アゼライン酸のニキビへの効果は?使い方や期間・注意点を解説 – ハートライフクリニック(静岡県浜松市の美容皮膚科・美容外科)

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アゼライン酸のニキビへの効果は?使い方や期間・注意点を解説

アゼライン酸のニキビへの効果は?使い方や期間・注意点を解説

「毛穴のざらつきも、繰り返す赤みも、治ったあとの茶色い跡も、アゼライン酸ひとつで改善できるのだろうか」と気になって調べている方は多いのではないでしょうか。
「自分のニキビにも効果があるの?」「いつ頃から変化を実感できる?」「刺激は強くない?」といった疑問は、実際にカウンセリングでもよくいただきます。そこで今回は、アゼライン酸がニキビにどのように作用するのか、どのようなニキビに向いているのか、効果を実感するまでの目安や正しい使い方、使用時の注意点までわかりやすく解説します。

執筆者

土屋 皓大

ハートライフクリニック院長

主な資格等

日本形成外科学会認定専門医/日本医師会認定産業医/乳房インプラント責任医師/臨床研修指導医/臨床研修指導医/日本形成外科学会/日本形成外科学会(JSAPS)/日本美容皮膚科学会/日本創傷外科学会/日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会

略歴

2019年に新潟大学医学部医学科を卒業後、石巻赤十字病院で初期研修を修了。
神戸大学医学部附属病院、神鋼記念病院、聖隷三方原病院の形成外科で研鑽を積み、2026年4月よりハートライフクリニック院長に就任。形成外科専門医として、目周りの施術や美肌治療を得意とし、正直で誠実な説明、自然で無理のない仕上がりを大切に診療を行っています。

一言

ニキビのお悩みは、見た目だけでなく気持ちにも大きく影響するものです。
ハートライフクリニックでは、患者さま一人ひとりの肌状態や生活背景、不安なお気持ちに丁寧に向き合いながら、無理のない治療をご提案しています。症状を一時的に抑えるだけでなく、繰り返しにくい肌づくりを目指し、納得して治療を受けていただけるよう、わかりやすい説明と誠実な診療を大切にしています。
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アゼライン酸がニキビに期待できる効果

アゼライン酸がニキビに期待できる効果

アゼライン酸を使うと、毛穴の詰まりができにくくなり、アクネ菌が増えにくい状態に近づき、赤みや腫れが引きやすくなり、さらにニキビが治ったあとの茶色い跡も目立ちにくくなることが期待できます。これは、1つの成分が「毛穴」「菌」「炎症」「跡」という4つの段階それぞれに、別々の作用で働きかけるためです。ここでは、それぞれの作用を順番に確認します。

毛穴の詰まりを防ぐ

毛穴の詰まりを防ぐ

アゼライン酸は、毛穴の詰まりを防ぎ、新しいニキビができにくい肌環境へ整える効果が期待できます。理由は、アゼライン酸が角化(皮膚の表面の細胞が生まれ変わり、古い角質が自然にはがれ落ちる働き)を正常に整え、毛穴の出口に古い角質がたまりにくくするためです。
例えば、毛穴を「排水口」に例えると、古い角質や皮脂は排水口にたまる髪の毛や汚れのようなものです。放置すると少しずつ詰まりが大きくなり、水の流れが悪くなるように、毛穴も詰まって白ニキビや黒ニキビができやすくなります。アゼライン酸は詰まりを一時的に取り除くのではなく、汚れがたまりにくい排水口を保つように、毛穴が詰まりにくい状態へ導くことができます。
画像は、海外の臨床試験(Pharmaceutics誌、Tomić Iら、2021年)の結果です。青い線が、20%アゼライン酸クリームを8週間使用したグループで、白ニキビ・黒ニキビにあたる非炎症性皮疹の数が、使用前と比べて約27.96%減少しました。

この結果からも、アゼライン酸には毛穴の詰まりを改善し、新しいニキビができにくい肌環境へ整える効果が期待できることが示されています。

アクネ菌の増殖を抑える

アクネ菌の増殖を抑える

アゼライン酸は、毛穴の中でアクネ菌(ニキビの原因菌のひとつ)の増殖を抑え、炎症性ニキビへ進みにくい状態を作る効果が期待できます。理由は、アゼライン酸に抗菌作用があり、アクネ菌が増えにくい毛穴環境を保つためです。
例えば、毛穴を「庭」に例えると、アクネ菌は放っておくと広がる雑草のような存在です。毛穴が詰まると雑草が増えるようにアクネ菌も増殖し、白ニキビや黒ニキビが赤く腫れたニキビへ進行しやすくなります。アゼライン酸は雑草を抜くというより、生えにくい環境を整えるイメージで、炎症の起こりにくい状態を維持します。
実際に、Pharmaceutics誌(Tomić Iら、2021年)でも、アゼライン酸にはアクネ菌に対する抗菌作用があることが報告されています。炎症が起こる前から取り入れることで、赤ニキビへの進行を防ぐことにつながります。

ニキビの炎症を抑える

ニキビの炎症を抑える

アゼライン酸を使うと、赤ニキビの赤みや腫れが引きやすくなることが期待できます。理由は、アゼライン酸に抗炎症作用(炎症を起こしている部分の反応を落ち着かせる働き)があるためです。
前述の臨床試験(Pharmaceutics誌、Tomić Iら、2021年)では、同じ8週間の使用で、赤い線が赤く腫れた炎症性皮疹の数の減少率なのですが、ベースラインから約33.76%減少したという結果も報告されています。

色素沈着を目立ちにくくする

色素沈着を目立ちにくくする

アゼライン酸は、ニキビが治ったあとに残る茶色い跡(炎症後色素沈着)を目立ちにくくする効果が期待できます。これは、メラニン(肌の色を作る色素)の過剰な生成を抑える働きがあるためです。
例えば、色素沈着を「白いTシャツについたシミ」に例えると、一度付いたシミはすぐには消えず、少しずつ薄くなります。アゼライン酸も一度で跡を消すのではなく、メラニンが増えにくい状態を保ちながら、時間をかけて色味を目立ちにくくしていくイメージです。

海外の臨床試験(Dermatology and Therapy誌、Shucheng Hら、2024年)では、15%アゼライン酸ゲルを使用した結果、約1か月ごとにメラニン量が約10%ずつ減少し、約3か月(12週間)で約30%減少したことが報告されています。このことからもメラニン量を減らす効果が期待できることがわかります。

アゼライン酸が向いているニキビ

アゼライン酸は、毛穴が詰まった初期段階から、赤みを伴う炎症段階まで幅広く使われる成分です。ただし、膿を持つほど進行した状態では、この成分だけでは対応しきれないことがあります。ここでは、ニキビの種類ごとにアゼライン酸が向いているかどうかを整理します。

白ニキビ・黒ニキビ

白・黒ニキビ

白ニキビ・黒ニキビは、アゼライン酸が特に効果を発揮しやすい段階です。まだ強い炎症が起きていないため、毛穴の状態を整えることで悪化を防ぎやすくなります。
例えば、額や鼻に小さな白いブツブツや黒い点が繰り返し現れる場合は、毛穴の出口が詰まりやすい状態が続いているサインです。この段階でアゼライン酸を取り入れることで、ニキビが赤く腫れる前にケアできる可能性があります。

赤ニキビ

赤ニキビ:炎症の初期

赤ニキビにも、アゼライン酸は効果が期待できます。毛穴の中で増えたアクネ菌の増殖を抑えながら、炎症にも働きかけるため、赤みや腫れの改善が期待できます
例えば、「小さな赤ニキビが頬やフェイスラインに繰り返しできる」「触ると少し痛む」といった状態では、毎日のスキンケアに取り入れることで症状が落ち着くことがあります。一方で、赤みが広範囲に及ぶ場合や強い痛み、膿を伴う場合は、アゼライン酸だけでは改善の効果は薄いです。
そのため、炎症が強い赤ニキビでは、症状に応じて外用薬や内服薬・レーザー治療などを組み合わせるこが重要です。赤ニキビが長引く場合は自己判断で続けるのではなく、皮膚科や美容皮膚科で現在の状態に合った治療を受けることが大切です。赤ニキビの対処法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:赤ニキビの治し方|応急処置と皮膚科の治療を整理

黄ニキビは他の治療が必要な場合がある

黄ニキビ:膿が溜まった状態

黄ニキビには、アゼライン酸だけで改善することは難しく、美容皮膚科での治療が適しています
黄ニキビは、毛穴の中に膿がたまるほど炎症が進んだ状態です。アゼライン酸には毛穴詰まりを防ぐ作用やアクネ菌の増殖を抑える作用がありますが、膿がたまった黄ニキビでは、すでに炎症が進行しているため、アゼライン酸のみで症状を改善することは困難です。
黄ニキビが複数できている、痛みが強い、同じ場所に繰り返す場合は、セルフケアだけで対応せず、美容皮膚科で肌状態に合わせた治療を受けることが大切です。黄ニキビの対処法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:黄色ニキビの原因と治し方、悪化を防ぐ正しいケア方法を解説

ニキビ跡の色素沈着

茶色く残るニキビ跡(色素沈着)

ニキビ跡の茶色い色素沈着には、アゼライン酸は効果が期待できます

ニキビ跡の色素沈着は、肌の新陳代謝によって徐々に薄くなりますが、紫外線や肌への刺激によって長く残ることがあります。アゼライン酸を継続して使用することで、メラニンの過剰な生成を抑え、色素沈着の改善をサポートできます。
ただし、クレーターのような凹凸のあるニキビ跡は、肌の深い部分のダメージによって起こるため、アゼライン酸では改善できません。凹凸のあるニキビ跡を改善したい場合は、ピコフラクショナルなど肌の再生を促す美容皮膚科の治療が適しています。ニキビ跡の色素沈着について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビ跡の色素沈着が消えない原因と改善方法

アゼライン酸の効果が出るまでの期間

アゼライン酸の効果が出るまでの期間

アゼライン酸は、使い始めてすぐに効果が現れる成分ではありません。ニキビへの変化を確認するには、少なくとも1か月程度は継続して使用することが大切です。
アゼライン酸は、毛穴詰まりやアクネ菌の増殖を抑えることでニキビの改善をサポートしますが、肌の状態が変化するまでには時間がかかります。短期間で判断せず、毎日のスキンケアとして継続することがポイントです。
ただし、1か月以上使用してもニキビが増える、炎症が続く、改善が見られない場合は、アゼライン酸だけでのケアが合っていない可能性があります。その場合は、美容皮膚科で肌状態に合った治療を受けることが大切です。

アゼライン酸の使い方

アゼライン酸の効果を活かすには、使用する順番と、他の成分と組み合わせる際の注意点を押さえておく必要があります。ここでは、日々のスキンケアに取り入れる際のポイントを確認します。

スキンケアで使う順番

スキンケアで使う順番

アゼライン酸は、基本的に洗顔後の清潔な肌に使用します。使用する順番は製品によって異なりますが、クリームタイプの場合は「洗顔→保湿→アゼライン酸」の順番で使用することが一般的です。
当院で処方しているAZAクリームも、洗顔後に化粧水や乳液などで保湿を行い、その後に塗布します。アゼライン酸クリームの多くも同じ順番で使用しますが、製品によって推奨される使い方が異なるため、説明書や容器・外箱に記載された使用方法を確認しましょう。
自己判断で使用する順番や量を変えず、正しい方法で継続して使用することが大切です。

他の美容成分と併用する場合

他の美容成分と併用する場合

アゼライン酸は、保湿成分や肌を整える成分とは併用しやすい成分です。ヒアルロン酸セラミドなどの保湿成分は、肌の水分を保つ働きがあり、アゼライン酸による乾燥を防ぐ目的でも一緒に使用できます。また、ナイアシンアミドは皮脂バランスを整え、肌のバリア機能をサポートする成分として、アゼライン酸との組み合わせに適しています

一方で、レチノールやAHA・BHAなど角質に作用する成分を同時に使用すると、肌への刺激が重なり、乾燥や赤み、ヒリつきにつながることがあります。

使用する成分は、商品の容器・外箱・公式サイトに記載された成分表示で確認しましょう。複数の美容成分を取り入れる場合は、一度に追加せず、1種類ずつ使用して肌の状態を確認することが大切です。

アゼライン酸を使うときの注意点

アゼライン酸は比較的刺激が少ないとされる成分ですが、使い始めには反応が出ることがあります。ここでは、安全に使い続けるために知っておきたい注意点を整理します。

使い始めはヒリつきや赤みが出ることがある

アゼライン酸を使い始めた直後は、ヒリつきや赤み、かゆみ、乾燥といった刺激を感じることがあります。理由は、肌がまだ成分に慣れていない使用初期に、一時的な反応が出やすいためです。多くの場合、こうした刺激は使用を続けるうちに落ち着く傾向がありますが、気になる場合は毎日ではなく1日おきの使用に切り替える、量を少なめにするなど、頻度や量を調整しながら肌の様子を確認していきましょう。

強い症状が出た場合は使用を中止する

強い赤みや腫れ、かゆみ、痛みが続く場合は、使用を中止しましょう。軽い刺激と異なり、症状が使用前より悪化している、数日経っても治まらないといった場合は、肌に合っていない可能性があるためです。このような状態が続くときは、自己判断で使用を続けず、皮膚科へ相談することが適切な対応です。

妊娠中・授乳中は医師に相談する

アゼライン酸は、妊娠中や授乳中でも使用されることがある成分ですが、使用前に医師へ相談することが大切です。
アゼライン酸は、オーストラリアの医薬品規制当局(TGA)で、動物実験において胎児への影響が確認されていない区分(カテゴリB1)に分類されています。そのため、妊娠中のニキビケアに用いられることがあります。
ただし、妊娠中や授乳中は肌状態が変化しやすく、使用する製品の濃度や肌の状態によって注意点が異なります。自己判断で使用を開始せず、美容皮膚科で相談したうえで使用しましょう。

アゼライン酸でニキビが改善しない場合は治療を見直す

カウンセリング

アゼライン酸を1か月以上使用してもニキビの数が減らない炎症が強くなる繰り返しニキビができる場合は、治療方法を見直すことが大切です。
アゼライン酸は毛穴詰まりやアクネ菌の増殖を抑える成分ですが、ニキビの原因や症状の程度によっては、外用薬だけでは十分な改善が難しいことがあります。その場合は、肌の状態に合わせて内服薬・外用薬・美容施術を組み合わせた治療が必要です。
セルフケアで改善しないニキビに悩んでいる方は、美容皮膚科で適切な治療方法を相談しましょう。

■患者さまの声
市販のアゼライン酸配合クリームを半年近く使っていましたが、あご周りの赤ニキビが減らず、跡ばかり増えていく感覚がありました。自己流のケアに限界を感じてクリニックに相談したところ、肌の状態を丁寧に確認したうえで、市販品だけでは補いきれない部分を教えてもらえて、もっと早く相談すればよかったと感じています。続けやすいケアを軸にしながら、変化が乏しいと感じたタイミングで専門家の視点を取り入れることが、ニキビ・ニキビ跡と長く付き合わないための現実的な一歩だと思いました。
30代・女性

まずは無料カウンセリング

VISIA

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの種類や状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。

まとめ

アゼライン酸は、毛穴の詰まり・アクネ菌・炎症・ニキビ跡の色素沈着という、ニキビにまつわる複数の悩みに段階的に働きかける成分です。白ニキビ・黒ニキビから赤ニキビ、跡の色素沈着まで幅広く使用できる一方、膿を伴うニキビや、1か月以上使っても変化が乏しい場合は、セルフケアの範囲を超えているサインといえます。

このページの監修医師

土屋先生

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長

・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会

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