トップページ 新着情報 シミ取りはすっぴんで行くべき?来院前の正解が分かる

シミ取りはすっぴんで行くべき?来院前の正解が分かる

シミ取りはすっぴんで行くべき?来院前の正解が分かる

シミ取りの予約を入れたのに、「すっぴんじゃなきゃだめなの?」と不安な方も多いと思います。メイクを薄く塗っても断られるのでは、診察に影響が出るのではと、心配になるのは当然です。そこで、今回は、すっぴんの正しい基準、メイクしたままの治療リスク、当日の服装・持ち物まで解説します。

シミ取りは基本的にすっぴんで行くのが望ましい

シミ取りは基本的にすっぴんで行くのが望ましい

シミ取りの診察や施術では、基本的にすっぴんでご来院いただくのが最も望ましい形です。メイクをしていても丁寧に落とすお手伝いはできますが、最初から素肌をお見せいただけると素肌を確認しながら診断がスムーズに進み、お時間を有効に使うことができるからです。

素肌確認が必要な理由

渡邊医師

素肌確認が必要な理由は、医師がシミの種類や状態を正しく判断するため、メイクで隠れていない素肌を見る必要があるからです。
メイクがあると、シミの色の濃淡や境界のぼやけ方、左右の違いがわかりにくくなります。例えば、ファンデーションがシミの端をぼかしてしまうと、本当はくっきりした老人性色素斑か、薄く広がるそばかすかを見分けられません。夏の日焼けで肌全体が茶色っぽくなっている場合も、メイクでさらに隠れると、シミの深さまで正確に測れず、治療の強さを間違える恐れがあります。

こうした細かな違いを素肌でチェックすることで、無駄な施術を避け、効果的な治療をご提案することができます。

事前にすっぴんでいくことメリット

事前にすっぴんが楽(時間の効率化)

事前にすっぴんで来院すれば、診察時間が10〜15分ほど短縮することができます。来院後に洗顔やメイク落としを案内されるケースが多く、最初から素肌ならその待ち時間をスキップできます。診察時間は決まっているクリニックがほとんどであり、その分お肌のお悩みについてより時間をかけて行うことができます

また、診察までがスムーズに進むことで、心理的な負担も軽くなります。患者さんからも「メイク落としから診察を待つ間が一番緊張した」と聞くことが多く、素肌で来院した方はリラックスして話せたといわれる方が多いです。

シミ取りですっぴんが求められる理由

シミ取りでクリニックがすっぴんを求めるのは、診断精度の向上、安全性の確保、適切な治療選択の3点が大きく関係しています。この先で、各理由を具体的に整理します。

シミの色や範囲を正確に見極める

日光性黒子(老人性色素斑)との違い

先ほどお伝えした通り、メイクをしていると、シミの診断が正確にできません。画像にあるように、シミを正確に判断するためには、色や範囲をしっかり見極めるのが重要です。

ファンデーションがシミの上にのると、濃淡の違いがぼやけてしまい、本当の広がりがわかりにくくなります。例えば、メイクでシミの部分が隠れると、シミの中心部だけを狙った治療になり、周囲の薄い部分を見逃す恐れがあります。

素肌なら一目で分布が把握でき、ピンポイントの施術計画が立てられます。こうした確認をすることで、効果を最大限に引き出すことができます。

安全性を確保する

安全性を確保する

レーザーや光治療では、日焼け止めやラメ成分が反応してやけどや刺激の原因になるため、安全性を確保するためにもメイクオフは欠かせません。​

これらの成分が熱を吸収しやすく、施術中に肌が過剰に反応してしまいます。例えば、顔に塗った日焼け止めがレーザーの光を乱反射させて、周りの正常な肌まで熱傷を起こすことがあります。ラメ入りのアイシャドウが残ると、目元が特に敏感に刺激を受け、腫れや赤みが長引いてしまう可能性もあります。​

事前にメイクを落とすことでこうしたリスクを排除し、安全に治療を行うことができます。

治療方針を決める

VISIA

シミ取りの治療方針は、シミだけでなく肌質や赤み、くすみ、乾燥の有無も含めて決まります。つまり、すっぴん状態から得られる情報が、肌全体の治療計画に直結します。

メイクで隠れた肌の細かなサインを見逃すと、シミだけを狙った施術になりがちです。例えば、乾燥が強い肌に強いレーザーを使うと、かえって荒れを招く恐れがあります。

クリニックによっては肌診断機器を使い、画像にあるようにシミ以外も精密に判断します。そうすることで1回の治療でシミと加えてたるみや毛穴なども同時に改善できる計画を提案することができます

美容皮膚科が考える「すっぴん」の基準

一般的な「すっぴん」の状態と美容皮膚科の「すっぴん」の状態には明確な違いがあります。一般的な薄化粧OKのイメージに対し、医療現場では色付き化粧品を一切使わない状態が基準です。この差を知らずに来院すると、治療ができず再来院いただく必要が出てきてしまいます。この先で、具体的な基準と許容範囲を整理します。

患者さまが思うすっぴんと医師の認識は異なる

患者さまが思うすっぴんと医師の認識は異なる

患者さまが思うすっぴんは日焼け止めや下地を塗った状態ですが、医師の認識するすっぴんはそれら一切なしの完全な素肌の状態です。例えば、日焼け止めが薄く残っていると、肝斑か普通のシミかの区別がつきにくくなります。夏場に下地だけ塗って来院した患者さんで、「これで十分かと思いました」とおっしゃるケースがよくあります。こういった誤解は少なくありません。​このギャップを知っておくと、来院時のミスを防ぐことができます。

洗顔後に何も塗らない状態が基本

美容皮膚科では、洗顔後に化粧品を一切塗っていない状態が基本的なすっぴんといわれる状態です。こうした状態で来院することで、トラブルなく進めることができます。朝洗顔をいただき来院いただくことが理想です。

診察に影響するケース

日焼け止めや色付き下地、ラメ入り化粧品は、シミ取りの診察や施術に直接影響します。
特にこれらが残ると診断ミスや肌トラブルを招きやすいのです。日焼け止めは光を反射してシミの色を均一に見せ、範囲が狭く判断されてしまいます。例えば、頰全体に薄く広がるシミが、部分だけにしか見えず不十分な治療になるケースがあります。
こうしたものを避け、仮にメイクをしていたとしても、クレンジングをしっかり行えば問題ありません。軽いメイクでも念のため落とすのが安心です。

しかし、日差しが強い夏場など、紫外線を防ぐために日焼け止めを塗ったり、予定があってメイクをしたままクリニックに来院することもありますよね。下記よりメイクをしていかなげればいけない際の注意点について説明いたします。

メイクをして行く場合の注意点

シミ取りのために「絶対すっぴんでなければいけない」というわけではなく、来院前の事前準備クリニック到着後の対応が重要です。下記でそのポイントを具体的にご紹介します。

メイクをする際のポイント

メイクをする際のポイント

メイクをしてシミ取りに来院する場合、落としやすいタイプを選び、日焼け止めは無色透明で酸化チタンや酸化亜鉛の少ないものを選びましょう。これでクレンジングの手間が減り、安全に施術が進みます。

注意すべき日焼け止め

紫外線吸収剤(オキシベンゾンなど)が入ったものは避けてください。レーザー光を吸収して熱くなり、肌に火傷を起こしやすくなります。例えば、日常用の白濁タイプだと照射時に周囲まで赤く腫れることがあります。そのため、成分表示で「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」と書かれたものを優先して選びましょう。SPF50+/PA++++で軽いテクスチャーのものを選ぶことがおすすめです。

避けたいメイク品

ラメ入りアイシャドウやウォータープルーフマスカラは残りやすく、目元に刺激を与えます。濃いリップも落ちにくく時間がかかります。こうしたものは控えましょう。

来院後にメイクを落とす際のポイント

来院後にメイクを落とす際のポイント

来院後にメイクを落とすポイントは、オイルクレンジングを乳化させて優しく拭き取り、最後にぬるま湯でしっかりすすぐのが基本です。これで肌に負担をかけず、素肌をきれいに保てます。基本的にメイクオフ用品はクリニック側で準備されていることが多いのでご安心ください。
メイクオフは想定より時間がかかることが多く、ウォータープルーフタイプだと20分以上要するケースもあります。そのため、余裕を持って来院しましょう。

シミ取り当日の服装と身だしなみ

シミ取り当日の服装と身だしなみは、施術の快適さと効果に直結します。メイク以外にも、首元が開いた服やアクセサリーの有無が意外と大事です。例えば、襟付きのシャツだと照射時に邪魔になり、施術中に嫌悪感を感じるケースも少なくありません。ここでは、当日に意識するポイントを紹介いたします。

服装と素材

服装と素材

シミ取り当日は、首元や顔周りを出しやすい服装を選び、汚れても気にならない素材が適しています。例えば、Vネックやボートネックのトップスなら照射しやすく便利です。逆にハイネックのニットだとずらしたり折り返したりで時間がかかってしまうためNGです。スカーフも外す必要が出てくるので、事前に認識しておきましょう。

髪型やアクセサリー

髪型やアクセサリー

髪型は顔にかからないよう後ろでまとめピアスやネックレスは外しましょう。これで施術中のトラブルを防げます。

髪が顔にかかるとレーザー照射時に熱でチリチリ焦げたり、視界を遮って正確な狙いが難しくなります。例えば、前髪を下ろしたままの人が照射後に髪の毛先が縮れたケースをよく見ます。アクセサリーは金属がレーザーを反射して火傷の原因になります。ネックレスが首元に当たると薬剤が染み込みやすくなり、後でかぶれが出ることもあります。

お団子やポニーテールにし、耳や首をスッキリさせましょう。こうした工夫を行うおとで安全に進めることができます。

まずは無料カウンセリング

化粧品

当院は開院20年で65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。頑固なメイクでもしっかり落とせるクレンジングも準備していますので、ご安心ください。「シミ取りをしたい」方は、まずは無料カウンセリングへお越しください。

まとめ

シミ取りでは基本的にすっぴんで来院するのが望ましいです。素肌の色や範囲を正確に見極め、安全に治療を進めるためです。
患者さんが思うすっぴんと医師の認識は異なり、洗顔後に何も塗らない状態が基本となります。メイクをして来院する場合は落としやすいタイプを選び、クレンジングに時間をかけましょう。服装は首元が開いた汚れにくい素材、髪は顔にかからないようまとめ、アクセサリーは外します。
これらを守れば診断精度が上がり、快適にトラブルなく施術を受けらることができます

このページの監修医師

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

関連記事

口周りニキビが治らない理由と改善のコツ

口周りニキビが治らない理由と改善のコツ

シミができる理由を徹底解説!原因とメカニズムを肌の仕組みから...

シミができる理由を徹底解説!原因とメカニズムを肌の仕組みから…

紫ニキビは自力で治る?原因から治療・予防まで完全解説

紫ニキビは自力で治る?原因から治療・予防まで完全解説