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ヘパリン類似物質とシミの関係|正しい使い方

ヘパリン類似物質とシミの関係|正しい使い方

「ヘパリン類似物質でシミが消えるらしい」
こうした情報を目にして、本当かどうか気になっている方は多いと思います。結論から言うと、ヘパリン類似物質はシミを直接消す成分ではありません。ただし、シミ対策に“無関係”とも言い切れないのが実際です。
この記事では、ヘパリン類似物質が肌にどう作用するのか、なぜ「シミが薄くなった」と感じる人がいるのか、医学的な視点から整理していきます。

ヘパリン類似物質とシミの関係

ヘパリン類似物質はシミに間接的に関わる成分です。
シミそのものに作用するのか、それとも肌環境を整える役割なのかを分けて考える必要があります。まずは、この成分の基本と、シミとの距離感を整理します。

ヘパリン類似物質はどんな作用を持つ成分?

ヘパリン類似物質はどんな作用を持つ成分?

主な役割は「保湿」と「肌状態の改善」です。
ヘパリン類似物質は、もともと乾燥性皮膚炎や皮脂欠乏症などの治療に使われてきた医薬品成分です。

具体的には、

  • 水分を抱え込んで肌をしっとり保つ
  • 血流を助け、硬くなった皮膚をやわらかくする
  • 軽い炎症を抑える

といった作用があります。
一方で、メラニンを減らす、美白するという作用は認められていません。美容目的で使われることも増えていますが、あくまで「肌の土台を整える成分」と理解しておく必要があります。

ターンオーバーの乱れはシミにどう影響する?

ターンオーバーの乱れ

肌の生まれ変わりが遅れると、シミは残りやすくなります。
通常、メラニンは肌の代謝とともに少しずつ外へ排出されます。しかし、乾燥が続くとこの流れが滞ります。

例えるなら、
・正常な肌:古い角質が定期的に入れ替わる「流れる川」
・乱れた肌:流れが悪くなった「よどんだ川」

この状態では、メラニンが肌にとどまりやすくなります。
ヘパリン類似物質は、乾燥を防ぎ、ターンオーバーが働きやすい環境を作る点で、間接的にシミに関わります。
ターンオーバーが乱れる理由には乾燥や年齢も関係します。気になる方は以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:シミは何歳から?20代・30代・40代・50代シミのなぜを解説

ヘパリン類似物質でシミは本当に消えるのか?

結論として、シミを消す効果は期待できません。ネット上で広がる情報には誤解が多く、その背景を整理する必要があります。

ヘパリン類似物質にシミ改善の効果は期待できる?

ヘパリン類似物質にシミ改善の効果は期待できる?

医学的に、シミを薄くする作用は確認されていません。
ヘパリン類似物質の効能効果は、保湿や血行促進などに限られています。
美白成分のように、
・メラニンの生成を抑える
・できた色素を分解する

といった働きはありません。
そのため、「シミ治療薬」として過度に期待すると、効果を感じられずがっかりする可能性があります。

「薄くなった気がする」と感じるのはなぜ?

「薄くなった気がする」と感じるのはなぜ?

肌全体が明るく見えることで、シミが目立ちにくくなるためです。
保湿が十分になると、
・くすみが取れる
・キメが整う
・肌表面の影が減る

といった変化が起こります。
その結果、シミ自体は変わっていなくても、薄くなったように感じることがあります。これは錯覚に近い現象です。

シミはなぜできてしまうのか?

原因を知らないと、対策は的外れになります。シミ対策を考える前に、基本的な仕組みを押さえておきましょう。

紫外線がシミを作る

紫外線が肌に及ぼす影響とメラニン色素の働き

紫外線はメラニンを増やす最大の原因です。
紫外線を浴びると、肌は「守らなければ」と反応し、メラニンを作ります。
この状態が繰り返されると、色素が定着し、シミになります。
日焼け止めを塗らない、塗り直さないといった習慣が、シミを残す原因になります。詳しい紫外線のリスクについては以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:日焼けが招くシミの原因と予防・改善法|紫外線対策から治療まで徹底解説

乾燥や摩擦もシミにつながる

摩擦・刺激

刺激は、色素沈着を引き起こします。
乾燥した肌は刺激に弱く、少しの摩擦でも炎症が起こりやすくなります。
洗顔時に強くこする、無意識に触るといった行為も、シミの一因になります。他にもシミの原因は多くあります。シミの原因についてまとめた内容が以前投稿した関連記事にありますので、そちらをご覧ください。

関連記事:シミができる理由を徹底解説!原因とメカニズムを肌の仕組みから解説

ヘパリン類似物質はどんな人に向いている?

結論、乾燥が強い人の“補助的ケア”として向いています。下記よりヘパリン類似物質の注意点を説明いたします。

シミ目的で使っても問題はない?

シミ目的で使っても問題はない?

使っても問題はありませんが、ヘパリン類似物質シミをケアすることがメインにはならないので注意しましょう。
保湿目的として使う分には有用です。ただし、シミ改善を目的に選ぶと、期待と結果が合わなくなることがあります。

使用前に知っておきたい注意点

赤みや刺激を感じたら中止してください。また、顔に使う場合は、「少量から試す」「目元を避ける」「異常が出たら使用をやめる」といった基本を守ることが大切です。

ヘパリン類似物質配合の市販薬はどう選ぶ?

結論、成分だけでなく「使いやすさ」で選ぶことがおすすめです。下記より探し方のポイントをまとめてみました。

剤形による使用感と向いている部位の違い

ヘパリン類似物質は、剤形によって使いやすさと向いている部位がはっきり分かれます。顔は軽め体はしっかり保湿が基本です。
同じ成分でも、どの形で使うかによって満足度は大きく変わります。下記表に剤形ごとにおすすめの部位をまとめてみました。

ローション腕、脚など「乾燥はあるが重たい保湿は不要な部位」に向いています。顔に使う場合も、皮脂が出やすい人や夏場はローションのほうが不快感が少なくなります。
クリーム目元、すね、かかとなど、乾燥が強い部位に適しています。
フォーム(泡)背中太ももなど、手が届きにくい部位に便利です。摩擦を減らせるため、乾燥によるかゆみが出やすい体にも向いています。

成分表示で確認したいポイント

成分表示で確認したいポイント

顔や敏感肌に使う場合は、「余計な刺激が少ないか」を最優先で確認してください。
ヘパリン類似物質配合と書かれていても、他の成分によって使い心地や刺激性は大きく変わります。

まず見るべきは、アルコール(エタノール)や香料の有無です。さっぱり感を出す目的で入っていることがありますが、乾燥しやすい人や顔使用では、赤みやヒリつきの原因になることがあります。成分表示の前半に記載がある場合は注意が必要です。

次に、尿素やメントールなどの併用成分です。これらは角質をやわらかくしたり清涼感を出したりしますが、敏感な肌では刺激になることがあります。かかとやひじ向けの商品に多く含まれる点が目安です。

顔に使うなら、「無香料」「アルコール控えめ」「シンプルな成分構成」を選ぶと失敗しにくくなります。成分は多ければ良いわけではありません。用途に合った中身かどうかを確認することが大切です。

医療用医薬品・市販薬・医薬部外品の違い

この3つの違いは、「使う目的」と「成分量」、そして「購入方法」です。同じヘパリン類似物質でも、分類によって役割ははっきり分かれます。下記表にまとめてみました。

目的内容
医療用医薬品肌疾患の治療乾燥性皮膚炎や皮脂欠乏症などを治療する目的で使われます。医師の診察が必要で、症状があれば保険適用となります。成分量が一定で、効果を安定して期待できます。
市販薬軽い乾燥やかゆみのケア軽い乾燥やかゆみを自分でケアする目的のものです。医療用に近い成分量ですが、ドラッグストアで購入できます。日常的な乾燥対策や再発予防に向いています。
医薬部外品スキンケア肌荒れ予防や保湿などの日常スキンケア目的です。成分量は控えめで、美容アイテムに近い位置づけになります。症状がある場合は、医薬品を選ぶほうが適しています。

シミ対策で優先すべき有効成分

ヘパリン類似物質は肌をうるおし、シミ対策が効きやすい状態を整える「土台」の役割にとどまります。
シミを薄くしたいなら、まず保湿で肌環境を整え、その上でメラニンに直接働く成分を選ぶことが重要です。成分を知らずに選ぶと、期待と結果がずれてしまいます。次の項目では、なぜ美白成分が必要なのか、どの成分がシミ対策で使われているのかを分かりやすく整理します。

ビタミンCやL-システイン

ビタミンCやL-システイン

シミ対策でビタミンCやL-システインは、メラニンに直接関わることができるためシミにおすすめな成分です。
ヘパリン類似物質と違い、これらは「シミの原因そのもの」に働きかける成分です。

ビタミンCは、紫外線などの刺激で活性化したメラニンの生成を抑える働きがあります。さらに、すでにできた黒っぽいメラニンを薄い色に変え、目立ちにくくする作用も知られています。例えるなら、シミが濃くなるのを防ぐ“ブレーキ役”です。

L-システインは、体の中でメラニンが作られる過程を抑え、不要になったメラニンの排出を助けます。肌の生まれ変わりを後押しする役割もあり、「ため込まない仕組み」を作る成分といえます。

このように、作らせない・ためない両面から働くため、ビタミンCやL-システインはシミ対策の定番として使われています。

外用薬と内服薬の使い分け

外用薬と内服薬の使い分け

シミ対策では、「狙った場所か、顔全体か」で塗り薬と飲み薬を使い分けます。どちらが優れているというより、役割が異なります。例えば「頬の一部だけが気になる」なら外用薬、「全体的に増えてきた」なら内服薬という考え方が目安になります。

外用薬気になるシミに直接使う方法です。特定の場所だけが目立つ場合や、ピンポイントで対策したい人に向いています。毎日同じ場所に塗る必要があり、塗り忘れがあると効果を感じにくくなります。
内服薬体の内側からメラニンの生成や排出に働きかけます。顔全体にくすみがある人や、シミが複数ある場合に向いています。塗り分けの手間がなく、生活リズムに組み込みやすいのもメリットです。

病院や薬剤師に相談すべきタイミング

シミ対策は、市販薬だけで判断し続けないことが重要です。
思うような変化が出ない場合、原因がシミではなかったり、選んでいる対策が合っていないことがあります。自己判断を続けるほど、改善まで遠回りになることも少なくありません。病院や薬剤師に相談すれば、症状の見極めや対策の方向性を整理できます。ここでは、受診の目安や注意点について説明いたします。

市販薬で改善しない場合の目安

市販薬で改善しない場合の目安

2〜3か月使っても変化を感じない場合は、見直しのタイミングです。
シミ対策の市販薬は、使ってすぐに効果が出るものではありません。ただし、同じケアを続けても全く変化がない場合、選んでいる成分や対策が合っていない可能性があります。
また、使い始めてから赤みやかゆみ、ヒリつきが出た場合は、期間に関係なく中止が必要です。

受診時に伝えるべきポイント

メンテナンス

相談時は、シミが「いつから・どう変わったか・何を使ったか」を伝えることが大切です。
この情報があると、原因や対策を判断しやすくなります。

具体的には、シミに気づいた時期、濃くなった・広がったなどの変化の有無を伝えてください。また、これまでに使った市販薬やスキンケア用品の名前、使用期間も重要な情報です。内服薬を使っている場合は、サプリメントも含めて伝えましょう。

さらに、かゆみや赤みなどの症状が出たか、日焼けの有無、普段の紫外線対策について触れるとより正確な判断につながります。簡単なメモを用意しておくと、相談がスムーズに進みます。

まずは無料カウンセリング

VISIA

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。

まとめ

ヘパリン類似物質は、シミを直接消す成分ではありません。主な役割は保湿であり、乾燥を防いで肌の状態を整える「土台作り」にあります。シミ対策では、まず肌環境を整え、その上で美白成分や紫外線対策を組み合わせることが重要です。また、見た目が似ている別の症状が隠れていることもあり、自己判断には限界があります。市販薬で変化を感じない場合は、早めに専門家へ相談することが近道です。

このページの監修医師

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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