ニキビ跡ローリング型にはサブシジョンが効く?|仕組みと治療の流れを解説

「このニキビ跡、本当に治るの?」「レーザーやダーマペンを受けたのに改善しない」と悩んでいませんか。
実際にカウンセリングでも、「何度治療しても凹みが変わらない」「自分のニキビ跡に合う治療がわからない」といったご相談を多くいただきます。そこで今回は、ローリング型ニキビ跡の特徴や原因、サブシジョンの仕組み、ダウンタイムや必要な治療回数までわかりやすく解説します。
ローリング型ニキビ跡とは何か?

ローリング型ニキビ跡は、皮膚の下で組織が癒着することで生じるクレーターです。
ニキビ跡には複数の種類があり、それぞれ原因も適した治療法も異なります。
特にローリング型は、皮膚表面だけではなく真皮〜皮下組織の異常が関係しているため、セルフケアや一般皮膚科での外用治療だけでは改善が難しいケースがほとんです。まずは自分のニキビ跡がどのタイプかを正しく把握することが、適切な治療への第一歩です。
ローリング型の見た目と特徴

ローリング型は“なだらかに波打つ凹み”が特徴のニキビ跡です。直径5mm〜1cm程度の広めの凹みが複数連なり、頬を中心に影のように目立つことがあります。
これは皮膚の下に索状の瘢痕組織ができ、皮膚が下方向へ引っ張られているためです。特に、横から光が当たったときに凹凸が目立ちやすい傾向があります。
実際に、「毛穴ではなく頬全体がデコボコして見える」と相談される30代男性の患者さまでは、ローリング型が混在しているケースが多く見られます。
また、皮膚を横に軽く引っ張っても凹みが残る場合は、皮下癒着が強いサインと考えられます。自己判断が難しいため、美容皮膚科での診断が重要です。他ニキビ跡について気になる方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
なぜローリング型のクレーターができるの?

ローリング型のクレーターができてしまう原因は、炎症の強いニキビを繰り返したり、悪化したニキビを長期間放置したりするためです。
そうしてしまうと、皮膚の内部に“癒着した傷跡”ができてしまうため、ローリング型のクレーターが生じてしまいます。
重度のニキビは、炎症が真皮から皮下組織まで広がります。傷を修復する過程でコラーゲンが不均一に生成され、線維状の硬い瘢痕組織が形成されてしまいます。この瘢痕が皮膚の深部と表面をロープのようにつなぎ止めることで、皮膚が下方向へ引っ張られ、なだらかに波打つ凹みになります。
実際に、炎症性ニキビを繰り返していた患者さまで、ニキビは治っても頬全体の凹凸だけが残るケースは少なくありません。
他のニキビ跡(ボックス型・アイスピック型)との違いは?

ローリング型・ボックス型・アイスピック型は、画像にあるように見た目だけでなく、凹みができる原因も異なるため、適した治療法も変わります。
ボックス型は、肌の一部が四角く削れたように見える凹みが特徴です。一方、アイスピック型は、毛穴が深く刺さったような細く深い穴状の凹みになります。
例えば、ボックス型はフラクショナルレーザー、アイスピック型はTCAクロスが適応になることがあります。しかし、ローリング型は肌の下の癒着を解除しなければ改善しにくいため、サブシジョンが必要になるケースがあります。
「何度レーザーを受けても変化が少ない」と感じる場合は、ニキビ跡の種類に合わない治療を続けている可能性もあるため、まずは正確な診断を受けることが重要です。クレーターの種類ごとの治療方法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:クレーター肌(ニキビ跡の凹み)は治せる?原因と治療方法を解説
サブシジョンがローリング型ニキビ跡に効く理由
サブシジョンは、ローリング型ニキビ跡の原因となる“皮膚の下の癒着”へ直接アプローチできる治療のため、改善効果が期待できます。ここからは、ローリング型クレーターにサブシジョンがなぜ有効なのか、仕組みや治療の特徴について詳しく解説します。
サブシジョンとはどんな治療か?

サブシジョンは皮下の癒着を“剥がす”ことで凹みを改善する治療です。
専用の針やカニューレを皮膚の下に挿入し、水平方向へ動かして瘢痕組織を切断します。
例えば、ダーマペンを5回以上受けても改善しなかった患者さまが、サブシジョン後に頬の凹凸が軽減したケースもあります。
論文でも、サブシジョンはローリング型ニキビ跡に対して有効性が報告されており、約50%前後の改善を実感したという報告もあります。
一方で、針を使う処置のため、腫れや内出血などのダウンタイムは避けられません。施術経験や皮膚構造を熟知した医師を選ぶことが重要です。サブシジョンについて詳しくは、関連ページをご覧ください。
皮下の癒着を切断するメカニズム

サブシジョンは“引っ張っている組織を切る”ことで凹みを持ち上げます。
ローリング型では、線維性瘢痕が皮膚を下方向へ固定しています。サブシジョンでこの癒着を断ち切ることで、皮膚表面が浮き上がりやすくなります。
さらに、施術による刺激で傷を治そうとする働き(創傷治癒反応)が起こり、新しいコラーゲン生成が促されることも改善につながる理由です。アメリカのある論文でも、サブシジョンは線維性バンドの切断と新生組織形成の両方に作用すると説明されています。
サブシジョンと一緒にヒアルロン酸注入で再癒着を防ぐ

サブシジョンで癒着を切断しても、空いたスペースが再びくっつく“再癒着”が起こることがあります。
そのため、剥離後の空間にヒアルロン酸を注入し、物理的にスペースを維持する治療が行われることがあります。特に凹みが深いケースでは、単独治療よりも組み合わせ治療のほうが改善を維持しやすい傾向があります。近年はヒアルロン酸併用による有効性を示す報告も増えています。
ダーマペン・レーザーではなくサブシジョンが必要なケース

ローリング型ニキビ跡の場合は、サブシジョン治療が必要になることが多いです。
理由は、ダーマペンやフラクショナルレーザーは、肌表面の再生を促す治療です。
しかし、ローリング型のように皮膚の下で組織が癒着し、肌が引っ張られている状態では、表面的な治療だけでは改善が難しいからです。
実際に、他院で長期間ダーマペン治療を続けても変化が少なく、当院へ相談に来られた患者さまを診察すると、原因がローリング型クレーターだったケースも少なくありません。ローリング型は見た目だけでは判断しづらく、他のクレーターと混在していることも多いため、種類を正しく見極めることが重要です。
ニキビ跡治療では、「どの治療をするか」だけでなく、「どのタイプのクレーターか」を正確に診断することが改善への近道になります。
サブシジョンの治療回数・ダウンタイム・リスク
サブシジョンは、ローリング型ニキビ跡の深さや範囲によって必要な治療回数が大きく異なります。また、針を使用して皮下を剥離する治療のため、内出血や腫れ、再癒着などのリスクが生じることもあります。
そのため、施術を受ける前にダウンタイムやリスクを正しく理解しておくことが大切です。ここからは、治療回数の目安やダウンタイム、注意点について詳しく解説します。
何回通えばよい?

サブシジョンは、凹みの深さや肌質によって必要な回数が異なります。一般的には2〜3回ほどで変化を実感する方が多いですが、浅めの凹みであれば1回でも肌のなめらかさを感じやすいです。
回数にばらつきが出るのは、凹みの深さや硬さ、肌の再生力に個人差があるためです。医師が肌の状態を見ながら、最適な回数を提案します。
腫れ・内出血はどのくらい続くの?

施術後は数日〜1週間程度の腫れやむくみが出ることがあります。
これは皮下を剥離する治療特性によるもので、一時的な炎症反応です。内出血は黄色く変化しながら1〜2週間程度で落ち着くことが多く、マスクやメイクで隠せる程度の場合もあります。
実際に、「週末に施術して翌週から仕事復帰した」という患者さまも少なくありません。ただし、広範囲の施術や体質によっては長引くこともあります。大切な予定がある場合は、2週間程度余裕を持ったスケジュールで施術を受けると安心です。
再癒着など知っておくべきリスク
サブシジョンには再癒着を含む複数のリスクがあります。
代表的なのは、切断した組織が再び癒着し、凹みが戻るケースです。そのほか、内出血、感染、炎症後色素沈着、ケロイド体質での過剰反応なども注意点として挙げられます。
例えば、自己流で強い刺激を繰り返したことで色素沈着が長引いた患者さまもいます。そのため、SNSや個人輸入などの自己判断ではなく、医療機関で適応を見極めることが重要です。
特にサブシジョンは解剖学的知識が必要な施術のため、経験豊富な美容皮膚科で相談することをおすすめします。
まとめ
結論として、ローリング型ニキビ跡は皮下の癒着が原因となるため、サブシジョンが重要な治療選択肢になります。
重要なポイントは下記の通りです。
・ローリング型は“なだらかな凹み”が特徴
・セルフケアや一般皮膚科だけでは改善が難しいことがある
・サブシジョンは皮下癒着を直接解除できる
・ヒアルロン酸併用で再癒着予防が期待できる
・ダーマペンやレーザーだけでは限界があるケースもある
一方で、腫れや内出血、再癒着などの注意点もあるため、事前に理解しておくことが大切です。
「自分のニキビ跡がローリング型かわからない」「どの治療が合っているか判断できない」と感じる方は、まずは美容皮膚科で相談してみてください。適切な診断が、改善への近道になります。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。また皮膚構造に熟知した形成外科専門医が常駐しており、目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビ・ニキビ跡の種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会



