クレーター肌(ニキビ跡の凹み)は治せる?原因と治療方法を解説

当院には、ニキビに関するご相談を毎日のようにいただきます。 その中でも特に多いのが、ニキビ跡、なかでもクレーター状の凹みに関するご相談です。 「他の病院でニキビ跡は治らないって言われたんですが..」と、不安を抱えて来院される方も少なくありません。確かにニキビ跡(クレーター)はセルフケアや保険診療の皮膚科では改善することはできません。そこで今回は、こうしたクレーター状のニキビ跡について、原因から治療法、改善の見込みまで分かりやすく解説します。
ニキビ跡の凹み、クレーターとは?
ニキビ跡のクレーターは、炎症が肌の深い部分まで及んだ結果、皮膚がへこんで見える状態です。赤みや色素沈着とは異なり、肌の構造そのものが変化している点が特徴です。まずは状態の違いを正しく理解することが重要です。
ニキビ跡のクレーターの特徴

ニキビ跡のクレーターは、肌が凸凹になり、皮膚の奥の組織が引きつれることで元に戻りにくい状態であることが特徴です。
強い炎症によって肌の土台が壊れ、修復時にコラーゲンが不均一に再生されるため、線維が絡み合い凹みとして残ります。
一方、赤みが残るニキビ跡は炎症による血流や軽い色素沈着が原因で、時間とともに薄くなることがあります。
しかし、クレーターは皮膚構造そのものが変化しているため、色素沈着とは異なり自然に平らへ戻ることは難しいです。
毛穴の開きとの違い

毛穴の開きとクレーターは原因と構造が違います。
クレーターは皮膚の欠損、毛穴は一時的な広がりです。
毛穴の開きは皮脂や乾燥によって目立つもので、スキンケアで改善が期待できます。
一方でクレーターは、肌の内部構造が傷ついた結果の凹みであり、表面ケアでは変化しにくいのが特徴です。
見た目が似ているため自己判断しがちですが、適切な対処をするためには違いを理解することが重要です。
ニキビでクレーターができる原因

クレーター状のニキビ跡ができる原因は、ニキビの炎症が深い層まで達し、皮膚の組織が破壊されてしまうことで生じるニキビの最終形態です。
強い炎症によって真皮のコラーゲンが破壊され、十分に再生できないまま皮膚が陥没してしまうのです。
さらに、無理に潰したり、誤ったスキンケアを行ったりするとダメージが深まり、跡が残る原因になります。炎症を早めに抑え、適切な治療を受けることが予防と改善の第一歩です。
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炎症ニキビが悪化した場合

ニキビの炎症が長引くと、毛穴の奥でアクネ菌が増え、免疫反応によって炎症が強くなります。この炎症が真皮層にまで及ぶと、肌の土台を支えるコラーゲンやエラスチンが破壊され、凹みが残りやすくなります。
例えば、赤く腫れたニキビを無理に潰したり、爪で触ったりすると傷が深くなり、修復の過程で正常な組織が再生できなくなります。これがクレーターをつくる大きな要因です。炎症が強いニキビは、早めに医療的な治療で鎮めることが大切です。
ニキビを潰した場合

ニキビを無理に潰す行為はクレーターの大きな原因になります。
指や器具で押し出すと、毛穴周囲の皮膚まで損傷し、炎症が広がることがあります。その結果、修復がうまくいかず凹みとして残るリスクが高まります。
一時的に治ったように見えても、長期的には跡が残る可能性があるため、自分で潰すことは避けることが大切です。
同じ場所に繰り返しできた場合

同じ場所に繰り返すニキビは肌の修復が追いつかなくなり、クレーターのリスクを高めます。
何度も炎症が起きることで、皮膚はダメージと修復を繰り返します。その過程で組織が弱くなり、一部が欠損してしまうことがあります。
特にフェイスラインや頬は繰り返しやすい部位のため、根本的なニキビ治療が重要になります。
生活習慣とスキンケアの影響

クレーター状のニキビ跡ができるもう一つの原因は、生活習慣やスキンケアの乱れです。
睡眠不足やストレスはホルモンバランスを崩し、皮脂分泌を増やして炎症を長引かせる要因になります。さらに、乾燥や強すぎる洗顔、摩擦などの刺激は肌のバリア機能を低下させ、修復力を弱めてしまいます。こうした要因が積み重なると、炎症後の回復が追いつかず、跡が残りやすくなります。日々のケアでは、肌を清潔に保ち、十分な休息と保湿を心がけることが重要です。
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クレーターの種類

クレーター状のニキビ跡は、形や深さによって大きく3つのタイプに分けられます。
針で刺したように細く深い「アイスピック型」、なだらかに肌が波打つ「ローリング型」、縁がくっきりした凹みが特徴の「ボックス型」です。それぞれ原因や治療法が異なるため、自分のタイプを知ることが改善の第一歩になります。
アイスピック型
アイスピック型は、針で突いたように細く深く垂直に伸びたクレーター状の凹みが特徴です。
皮膚の奥まで組織が損傷しているため、表面だけを整える治療では効果が出にくく、改善が難しいタイプです。セルフケアでの改善は期待しづらく、皮膚の再生を促す治療が中心となります。具体的には、ピコフラクショナルレーザーやダーマペンなど、真皮の再構築を促す施術が効果的です。
ローリング型
ローリング型は、皮膚がなだらかに波打つような広がりのある凹みが特徴です。
炎症後に皮膚の下で瘢痕(はんこん)組織が癒着し、皮膚を引っ張ることで凹みが生じます。このタイプは浅く広いため光の加減で目立ちやすく、自然に回復しにくいのが特徴です。治療では、癒着をほぐすサブシジョン(皮下剥離)や、コラーゲン再生を促すダーマペン、フラクショナルレーザーなどの組み合わせが効果的です。
ボックス型
ボックス型は、縁がくっきりとした角ばった凹みが特徴で、底面が比較的平らな構造をしています。
炎症によって真皮が損傷し、周囲との境目が硬くなることで段差がはっきり残ります。浅い場合はダーマペンやフラクショナルレーザーで肌の再生を促すことで改善が期待できますが、凹みが深い場合はサブシジョンなどの治療を併用し、真皮の再構築を行う治療を行うことが必要です。
クレーターは自力で治せる?
ニキビクレーターは、スキンケアのみで大きく改善することは難しいとされています。まずは自宅ケアでできることと限界を理解することが大切です。
セルフケアで改善が難しい理由

クレーターがセルフケアで改善しにくいのは、スキンケアでは損傷した皮膚の奥まで作用しないためです。
化粧品やピーリングは肌表面には働きかけますが、クレーターの原因となる真皮のダメージや組織の欠損までは届きません。そのため、凹みを根本から改善することは難しいとされています。
スキンケアは乾燥予防やニキビの再発防止には有効ですが、クレーター改善には限界がある点を理解しておくことが大切です。
美容皮膚科の治療が必要になる理由

クレーター改善には美容皮膚科での医療的アプローチが必要です。肌の再生を促す治療は一般皮膚科の範囲外であるためです。
一般皮膚科では炎症を抑えるなどニキビ自体の治療は行いますが、凹みといった見た目の改善までは対応できません。
一方、美容皮膚科ではレーザーや針治療によってコラーゲン生成や癒着の改善を促し、凹みを内側から持ち上げる治療が可能です。
悪化を防ぐ基本ケアを習慣化する
クレーター状のニキビ跡を悪化させないためには、まず炎症をつくらない日常ケアが大切です。下記より炎症を作らないケアやお肌の回復を促す生活習慣のポイントをご紹介します。
炎症ニキビを作らないケア

クレーター状のニキビ跡を防ぐには、気になるからといって触ったり・潰したりすると、炎症が広がり跡が残りやすくなります。また、洗顔は刺激を与えず、泡でやさしく汚れを落とし、清潔な状態を保ちましょう。洗顔後は乾燥を防ぐために保湿を忘れずに行い、肌のバリア機能を整えることが重要です。
肌の回復を促す生活習慣

肌の回復を促すには、十分な睡眠とバランスのとれた食事が欠かせません。
睡眠は1日7〜8時間を目安にとり、肌の再生が活発になる夜10時〜深夜2時の時間帯に休むことが理想です。食事では、ビタミンCを含む野菜や果物、亜鉛を多く含む牡蠣やレバー、たんぱく質源となる魚や大豆製品を意識して摂りましょう。
また、ストレスが続くとホルモンバランスが乱れやすくなるため、深呼吸や軽い運動で心身をリセットすることも大切です。
クレーターの治療方法
クレーター治療には複数の方法があり、凹みの種類や深さによって適した施術が異なります。組み合わせて行うことで、より効果が期待できる場合もあります。
ダーマペン4

ダーマペン4は、非常に細い針で肌表面に微小な穴を開けることで、肌の自然治癒力を刺激しコラーゲンやエラスチンの生成を促進する治療です。
この作用により、肌の弾力やハリが向上し、毛穴の開きやニキビ跡の凹凸が目立ちにくくなります。特に浅いローリング型やボックス型のクレーターに適しており、肌質の総合的改善やターンオーバーの正常化も期待できます。施術は肌の再生を助けるため、継続的な治療によってより効果が実感されます。痛みや腫れは一時的で、施術と同時に美容成分の導入も可能なため、ニキビに有効なビタミンCなどを注入できるため効率的な治療が可能です。
ケアシス

ケアシスはエレクトロポレーション技術を用いて、肌に有効成分を効率よく導入し、肌の修復と鎮静を促進する施術です。
ダーマペンなどの針治療後の炎症がある肌にケアシスを併用すると、ダウンタイムを軽減しながら薬剤を真皮層まで浸透させることができます。これにより、ダーマペンの弱点であったダウンタイムを最大限無くすことができます。
この相乗効果により、肌の再生力が高まり、様々なクレータータイプに対応可能です。痛みが苦手な方もケアシス単独の施術が受けられ、他の美肌治療と組み合わせることでさらに効果が期待できます。
ピコフラクショナルレーザー

ピコフラクショナルレーザーは、超短いパルス幅のレーザーを点状に照射し、肌表面を傷つけずに真皮内に微小な空洞を作ります。この空洞が刺激となり、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のターンオーバーを活性化させます。
結果として、肌質改善やニキビ跡の凹凸、毛穴の開きの改善が期待できます。特に浅いローリング型やボックス型のクレーターに適しており、従来のレーザーより痛みやダウンタイムが少ないのも特徴です。また、肌のハリや弾力、小じわの改善にも効果的です。
サブシジョン

サブシジョンは、ニキビ跡の凹みの原因となる皮膚の下にある硬くなった瘢痕(はんこん)組織を、専用の医療用針で物理的に切断し剥がす治療法です。
これにより、皮膚の表面の凹みが持ち上がり、自然なボリュームが回復します。特にローリング型の広がる凹凸に効果的で、凹みの原因である癒着を解消することで肌のなめらかさが増します。さらに、治療後の創傷治癒過程で新しいコラーゲン生成が促進され、肌の弾力やハリが改善される効果も期待できます。局所麻酔下で行われ、傷跡が残りにくいのも特徴です。
ニキビクレーター治療の注意点
ニキビクレーター治療は一度で完了するものではなく、回数やダウンタイムを考慮する必要があります。無理のない計画で進めることが大切です。
治療回数と期間・ダウンタイムの目安
| 治療法 | 効果範囲・深さ | ダウンタイム | 予算目安 |
|---|---|---|---|
| ダーマペン | 浅〜中程度の凹み、毛穴の開きに有効 | 約1週間の赤みや腫れ | 約3〜5万円/回 |
| ケアシス | 浅い凹みや肌の修復促進に適す | ほぼなし | 約1〜3万円/回 |
| ピコフラクショナルレーザー | 浅〜中程度の凹み、色素沈着に効果的 | 2〜3日程度の赤み、皮むけあり | 約5〜10万円/回 |
| サブシジョン | 深い凹み(特に癒着した瘢痕組織)に有効 | 約3日〜1週間の内出血や腫れ | 約2〜5万円/回 |
治療選びの重大な基準は「症状の深さ・範囲」「予算」「ダウンタイム」の3つです。
1つ目、「症状の深さ・範囲」のポイントは、浅い凹みには低侵襲なレーザーやダーマペンが適し、深く広範囲ならサブシジョンや注入療法が有効です。自己判断せず専門医の診断を受けましょう。
2つ目、「予算」と「ダウンタイム」のポイントは、回数や費用、日常生活への影響を比較し、自分の生活スタイルに合った治療を選ぶこと。例えば、ダーマペンはダウンタイムが短く費用も比較的抑えられます。
これらのポイントを意識すれば、後悔のない治療選択が可能となり、効果的にニキビ跡を改善できます。
ニキビ治療の症例写真【当院症例】
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治療後のケアで効果を持続させるポイント
治療後の肌を良好な状態で維持するためには、「赤み・乾燥・刺激を抑えるケア」、「保湿重視のスキンケア」、「紫外線対策」が非常に重要です。下記より詳細なポイントをご紹介します。
施術後の肌管理
1.赤み・乾燥・刺激を抑えるケア
施術直後は肌が敏感なため、冷却を心がけて赤みを抑えます。炎症を悪化させる強い摩擦や刺激は避け、優しい洗顔を行いましょう。刺激の強い化粧品やスクラブは最低1週間は控えましょう。
2.保湿重視のスキンケア
乾燥は肌の回復を妨げるので、低刺激で高保湿のクリームやセラミド配合のアイテムを使用しましょう。洗顔後はすぐに保湿し、肌のバリア機能をサポートしてターンオーバーを促すことが重要です。
3.紫外線対策
施術後は紫外線に非常に敏感になっています。SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを毎日塗り、外出時は帽子や日傘も活用しましょう。紫外線を浴びると色素沈着や赤みが悪化しやすいため夏だけでなく、1年中日焼け止めを徹底することが重要です。
再発防止のポイント
再発防止の重大なポイントは「睡眠の質の向上」と「正しいスキンケア」のような生活習慣です。
1つ目、「睡眠の質の向上」のポイントは、7時間以上の十分な睡眠を確保し、ホルモンバランスを整えることです。規則正しい生活リズムを意識し、睡眠前のスマホや強い光を避けることが大切です。
2つ目、「正しいスキンケア」のポイントは、刺激の少ない洗顔を朝晩1日2回行い、摩擦を避けて優しく洗うことです。保湿はセラミドやヒアルロン酸配合のアイテムで肌バリアを強化しましょう。これらを意識することで治療効果を維持するだけでなく、肌トラブルの再発リスクも低減できます。
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クレーターのよくある質問
ニキビ跡のクレーターは保険診療で治療できる?
結論、クレーター治療は保険診療の一般皮膚科での治療はできません。
ニキビ自体は保険適用になる場合がありますが、跡の改善は美容目的とされるため対象外になってしまいます。費用や内容はクリニックによって異なるため、事前確認が重要です。
何年も前のニキビ跡でも治療できる?
古いクレーターでも改善を目指すことは可能です。
肌の状態に合わせて適切な治療を選ぶことで、長年の凹みでも変化が期待できます。実際に数年前のクレーターが改善したケースもあります。ただし、早ければ早いほど治療期間も費用も抑えることができます。そのため、気づいた時点でまずは早期にクリニックへ受診することが重要です。
まとめ
ニキビクレーターは、炎症や刺激によって肌の深い部分が傷つくことで起こる症状です。自己ケアだけでの改善は難しく、種類に応じた治療選択が重要になります。
結論として、ニキビクレーターは種類ごとに適した治療があり、正しく見極めることで改善が期待できる方法です。
重要なポイントは以下の通りです。
・クレーターは炎症や刺激で起こる
・種類によって治療方法が異なる
・自己ケアだけでは改善が難しい
一方で、治療には回数やダウンタイムがあるため、事前に理解しておくことが大切です。「自分に合っているかわからない」と感じる方は、まずは専門のクリニックで相談してみてください。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会



