ダーマペンとサブシジョンの違い|ニキビ跡の種類別に選び方を解説

ニキビ跡のクレーター治療を検討している患者さまから、「ダーマペンとサブシジョンは何が違うの?」「自分のニキビ跡にはどちらが合っているの?」というご相談をいただくことがあります。
ダーマペンとサブシジョンは、どちらもニキビ跡の凹みを改善するための治療ですが、肌へのアプローチ方法や適した治療方法には違いがあります。そのため、施術名だけで選ぶのではなく、自分のニキビ跡の状態に合った治療を選ぶことが大切です。
そこで今回は、ダーマペンとサブシジョンの違いをはじめ、痛みやダウンタイム、施術回数、クレーターの種類による選び方、併用するケースまで詳しく解説します。
ダーマペンとサブシジョンの違い
ダーマペンとサブシジョンは、どちらもニキビ跡の凹みを改善するために行われる治療ですが、施術方法や肌への作用には違いがあります。
治療を選ぶ際は、単純に「どちらの方が効果が高いか」で判断するのではなく、それぞれの特徴を理解した上で選ぶことが重要です。ここでは、ダーマペンとサブシジョンの違いを、治療方法や施術後の変化などの観点から詳しく解説します。
治療の仕組みと作用する深さ

ダーマペンとサブシジョンは、アプローチする場所が異なるため、改善を目指すニキビ跡の状態にも違いがあります。
ダーマペンは、細い針で肌表面に微細な刺激を与え、肌が修復する力を利用して凹凸を整える治療です。肌表面のざらつきや細かな凹凸を改善したい場合に適しています。
一方、サブシジョンは皮膚の下にある癒着へ直接アプローチし、皮膚を引っ張っている組織を切り離す治療です。そのため、表面からの刺激だけでは改善しにくい、皮膚内部の引き込みによる凹みに用いられます。
つまり、肌表面の凹凸を整えたい場合はダーマペン、皮膚の下から引っ張られてできた凹みにはサブシジョンが適しています。
痛みとダウンタイム

ダーマペンは赤みやヒリヒリ感、サブシジョンは腫れや内出血が出やすく、ダウンタイムの症状に違いがあります。どちらも施術直後は肌の見た目が変化するため、大切な予定に合わせて治療日を決めることが大切です。
ダーマペンは、画像のように、施術後に顔全体が赤くなったり、ヒリヒリした刺激を感じたりすることがあります。赤みは1週間程度続く場合があり、施術直後はメイクで隠しにくい状態になることもあります。
サブシジョンは、治療部位の腫れや内出血が主なダウンタイムです。内出血が出た場合は、あざのように紫色や黄色に見えることがあり、落ち着くまで1〜2週間程度かかる場合があります。
そのため、赤みを中心としたダウンタイムを避けたいのか、腫れや内出血を考慮できる期間を確保できるのかによって、治療を受けるタイミングを決めることが重要です。
施術回数と費用

ダーマペンは5回程度を目安に複数回受けることが多く、サブシジョンは最短1回の施術で効果が期待できます。
費用は、ダーマペンが総額8万〜10万円前後、サブシジョンは治療範囲によって異なりますが、1回あたり10万〜15万円程度が目安です。
ダーマペンは、1回あたり16,000円〜3万円程度の料金設定が多く、肌全体の凹凸や質感を整える目的で複数回施術を行います。一方、サブシジョンは1回あたりの費用が高くなりますが、皮膚の下にある癒着へ直接アプローチするため、限られた範囲の深い凹みを治療する場合に適しています。
そのため、広範囲の浅いニキビ跡を改善したい場合はダーマペン、特定の深いクレーターを改善したい場合はサブシジョンなど、ニキビ跡の状態に合わせて治療を選ぶことで、費用を抑えることができます。
ニキビ跡の種類による選び方
先ほど説明させていただいたように、ダーマペンは肌表面の細かな凹凸や浅いクレーター、サブシジョンは皮膚の下から引っ張られてできた深い凹みに適した治療です。ただし、同じクレーターでも形や深さによって適した治療は異なります。ここでは、代表的なニキビ跡の種類ごとに、どちらの治療が検討されるのかを解説します。クレーターの見分け方について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
浅いクレーターはダーマペンがおすすめ

浅くなだらかな凹みが広い範囲にあるニキビ跡には、ダーマペンが適しています。
例えば、「頬全体に細かな凹凸がある」、「光の当たり方で肌のざらつきが目立つ」、「ファンデーションを塗ってもなめらかに見えにくい」といった悩みを持つ方には、ダーマペンが向いています。
一方で、指で皮膚を引っ張ると目立たなくなるような深い引き込みや、一部分だけ強くへこんでいるクレーターは、サブシジョンなど別の治療が適しています。
ローリング型はサブシジョンがおすすめ

皮膚の下から引っ張られるような、なだらかな凹みがあるニキビ跡にはサブシジョンが向いています。
例えば、「頬の一部が波打つようにへこんで見える」「光の当たり方によってクレーターが目立つ」「ファンデーションを塗っても凹みの影が隠れない」といった悩みがある方は、ローリング型の可能性があります。
また、指で皮膚を軽く引っ張ると凹みが目立たなくなる場合は、皮膚の下から引っ張られている状態が関係していることがあります。このようなタイプでは、肌表面を整える治療だけでは改善しにくいため、サブシジョンが適した治療になります。
ボックス型は深さや癒着の有無で判断する

四角く角ばったような凹みがあるボックス型のニキビ跡は、凹みの状態によってダーマペンやサブシジョンを使い分けます。
例えば、「ファンデーションを塗っても部分的な凹みが目立つ」「頬やこめかみに境界がはっきりしたクレーターがある」「光の当たり方で影ができて見える」といった悩みがある方は、ボックス型の可能性があります。
浅く細かな凹凸が広い範囲にある場合はダーマペン、皮膚が引き込まれたような凹みが目立つ場合はサブシジョンが向いています。
ただし、ボックス型は見た目だけでは適した治療を判断しにくいタイプです。自己判断せず医師による判断が必要になります。
アイスピック型はほかの治療を検討する

針で刺したような細く深い凹みがあるアイスピック型のニキビ跡は、状態に合わせて治療方法を選ぶ必要があります。
例えば、「毛穴のような小さな穴が深く残っている」「点状の凹みが複数ある」「メイクをしても影が目立つ」といった場合は、アイスピック型の可能性があります。
浅い凹みや広範囲の肌質改善を目的とする場合はピコフラクショナルレーザー、深くはっきりした穴状の凹みにはTCAクロスなどが適用になることがあります。
アイスピック型は見た目が似ていても深さや広がりによって適した治療が異なるため、クレーターの状態を確認したうえで治療方法を選ぶことが大切です。クレーターの治療方法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:クレーター肌(ニキビ跡の凹み)は治せる?原因と治療方法を解説
ダーマペンとサブシジョンの併用
ダーマペンとサブシジョンは、ニキビ跡の状態によって組み合わせて治療することがあります。
1つの治療だけでは改善しにくいような、異なるタイプの凹みが混在している場合に併用することで、それぞれの特徴を活かした治療ができます。ここでは、どのような場合に併用が向いているのか、施術の流れや注意点について解説します。
複数のクレーターが混在している方は併用が向いている

画像のように、浅い凹凸と皮膚の引き込みによるクレーターが混在している場合は、ダーマペンとサブシジョンを組み合わせる治療が向いています。
例えば、「頬全体に細かな凹凸がある一方で、一部だけ深くへこんでいる」「肌全体のざらつきと、目立つクレーターの両方を改善したい」といった悩みがある方です。
このような場合、広範囲の肌質改善だけを行っても深い凹みが残ることがあり、反対に深い部分だけ治療しても肌全体のなめらかさまでは整えにくいことがあります。
そのため、複数の種類のニキビ跡が混ざっている場合は、それぞれの状態に合わせて治療を組み合わせることがあります。
施術する順番はサブシジョンを先に行うことが多い

ダーマペンとサブシジョンを併用する場合は、サブシジョンを先に行い、その後にダーマペンを組み合わせる流れが一般的です。
理由は、サブシジョンで皮膚の引き込みによる深い凹みへ対応した後に、ダーマペンで肌全体の凹凸や質感を整えることで、それぞれの治療目的を分けて行えるためです。
例えば、「頬全体に細かな凹凸がある」「一部だけ深くへこんだクレーターがある」といった場合は、先に目立つ深い凹みへ対応し、その後に広範囲の肌質改善を行う流れになります。
ただし、治療の順番や間隔は、クレーターの種類や治療範囲によって変わるため、医師が肌状態を確認したうえで決定します。
同日に受けるか別日に分けるかは肌状態で決める

ダーマペンとサブシジョンを併用する場合、同日に行うか別日に分けるかは、ニキビ跡の状態や治療範囲によって決まります。
例えば、治療範囲が限られている場合は同日に組み合わせることもありますが、広範囲のサブシジョンを行う場合や赤み・腫れが出やすい肌状態では、別日に分けて治療することがあります。
どちらの方法が適しているかは、ダウンタイムの長さだけでなく、クレーターの種類や肌の回復状態を踏まえて判断する必要があります。
そのため、ダーマペンやサブシジョンの併用では、単に施術を組み合わせるだけではなく、ニキビ跡治療の経験が豊富なクリニックで診断を受け、自分の肌状態に合った治療計画を立てることが大切です。
ダーマペンとサブシジョンを受ける前後の注意点
ダーマペンやサブシジョンは、ニキビ跡の状態に合わせて行うことで効果を目指せる治療ですが、肌状態によっては施術を延期したり、事前の確認が必要な場合があります。安全に治療を受けるためには、施術前に自分の体調や肌の状態を伝え、施術後は適切なケアを行うことが大切です。ここでは、治療前後に確認しておきたい注意点を解説します。
肌の炎症や体調によっては施術を受けられない場合がある

強い炎症ニキビや傷がある状態では、ダーマペンやサブシジョンを受けられない場合があります。
例えば、「施術部位に赤く腫れたニキビがある」「傷や湿疹がある」「日焼け直後で肌が敏感になっている」といった状態では、施術による刺激で赤みや炎症が強く出ることがあるからです。
また、傷跡が盛り上がりやすいケロイド体質の方や妊娠中・授乳中の方は、施術前に医師へ相談が必要です。
施術を受けられるか不安な場合は、肌の状態や体質を確認したうえで、自分に合った治療時期を判断することが大切です。
服用中の薬や過去の治療歴は事前に伝える

ダーマペンやサブシジョンを受ける際は、服用している薬や過去の美容医療について医師へ伝えることが大切です。
理由は、薬の種類や既往歴によっては、施術後の出血や内出血、肌の反応に影響する場合があるためです。
例えば、血液を固まりにくくする薬を服用している方や過去に強い肌トラブルが起きた経験がある方は、施術方法や治療範囲を調整する必要があります。
カウンセリング時には、現在使用している薬だけでなく、他院で受けた美容施術や肌トラブルの経験も正確に伝えることで、より安全性に配慮した治療計画を立てやすくなります。
施術後は刺激を避けて肌を守ることが大切

ダーマペンやサブシジョン後は、肌への刺激をできるだけ避けることが重要です。
施術後の肌は一時的に敏感な状態になるため、強い摩擦や紫外線による刺激で赤みや色素沈着につながることがあります。
例えば、洗顔時に強くこする、スクラブやピーリング剤を使用する、長時間紫外線を浴びるといった行動は避ける必要があります。
また、施術後の赤みや腫れの経過には個人差があるため、急激な悪化や強い痛みが続く場合は、施術を受けたクリニックへ相談してください。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビ跡とニキビの種類や状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
ダーマペンとサブシジョンは、どちらもニキビ跡のクレーター改善を目的とした治療ですが、適しているニキビ跡の種類が異なります。重要なポイントは以下の通りです。
・浅い凹凸や肌全体のざらつきが気になる場合はダーマペンが向いている
・皮膚が引き込まれたような深いクレーターにはサブシジョンが向いている
・複数の種類のニキビ跡がある場合は、ダーマペンとサブシジョンを組み合わせることがある
一方で、同じクレーターでも形や深さによって適した治療は変わるため、自己判断で施術を選ぶと十分な改善につながらないことがあります。「自分のニキビ跡にはどの治療が合っているかわからない」という方は、クレーターの種類や肌状態を確認できる医師の診察を受け、自分に合った治療方法を選ぶことが大切です。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




