イソトレチノインはこんな方におすすめ
ハートライフクリニックのイソトレチノイン治療
イソトレチノインとは?
イソトレチノインは、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌を抑制し、皮脂腺を退縮させる効果があります。これにより、ニキビの根本的な原因に対処することができます。
治療期間は通常6〜8ヶ月程度ですが、個人差があり、4〜12ヶ月かかる場合もあります。重症のニキビでも、約1年程度の内服を継続することで改善が見られることが多いです。
重度ニキビの治療薬として承認された治療薬
イソトレチノインは、重症のニキビや、他の治療法で効果が見られなかった患者に対して適応されます。
1970年代から利用されており、1982年に初めてアメリカの日本の厚生労働省に相当するFDA(Food and Drug Administration)から重度ニキビへの効果性について承認されております。重度ニキビに効果のある数少ない歴史ある内服薬です。
ニキビが重篤化する理由
ニキビの重症化は、ホルモンや遺伝の影響で皮脂が増え、毛穴が詰まることから始まります。
そこで細菌が増殖し、炎症が進行します。赤みから化膿へと悪化し、周辺組織を侵食。皮脂腺が肥大化すると自然治癒が難しくなり、ニキビが重症化してしまいます。
つまり、ニキビが重症化してしまう理由をまとめると、「皮脂腺が広がってしまうことで皮脂が大量に分泌されてしまうこと」と「毛穴が詰まってしまうことでアクネ菌が増殖してしまうこと」が要因です。
イソトレチノインはなぜニキビに効果があるのか?
イソトレチノインはニキビを引き起こす要因を抑制する作用があるため、ニキビ治療効果があります。効果を大きく分けて3つ説明させていただきます。
1.ニキビの要因となる皮脂線を縮小させる
イソトレチノインは皮脂分泌を大幅に減少させ、皮脂腺を縮小する効果があります。これにより、ニキビの原因となる皮脂の過剰な分泌を抑え、ニキビの発生を抑制できます。
2.ターンオーバーを正常化させて毛穴の詰まりを解消
皮膚細胞の代謝を正常化し、毛穴の詰まりを解消します。イソトレチノインは、皮膚細胞のターンオーバーを正常化し、毛穴の詰まりを解消する効果があります。これにより、ニキビの原因となる毛穴の詰まりを解消し、ニキビの発生を抑制できます。また、イソトレチノインは、毛穴の周りの角質を剥がす効果も期待できます。
3.ニキビの赤みや腫れを緩和させ
イソトレチノインは抗炎症作用があり、ニキビの赤みや腫れを軽減します。イソトレチノインは、ニキビの原因となる炎症を抑制する効果があります。これにより、ニキビの赤みや腫れを軽減し、ニキビの症状を改善します。また、イソトレチノインは、ニキビによる痛みを軽減する効果も期待できます。
イソトレチノインの価格
初診料 | 無料 |
再診料 | 無料 |
イソトレチノイン 10mg (30日分) | 10,000円(税込) |
イソトレチノイン 20mg (30日分) | 17,000円(税込) |
血液検査 1回 | 3,960円(税込) |
イソトレチノインの副作用と注意事項
イソトレチノインの副作用
乾燥、唇の乾燥、鼻血、目の乾燥など。
ただし、これらの副作用は、通常、治療開始後数週間で軽減されます。
まれに、肝機能障害や精神障害などの重篤な副作用を引き起こす可能性もあります。重篤な副作用が発生した場合には、すぐに医師に相談してください。
注意事項
妊娠又はその可能性がある方、授乳中の方の使用は厳禁です。
妊娠中の使用は胎児に奇形などの重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、妊娠中の使用はやめましょう。
服用中の注意点
定期的な診察と血液検査が必要となります。イソトレチノインは、肝機能障害などの重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、定期的な診察と血液検査が必要です。(しっかり定期的な診察を行うことで重篤な問題はございません)
また、イソトレチノインは、紫外線に敏感になるため、日焼け止めを使用するなど、紫外線対策をすることが重要です。
イソトレチノインの治療方法
イソトレチノインの服用のタイミングや服用量の目安について解説します。
服用のタイミング
食後に摂取することが推奨されております。
食事と一緒に摂取することで薬の吸収が促進され、効果が高まるといわれております。
服用量の目安
通常、体重1kgあたり0.5mg〜1.0mgの量が推奨され、1クール16~20週間(4ヶ月~6ヶ月)内服を続けていただくことをおすすめしております。
イソトレチノインの服用量は、患者さんの年齢、体重、ニキビの重症度などによって異なります。医師の指示に従って服用することが重要です。
例)体重50kgの場合
1日:50kg×0.5mg=25mg/日
イソトレチノイン治療の流れ
イソトレチノイン治療は、重症ニキビに対する効果的な治療法ですが、慎重な管理が必要です。当院では患者さまの健康を確保し、ニキビをしっかり治療できるプランをご提案させていただいております。そこで、最後に当院でのイソトレチノインの治療の流れについて説明させていただきます。
1.事前診療・血液検査
治療開始前には、詳細な診察と血液検査がイソトレチノイン治療を行うには全てのクリニックで必要となります。
この段階では:
・医師がニキビの状態を確認
・患者さんの健康状態や既往歴、現在服用中の薬などの聞き取り
・血液検査で肝機能や脂質値をチェック
これらの検査結果をもとに、イソトレチノイン治療が適切かどうかを判断します。
2.クリニックにて処方・治療開始
治療が適切と判断された場合、
以下の流れで治療が始まります:
・医師が適切な用量を決定し、処方
・服用方法や注意点について詳しい説明
・副作用や生活上の注意点について説明
・治療期間中の避妊の重要性の注意点の説明
3.1ヵ月後の定期健診
治療開始から約1ヵ月後、最初の定期健診を行います。
・皮膚の状態を確認し、治療効果を検証
・副作用の有無や程度をチェック
・必要に応じて、再度血液検査を行い、肝機能や脂質値の変化を確認
・必要に応じて、用量の調整
この定期健診は、治療期間中(通常4〜6ヵ月)、毎月継続して行われます。患者さんの状態に応じて、治療計画が適宜調整されていきます。
イソトレチノイン治療は、医師と患者さんが密に連携しながら進めていく必要があります
ハートライフクリニックでは、定期的な受診と自己管理を通じて、安全かつ効果的な治療を目指します。
イソトレチノインのよくある質問
- Qイソトレチノインはどのくらいで効果を実感できますか?
- A
イソトレチノインの効果は個人差がありますが、通常4〜8週間程度で改善が見られ始めます。多くの患者さんは4ヶ月前後で顕著な効果を実感します。ただし、完全な改善には6〜8ヶ月の治療期間が必要な場合もあります。
- Qイソトレチノインを受けている間は他の治療受けても大丈夫ですか?
- A
イソトレチノイン治療中は、皮膚が敏感になるため、他の積極的な治療は避けるべきです。特に、ピーリングや強力な外用薬との併用は控えましょう。必要な治療がある場合は、必ず担当医に相談してください。
- Q他の薬と併用して服用することは大丈夫でしょうか?
- A
イソトレチノインは多くの薬と相互作用を起こす可能性があります。特に、ビタミンA製剤、テトラサイクリン系抗生物質、ある種の抗うつ薬との併用は避けるべきです。服用中の薬がある場合は、必ず担当医に伝え、指示を仰いでください。
- Q市販のイソトレチノインでも効果はあるの?
- A
イソトレチノインは処方箋が必要な医療用医薬品です。市販の製品は、効果や安全性が保証されておらず、危険な可能性があります。適切な診断と管理のもとで、医師の処方を受けることが重要です。
- Qイソトレチノインはやめてしまったら再発しますか?
- A
イソトレチノイン治療を完了しても、一部の患者さんでは再発する可能性があります。再発率は20〜30%程度とされていますが、適切な治療期間と用量を守ることで、再発リスクを低減できます。再発した場合は、再度治療を検討する必要があります。
イソトレチノイン治療は、重症ニキビに対して非常に効果的ですが、適切な医学的管理が不可欠です。副作用のリスクもあるため、定期的な診察と血液検査を受けながら、慎重に治療を進めていく必要があります。