ピコフラクショナルは毛穴に効果ある?回数やダウンタイムを解説

「毛穴の開きが気になって、いろいろなスキンケアを試しても変化が感じられない」——そんな悩みから、ピコフラクショナルという治療にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
毛穴の開きには「たるみ毛穴」「開き毛穴」「詰まり毛穴」などタイプがあり、原因によって合う治療は変わります。回数の目安、ダウンタイムの程度、ダーマペンとの違いまで理解しておくと、カウンセリングでも具体的に相談しやすくなります。
そこで今回は、ピコフラクショナルの仕組みからタイプ別の効果、必要な回数と期間、ダウンタイム、悪化を感じたときの原因とケアまでを順に解説します。読み終える頃には、自分の毛穴にピコフラクショナルが合うかどうか、判断する材料がそろっているはずです。
ピコフラクショナルは毛穴の開きを根本解決できる
ピコフラクショナルは、肌の表面を削らずに真皮という奥の層へ働きかけることで、毛穴が引き締まる土台そのものを作る治療です。表面のケアだけでは変化しにくかった毛穴の開きに対して、内側からアプローチできる点が特徴です。ここでは、その仕組みを2つのステップに分けて確認しましょう。
衝撃波で真皮に微細な空洞をつくる

ピコフラクショナルは、肌の表面ではなく内側に刺激を与え、開いた毛穴の改善を目指す治療です。
たとえば、洗顔や毛穴ケアをしても頬の毛穴が目立ち続ける人は、毛穴の汚れだけでなく、毛穴周囲の肌のハリが低下している可能性があります。ピコフラクショナルレーザーはそういった方におすすめな治療方法です。
ピコフラクショナルでは、レーザーを1兆分の1秒という短い時間で点状に照射します。すると、レーザーの熱で肌を削るのではなく衝撃波が生じ、真皮に目に見えない微細な空洞がつくられます。肌はその空洞を修復しようとするため、内側から再生反応が起こります。その結果、毛穴周囲の肌のハリが整い、たるみによって開いた毛穴の改善につながります。
つまり、ピコフラクショナルは、洗顔や毛穴の汚れを落とすケアだけでは改善しにくい「ハリ不足による毛穴」に対し、肌の内側へ刺激を与える治療です。
コラーゲン生成が促され毛穴が引き締まる

ピコフラクショナルは、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリを高めることで毛穴を目立ちにくくします。イメージとしては、しぼんだ風船を内側から少しずつ膨らませるように、肌の弾力が高まることで毛穴周囲が引き締まるイメージです。
コラーゲンやエラスチンは、肌の弾力を支える成分です。これらが増えることで肌のハリが高まると、たるみによって縦長に広がっていた毛穴周囲が内側から支えられ、毛穴が目立ちにくくなります。
つまり、ピコフラクショナルは毛穴を直接ふさぐ治療ではなく、肌の弾力を高めることで、たるんで開いた毛穴を引き締める治療です。

■患者さまの声
毛穴の開きがずっと気になっていて、収れん化粧水やパックも何年も試してきました。でも、使った直後は少し違うかなと思っても、結局そのときだけでした。ピコフラクショナルも最初は半信半疑でしたが、肌の内側から変えていく治療と聞いて、思い切って受けてみました。続けていくうちに頬の毛穴が引き締まってきて、以前から気になっていたニキビ跡の凹凸も目立ちにくくなりました。肌全体がなめらかになってきたのが嬉しいです。
30代・女性
毛穴のタイプ別に見た効果
毛穴の開きは、原因によっていくつかのタイプに分かれ、ピコフラクショナルとの相性も変わります。まず自分の毛穴がどのタイプに近いかを知ることが、治療選びで遠回りしないための手がかりになります。毛穴のタイプによって、ピコフラクショナルで期待できる効果は異なります。特に、肌のハリ低下が関係する毛穴には相性がよく、毛穴周囲の肌を整えることで目立ちにくくなることがあります。一方で、皮脂や角栓が主な原因の毛穴は、ピコフラクショナルだけで改善を目指すのではなく、原因に合ったケアや治療を組み合わせることが大切です。まずは、年齢とともに毛穴が縦長に広がってきた方に多い「たるみ毛穴」から解説します。
たるみ毛穴

たるみ毛穴は、ピコフラクショナルレーザーと相性が良い毛穴タイプです。
たるみ毛穴は、肌のハリ低下によって毛穴周囲がゆるんでいるため、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌の弾力を高めるピコフラクショナルの作用が原因にアプローチしやすいためです。
たるみ毛穴は、頬の毛穴が涙型や縦長に伸びて見えるのが特徴です。加齢によって肌の弾力が低下すると、毛穴を支える力が弱まり、毛穴が縦方向に広がって見えることがあります。特に、以前より頬の毛穴が目立つようになった方や、肌を引き上げると毛穴が目立ちにくくなる方に多いタイプです。
開き毛穴

開き毛穴も、ピコフラクショナルレーザーと相性が良い毛穴タイプです。
皮脂の分泌量が多いことや肌のハリ低下によって毛穴が丸く開いて見えるため、コラーゲンやエラスチンの生成を促して肌の弾力を高めるピコフラクショナルが、毛穴周囲の引き締めに役立つためです。
開き毛穴は、鼻や頬など皮脂腺が多い部位に目立ちやすく、毛穴が丸く開いて見えるのが特徴です。特に、皮脂が多く毛穴が目立ちやすい方や以前より肌のハリが低下して毛穴が開いてきた方に多く見られます。
詰まり毛穴・黒ずみ

詰まり毛穴や黒ずみは、ピコフラクショナル単独では改善しにくいタイプです。角栓や皮脂が毛穴に詰まっていることが主な原因で、真皮に働きかけるピコフラクショナルでは、毛穴の中にある詰まりそのものを取り除けないためです。
鼻やTゾーンに白い角栓が見える方や皮脂の酸化によって毛穴が黒く見える方に多く見られます。
このような場合は、サリチル酸などで毛穴の汚れや古い角質にアプローチするケミカルピーリングやケアシス、毎日のスキンケアを組み合わせることで、毛穴の状態を整えやすくなります。
毛穴の詰まりや黒ずみが気になる方は、ピコフラクショナルだけで改善を目指すのではなく、毛穴の原因に合わせて治療を選ぶことが大切です。
効果を実感するまでの回数と期間
ピコフラクショナルは、毛穴の改善を実感するまでに3〜5回程度、期間にすると3〜5か月ほどかかることが目安です。施術後すぐに変化が完成するのではなく、肌の回復とコラーゲン生成に合わせて少しずつ効果が現れるためです。
施術回数と間隔の目安
毛穴の開きの改善では、3〜5回程度の施術を目安にします。当院では、肌への負担や施術後の回復期間を考慮し、基本的に1か月間隔で施術を行っています。
ただし、前回の施術による赤みやヒリつき、乾燥などが残っている場合は、肌の状態が整うまで次の施術を見送ることがあります。肌が十分に回復していない状態で施術を重ねると、刺激によって肌トラブルにつながる可能性があるためです。
そのため、決められた回数を機械的に受けるのではなく、施術後の肌状態を確認しながら、無理のない間隔で治療を進めることが大切です。
効果が現れる時期の目安

ピコフラクショナルは、施術後2〜4週間ほどで肌のキメや毛穴の引き締まりを感じる方がいます。その後も肌の修復やコラーゲン生成が進むため、施術を重ねながら3〜5か月ほどかけて毛穴の変化を実感するケースがあります。
実際に、画像にあるのが、当院で約半年間にわたりピコフラクショナルを5回受けた患者さまの症例です。
VISIAで毛穴の状態を確認しながら経過を見たところ、施術前は、毛穴の開きや黒ずみを示す点状の表示が多く見られましたが、施術を重ねることで点の数が減少し、毛穴の開きが小さくなっていることが確認されました。毛穴の黒ずみも目立ちにくくなり、肌全体の状態が改善しています。
このように、ピコフラクショナルは1回の施術で変化が完成するのではなく、肌の変化を確認しながら複数回の施術を重ねることで、毛穴の改善を実感しやすくなります。
ダウンタイムとダーマペンとの違い

ピコフラクショナルは、ダーマペンと比べてダウンタイムが短く、翌日からメイクしやすい治療です。
ピコフラクショナルはレーザーの衝撃波で肌の内側に刺激を与えるのに対し、ダーマペンは針で肌表面に直接穴をあけるため、赤みや乾燥などのダウンタイムに差が出ます。
ピコフラクショナルは、施術後に赤みが出ることがありますが、翌日からメイクできます。
一方、ダーマペンは施術内容によっては翌日からメイクできる場合もありますが、施術後1週間〜10日ほどは肌の乾燥や赤みが続き、ファンデーションがなじみにくく化粧ノリが悪くなることがあります。
そのため、ダウンタイムを抑えて翌日から普段どおりメイクしたい方はピコフラクショナル、肌の深い凹凸改善などを重視し、施術後の乾燥や化粧ノリの変化も考慮できる方はダーマペンが向いています。
毛穴が悪化したと感じる原因
施術後に「かえって毛穴が目立つようになった」と感じることがありますが、その多くは一時的な変化です。原因をあらかじめ知っておくことで、不安を抱えずに治療を継続しやすくなります。
一時的な赤みやむくみによるもの
照射直後に毛穴が目立って見えるのは、多くの場合、赤みやむくみによる一時的な現象です。
レーザーが真皮を刺激した直後は、肌が軽い炎症反応を起こし、毛穴まわりが腫れぼったく見えることがあります。この赤みやむくみは、通常当日中に落ち着きます。施術直後の見た目だけで判断せず、1週間程度は経過を見るようにしましょう。
回数不足やケア不足によるもの
もう一つ見落とされやすい原因は、1回の施術だけで大きな変化を期待してしまうことです。
前述のとおり効果の実感には3〜5回・1〜5か月ほどの経過が必要なため、1回で判断すると効果不足を「悪化」と誤って感じてしまうことがあります。加えて、施術後に保湿や紫外線対策を怠ると、乾燥や日焼けによる色素沈着を招き、これが毛穴を実際以上に目立たせる原因になります。やってはいけないこととして、施術直後の摩擦や紫外線対策の省略、自己判断でのピーリング剤の重ね使いは避け、次に説明するアフターケアを徹底することが、悪化を防ぐ最も確実な方法です。
効果を高めるためのアフターケア
ピコフラクショナルの効果を高めるには、保湿・紫外線対策・摩擦を避けることが重要です。施術後の肌は乾燥や刺激に敏感になりやすいため、肌の状態を整えながら過ごすことで、肌トラブルを防ぎやすくなります。
保湿(洗顔)

洗顔は肌をこすらず、たっぷりの泡をクッションにしてやさしく行います。
洗顔料を手のひらでよく泡立て、指が肌に直接触れないように泡を転がすように洗うのがポイントです。すすぎは熱すぎるお湯を避け、ぬるま湯で洗顔料を残さないように流します。
洗顔後はタオルでこすらず、肌に軽く押し当てるように水分を拭き取ります。その後、できるだけ早く化粧水や乳液、クリームで保湿します。化粧水だけでは水分が蒸発しやすいため、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含む乳液やクリームを重ねることが大切です。詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビのスキンケアの正しい方法とは|皮膚科医が教える治療・成分・生活習慣の全知識
紫外線対策

紫外線対策では、季節問わず、日焼け止めを毎日使用しましょう。
顔に塗る量は、クリームタイプならパール粒2個分、液状タイプなら500円玉程度を目安にし、少量で済ませないことが大切です。外出中は汗や摩擦で日焼け止めが落ちるため、2〜3時間おきに塗り直しましょう。特に、紫外線が強くなる10〜14時ごろに外出する場合や屋外で長時間過ごす場合は、塗り忘れに注意しましょう。
施術後の肌は紫外線による刺激を受けやすいため、日傘や帽子も活用しましょう。室内でも窓際で長時間過ごす場合は紫外線の影響を受けるため、日焼け止めを塗る習慣を続けることが大切です。ニキビの日焼けの影響について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
摩擦を避ける

施術後の肌は刺激に敏感になりやすいため、摩擦を避け、刺激の強いケアを控えることがポイントです。洗顔時は肌をこすらず、泡でやさしく洗いましょう。タオルで水分を拭き取るときも、肌に押し当てるようにして摩擦を抑えます。
また、赤みやヒリつきが残っている間は、スクラブやピーリングなど角質を強く取り除くケアや肌に刺激を感じやすい成分を含む化粧品の使用は控えることが大切です。肌が落ち着くまでは、保湿を中心としたシンプルなケアを心がけましょう

■患者さまの声
3回ほど施術を受けたあたりから、鏡で見たときの毛穴の印象が変わってきたのを感じています。保湿と日焼け止めを欠かさないようにと言われていたので、それだけは意識して続けました。1回目だけでは正直よく分からなかったのですが、回数を重ねることで実感できるものなのだと分かり、続けてよかったと思っています。
20代・男性
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しく毛穴~ニキビの状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
ピコフラクショナルは、真皮へのアプローチによってたるみ毛穴・開き毛穴の改善が期待できる治療で、肌表面へのダメージが少なくダウンタイムを抑えやすい点も特徴です。効果は3〜5回・1〜3か月ほどかけて少しずつ現れるため、1回だけで判断せず、保湿や紫外線対策と合わせて経過を見ることがポイントです。詰まり毛穴など相性が異なるタイプもあるため、自分の毛穴がどのタイプに近いか、カウンセリングで肌の状態を確認しながら、無理のない治療計画を一緒に考えましょう。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会



