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ニキビダニとは?原因と見分け方、対策を完全網羅

ニキビダニとは?原因と見分け方、対策を完全網羅

普通のニキビだと思っていてもなかなか治らなかったり、痒みを感じることはありませんか?
もしかすると、その症状は通常のニキビとは異なり、「ニキビダニ」というダニの過剰増殖が原因かもしれません。そこで、今回はニキビダニの原因や通常のニキビの違いなど「ニキビダニ」の情報について解説します。

ニキビダニは誰にでも存在する

ニキビダニは、ほぼすべての人の皮膚に常に存在しているダニの一種です。
通常は皮脂を食べて肌の健康を保つ役割を果たしており、ほとんどの場合は害を与えません。しかし、過剰に増えると肌に赤みやかゆみといった炎症を引き起こすことがあります。特に皮脂分泌が多くなる思春期以降や、免疫力が低下しやすい高齢者に多く見られます。生活環境やスキンケアの状態によっても増殖しやすくなるため、注意が必要です。

ニキビダニが原因の症状を見分ける

ニキビダニが原因の症状を見分ける

ニキビダニかどうかは、上記画像にあるように、見た目ではなかなか自分では判断がつかないため、症状の違いで見分けることができます。治療法も違うため、まず自分の症状が当てはまるかを確認することが重要です。下記より、ニキビダニの原因や通常のニキビとの違いについて詳しくご紹介します。

主な症状

  • 顔に赤みがある(特に頬や鼻まわり)
  • かゆみやヒリヒリ感がある
  • 小さな赤いブツブツ
  • 症状が夜間や温かい環境で悪化することもある
  • ニキビ薬を塗っているのに治らない

ニキビダニが原因の症状は、顔の赤みやかゆみ、そして小さなブツブツが代表的です。
これらの症状は慢性的に続くことが多く、特に治りにくい場合は要注意です。肌が常に赤く、ざらつきやヒリヒリ感があるときは、ニキビダニの過剰増殖が疑われます。市販のニキビ薬で改善しない場合は、皮膚科を受診することがおすすめします。

ニキビとの違い

ニキビとの違い

ニキビとニキビダニの違いは先ほどもお話しましたが、症状で見分けることができます。
ニキビは、毛穴の詰まりとアクネ菌の増殖が主な原因で、白ニキビや黒ニキビ、膿を伴う炎症が特徴です。主にTゾーンや顎などの特定部位に発生し、痛みを伴うこともあります。
一方、ニキビダニによる炎症は、ニキビダニの過剰増殖が原因で、顔全体に赤みやかゆみ、ヒリヒリ感が広がりやすく、皮膚がざらつく感覚が特徴です。
治療法も異なり、ニキビは抗菌薬や角質溶解薬などが有効ですが、ニキビダニは抗ダニ薬や特別な外用薬で対応します。

早期発見で治療効果を高める

早期に医療機関を受診することで、ニキビダニによる症状の重症化を防ぎ、治療効果を高めることができます。
皮膚科では、顕微鏡検査などの適切な診断を行い、原因を正確に特定することが重要です。早期発見によって、抗ダニ薬の外用や内服、生活習慣の改善を組み合わせた治療がスムーズに進み、症状の改善も早まります。気になる症状が続く場合は、早めの相談をおすすめします。

検査と診断方法

ニキビダニの検査は、皮膚表面をテープで採取し、顕微鏡でダニの数を確認します。
一般的に、1平方センチメートルあたり5匹以上のニキビダニがいると異常増殖と判断されます。検査時間は約10分程度で、結果も即日から翌日には分かることが多いです。

自己判断の危険性

自己診断でニキビダニのケアを誤ると、なかなか改善されないばかりか、症状が悪化するリスクがあります。
ニキビダニの症状は、似た顔の赤みやかゆみを伴う酒さや脂漏性皮膚炎と非常に似ているため、自己判断では見分けが難しいことが多いです。誤ったスキンケアや市販薬の使用は、肌のバリア機能を傷つけ、炎症を悪化させてしまう可能性があります。症状が長引く場合や悪化する場合は必ず専門の皮膚科を受診し、正確な診断と適切な治療を受けることが重要です。

ニキビダニの治療法

ニキビダニの治療は、外用薬・内服薬・光治療を組み合わせて行います。各治療のポイントについて下記で解説いたします。

外用薬治療

ニキビダニの外用薬治療には主にイベルメクチンクリームが用いられます。
これはニキビダニを駆除し、炎症を抑える効果が高い薬です。1日1回、清潔な肌に塗布し、通常4週間ほど継続します。副作用は軽度で、赤みや乾燥感が出ることがありますが、重篤な症状はまれです。使用中は肌の様子を観察し、異常があれば医師に相談することが重要です。

関連記事:ステロイドでニキビは治る?悪化リスクと正しい使い方

内服薬治療

ニキビダニの内服薬治療には、主にテトラサイクリン系マクロライド系の抗生物質が使われます。
ビブラマイシンやミノサイクリンなどの薬が処方され、これらは炎症を抑え、ダニが関与する細菌や皮膚トラブルを改善します。
重症になってしまったニキビにはイソトレチノインや、メトロニダゾールの内服投与が選択されることもあり、特にポツポツが目立つ場合や外用薬で効果が不十分な時に処方されます。また、ビタミンB群など皮脂分泌を整える薬も補助的に処方されることがあり、症状の程度や体質に応じて組み合わせての処方される場合もあります。

関連記事:イソトレチノインとは?

光・レーザー治療

ニキビダニへの光・レーザー治療は、赤みや炎症の改善に効果的です。
代表的な治療法にライムライト(光治療)やVビームレーザーがあり、毛細血管の拡張を抑え炎症を和らげます。施術は通常2〜4週間おきに数回行い、費用は1回あたり2万円前後が目安です。副作用は軽度で、照射後の一時的な赤みや腫れが出る場合がありますが数日で改善します。継続的な治療で症状の改善と再発予防が期待できます。

関連記事:ライムライトとは?

まずは無料カウンセリング

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自宅でのケア方法

自宅でも、ある程度はニキビダニのケアが可能です。
ただし、自宅ケアの目的は「治す」というよりも、ニキビダニの増殖を防ぎ、悪化を予防することにあります。そのためには、肌に合ったスキンケアの選び方と正しい実践方法がポイントです。なお、市販薬でケアしている方も、自己対処には限界があります。必要に応じて、皮膚科を受診するタイミングを見極めることが大切です。

スキンケア習慣

ニキビダニのケアでは、洗顔・保湿・紫外線対策が重要です。
皮脂や汚れを落とし、保湿で肌のバリアを保つことで、ニキビダニのエサである過剰な皮脂を減らすことができ、紫外線予防を行うことでお肌の炎症も防げるためニキビダニの増殖を抑えることができるからです。下記にスキンケアのポイントをまとめてみました。

洗顔・保湿

洗顔と保湿

洗顔は朝晩の1日2回が基本です。
洗顔には、ぬるま湯(33〜35℃)を使い、泡立てた洗顔料で肌を優しく包み込むように洗いましょう。肌に合った低刺激の洗顔料や、抗菌成分配合の製品がおすすめです。
保湿はセラミドやヒアルロン酸配合のものを選び、洗顔後すぐに塗布して肌のバリアを守ります。ふき取りの際は、洗濯後の清潔なタオルで水分を押さえるように拭き取りましょう。

関連記事:看護師が教えるニキビのスキンケア方法!

紫外線対策

紫外線対策の徹底

紫外線は肌のバリア機能を弱めるため、紫外線を浴び続づけるとニキビダニを活性化させてしまいます。そのため、紫外線対策はニキビダニの予防につながります。
主なポイントは、SPF30以上の広範囲UVカットの日焼け止めを使い、2時間おきに塗り直しましょう。製品としては肌に優しいノンケミカルやセラミド配合製品がおすすめです。
また、曇りや冬でも紫外線は強いです。そのため、1年中の対策が必要となります。外出前には日焼け止めをたっぷり塗り、物理的に紫外線を遮断する防止や日傘も効果的です。
汗やタオルで拭いた後は必ず日焼け止めを再塗布しましょう。​

関連記事:ニキビ肌に日焼け止めはした方が良い?美容皮膚科医師が教えるニキビ肌の日焼け止めについて

市販薬の限界とは?

市販薬は軽度の症状には一時的な改善効果がありますが、根本的な解決にはなりません。
ニキビダニの症状が市販薬で2週間以上改善しない場合や、赤み・かゆみ・腫れが悪化する場合は、早めに皮膚科を受診することが大切です。特に症状が重い、範囲が広がる場合もすぐに専門治療を受けるべきです。自己判断での長期間放置は症状悪化のリスクが高まります。

生活改善と予防策

 ニキビダニの再発防止には、食事・睡眠・清潔の3つの生活習慣を改善することが最も重要です。
これらを見直すことで肌環境を安定させ、肌のバリア機能を高め、ダニの過剰増殖を防げます。日常生活の小さな工夫を積み重ねることが、健やかな肌を保つカギとなります。

食生活の見直し

食生活の見直し

食生活を見直すことで肌の免疫力が高まり、炎症やトラブルを防ぐことができます
発酵食品の納豆やヨーグルト、ぬか漬けなどは腸内環境を整え免疫をサポート。また食物繊維が豊富なごぼうや海藻もおすすめです。これらを日々の食事に取り入れることが、健康な肌を保つ鍵となります。

睡眠とストレス管理

ストレスケアと運動で代謝を高める

睡眠不足とストレスもお肌のバリア機能を弱めるため、ニキビの予防には必須になります。
 睡眠不足はホルモンバランスを乱し、男性ホルモンの過剰分泌で皮脂が増え、ニキビができやすくなります。皮膚の新陳代謝を促す成長ホルモンは睡眠中に分泌され、7~8時間の質の良い睡眠が必要です。
また、ストレスはホルモンバランスを乱すため、1日30分程度の軽い運動やリラックス法で管理しましょう。規則正しい生活が美肌を支えます

関連記事:ストレスニキビの原因とは?場所別の特徴と正しい治し方

清潔習慣

清潔習慣

清潔な生活環境は、ニキビダニの増殖を防ぐために重要です。皮脂やメイク汚れがたまると、ニキビダニのエサが増え、繁殖しやすくなるからです。
主なポイントは、枕カバーとタオルは毎日新しいものに取り換えましょう。
メイク道具に関しては中性洗剤で月に1回程度洗浄し、よく乾燥させることが大切です。これらを行うことで皮脂や菌の蓄積を防ぎ、肌への刺激を減らすことができます。

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よくある疑問と注意点

完全にニキビダニは駆除できる?

顔ダニはほとんどすべての人の皮膚に常在しているため、完全に取り除くことは難しいです。ニキビダニによる症状は、異常に増えた場合に現れます。そのため、適切な治療やスキンケア、生活習慣の見直しでバランスを整え、症状を抑えることが大切です。イベルメクチンの使用や規則正しい生活を続けることで、過剰な増殖を防ぎ、健康な肌を保てます。

ニキビダニは動物や人から感染する?

ニキビダニは人の皮膚に特有のダニで、犬や猫など動物からは感染しません。
人から人へは、頬ずりや直接の皮膚接触で伝わることがありますが、動物由来の感染は心配ありません。そのため、ペットからの感染を気にする必要はほとんどないと言えます。

ニキビダニは洗顔や薬で落ちる?

ニキビダニは誰の肌にもほぼ常に存在している微生物であり、毛穴の奥に潜んでいるため、普通の洗顔だけでは完全には取り除くことができません。洗顔や薬だけで落とそうとするのは難しく、効果的な治療薬やスキンケア、生活習慣の改善が必要です。洗顔は余分な皮脂を落とす程度に留め、過度な洗顔や強い洗浄成分の使用は肌を乾燥させて逆効果になります。薬については、イベルメクチンや抗炎症薬を継続的に使用し、ニキビダニの増殖をコントロールしながら肌のバランスを整えることが重要です。

まとめ

ニキビダニはほぼすべての人の皮膚に存在し、過剰増殖すると肌トラブルを引き起こします。正しい知識を持ち、早期に専門医の診断・治療を受けることが改善の近道です。自己判断は症状悪化の原因となるため避けましょう。イベルメクチンなどの薬物治療に加え、スキンケアや生活習慣の見直しで根本から肌環境を整え、再発を防ぐことが重要です。清潔習慣も肌バリアを保つ鍵となります。安心して適切なケアに取り組みましょう。

このページの監修医師

ハートライフクリニック院長 渡邊雅人

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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