ニキビが6月に増える原因|梅雨の肌荒れ対策

「スキンケアは変えていないのに、6月になってからニキビが増えた」という相談は、梅雨の時期に特に多く患者さまから寄せられます。また、肌がベタついて赤みやブツブツが出ていても、それがニキビなのか汗による肌荒れなのかが分かりにくいことも、この時期に多くご相談いただきます。 そこで今回は、6月にニキビが増える理由、汗あれとの見分け方、見直すべきスキンケアと生活習慣、皮膚科への相談が必要な目安までをまとめて解説します。
6月にニキビが増える原因
6月は、梅雨特有の高い湿度や気温差に加え、エアコンの使用が増えることで、肌環境が大きく変化する季節です。
汗や皮脂の分泌が増える一方で、肌のうるおいは失われやすく、普段は安定している肌でもニキビができやすくなることがあります。また、紫外線や花粉などの外部刺激も重なり、肌トラブルが起こりやすくなる時期でもあります。まずは、6月にニキビが増えやすくなる原因を理解し、自分の肌に合った対策を行うことが大切です。
梅雨の湿度で汗と皮脂が残りやすい

梅雨は湿度が高く、汗や皮脂が肌に残りやすくなるため、毛穴に汚れや古い角質がたまりやすくなります。その結果、アクネ菌が増殖しやすい環境となり、ニキビの原因になります。
また、複数の研究では、皮膚温が約1℃上昇すると皮脂分泌量が約10%増加することが報告されています。さらに、季節による皮脂分泌を比較した研究では、冬と初夏~夏では皮脂量が大きく増加する傾向が示されています。これらの結果をもとに作成した図のように、6月は気温や湿度の上昇によって皮脂分泌が活発になり、毛穴詰まりやニキビが起こりやすい時期と考えられます。
気圧差や寒暖差で自律神経が乱れやすい

梅雨は気圧や気温が変わりやすく、体調がゆらぎやすい季節です。
自律神経が乱れると、皮脂分泌や肌の生まれ変わりにも影響します。画像は、資生堂が30〜40代の女性16名を対象に行った肌生理測定試験です。この研究によると、精神的なストレスを与えた状態で頬の皮脂分泌量を測定したところ、ストレスを与えない場合と比べて皮脂分泌量が約1.7倍に増加したことが確認されています。その結果を踏まえると、梅雨の気圧差・寒暖差も自律神経のバランスを崩す要因のひとつであり、ストレス時と同様に皮脂分泌が増えやすい状態を招くと考えられます。 気圧の変化を自分でコントロールすることはできませんが、湯船に浸かる、十分な睡眠を取るなど、自律神経を整える生活習慣で皮脂分泌の乱れを抑えやすくなります。
エアコンの乾燥が皮脂分泌を招きます

エアコンの効いた室内で過ごす時間が長いと、肌の乾燥がきっかけでニキビが増えることがあります。
肌が乾燥すると、水分不足を補うために皮脂の分泌量を増やして表面を守ろうとする働きが起こります。乾燥と皮脂の過剰分泌が同時に進むことで、毛穴がつまりやすい状態になります。 オフィスや自宅でエアコンを1時間以上使用する場合は、保湿ミストを1回プッシュして肌の表面に水分を補うだけでも、乾燥による皮脂の過剰分泌を抑えやすくなります。 エアコンの効いた環境で過ごす日は、こまめな保湿を意識的に取り入れてください。乾燥でニキビが増える原因について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
紫外線や花粉が肌の刺激になる

6月は紫外線量が増えるため、ニキビができやすく、悪化しやすい時期です。
紫外線を浴びると肌のバリア機能が低下し、乾燥や炎症が起こりやすくなります。その結果、皮脂分泌が増えたり、毛穴が詰まりやすくなったりして、ニキビの発生や悪化につながることがあります。画像にある年間の紫外線量の推移を見ると、紫外線は5~6月頃から急激に増加し、梅雨の時期でも高い水準を維持していることがわかります。
また、この時期はイネ科花粉の飛散も続くため、花粉が肌に付着すると赤みやかゆみなどの炎症を引き起こし、ニキビを悪化させる要因になります。曇りや雨の日でも日焼け止めを使用し、帰宅後は花粉や汚れをやさしく洗い流すことが大切です。日焼けとニキビの関係性について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:日焼けとニキビの関係って?紫外線が与える影響と効果的な対策法
梅雨の時期に起こりやすい肌トラブル
先ほど説明させていただいたように、梅雨は高温多湿の環境が続き、汗や皮脂の増加、紫外線、衣類との摩擦など、さまざまな刺激が肌に重なりやすい季節です。そのため、ニキビだけでなく、汗によるかぶれやブツブツ、炎症後の色素沈着など、複数の肌トラブルが起こることがあります。症状によって原因や適切な対処法は異なるため、それぞれの特徴を理解し、早めにケアを始めることが悪化を防ぐポイントです。
毛穴詰まりから赤ニキビへ進みやすい

梅雨は白ニキビや黒ニキビが炎症を起こし、赤ニキビへ進行しやすい時期です。
高温多湿の環境では、汗や皮脂が肌に残りやすく、毛穴の中でアクネ菌が増殖しやすくなります。
その結果、初期の白ニキビや黒ニキビだったものが炎症を起こし、赤く腫れて痛みを伴う赤ニキビへ悪化することがあります。また、汗による蒸れやマスク・衣類との摩擦が加わると、炎症がさらに強くなることもあります。梅雨の時期は小さなニキビでも放置せず、早めにスキンケアや治療を始めることが悪化を防ぐポイントです。赤ニキビについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
汗荒れやかぶれでブツブツが出やすい

梅雨はニキビだけでなく、汗荒れやかぶれによるブツブツも起こりやすい時期です。
高温多湿の環境では汗をかく機会が増え、汗に含まれる塩分や汚れが肌に残ると、肌のバリア機能が低下して炎症を起こしやすくなります。特に首や胸元、背中などは衣類との摩擦も加わり、汗疹(あせも)や接触皮膚炎(かぶれ)が生じることがあります。また、毛穴に細菌が入り込むと、ニキビによく似た画像にあるような毛嚢炎(もうのうえん)を発症する場合もあります。ニキビは毛穴の詰まりとアクネ菌が主な原因ですが、汗疹やかぶれは汗や摩擦による刺激、毛嚢炎は細菌感染が原因です。症状によって適切な治療法は異なるため、ブツブツが長引いたり、痛みや膿を伴ったりする場合は、自己判断せず皮膚科や美容皮膚科へ相談しましょう。
炎症が長引くとニキビ跡や色素沈着につながる

梅雨は炎症が長引きやすく、ニキビ跡や色素沈着が残るリスクが高まる時期です。
高温多湿の環境では汗や皮脂による刺激が続きやすく、ニキビを無意識に触ったり、汗を拭く際の摩擦が加わったりすることで炎症が治まりにくくなることがあります。
さらに、6月頃から強まる紫外線を浴びると、炎症後の肌ではメラニン色素が過剰につくられやすくなり、赤みや茶色い色素沈着として残る原因になります。ニキビをつぶしたり触ったりせず、保湿や紫外線対策を続けながら炎症を早めに落ち着かせることが、ニキビ跡を防ぐポイントです。ニキビ跡が茶色くなる原因や治し方について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビ跡が茶色になる原因とは?治るまでの期間と消す方法
6月(梅雨)のニキビを防ぐスキンケア
6月は汗や皮脂が増える一方で、冷房による乾燥や紫外線、花粉など複数の刺激が肌に重なりやすい時期です。そのため、皮脂を落とすことだけを意識したケアでは、かえって肌のバリア機能が低下し、ニキビが悪化することもあります。梅雨の時期は、汚れをやさしく落としながら必要なうるおいを保ち、紫外線や外部刺激から肌を守ることが重要です。毎日のスキンケアを見直し、肌への負担を減らすことで、ニキビを予防しやすい環境を整えましょう。
洗顔で汗や皮脂をやさしく落とす

6月の洗顔は、低刺激の洗顔料を使って1日2回に絞りましょう。 皮脂や汗が多い時期でも、洗浄力の強すぎる洗顔料を使うと肌のバリア機能をさらに乱す原因になります。
アミノ酸系など低刺激の洗顔料であれば、必要な皮脂を残しながら汚れだけを落としやすくなります。 朝はぬるま湯のみ、夜は低刺激の洗顔料を使うという形であれば、肌への負担を抑えながら6月特有のベタつきにも対応できます。 洗顔料を選ぶ際は、洗浄後につっぱり感が残らないタイプを選んでください。
保湿でインナードライを防ぐ

6月の保湿は、ジェルタイプなどさっぱりした使用感のアイテムに切り替えてください。
湿度が高い時期に油分の多いクリームを使うと、皮脂と混ざって毛穴をふさぎやすくなります。さっぱりタイプであれば、必要な水分を補いながら過剰な皮脂崩れを防ぎやすくなります。 朝の身支度では、化粧水の後にジェルタイプの保湿剤を1プッシュなじませるだけで、メイク崩れを抑えながら乾燥対策ができます。 季節に合わせて保湿剤のテクスチャーを見直すことも、ニキビ対策には重要です。保湿方法や保湿とニキビの関係性について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
日焼け止めで紫外線ダメージを防ぐ

6月は日焼け止めと日傘などを併用し、紫外線から肌を守ることが大切です。
先ほど説明させていただいたように、梅雨は曇りや雨の日が多くても紫外線量は高く、油断するとニキビの炎症やニキビ跡、色素沈着が悪化しやすくなります。6月は汗や皮脂が増えやすいため、重い使用感の日焼け止めではベタつきや化粧崩れを起こしやすく、毛穴詰まりの原因になることもあります。
そのため、「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示された、さらっとした使用感の日焼け止めを選ぶと、ニキビができやすい肌でも使いやすいのでおすすめです。
また、日焼け止めは2〜3時間おきを目安に塗り直し、日傘や帽子、UVカット機能のある衣類などを併用して紫外線を物理的に遮ることも、肌への負担を減らすポイントです。日焼け対策について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

外出後は、お風呂やシャワーで花粉やほこり、汗をその日のうちに洗い流しましょう。
6月はイネ科花粉やほこりに加え、汗や皮脂が肌に付着しやすく、そのまま放置すると毛穴詰まりや肌への刺激となり、ニキビが悪化しやすくなります。帰宅後はできるだけ早めに入浴し、顔だけでなく首やデコルテ、背中など汗をかきやすい部位までやさしく洗い流すことが大切です。洗顔は泡で包み込むように行い、ゴシゴシこすらないよう注意しましょう。
また、外出時に着用した衣類にも花粉やほこりが付着しているため、着替えを済ませることも肌への刺激を減らすポイントです。入浴後は化粧水や乳液でしっかり保湿し、肌のバリア機能を整えることで、梅雨時期のニキビを予防しやすくなります。
ニキビを悪化させない生活習慣があります
梅雨のニキビ対策は、スキンケアだけでは十分とはいえず生活習慣冷房による体の冷えや睡眠の質の低下、湿度の高い室内環境、栄養バランスの偏りなども、肌の調子に影響を与える要因です。特に6月は気温や気圧の変化で体調が乱れやすく、肌の回復力も低下しやすい時期といえます。毎日の生活習慣を見直し、体の内側から肌が健やかに保たれる環境を整えることが、ニキビの予防や悪化を防ぐポイントです。
冷房で体を冷やしすぎないことが大切です
冷房の効いた室内で長時間過ごす際は、体を冷やしすぎないようにしてください。 体が冷えると血流が悪くなり、肌に必要な栄養や酸素が届きにくくなります。血流の滞りは肌の生まれ変わりのサイクルを乱し、ニキビが治りにくい状態につながります。 オフィスで冷房が強い場合は、薄手のカーディガンを1枚用意して羽織る、デスク下に小さな膝掛けを置くなど、体温調整できるアイテムを身近に置いておくと取り入れやすくなります。 冷房の効いた環境では、首元やお腹を冷やさない工夫を意識してください。
睡眠不足はホルモンバランスを乱します
6月は寝苦しさや梅雨の蒸し暑さで睡眠不足になりやすいため、睡眠時間の確保を優先してください。 睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の生まれ変わりが進む時間帯です。睡眠不足が続くと、この働きが滞り、皮脂分泌のバランスも乱れやすくなります。 寝つきが悪い場合は、就寝1時間前にスマートフォンを見るのをやめる、エアコンを除湿モードに設定して寝室の湿度を60%前後に保つといった工夫から始めてください。 忙しくて睡眠時間を増やせない場合は、就寝前の15分だけでもスマートフォンを手放す習慣から取り入れてください。
食事の乱れは皮脂分泌に影響します
揚げ物や糖分の多い食事が続く場合は、野菜やたんぱく質を意識的に取り入れてください。 糖質や脂質を多く含む食事が続くと、皮脂腺を刺激するホルモンの分泌が活発になりやすいことが知られています。栄養バランスが乱れることで、肌の修復に必要な栄養素も不足しやすくなります。 コンビニで食事を済ませる場合は、サラダチキン(たんぱく質約24g)とカット野菜サラダ、おにぎりを組み合わせるだけで、揚げ物中心の食事を避けやすくなります。朝食を作る時間がない日は、ゆで卵と冷やしトマト1個を食べるだけでも、5分以内で栄養を補給できます。 毎食を完璧に整える必要はなく、1日のうち1食から野菜とたんぱく質を意識する形で始めてください。
皮膚科に相談すべき症状の目安があります
赤みや痛みが強い場合は要注意です

ニキビに強い赤みや痛みを伴う場合は、自己判断でのケアを続けずに相談してください。 赤みや痛みは、毛穴の炎症が真皮(皮膚の深い層)まで広がっているサインであることがあります。この状態を放置すると、ニキビ跡やクレーターが残るリスクが高くなります。 触れると痛みを感じる、しこりのように硬いといった症状がある場合は、セルフケアでの様子見を続けず、早めに相談してください。
繰り返すニキビは自己判断が難しいです
同じ場所にニキビを繰り返す場合は、自己判断でのケアの継続が難しい状態です。 セルフケアで一時的に症状が落ち着いても、原因となっている皮脂分泌や毛穴の状態が改善していなければ、同じ場所に再発しやすくなります。市販薬だけでは原因そのものに対応できないケースもあります。 毎月同じ位置にニキビができる、市販薬を1ヶ月以上使っても改善しないといった場合は、自己処理を続けるよりも専門的な診断を受けてください。
保険診療と美容皮膚科の違いを解説します
ニキビの治療には、保険診療の皮膚科と、自由診療の美容皮膚科という2つの選択肢があります。 保険診療の皮膚科では、炎症を抑える塗り薬や飲み薬の処方が中心となります。今出ているニキビの炎症を止めることが目的で、毛穴の状態や皮脂分泌のしやすさといった体質的な部分の改善は範囲外です。 美容皮膚科では、ケミカルピーリングや内服薬の組み合わせなど、肌質そのものを整えるアプローチを行います。繰り返すニキビやニキビ跡が気になる場合は、体質に合わせたケアを相談できます。
美容皮膚科への相談がおすすめです
毎年6月になると同じ場所にニキビを繰り返している場合は、その年だけの肌荒れではなく、肌質や生活習慣に根本的な原因がある可能性があります。 保険診療では炎症を止めることはできますが、繰り返さない肌質に整えることは範囲外です。今のケアで改善しないと感じている場合は、自宅ケアの限界のサインかもしれません。 気になる部位と、これまで試したケアの内容を伝えていただければ、肌の状態を診たうえで今の時期に合った治療方針を一緒に決めましょう。
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当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
6月のニキビは、湿度による汗・皮脂の蓄積、気圧差による自律神経の乱れ、エアコンによる乾燥という複数の要因が重なって起こります。洗顔を見直し、さっぱりタイプの保湿剤に切り替えることで、悪循環を防ぎやすくなります。 赤みや痛みが強い、同じ場所に繰り返すといった症状がある場合は、セルフケアの範囲を超えているサインです。 毎年同じ時期にニキビが気になる方は、6月に入ったタイミングでスキンケアの見直しを始めてください。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




