男性のニキビは場所で原因が違う|部位別対策まとめ

当院でニキビのご相談に来る患者さんの3人に1人が男性です。特に同じ場所に何度もニキビができる方が多く、「おでこがなかなか治らない」「あご周りが荒れてしまう」とおっしゃる方が目立ちます。実は男性のニキビは場所によって原因が違い、部位ごとの対策を取れば早く改善します。今回は、おでこ・頬・あごなど場所別でできるニキビの原因と、正しい洗顔・保湿・髭剃りのコツ、生活習慣の見直しポイントをまとめました。自己流のケアの間違いを正して、再発を防ぎましょう。
男性のニキビは「場所」で原因が絞れる
男性のニキビは、同じ場所に繰り返すことで原因が絞れます。場所ごとに皮脂の溜まり方や刺激が違うからです。部位別に正しい対策を取れば、早く改善します。
ニキビができる場所別の原因と対策
ニキビは場所ごとに原因が重なりやすいですが、傾向を押さえれば対策が立てられます。各部位ごとに「原因の傾向→やりがちなミス→優先対策」を下記にまとめました。おでこ・頬・あご・鼻・背中の原因と具体的なケアを次で詳しく見ていきましょう。
おでこ・生え際

おでこ・生え際のニキビは、前髪の摩擦や整髪料の刺激が主な原因です。
おでこや生え際はただでさえ皮脂が多いのですが、皮脂が多く出やすい場所に整髪料のすすぎ残しが加わると、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。例えば、毎日前髪を触ったり帽子をかぶったりすると、蒸れやこすれで悪化します。
よくニキビができてしまう方のやりがちなミスは、洗顔後に生え際をしっかりすすがないことです。整髪料を付けすぎて放置すると、皮脂と混ざってニキビの温床になってしまいます。
そこで優先的に行う対策として、シャンプー後におでこから生え際まで指の腹で優しくすすぐことが重要です。整髪料は少量にし、夜はしっかり洗い流すようにしましょう。
頬

頬のニキビは、乾燥しやすい場所で摩擦と雑菌が重なることが主な原因です。
肌の水分が足りないとバリア機能が弱まり、マスクの擦れや枕カバーの汚れから雑菌が入りやすくなります。例えば、通勤中のマスク蒸れや、寝汗のついた枕で一晩過ごすと、翌朝に赤みが強くなるケースがよくあります。
よくニキビができてしまう方のやりがちなミスは、保湿を忘れて乾燥を放置したり、寝具を1週間以上洗わないことです。これで肌のターンオーバーが乱れ、ニキビが長引きます。
そこで優先的に行う対策として、低刺激の保湿剤を朝晩たっぷり塗ることと、枕カバーを3日に1回洗うことです。マスクは清潔なものに1日1回変えるようにしましょう。
あご・口周り

あご・口周りのニキビは、髭剃りの刺激と乾燥で炎症が続きやすいのが主な原因です。シェービングフォームが足りず肌が引っ張られたり、逆剃りを繰り返したりすると、微細な傷から雑菌が入りやすくなります。例えば、朝の慌ただしさで乾いた刃を使い続けると、翌日にあごが赤く腫れることがあります。
よくニキビができてしまう方のやりがちなミスは、剃った後に保湿を怠ったり、刃を1ヶ月以上交換しないことです。これで肌の回復が遅れ、同じ場所に繰り返します。
そこで優先的に行う対策として、剃る前に温タオルで肌を柔らかくし、フォームをしっかり塗ることが重要です。毛の生える方向に優しく剃り、終わったら低刺激の保湿剤を塗ってください。刃は2週間ごとに交換し、ニキビには絶対触らないようにしましょう。
鼻・鼻下

鼻・鼻下のニキビは、皮脂の多さと毛穴の詰まりが起点になり、無意識に触るクセで悪化しやすいのが主な原因です。Tゾーン特有の皮脂過多で毛穴が目立ち、小鼻をこすり洗いしたり角質ケアをやり過ぎたりすると、炎症が広がります。例えば、無意識に鼻を触る癖があると、雑菌が移って赤みが強くなることがあります。
よくニキビができてしまう方のやりがちなミスは、ゴシゴシこすり洗いや毎日ピーリングを使うことです。これで肌のバリアが壊れ、かえってニキビが増えます。
そこで優先的に行う対策として、泡を鼻にのせて優しく転がす洗顔を習慣づけます。角質ケアは週1〜2回に抑え、終わったら保湿を忘れずにしましょう。
背中・胸

背中・胸のニキビは、汗の蒸れと衣類の摩擦、洗い残しが主な原因です。見えにくい場所ほど汗が溜まりやすく、運動後の放置や化学繊維の服でこすれると毛穴が詰まり、赤いブツブツが広がります。例えば、ジム帰りにそのままシャツを着て帰ると、翌朝に背中が痒く腫れることがあります。
よくニキビができてしまう方のやりがちなミスは、体を最初に洗わず洗剤が残ったり、汗まみれのまま寝具に触れることです。これで雑菌が増え、ニキビが悪化します。
そこで優先的に行う対策として、シャワーは背中・胸を最後に洗い、しっかりすすぐ順番を守るようにしましょう。通気性の良い綿素材の服を選び、運動後はすぐに着替えてください。
男性のニキビを増やす共通原因
男性のニキビを増やす共通原因は、男性ホルモンの分泌や髭剃りとマスクの影響(皮脂の過剰増加・毛穴の詰まり)、睡眠不足とストレスや保湿不足(炎症の持続)によるものです。一気に直さず優先順位をつけて改善すれば、再発が減ります。次で詳しく見ていきましょう。
男性ホルモン

男性ホルモンは皮脂分泌を増やし、毛穴詰まりを起こしやすくします。テストステロンが皮脂腺を刺激して油分を過剰に出すため、特に中学生~20歳までに多い思春期にニキビが目立つのです。
また、大人になっても影響は続きます。例えば30代のサラリーマンの方でも「おでこがテカる」と悩む方は男性ホルモンが原因によるものです。
関連記事:中学生は背中ニキビになりやすい?原因や治療法を紹介
洗いすぎと保湿不足

洗いすぎと保湿不足は、皮脂を落とし過ぎて乾燥し、かえって皮脂が増える悪循環を生みます。
肌の必要な油分まで奪うと、肌が「もっと油を出せ」と過剰反応し、毛穴詰まりが悪化してしまうからです。
例えば、熱いお湯でゴシゴシ洗うと、翌朝肌がカサカサになり、Tゾーンがテカテカになります。これは皮脂のバリアを壊した結果です。男性は「汚れを落とす」と1日3回の洗顔をしがちですが、これでニキビが増えてしまうためNGです。
正しくは、ぬるま湯で泡立てた洗顔を朝晩の2回にし、直後に保湿剤を塗ります。保湿をセットにすることで、肌のバランスが整いニキビが落ち着きます。
髭剃りとマスク

髭剃りとマスクは、摩擦で角質が厚くなり毛穴が詰まりやすくなってニキビを招きます。刃の引っかかりやマスク内の蒸れが微傷を作り、炎症を長引かせるのです。
例えば、汚れた刃で剃ると肌がチクチク傷つき、翌日に赤いブツブツが出ます。マスクを長時間つけると息の湿気で雑菌が増え、あご周りが荒れやすいです。男性は毎日のルーチンで気づきにくいのが問題です。詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
睡眠不足とストレス

睡眠不足とストレスは、肌の回復を遅らせ炎症を引きにくくしてニキビを悪化させてしまいます。そのため夜間に肌が修復する時間が足りず、炎症が長引いてしまいます。
例えば、「残業で夜更かしし不規則な食事になると、翌朝おでこやあごに赤みが残ることはありませんか?」これが起きやすい例です。
また、ストレスで自律神経が乱れると皮脂が増え、毛穴詰まりが加速します。忙しい男性にありがちなよくあるパターンです。
対策としては、毎日7時間~8時間の睡眠を確保し、就寝前のスマホを1時間控えることがおすすめです。また、軽い散歩でもストレス解消になるため、1駅分歩いてみるなどそういった日々の置き換えが重要です。
男性の基本スキンケア
男性の基本スキンケアは、難しい道具より洗う・うるおす・守るの3ステップが効果的です。毎朝晩5分で終わるシンプル手順で、ニキビを減らし肌を整えられます。忙しい日常でも続けやすく、再発防止に直結します。次で具体的なやり方を紹介します。
洗顔

洗顔は朝晩2回、泡立てた洗顔料で優しく行います。
まずおでこ・鼻からTゾーンを泡で包み、指の腹で転がすように洗います。頬やあごへ移り、全体を1分以内で済ませてください。特に注意するのは生え際とあご裏です。すすぎ残しでニキビの原因になるので、指2本で10回優しく流します。タオルは押さえて拭き、ゴシゴシは避けましょう。これで清潔を保ち、ニキビ予防になります。
髭剃り

髭剃りは、剃る前に温タオルで髭を柔らかくし、フォームをしっかり塗って摩擦を減らします。
肌が乾いた状態で剃ると傷つきやすいので、まずは蒸しタオルを1分乗せて準備してください。
毛の生える方向に順剃りを中心にし、無理な深剃りは避けます。例えば、逆剃りで「あごがチクチクする」と感じたら止めましょう。刃は毎回流水で洗い、乾燥させて清潔に保ち、2週間で交換します。
剃った後はすぐに保湿剤と鎮静ローションを塗ります。アルコールフリーのものを選び、肌を落ち着かせてください。これで炎症を防ぎ、ニキビのリスクを減らすことができます。
洗髪と整髪料

シャンプーは頭皮を指の腹でマッサージし、すすぎを2分以上長めにします。顔は最後に洗い流してください。整髪料は少量を手に取り、頭皮に直接付けず髪の中間から塗ります。夜はしっかり洗い流せば、顔への影響を減らすことができます。
保湿

化粧水をコットンではなく手で優しくパッティングして水分を入れます。その上から乳液やゲルを薄く塗って蓋をします。セラミドやヒアルロン酸入りの低刺激タイプを選び、アルコールが入ったものは避けましょう。朝晩の習慣づけることでお肌が安定します。
日焼け止め
日焼け止めの落とし残しは毛穴を詰まらせニキビを悪化させてしまうので要注意です。
紫外線対策は大事ですが、白い残りが毛穴に入ると皮脂と混ざってブツブツの原因になります。
そのため、日焼け止めを使った日は夜の洗顔を2回行います。最初にオイルクレンジリングで浮かせ、泡洗顔でしっかり流してください。生え際やあご裏も指で確認を。低刺激タイプを選べば負担が少なく、肌を守ることができます。
男性がやりがちなNGケア
男性がやりがちなNGケアは、洗顔のしすぎやニキビを触る癖が逆効果です。良かれと思って続けている習慣が、肌のバリアを壊して悪化を招いてしまいます。
洗顔回数が多い

先ほど説明させていただいたように、洗顔回数が多いと乾燥を招き、皮脂が余計に出してしまうためNGです。男性の患者さんで多いのは、「汚れを落とせばいい」と回数を増やしてしまう傾向がありますが、これは逆効果です。
1日3回以上の洗顔は推奨していません。必要な油分まで落としてしまうと、肌が過剰に油を出して毛穴詰まりを悪化させるからです。
テカりは洗顔ではなく、拭き取りシートで優しく押さえてください。朝晩の泡洗顔だけに絞り、直後に保湿をしっかり行いましょう。ぬるま湯で1分以内に済ませるようにするのがおすすめです。
触る・潰す

触る癖やニキビを潰すことはNGです。炎症を悪化させ、跡を残しやすくなるからです。
ニキビを触ったり、潰してしまうと、指にある雑菌が傷口に入り、赤く腫れたニキビへと悪化してしまう恐れがあります。
例えば、デスクワーク中に鏡を見て無意識に触ったり、寝る前に潰そうとすると翌朝赤みが広がり、色素沈着が残ることがあります。男性はストレスで顔を触りがちですが、これが繰り返しニキビができる大きな原因になってしまいます。
対策としては、手洗いを徹底し、触りそうになったら手を離す癖をつけることです。患者さまの中にはデスクに「触らない」とメモを貼って徹底した対策をされている方もいらっしゃいました。
ケア用品の雑菌

ケア用品の雑菌は炎症を広げやすく、カミソリやタオルの汚れがニキビを悪化させます。使用後の清掃を怠ると雑菌が増え、肌に塗り広げてしまいます。
例えば、1ヶ月以上同じ刃を使い続けると錆びや皮屑が溜まり、剃るたびに微傷から炎症が広がります。家族とタオルを共有すると、他人の雑菌が移り、あご周りのニキビが悪化するケースもあります。
刃は2週間ごとに交換し、使用後は流水で洗って乾燥させてください。タオルは個人専用にし、3日ごとに洗濯しましょう。
背中や胸はニキビ以外もある
背中や胸のブツブツは、ニキビと似ていても原因が違う場合が多く、毛嚢炎の可能性があります。セルフケアで強く擦ると悪化しやすく、判断に迷ったら早めに皮膚科を受診してください。
毛包炎とは?

毛包炎は毛穴の深い部分で菌が増え、赤く腫れたブツブツができる病気です。汗や蒸れで雑菌が繁殖しやすく、背中や胸に複数できやすいのが特徴です。
ニキビとは違い、かゆみを伴ったり素早く広がったりします。自己判断で強いピーリングなどを使うことは危険です。肌のバリアが壊れ菌が入りやすくなるため、避けてください。
2週間で改善しない場合は皮膚科を受診しましょう。
皮膚科で見分ける
皮膚科で見分けてもらことが一番確実です。ニキビと毛包炎では治療薬が異なり、間違えると悪化してしまいます。
例えば、背中の赤いブツブツをニキビと勘違いして市販のベタベタ薬を塗ると、菌が増えて広がってしまい悪化してしまった事例も少なくありません。皮膚科では拡大鏡や触診で毛穴の深さや広がりを確認し、正しい薬を処方いたします。また、再発予防の生活指導も受けることができます。
セルフケアで治らないときの受診目安
セルフケアで治らない受診目安は、赤みや膿が2週間続く場合、ニキビ跡や凹みができた時です。我慢せず早めに切り替えれば跡を防ぐことができます。
赤みと膿が続く

赤みと膿が続く状態は悪化のサインで、赤ニキビや黄ニキビに移行した可能性が高いです。痛みが強く腫れると炎症が深くなり、跡が残りやすくなるため、早めに皮膚科や美容皮膚科に相談しましょう。ただ、一般皮膚科は保険適用で炎症を抑えますが、見た目改善や再発予防が不十分です。一方、美容皮膚科はレーザーやピーリングでニキビ跡を綺麗にし、再発しにくい肌に改善できるため、しっかりニキビを治したい方は美容皮膚科がおすすめです。黄ニキビの状態について詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:黄色ニキビの原因と治し方、悪化を防ぐ正しいケア方法を解説
ニキビ跡と凹み

ニキビ跡の色素沈着や凹みはセルフケアの限界があり、医療機関でしか治療できません。
化粧水やクリームだけでは肌の深い層に届かず、薄くならずにどうしても残ってしまいます。
また、一般皮膚科では跡治療の選択肢が少なく十分に治すことができないのも特徴です。
美容皮膚科ならレーザーやピーリングで色素を消し、凹みを埋めることができ、治せるだけでなく再発しにくいお肌に改善することも可能です。
ご相談いただくことで、「どのような状態まで治療したいか」「予算感」など患者さまに合った治療方法をご提案できるので、早めに受診することがおすすめです。
ニキビ治療の症例写真【当院症例】
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当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
男性のニキビは場所で原因が異なり、部位別にケアすれば改善します。おでこは整髪料、あごは髭剃り、背中は汗蒸れが主な原因です。共通要因としてホルモンや洗いすぎ、保湿不足も影響します。
基本ケアは朝晩の泡洗顔、髭剃り後の保湿、刃の2週間交換を徹底してください。NGは洗顔を多めにする癖や触ること、用品の汚れです。背中のブツブツは毛包炎の可能性もあり、赤みや膿が2週間続くなら美容皮膚科を受診しましょう。美容皮膚科ならニキビ跡治療もでき、ニキビができないお肌への改善も行うことができます。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



