
シミ取り治療の費用は治療法によって大きく異なるため、不安を感じる方も多いでしょう。
本記事では治療法別の料金相場や追加費用、費用を抑えるポイントを網羅的に解説し、ご予算に合わせて納得の治療選択ができるようサポートします。
主なシミ取り治療法と費用相場
まずは、代表的なシミ取り治療法の概要と、それぞれの一般的な料金相場を紹介します
Qスイッチレーザーの料金相場

シミ取り治療で多くのクリニックが採用しているQスイッチレーザーは、短時間で強力なエネルギーを照射し、メラニン色素を選択的に破壊できる医療用レーザーです。シミ・そばかすやあざ、タトゥーの除去、くすみ改善など幅広い効果が期待できますが、ピコレーザーに比べて色素沈着などのリスクがやや高い点も留意が必要です。
スポット照射の費用
スポット照射によるシミ取りの料金は、クリニックによってシミの大きさ別に1個あたりの料金で設定されていることが一般的です。費用の相場を下記にまとめました。
5mm以下 | 約5,000〜8,000円 |
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10mm以下 | 約10,000〜16,000円 |
20mm以下 | 約20,000〜30,000円前後 |
1個単位で料金が決まるため、シミの数や大きさによって合計費用が変動する点を確認しておきましょう。
レーザートーニングの費用
レーザートーニングは肌全体に弱い出力で照射し、薄いシミやくすみの改善に向いています。
レーザートーニングは1回の照射では効果が薄く、複数回の施術で徐々に肌のトーンアップを目指すため、継続的な治療が必要となります。1回約5,000〜20,000円が相場ですが、複数回のコース契約(5~10回)なら1回あたりの料金が20~30%割引になるクリニックが多いです。
ピコレーザーの料金相場

ピコレーザーは、従来のQスイッチレーザーに代わる最新のシミ取り治療として注目されています。
照射時間が極めて短いピコ秒単位で、メラニン色素を細かく粉砕し、皮膚への熱ダメージや炎症後の色素沈着リスクを大幅に軽減。ダウンタイムもほとんどなく、より短期間で確実な効果が期待できる治療法です。シミだけでなく肝斑やくすみの改善、美肌効果も期待され、患者さまの負担が少ないことが特徴です。
ピコスポットの費用
ピコレーザーの料金もQスイッチヤグレーザーと同様に、シミの大きさに応じて1個あたりで費用が変動します。
~10mm | ~9,900円 |
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10mm~20mm | 約16,500円 |
20mm~30mm | 約20,000円 |
30mm~ | 約27,500円 |
価格帯はQスイッチヤグレーザーよりやや高めですが、効果や安全性の面で高いことからピコレーザーを希望される方が増えています。
ピコトーニングの費用
ピコトーニングは美白やくすみ、肝斑治療に効果的な人気レーザー治療で、1回あたりの料金相場は約20,000円前後です。
ピコトーニングも複数回の施術が必要で、5〜10回の治療を継続することで効果を実感しやすくなります。
フォトフェイシャルの料金相場

フォトフェイシャル(ライムライト)は、日本人の肌質に合わせて開発されたIPL治療です。
薄いシミやそばかす、赤ら顔などの広範囲の肌トラブルに効果的で、シミだけでなくくすみや毛穴の開き、小じわなど複数の悩みに同時にアプローチできます。施術は短時間でダウンタイムもほとんどなく、日常生活に支障が少ないのが特徴です。料金相場は下記になります。
全顔(1回) | 8,000円〜20,000円 |
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頬や鼻など部分照射(1回) | 5,000円〜10,000円 |
エレクトロポレーションの料金相場

エレクトロポレーションは特殊な電気パルスで肌の細胞膜に一時的な穴を開け、美容成分を肌の深部まで浸透させる治療です。従来のイオン導入に比べ浸透率は約20倍で、シミだけでなく、くすみ、しわ・たるみの改善、毛穴の引き締め、美白効果など多様な作用が期待できます。単体での施術も効果的ですが、他のレーザーや光治療と併用することで相乗効果が高まり、美肌効果がより一層アップします。1回あたり20,000円から30,000円程度が一般的相場になります。
シミの種類別おすすめ治療法と費用

次に知っておいていただきたいのは、シミの種類によって適用できる施術が異なる点です。シミは大きく「老人性色素斑」「肝斑」「くすみや赤ら顔」の3つに分けられ、それぞれに適した治療法があります。下記で詳しく説明します。
老人性色素斑(シミ・そばかす)の治療費用
老人性色素斑の治療で最も効果的なのはピコレーザーで、1回の施術でも目立つシミを除去可能です。
料金相場は1回あたり20,000円〜35,000円程度とされ、即効性が高くダウンタイムも短いのが特徴です。
他にもQスイッチヤグレーザーやトーニング、ピコトーニング、ライムライト、エレクトロポレーションがありますが、即効性を求めるならピコレーザーがおすすめです。
肝斑の治療費用
肝斑の治療には刺激が少なく肌への負担が小さいレーザートーニングやピコトーニングが最適です。
これらはメラニンを徐々に分解し、肝斑を悪化させずに改善を促します。また、トラネキサム酸などの内服薬を併用することで、メラニン生成を抑制し、効果的に肝斑を薄くできます。内服薬とレーザー治療の組み合わせは、効率的に高い治療効果が期待されます。
くすみや赤ら顔の治療費用
くすみや赤ら顔の治療には、フォトフェイシャル(ライムライト)が特に効果的で、広範囲の薄いシミや血管拡張、くすみにアプローチします。
継続的に照射することで肌のトーンが整い、自然な美白効果が期待できます。ほかにロングパルスYAGレーザーも毛細血管に作用し赤みを抑制できます。
シミ取りを安く受けるためのコツ
シミ取りを安く受けるコツは、複数個まとめて取れる定額プランの活用と、必要な部分だけをピンポイントで治療する方法の2つです。
定額プランは顔全体のシミをまとめてカバーでき、費用の予算が立てやすいのが魅力。ピンポイント治療は、費用を抑えつつ確実に気になるシミを処置できます。用途や予算に応じて賢く選びましょう。
複数個まとめて取れる定額プランの活用
シミ取り放題プランの最大のメリットは、シミの数や大きさに関わらず定額でまとめて治療できる点です。
多数のシミがある方や、今後もシミの増加が心配な人に特に向いています。コストパフォーマンスが高く、複合的な肌悩みも一度にケアできるため、手間や費用を抑えたい人におすすめです。
ピンポイント治療で費用を抑える
ピンポイント治療は、気になるシミだけを重点的に狙う方法で、必要最小限の施術で済むため費用を抑えられます。
特にピコスポットは高出力のレーザーを短時間で照射し、1〜3回でシミを効果的に除去可能。判断基準は、シミの大きさや濃さ、広がり具合で、少数の目立つシミを治療したい方におすすめです。
クリニック選びで確認すべき費用項目
クリニック選びでは、表示価格以外に診察料や麻酔代・アフターケア代などの追加費用がかかる場合がある点に注意が必要です。また、広告やウェブサイトの価格が相場と大きく異なっていないか事前にチェックすることも大切です。詳細は下記で説明します。
診察料や麻酔代などの追加費用
クリニックによっては、診察料として初診料や再診料がかかる場合があります。
一般的な相場は、初診料が約2,000〜3,000円、再診料が約1,000〜1,500円です。また、人によってはシミ取り治療は痛みを伴うことがあり、麻酔クリームを使用するケースもあり、その場合は別途1,000〜3,000円ほどかかります。これらの費用は施術料金とは別になるため、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
関連記事:シミ取りレーザーは痛い?痛みの程度と軽減方法を徹底解説
アフターケア費用の有無
シミ取り治療後のアフターケアには、治療部位の肌を保護・再生させるための薬やケア用品が必要になることがあります。
クリニックによってはこれらの費用が別途かかる場合もあるため、治療前にアフターケア費用の有無を確認しておくことが大切です。安心して治療を受けるために、費用面のチェックも忘れずに行いましょう。
広告やサイトの金額が相場からかけ離れていないか?
極端に安い料金には、今回ご紹介した治療内容とは異なり、効果が薄い施術であったり、追加費用が隠されているケースがあります。料金の安さだけで判断せず、何が含まれているかをしっかり確認することが大切です。適正価格を見極めるためには、相場を把握し、施術回数や使用機器、アフターケア費用の有無もチェックしましょう。信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院以来19年間で64,000件以上の肌トラブルに対応してきました。最新の肌診断機器を使い、シミの種類を正確に見極めたうえで、それぞれに最適な治療を丁寧にご提案いたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌にぴったり合った最適な治療プランを一緒に考えましょう。
シミ取り治療のよくある質問
1回の治療でシミは取れるか?
シミは種類によって1回の治療で取れる場合と、複数回の施術が必要な場合があります。濃くてはっきりしたシミは、ピコレーザーなどのスポット治療で1回でも効果が期待できます。一方、薄いシミや肝斑、くすみはレーザートーニングや光治療で数回の継続が必要です。複数回の治療を見据え、トータルの費用や期間を考慮して計画を立てることが大切です。
痛みと麻酔の追加費用はどんな感じですか?
シミ取り治療の痛みは、輪ゴムで弾かれたような軽い痛みが一般的です。小さなシミや少数の場合は麻酔なしで施術できることが多いですが、大きなシミや範囲が広い場合にはクリーム麻酔や麻酔テープを使うことがあります。麻酔の追加費用は1,000〜3,000円が相場で、痛みの程度や患者さんの希望に応じて選択可能です。痛みに不安がある場合は事前にクリニックで相談しましょう。
敏感肌の場合の治療費用は?
敏感肌の場合、肌への負担が少ない治療法を選ぶ必要があります。例えば、低刺激の光治療やメソポレーションなどが適しており、通常のレーザー治療に比べ費用がやや高くなることがあります。また、治療後の肌ケアも丁寧に行うため、薬代や専用のケア用品が別途必要になる場合があります。敏感肌の方は費用面も含め、クリニックとしっかり相談して最適なプランを選びましょう。
まとめ
シミ取り治療の費用は治療法や回数で大きく異なります。本記事では、Qスイッチレーザー、ピコレーザー、レーザートーニング、フォトフェイシャル、エレクトロポレーションなど主要な治療法の料金相場を詳しく紹介しました。シミの種類に合わせて適切な治療を選び、定額プランやピンポイント治療で費用を抑える方法も解説。追加費用やアフターケアの有無に注意し、信頼できるクリニックで納得のいく治療を受けるため、まずはカウンセリングを利用して相談しましょう。