
レーザー治療や光治療を受けたあと、「シミがポロッと剥がれた!」という瞬間に驚く患者さまは多いです。嬉しい反面、「これって正常?」「早く剥がれて大丈夫なのかな?」と不安になることもありますよね。そこで今回は、シミが剥がれる仕組みや経過の目安、そして剥がれた後の正しいケア方法について解説します。
シミが剥がれたら「触らず守る」が最優先
シミが剥がれた直後は、「触らず守ること」が最も大切です。下記より剥がれたものの正体や無理に剥がしてしまった際のリスクなどを解説いたします。
剥がれたものの正体

シミが「ポロッと剥がれた」と感じても、実際に剥がれたのはシミそのものではなく、参考写真にあるようなレーザーや光治療によってできた“かさぶた”や薄く乾いた表皮、もしくは保護テープの跡です。
イメージとしては、日焼け後の皮が自然にめくれるのに似ています。外側が剥がれているだけで、内側では新しい皮膚が再生している段階です。
ただし、「かさぶたができない=シミ取りが失敗した」というわけではありません。シミの性質や治療方法によってはできない場合もあります。詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りレーザー後にかさぶたにならないのは失敗?黒いままの原因と正しい対処法
無理に剥がすとどうなる?

かさぶたや薄い皮を無理に剥がしてしまうと、茶色っぽい色素沈着や跡が残ることがあります。
無理に剥がしてしまうと、肌の回復が追いつかず、炎症が強まってしまいます。本来、肌は剥がれた部分の下で新しい皮膚をゆっくり育てていますが、途中でめくってしまうと、まだ未完成の肌がむき出しになり、刺激や紫外線の影響を受けやすくなります。その結果、炎症が長引き、茶色っぽい色素沈着や跡が残ることがあります。
自然に剥がれるのを待つことで、肌が自らの力できれいに再生し、治療の効果をしっかり発揮できる状態につながります。
早めに相談するケース
シミが剥がれた後に、赤みやヒリヒリとした痛みが3〜5日以上続く場合は、早めにクリニックへ相談することをおすすめします。通常は、治療直後の赤みや刺激感は2〜3日以内に自然に和らぎますが、それより長引くと炎症が強い可能性があります。
また、膿が出てきたり、強い腫れや熱っぽさを感じるようなら、感染や炎症が起きている可能性があります。かさぶたの下からじゅくじゅくとした液体がにじむような状態も注意が必要です。
シミ取りレーザー治療後の経過
シミ取りレーザー治療後の肌変化は、施術当日から1か月超まで時系列で決まった流れがあります。この経過を把握しておけば、「これ正常かな?」という不安がぐっと減ります。下記より、よくあるパターンをまとめましたので、治療後の毎日の肌状態をチェックする目安にしてください。

当日〜2日
施術当日は赤みやヒリヒリ感が出やすい時期です。
肌がレーザーの熱に反応して少し腫れたように見えることもあります。この間は強い刺激を避け、安静が何より大事です。たとえば、熱いお風呂や激しい運動は肌の炎症を強めてしまうので控えましょう。患部を清潔に保ち、保湿をこまめに行うことで、肌が落ち着きやすくなります。
3日〜7日
3日〜7日頃は、かさぶたが形成され始め、肌が乾燥したりかゆみを感じやすくなります。
この時期は、肌の表面が固まり始めている状態で、無理に触ると剥がれやすくなります。たとえば、かゆくて無意識に掻いてしまうと、かさぶたが取れて炎症が悪化する恐れがあるので、こらえることが大切です。保湿をしっかり行い、清潔な手でそっと扱いましょう。自然に乾くのを待つのが一番です。
10日〜2週間
10日〜2週間頃には、かさぶたが自然に剥がれ、肌が明るく見え始めることが多い時期です。
シミが薄くなったように感じて嬉しい瞬間ですが、まだ新しい皮膚が薄くて刺激に弱い状態です。たとえば、強い日差しに当たると赤みや色が戻りやすくなるので、外出時は帽子や日焼け止めをしっかり使いましょう。メイクも控えめにし、肌を休ませるのが賢明です。この時期を丁寧に過ごすことで、きれいな仕上がりが期待できます。
1か月前後
1か月前後になると、一度薄くなった肌が茶色く見えることがあります。
これは炎症後色素沈着という正常な経過で、治療の刺激から肌が守ろうとして起こります。一時的に「シミが戻った?」と不安になりますが、時間が解決します。紫外線対策と保湿を続けると、自然に薄れていきます。この時期を焦らず過ごせば、きれいな肌に近づきます。
3〜6か月
3〜6か月頃になると、茶色く見えていた部分が徐々に薄くなり始めます。
これは肌のターンオーバーが進み、色素が自然に排出される目安の期間です。ただ、個人差があり、年齢や肌質によって半年以上かかる場合もあります。
シミ取りレーザー後の経過やダウンタイム時の過ごし方について詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りレーザーのダウンタイム期間と症状・過ごし方完全ガイド
「剥がれ方」は治療法で変わる
レーザーや光治療など、シミ取りの方法によってかさぶたの剥がれ方や肌の反応は異なります。同じ「ポロッと剥がれた」でも、治療ごとに経過が違うため単純に比べられません。下記に主な治療別の特徴をまとめました。
レーザー

レーザー治療では、シミ部分にしっかりかさぶたができてポロッと剥がれるのが典型的な反応です。
このかさぶたはレーザーの熱で皮膚表面が固まるためで、5〜10日ほどで自然に取れます。ただ、テープで保護している場合が多く、洗顔時の摩擦でずれたり剥がれたりしやすいので注意が必要です。無理に剥がさず、テープを優しく交換し、患部を清潔に保つことがきれいな仕上がりの鍵になります。かさぶたの経過について詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りピコレーザーの経過を解説!色素沈着と回復期間の全て
光治療(ライムライト)

光治療では、反応が穏やかで細かいかさぶたや目立たないザラつき程度で済むことが多いです。
レーザーのような大きなかさぶたはできにくく、肌全体が少しカサカサする程度でポロポロと剥がれるイメージです。
ライムライトの特徴やシミに対しての効果を詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りにおけるライムライトの効果とは?薄いシミまで改善できる理由
かさぶたが早く剥がれたときの対処
かさぶたが洗顔や無意識の動作で早く剥がれてしまった場合でも、適切な対処をすれば色素沈着や跡を防げます。下記より早期に取れてしまった際のリスクから具体的なポイントをご紹介します。
保護テープを貼り直す

かさぶたが早く剥がれたら、すぐに保護テープを患部に貼り直してください。テープは薬局で買えるキズパワーパッドやハイドロコロイドテープが便利です。
まず手を石鹸でよく洗い、清潔なハサミでテープを患部より少し大きめに切ります。次にテープを患部に優しく当て、指の腹で軽く押さえて密着させましょう。
【ポイント】かさぶたが早期に剥がれて放置するとどうなる?
かさぶたが早期に剥がれると、新しい肌がむき出しになり、炎症が強まって色素沈着や跡が残りやすくなります。かさぶたは肌を守る蓋のようなもので、これが取れると紫外線や摩擦が直接当たってしまい、茶色いシミが濃くなる原因になります。だからこそ、保護テープをすぐ貼り直して、肌をしっかり守る必要があります。
保護テープがない場合はワセリンで保護

保護テープが手元にないときは、ワセリンを薄く塗って代用してください。
ワセリンは肌の表面をコーティングして乾燥を防ぎ、水分を閉じ込める役割を果たします。これにより、新しい皮膚がひび割れたり刺激を受けにくくなります。乾燥すると肌が硬くなり、回復が遅れて色素沈着の原因になるからです。薬局で買える無添加の純ワセリンを選び、1日2〜3回塗り直しましょう。テープが手に入ったらワセリンからテープに切り替えましょう。
施術クリニックで相談する

かさぶたが早く剥がれたときは、まず施術を受けたクリニックに相談するのが一番確実です。電話やLINEで写真を送れば、その場でアドバイスをもらえます。
肌の状態や治療の強さで剥がれるタイミングは人それぞれ異なり、自分ではどの程度が正常か判断しにくいものです。たとえば、転んだ傷の治り方が体調で変わるように、肌の回復ペースも違います。早めに連絡すれば、炎症後色素沈着のリスクを最小限に抑えられます。
剥がれたのに茶色いのは戻りシミ?

かさぶたが剥がれたのに、あとから茶色く見えてくる場合、多くは「治療失敗」ではなく一時的な戻りシミ(炎症後色素沈着)の可能性があります。この反応はシミ治療ではよくみられる経過のひとつです。ここでは、なぜ一度薄くなった部分が茶色く見えるのか、その仕組みとケアのポイントを紹介整します。
戻りシミ(炎症後色素沈着)は1か月頃に濃く見えやすい
かさぶたが取れて薄くなった後に茶色く見えるのは、肌が身を守ろうとして色素を増やす自然な反応です。
レーザー治療の刺激で肌が赤みを帯び、その炎症が落ち着く過程でメラニン色素が過剰に作られます。この色素が表面に溜まることで、1か月前後に濃く見えやすくなるのです。たとえば、擦り傷が治る過程で茶色くなるのと同じで、治療の正常な経過です。時間が解決しますので、安心してケアを続けましょう。
摩擦と紫外線で悪化しやすく回復が長引く
戻りシミ(炎症後色素沈着)は摩擦や紫外線で悪化しやすく、回復を長引かせてしまいます。
新しい肌がまだ弱い時期にこすれたり日光に当たると、色素がさらに増えて茶色さが濃くなるからです。
たとえば、洗顔時にゴシゴシこすったり、マスクの擦れが続くだけで刺激になり、色素沈着が広がりやすくなります。紫外線はもっと強力で、短時間の外出でも色が戻りやすくなるため要注意です。
外用薬は擦り込まず少量を乗せるように使う
外用薬を使うときは、擦り込まずに少量を肌の上に乗せるようにしてください。
指の腹や綿棒で優しくトントンと置く程度で十分です。
強く擦ると新しい肌に摩擦がかかり、炎症が強まって色素沈着が悪化します。薬を「染み込ませよう」とゴシゴシするのは逆効果で、たとえばカサカサの唇にリップクリームを無理にこすり込むとヒリヒリしてしまうのと同じです。
戻りシミもついて詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
アフターケアのポイント
シミ取り後のアフターケアは、保湿と紫外線対策が基本です。これらを日常でしっかり守るだけで、色素沈着を防ぎ、仕上がりに大きく変わります。下記より具体的なポイントをまとめましたので、日々のルーティンに取り入れましょう。
触らず擦らず

シミ取り後の肌で一番気をつけたいのは、触ったり擦ったりする行為を避けることです。これが最大のリスクとなり、色素沈着や跡の原因になるからです。
理由は、新しい皮膚がまだ薄く弱いため、指やタオルで触れるだけで炎症が起きやすくなるからです。たとえば、かさぶたを「取れたかな?」と指で確かめたり、洗顔でゴシゴシこする人がいますが、これが一番よくあるNG行動です。タオルで強く拭くのも同じで、無意識にやってしまいがちです。代わりに洗顔は泡で優しく流し、触れるなら清潔な指の腹でそっと扱うようにしましょう。
洗顔

洗顔はお肌に負担をかけないよう、泡で優しく押すようにしましょう。洗顔料をしっかり泡立てて手のひらに取り、患部にそっとのせます。指の腹でトントンと軽く押しながら洗い、絶対にこすらないことが大切です。
この時期の肌はデリケートで、ゴシゴシ洗うと摩擦で赤みが出たり色が濃くなったりします。赤ちゃんの肌を洗うような気持ちで、泡を滑らせるように流し、清潔な水で優しくすすぐのがポイントです。朝晩2回のペースで、タオルは押さえて水気を取ることに留めましょう。
保湿

保湿は乾燥を防いで肌のバリアを支え、回復を促すために欠かせません。
新しい皮膚がひび割れるのを防ぎ、刺激から守ってくれます。たとえば、カサカサの手の甲にクリームを塗ってしっとりさせるのと同じ感覚です。
保湿は厚塗りせず、薄く1〜2滴程度で肌がしっとりするくらいに留めてください。ベタベタ重なるより、肌が自然に呼吸できる状態が回復に適しています。たとえば、唇にリップクリームを少し塗ってサラッとする感じです。毎日欠かさず続けることでバリアが強まり、色素沈着を防いで、治療の効果がしっかり出るつるっとした肌に近づきます。
紫外線対策

治療後の数か月は新しい肌が紫外線に弱く、色素沈着が起きやすい時期です。短い外出でも日光に当たると茶色さが濃くなり、回復が遅れてしまいます。
対策は外出前にSPF50・PA++++の日焼け止めをしっかり塗り、2〜3時間おきに塗り直すのが基本です。帽子や日傘、UVカットサングラスを併用するとより安心です。たとえば、コンビニに行くだけでも日陰を選んで歩く習慣をつけましょう。室内の窓際も油断できません。毎日の積み重ねで色素沈着を防ぎ、きれいな仕上がりを手に入れられます。詳しいシミ取り後のアフターケアの重要性や方法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
シミの症例写真【当院症例】
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。当院では患者さまが安心して通っていただけるように仮にかさぶたが途中で剥がれてしまったり、お肌のトラブルがあった場合も無料で早期対応いたします。まずは無料カウンセリングまでお越しください。
よくある疑問
かさぶたができないと効果がないのか?
かさぶたができないからといって治療効果がないわけではありません。
レーザーの出力やシミの深さ、肌質によって反応が異なり、浅いシミでは軽いザラつきだけで済む場合もあります。たとえば、同じ治療でも人によって皮むけの量が違うように、目立たない変化でも内側でシミが壊れて薄くなっています。経過をクリニックで確認し、無理に「かさぶたを期待」せずケアを続けましょう。きれいな結果につながります。
テープはいつ外すのがよいのか?
保護テープはかさぶたが自然に剥がれて新しい肌が見えてから外します。目安は施術後7〜10日後です。
理由は、この時期にテープを外さないと肌が紫外線や摩擦で傷つき、色素沈着が起きやすくなるからです。まだくっついているのに無理に剥がすと肌がむき出しになり、たとえば擦り傷の絆創膏を早めに取るようなもので茶色い跡が残りやすくなります。朝晩優しく交換しつつ経過を見て、クリニックに写真を送り確認するのが確実です。
剥がれた後のピンク肌はいつ戻るのか?
かさぶたが剥がれた後のピンク色は、1〜3か月で落ち着くのが目安です。
新しい皮膚がまだ薄く血流が見えやすいためピンクがちですが、ターンオーバーで徐々に通常色に戻ります。たとえば、軽い火傷跡が薄くなるのと同じです。保湿と紫外線対策を続けると早く整います。焦らずケアしましょう。
戻りシミはどれくらいで薄くなるのか?
戻りシミは3〜6か月で自然に薄くなるのが一般的です。
肌のターンオーバーが進み、色素が剥がれ落ちるためです。ただ、年齢や肌質で半年以上かかる人もいます。たとえば、ニキビ跡が夏を越すと薄くなるのと同じで、個人差があります。紫外線対策と保湿を続けると早く改善します。焦らず待ちましょう。
メイクはいつからOKですか?
メイクはかさぶたが完全に取れて肌が落ち着いた状態で行うのがおすすめで、目安として施術後10〜14日後から行いましょう。
この頃には新しい皮膚が安定し始め、ファンデーションの摩擦に耐えられるようになります。ただ肌の状態で個人差があるので、赤みやヒリヒリが残る場合はもう少し待ちましょう。たとえば、軽い日焼けが治った頃に薄くメイクを試すイメージです。最初はミネラルファンデを薄く塗り、クリニックで確認するのが安心です。
まとめ
シミがポロッと剥がれたのは正常な経過です。触らず守り、かさぶたの正体を理解して無理に剥がさないことが大切。経過は当日からの赤み、3〜7日のかさぶた、10日〜2週間の剥がれ、1か月の戻りシミを経て3〜6か月で落ち着きます。レーザーではかさぶたが目立ち、光治療は穏やか。早く剥がれたらテープやワセリンで保護を。茶色い戻りシミは紫外線と摩擦を避け、アフターケアの保湿・洗顔・日焼け止めが鍵。テープは7〜10日後、メイクは2週間後目安に。焦らずケアを続ければきれいな肌になります。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



