週間程度の予定調整ができる方
- 紫外線対策を継続できる方
- 部分的な見た目変化を受け入れられる方
事前に慎重な判断が必要なケース

ピコスポットは効果の高い治療ですが、すべてのシミに適しているわけではありません。特に注意が必要なのが肝斑の可能性がある場合です。肝斑は刺激に弱い特徴があり、通常のシミと同じ感覚でレーザーを当てると、かえって色が濃くなることがあります。そのため、肝斑が疑われる場合は、出力や治療方法を慎重に選ぶ必要があります。また、屋外で過ごす時間が長い方や日焼けしやすい生活環境の方も注意が必要です。施術後の肌は紫外線の影響を受けやすく、十分な対策ができないと色素沈着のリスクが高まります。自己判断で治療を決めるのではなく、事前に肌状態を正確に見極めてもらうことが、安全で満足度の高い治療につながります。
肝斑の見極め方について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミと肝斑の違いを徹底解説|原因・見分け方・効果的な治療法と予防のポイント
シミの症例写真【当院症例】
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
ピコスポットのダウンタイムは平均2週間前後で、赤みやかさぶたは治療過程として自然な反応です。
事前に経過を理解し、紫外線対策や保湿を徹底することで、不安やトラブルは大きく減らせます。仕事や生活への影響も工夫次第で調整可能です。シミの種類や肌状態によって適応は異なるため、自己判断せず、専門的な診断を受けたうえで治療を検討することが重要です。気になる方は、シミ治療に詳しい美容皮膚科での相談をおすすめします。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



