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ニキビ跡クレーター改善|原因と治療法を徹底解説

ニキビ跡クレーター改善|原因と治療法を徹底解説

当院には、ニキビに関するご相談を毎日のようにいただきます。 その中でも特に多いのが、ニキビ跡、なかでもクレーター状の凹みに関するご相談です。 「他の病院でニキビ跡は治らないって言われたんですが..」と、不安を抱えて来院される方も少なくありません。確かにニキビ跡(クレーター)はセルフケアや保険診療の皮膚科では改善することはできません。そこで今回は、こうしたクレーター状のニキビ跡について、原因から治療法、改善の見込みまで分かりやすく解説します。

ニキビ跡(クレーター)ができる主な原因

ニキビ跡(クレーター)ができる主な原因

クレーター状のニキビ跡ができる原因は、ニキビの炎症が深い層まで達し、皮膚の組織が破壊されてしまうことで生じるニキビの最終形態です。
強い炎症によって真皮のコラーゲンが破壊され、十分に再生できないまま皮膚が陥没してしまうのです。
さらに、無理に潰したり、誤ったスキンケアを行ったりするとダメージが深まり、跡が残る原因になります。炎症を早めに抑え、適切な治療を受けることが予防と改善の第一歩です。

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炎症による組織破壊

炎症による組織破壊

ニキビの炎症が長引くと、毛穴の奥でアクネ菌が増え、免疫反応によって炎症が強くなります。この炎症が真皮層にまで及ぶと、肌の土台を支えるコラーゲンやエラスチンが破壊され、凹みが残りやすくなります
例えば、赤く腫れたニキビを無理に潰したり、爪で触ったりすると傷が深くなり、修復の過程で正常な組織が再生できなくなります。これがクレーターをつくる大きな要因です。炎症が強いニキビは、早めに医療的な治療で鎮めることが大切です。

生活習慣とスキンケアの影響

ニキビが治らない5つの根本原因 

クレーター状のニキビ跡ができるもう一つの原因は、生活習慣スキンケアの乱れです。
睡眠不足やストレスはホルモンバランスを崩し、皮脂分泌を増やして炎症を長引かせる要因になります。さらに、乾燥や強すぎる洗顔、摩擦などの刺激は肌のバリア機能を低下させ、修復力を弱めてしまいます。こうした要因が積み重なると、炎症後の回復が追いつかず、跡が残りやすくなります。日々のケアでは、肌を清潔に保ち、十分な休息と保湿を心がけることが重要です。

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クレーターの種類

クレーターの種類

クレーター状のニキビ跡は、形や深さによって大きく3つのタイプに分けられます。
針で刺したように細く深い「アイスピック型」、なだらかに肌が波打つ「ローリング型」、縁がくっきりした凹みが特徴の「ボックス型」です。それぞれ原因や治療法が異なるため、自分のタイプを知ることが改善の第一歩になります。

アイスピック型

アイスピック型は、針で突いたように細く深く垂直に伸びたクレーター状の凹みが特徴です。
皮膚の奥まで組織が損傷しているため、表面だけを整える治療では効果が出にくく、改善が難しいタイプです。セルフケアでの改善は期待しづらく、皮膚の再生を促す治療が中心となります。具体的には、ピコフラクショナルレーザーやダーマペンなど、真皮の再構築を促す施術が効果的です。

ローリング型

ローリング型は、皮膚がなだらかに波打つような広がりのある凹みが特徴です。
炎症後に皮膚の下で瘢痕(はんこん)組織が癒着し、皮膚を引っ張ることで凹みが生じます。このタイプは浅く広いため光の加減で目立ちやすく、自然に回復しにくいのが特徴です。治療では、癒着をほぐすサブシジョン(皮下剥離)や、コラーゲン再生を促すダーマペン、フラクショナルレーザーなどの組み合わせが効果的です。

ボックス型

ボックス型は、縁がくっきりとした角ばった凹みが特徴で、底面が比較的平らな構造をしています。
炎症によって真皮が損傷し、周囲との境目が硬くなることで段差がはっきり残ります。浅い場合はダーマペンやフラクショナルレーザーで肌の再生を促すことで改善が期待できますが、凹みが深い場合はサブシジョンなどの治療を併用し、真皮の再構築を行う治療を行うことが必要です。

悪化を防ぐ基本ケアを習慣化する

クレーター状のニキビ跡を悪化させないためには、まず炎症をつくらない日常ケアが大切です。下記より炎症を作らないケアやお肌の回復を促す生活習慣のポイントをご紹介します。

炎症ニキビを作らないケア

炎症ニキビを作らないケア

クレーター状のニキビ跡を防ぐには、気になるからといって触ったり・潰したりすると、炎症が広がり跡が残りやすくなります。また、洗顔は刺激を与えず、泡でやさしく汚れを落とし、清潔な状態を保ちましょう。洗顔後は乾燥を防ぐために保湿を忘れずに行い、肌のバリア機能を整えることが重要です。

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肌の回復を促す生活習慣

肌の回復を促す生活習慣

肌の回復を促すには、十分な睡眠バランスのとれた食事が欠かせません。
睡眠は1日7〜8時間を目安にとり、肌の再生が活発になる夜10時〜深夜2時の時間帯に休むことが理想です。食事では、ビタミンCを含む野菜や果物、亜鉛を多く含む牡蠣やレバー、たんぱく質源となる魚や大豆製品を意識して摂りましょう。
また、ストレスが続くとホルモンバランスが乱れやすくなるため、深呼吸や軽い運動で心身をリセットすることも大切です。

セルフケアでできることと限界

セルフケアでは、炎症を防いだり肌の再生を助けたりする基本的なケアに留まります。しかし、凹凸のあるクレーター状のニキビ跡は、肌の自然再生だけでの修復は難しいのが現実です。炎症が真皮まで深く達しているため、このような深いクレーターは、医療機関でのレーザーや注入療法などの専門的な治療が必要となります。

セルフケアが難しい理由

セルフケアが難しい理由

深いクレーター状のニキビ跡は、真皮層(皮膚の奥深く)の組織が欠損してできています。この真皮の損傷部分は、通常の家庭用ケアでは再生できません
たとえば、浅い赤みや色素沈着なら、保湿や紫外線対策で改善が期待できますが、クレーターの凹みは皮膚の土台が失われているため、肌の自然なターンオーバーでは修復が難しいのです。したがって、真皮の再生を促す専門的なレーザー治療や注入療法などの医療的施術が必須となります。自宅ケアだけで改善しない場合は、早めに皮膚科専門医に相談することが望ましいです。このように、真皮の欠損はセルフケアが難しい医学的理由です。

美容皮膚科の治療で改善を目指す

 クレーター状のニキビ跡の改善には、美容皮膚科でしか治療ができません。セルフケアにも限界があるように保険診療の皮膚科は症状を抑えることが目的なため、見た目上の改善をすることはできません。なので、下記より美容皮膚科での代表的な治療法をご紹介します。

ダーマペン4

ダーマペン

ダーマペン4は、非常に細い針で肌表面に微小な穴を開けることで、肌の自然治癒力を刺激しコラーゲンやエラスチンの生成を促進する治療です。
この作用により、肌の弾力やハリが向上し、毛穴の開きやニキビ跡の凹凸が目立ちにくくなります。特に浅いローリング型やボックス型のクレーターに適しており、肌質の総合的改善やターンオーバーの正常化も期待できます。施術は肌の再生を助けるため、継続的な治療によってより効果が実感されます。痛みや腫れは一時的で、施術と同時に美容成分の導入も可能なため、ニキビに有効なビタミンCなどを注入できるため効率的な治療が可能です。

関連記事:ダーマペンとは?

ケアシス

ケアシス

ケアシスはエレクトロポレーション技術を用いて、肌に有効成分を効率よく導入し、肌の修復と鎮静を促進する施術です。
ダーマペンなどの針治療後の炎症がある肌にケアシスを併用すると、ダウンタイムを軽減しながら薬剤を真皮層まで浸透させることができます。これにより、ダーマペンの弱点であったダウンタイムを最大限無くすことができます。
この相乗効果により、肌の再生力が高まり、様々なクレータータイプに対応可能です。痛みが苦手な方もケアシス単独の施術が受けられ、他の美肌治療と組み合わせることでさらに効果が期待できます。

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ピコフラクショナルレーザー

ピコレーザー

ピコフラクショナルレーザーは、超短いパルス幅のレーザーを点状に照射し、肌表面を傷つけずに真皮内に微小な空洞を作ります。この空洞が刺激となり、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のターンオーバーを活性化させます
結果として、肌質改善やニキビ跡の凹凸、毛穴の開きの改善が期待できます。特に浅いローリング型やボックス型のクレーターに適しており、従来のレーザーより痛みやダウンタイムが少ないのも特徴です。また、肌のハリや弾力、小じわの改善にも効果的です。

サブシジョン

サブシジョン

サブシジョンは、ニキビ跡の凹みの原因となる皮膚の下にある硬くなった瘢痕(はんこん)組織を、専用の医療用針で物理的に切断し剥がす治療法です。
これにより、皮膚の表面の凹みが持ち上がり、自然なボリュームが回復します。特にローリング型の広がる凹凸に効果的で、凹みの原因である癒着を解消することで肌のなめらかさが増します。さらに、治療後の創傷治癒過程で新しいコラーゲン生成が促進され、肌の弾力やハリが改善される効果も期待できます。局所麻酔下で行われ、傷跡が残りにくいのも特徴です。

治療選びの判断基準

治療法効果範囲・深さダウンタイム予算目安
ダーマペン浅〜中程度の凹み、毛穴の開きに有効約1週間の赤みや腫れ約3〜5万円/回
ケアシス浅い凹みや肌の修復促進に適すほぼなし約1〜3万円/回
ピコフラクショナルレーザー浅〜中程度の凹み、色素沈着に効果的2〜3日程度の赤み、皮むけあり約5〜10万円/回
サブシジョン深い凹み(特に癒着した瘢痕組織)に有効約3日〜1週間の内出血や腫れ約2〜5万円/回

治療選びの重大な基準は「症状の深さ・範囲」「予算」「ダウンタイム」の3つです。

1つ目、「症状の深さ・範囲」のポイントは、浅い凹みには低侵襲なレーザーやダーマペンが適し、深く広範囲ならサブシジョンや注入療法が有効です。自己判断せず専門医の診断を受けましょう。
2つ目、「予算」と「ダウンタイム」のポイントは、回数や費用、日常生活への影響を比較し、自分の生活スタイルに合った治療を選ぶこと。例えば、ダーマペンはダウンタイムが短く費用も比較的抑えられます。

これらのポイントを意識すれば、後悔のない治療選択が可能となり、効果的にニキビ跡を改善できます。

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治療後のケアで効果を持続させるポイント

治療後の肌を良好な状態で維持するためには、「赤み・乾燥・刺激を抑えるケア」、「保湿重視のスキンケア」、「紫外線対策」が非常に重要です。下記より詳細なポイントをご紹介します。

施術後の肌管理

1.赤み・乾燥・刺激を抑えるケア

施術直後は肌が敏感なため、冷却を心がけて赤みを抑えます。炎症を悪化させる強い摩擦や刺激は避け、優しい洗顔を行いましょう。刺激の強い化粧品やスクラブは最低1週間は控えましょう。

2.保湿重視のスキンケア

乾燥は肌の回復を妨げるので、低刺激で高保湿のクリームやセラミド配合のアイテムを使用しましょう。洗顔後はすぐに保湿し、肌のバリア機能をサポートしてターンオーバーを促すことが重要です。

3.紫外線対策

施術後は紫外線に非常に敏感になっています。SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを毎日塗り、外出時は帽子や日傘も活用しましょう。紫外線を浴びると色素沈着や赤みが悪化しやすいため夏だけでなく、1年中日焼け止めを徹底することが重要です。

再発防止のポイント

再発防止の重大なポイントは「睡眠の質の向上」と「正しいスキンケア」のような生活習慣です。
1つ目、「睡眠の質の向上」のポイントは、7時間以上の十分な睡眠を確保し、ホルモンバランスを整えることです。規則正しい生活リズムを意識し、睡眠前のスマホや強い光を避けることが大切です。
2つ目、「正しいスキンケア」のポイントは、刺激の少ない洗顔を朝晩1日2回行い、摩擦を避けて優しく洗うことです。保湿はセラミドやヒアルロン酸配合のアイテムで肌バリアを強化しましょう。これらを意識することで治療効果を維持するだけでなく、肌トラブルの再発リスクも低減できます。

関連記事:看護師が教えるニキビのスキンケア方法!

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Google口コミ

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。Google口コミでは320件以上、評価4.7以上と高く、多くの患者様にご満足いただいております。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。

まとめ

ニキビ跡のクレーターは主に「アイスピック型」「ローリング型」「ボックス型」の3種類に分類されます。
アイスピック型は、直径約2mm以下の小さく深い穴状で、皮下の真皮層まで達しているため治療が難しい傾向があります。ローリング型は、直径5mm以上の浅く大きめの凹みで、筋膜と癒着して表皮が引っ張られています。ボックス型は、凹みの底が平坦で境界がはっきりしているのが特徴で、浅いものから深いものまであります。
これらのクレーターは混在することも多く、症状に合わせて適切な治療が必要です。セルフケアでは根本的な改善が難しいため、美容皮膚科での専門的な施術を検討しましょう。治療にはダーマペンやケアシス、ピコフラクショナルレーザー、サブシジョンなど多様な方法があり、症状の深さや範囲、肌への負担を考慮して選択されます。アフターケアや生活習慣の見直しも重要で、再発防止には睡眠の質向上や正しいスキンケアが効果的です。適切な治療選択と継続的なケアで、より良い肌状態の維持を目指しましょう。

このページの監修医師

ハートライフクリニック院長 渡邊雅人

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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