
医療脱毛のカウンセリングで「保湿をしっかりしてください」と言われたものの、なぜそこまで保湿が重要なのか、いまひとつ実感が湧かない方も多いのではないでしょうか。実際にカウンセリングでも、保湿についてさまざまなご質問をいただきます。そこで今回は、医療脱毛に保湿が必要な理由をはじめ、施術前後の保湿のタイミング、保湿剤の選び方、顔・ボディ・VIOなど部位別のケア方法まで詳しく解説します。「乾燥していても脱毛できる?」「施術当日も保湿していい?」など、脱毛中の保湿について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事で分かること】
・医療脱毛に保湿が必要な理由
・医療脱毛前後の保湿タイミング
・医療脱毛中の保湿剤の選び方
・部位別の保湿のポイント
・保湿とあわせて気をつけたいこと
医療脱毛に保湿が必要な理由
医療脱毛ではレーザーの熱が肌にも加わるため、乾燥した状態で施術を受けると肌への負担が大きくなりやすいです。保湿で肌の乾燥を防いでおくことは、赤みや痛みなどの刺激を抑え、安全に施術を受けるために重要です。ここからは、保湿が不足すると肌にどのような影響があるのでしょうか。ここでは、医療脱毛中に保湿が重要な理由を具体的に解説します。
保湿不足によるリスク
乾燥した肌は刺激に敏感になりやすく、医療脱毛のレーザー照射による負担も大きくなります。特に、施術後の赤みやヒリつき、施術中の痛み、肌状態による出力調整などにつながることがあります。下記より3つに分けて説明いたします。
1.赤みや炎症が起こりやすくなる

肌が乾燥していると、レーザー照射後に赤みやヒリつき、つっぱり感などが出やすくなります。乾燥によって肌のバリア機能が低下し、レーザーの熱刺激を受けやすくなるためです。
特に、粉をふくほど乾燥している場合は肌への負担が大きくなりやすいため、施術前に肌状態を確認する必要があります。日頃から保湿を続けて乾燥を防ぐことが、照射後の肌への負担を抑えるポイントです。
2.痛みを感じやすくなる

肌が乾燥していると、医療脱毛のレーザー照射時に痛みを強く感じることがあります。
画像が、2025年のアンケートによると86%の人が医療脱毛の痛みを我慢できると答えていますが、乾燥するといつもと同じ出力でも痛みが我慢できないといわれる人は半数以下となります。(当院調べ)
乾燥によって肌が敏感になり、レーザーによる熱刺激を受けた際の負担を感じやすくなるためです。
実際に当院でも、肌が乾燥している時期に「いつもより痛く感じる」とご相談される患者さまがいます。私自身も乾燥した状態でレーザー照射を試した際、普段より痛みを強く感じました。医療脱毛の痛みには毛の濃さや部位、レーザーの出力など複数の要因がありますが、乾燥した肌では刺激を強く感じやすいため、施術前から保湿して肌状態を整えておくことが大切です。
3.出力調整や施術延期につながることがある

乾燥が強い状態では、十分な出力で照射できず、その回の脱毛効果を十分に得られないことがあります。肌への負担を抑えるため、乾燥や赤みが強い場合はレーザーの出力を下げたり、照射を延期したりすることがあるためです。
例えば、粉をふくほど乾燥している、強い赤みがある、ひび割れや傷がある場合は、そのまま照射できないことがあります。出力を下げたり、肌状態の悪い部位を避けたりすると、十分な照射ができず、脱毛完了までの期間が延びることにもつながります。
そのため、医療脱毛中は日頃から保湿を続け、できるだけ肌状態を整えておくことが大切です。
医療脱毛前後の保湿タイミング
医療脱毛の保湿は、施術前日・当日・施術後で対応を変えることがポイントです。下記より詳細をご紹介いたします。
前日までの保湿

施術前日までは、普段使っている保湿剤で継続的に保湿することが大事です。特別な保湿ケアを追加する必要はありません。入浴や洗顔の後に化粧水や乳液、ボディローションなどをいつもどおり行いましょう。
ポイントは、前日だけ集中的に保湿するのではなく、施術日まで継続して乾燥を防ぐことが大事です。特に、すね・ひじ・ひざなど粉をふきやすい部分はしっかり行いましょう。
また、ポイントとしては、前日には新しい保湿剤やスクラブ、ピーリングなどを試すのは避けましょう。肌に合わず赤みや刺激が出ると、施術当日の照射ができない可能性が出てしまいます。「いつものケアを、肌をこすらず丁寧に行う」ことが前日のポイントです。
施術当日の保湿
施術当日は、照射部位にクリームやオイルなどの保湿剤が残らない状態で来院しましょう。
保湿剤を塗った場合の対処法
クリニックによって対応は異なりますが、当院では施術前に保湿剤を無理に落とす必要はありません。ただし、クリームなどが肌表面にベタついた状態は避け、しっかり肌になじませてから来院しましょう。
施術後の保湿
施術後は、普段使っている保湿剤を使って、いつもどおり保湿しましょう。施術当日はレーザーの熱によって肌が敏感になっているため、保湿剤を塗るときに肌を強くこすったり、何度も重ねて塗ったりする必要はありません。手のひらでやさしく肌になじませてください。
特別な保湿剤を用意する必要はありませんが、塗ったときにしみる、赤みが強くなるなどの違和感がある場合は、その保湿剤の使用を控え、クリニックへ相談しましょう。赤みやヒリつきがある場合も、無理に何度も塗り直す必要はありません。
施術後の保湿は、赤みやヒリつきなどが落ち着くまでを目安に続けましょう。具体的に「1日に何回塗ればよいのか」「いつ塗るのがよいのか」については、次で詳しく解説します。
医療脱毛中は1日に何回保湿すればよい?
医療脱毛中の保湿は、朝晩の1日2回を目安に行いましょう。
特に朝の洗顔後と夜の入浴後は、保湿のタイミングとして習慣化しやすいためおすすめです。肌の乾燥が強い場合は、日中に追加で保湿しても問題ありません。医療脱毛中は、保湿の回数を増やすことよりも、朝晩の保湿を毎日続けて乾燥を防ぐことがポイントです。詳しいケア方法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
医療脱毛中の保湿剤の選び方
医療脱毛中に使う保湿剤は、保湿力だけでなく肌への刺激や使いやすさも確認しましょう。配合されている成分や使用感、肌質などを比べ、自分が無理なく継続できるものを選ぶことが大切です。
低刺激の保湿成分で選ぶ

保湿剤は、セラミドなど肌のうるおいを保ち、バリア機能をサポートする成分が配合されたものを選ぶとよいでしょう。トラネキサム酸配合の製品を使う場合も、肌状態に合っていれば使用できます。一方、ビタミンAや高濃度のビタミンCなど、普段使っていて刺激を感じることがある成分は、特に施術直後は避けると安心です。
テクスチャーで選ぶ
医療脱毛中は、ベタつきが気になる部位にはローションや乳液、乾燥が強い部位にはクリームを選びましょう。
テクスチャーによって肌に残る油分の量や使用感が異なるため、部位の乾燥具合や季節に合わせて使い分けると、無理なく保湿を続けられます。
例えば、腕や脚など広い範囲には伸ばしやすいローション、乾燥しやすいすねやひじにはクリームが使いやすいでしょう。VIOなどベタつきや蒸れが気になる部位では、軽いローションや乳液が選択肢になります。「しっとりするほど良い」と考えるのではなく、乾燥を防ぎながら毎日使いやすいテクスチャーを選ぶことがポイントです。
肌質や季節に合わせて選ぶ
乾燥しやすい方や秋冬はクリーム、ベタつきやすい方や夏はローションなど、肌状態に合わせて選びましょう。
乾燥が強い場合は油分を含むクリームでしっかり保湿し、汗や皮脂が気になる場合は、伸びがよくベタつきにくいローションを選ぶと使いやすくなります。季節だけで決めるのではなく、「乾燥しているか」「ベタつきが気になるか」を基準に選ぶことがポイントです。**どの保湿剤が自分の肌に合うか迷う場合は、カウンセリング時にご相談ください。

■患者さまの声
乾燥肌なので照射できるか不安でしたが、カウンセリングで保湿の仕方を教えてもらい、施術当日まで意識して保湿を続けたら、思っていたより赤みも少なく施術を受けられました(20代女性)
部位別の保湿方法

顔や体、VIOでは皮膚の厚さや刺激の受けやすさが異なるため、保湿方法も同じではありません。それぞれの部位の特徴を理解し、肌をこすらず適切な範囲に保湿剤をなじませましょう。
顔・ヒゲ
顔・ヒゲ脱毛では、洗顔後に化粧水や乳液などを使い、顔全体を保湿しましょう。
特にヒゲ剃りをする方は、自己処理後に肌が乾燥しやすいため、剃った後の保湿も忘れないことがポイントです。顔はヒゲ剃りや洗顔などで刺激を受ける機会が多いため、保湿剤を塗る際も肌をこすらないように注意してください。ヒゲ脱毛後に赤みやヒリつきが出た場合は、刺激を感じる化粧品の使用を控え、クリニックの指示に従ってケアしましょう。
ボディ
腕や脚などのボディは、保湿剤を少量ずつ広げて、塗り残しがないように保湿しましょう。
特にすね・ひじ・ひざは乾燥しやすいため、かさつきが気になる部分は重ねて塗るのがおすすめです。広い範囲を一度に塗ろうとすると塗りムラが出やすいため、腕や脚をいくつかの範囲に分けて塗ると、全体に均一になじませやすくなります。
VIO
VIOは、保湿剤を使用できる範囲に薄くなじませ、粘膜部分には塗らないようにしましょう。
VIOは下着との摩擦や蒸れが起こりやすいため、ベタつきが気になる場合は、軽い使用感の保湿剤を選ぶと使いやすくなります。
また、保湿剤を塗った後にベタつきが残る場合は、量をつけすぎている可能性があります。VIOは清潔な状態でケアし、肌に合わないものや刺激を感じるものは使用しないようにしましょう。
保湿とあわせて気をつけたいこと
医療脱毛期間中は、保湿に加えて紫外線や摩擦、自己処理などによる肌への刺激にも注意が必要です。特に施術後は、入浴や運動などによる体温の上昇が肌の負担になることもあります。ここでは、脱毛期間中に気をつけたいポイントを解説します。
紫外線対策をする

脱毛期間中は、日焼けを避けるために日焼け止めや帽子、日傘などを活用しましょう。
日焼けによって肌に赤みや炎症があると、肌状態によってはレーザーの照射を見合わせることがあります。
日焼け止めは、日常生活でも紫外線防止効果のあるものを使用し、屋外で過ごす時間が長い場合はこまめに塗り直しましょう。海やレジャーなど長時間屋外で過ごす予定がある場合は、日焼け止めだけに頼らず、帽子や日傘、長袖の衣類なども組み合わせることがポイントです。日焼け対策やどういった程度の炎症があると脱毛ができないかなど詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
肌への摩擦を避ける

脱毛期間中は、タオルや衣類などで施術部位を強くこすらないようにしましょう。摩擦が続くと、赤みやヒリつきなどの刺激につながるためです。
入浴時はナイロンタオルなどでゴシゴシ洗わず、手でやさしく洗いましょう。入浴後もタオルで肌をこすらず、押し当てるように水分を拭き取ります。VIOやワキなど衣類が触れやすい部位は、締め付けの強い下着や衣類を避けることもポイントです。
自己処理は電動シェーバーで行う

脱毛期間中の自己処理は、肌への負担を抑えやすい電動シェーバーを使用しましょう。
カミソリで深く剃りすぎたり、毛抜きやワックスで毛を抜いたりすると、肌への刺激やレーザー照射への影響につながります。特に毛抜きやワックスは、毛を根元から抜いてしまうため、次回のレーザー照射に必要な毛の色素を取り除いてしまいます。自己処理では毛を抜くのではなく、毛を残した状態で表面だけを短く整えることがポイントです。
関連記事:医療脱毛期間中に毛抜きはNG!その理由と正しい自己処理方法を解説
施術後は入浴・運動・飲酒を控える

施術当日は、湯船につかる、激しい運動をする、飲酒するといった体温が上がる行動(血行促進)を控えましょう。施術直後は赤みやほてりが出ることがあり、体温が上がることで症状が強くなる場合があるためです。
当日はシャワー程度にとどめ、長風呂やサウナ、岩盤浴、激しい運動、飲酒は避けましょう。いつまで控えるかは施術後の肌状態やクリニックの方針によって異なるため、「何日間」と一律に決めるのではなく、クリニックから案内された期間を守ることが大切です。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。医療脱毛機器を使い分けてお肌へ不安がある方も安心して脱毛を受けていただいています。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適な脱毛プランをご提案させていただきます。
まとめ
結論として、医療脱毛中は肌の乾燥を防ぐため、朝晩を目安に保湿を続けることが大切です。乾燥が強いと、レーザー照射時の痛みを感じやすくなったり、肌状態によっては出力を調整したり、照射を延期したりすることがあります。重要なポイントは以下の通りです。
・施術前日までは普段どおり保湿する
・施術当日はクリニックの指示に従って対応する
・施術後は肌の状態を見ながら保湿を続ける
・顔・ボディ・VIOで保湿方法を使い分ける
・紫外線や摩擦などの刺激もできるだけ避ける
保湿剤は、セラミドなど肌のうるおいを保つ成分を含むものを選び、肌に刺激を感じる成分は施術後を中心に避けると安心です。乾燥や赤みが強く、照射できるか不安な場合は、自己判断せずクリニックへ相談しましょう。「自分の肌状態でも医療脱毛を受けられる?」と気になる方は、カウンセリングで肌の状態を確認してもらうことをおすすめします。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




