
シミ取りレーザー治療を受けるとき、「どのくらい痛いのか」と悩まれている方は多いと思います。
インターネットで調べても「痛くない」という人もいれば「思ったより痛かった」という人もいて、実際のところがよくわからない方も多いでしょう。
本ページでは、シミ取りレーザーの実際の痛みがどの程度なのか、そしてその痛みを和らげる方法について詳しくお話しします。痛みが心配でレーザー治療をためらっている方も、きっと安心して治療を受けられるようになるはずです。
シミ取りレーザーは痛いのか?
シミ取りレーザーには痛みがあります。ただし、ほとんどの方が我慢できる程度の痛みです。
クリニックで治療を受けた方に痛みの程度を10段階で評価してもらうと、3から5程度という回答が最も多くなっています。歯医者での治療や注射の痛みと比べると、明らかに軽い痛みといえるでしょう。
また、レーザーを当てている時間はとても短いため、痛みを感じる時間も一瞬で終わります。治療が終わってしまえば痛みもすぐになくなるので、心配しすぎる必要はありません。痛みの程度でよく表されるのは輪ゴムで弾かれたような一瞬の痛みといわれています。
輪ゴムで弾かれたような一瞬の痛み
よく表される「輪ゴムで弾かれたような一瞬の痛み」とはどんな感覚かというと、皮膚の表面に一瞬だけ刺激が走る感覚で、鋭く切れるような痛みではありません。
痛みが続く時間は1秒もありません。レーザーの光が当たった瞬間だけ痛みを感じて、光が止まると同時に痛みも消えます。そのため、ずっと痛いということはなく、治療中も比較的楽に過ごせます。
痛みを感じやすい人の特徴
シミ取りレーザーの痛みは、敏感肌や乾燥肌、日焼け直後、疲労が溜まっている時に強くなりやすいです。
敏感肌の人は、普段から化粧品でピリピリする経験はないでしょうか?
敏感肌の方は肌のバリアが薄いため、レーザーの熱が強く響き、輪ゴムではじかれるような痛みが目立ちます。乾燥肌も同様で、保湿が足りないと熱がダイレクトに伝わりやすくなります。
また、日焼け直後はメラニンが増えて熱に敏感になり、痛みが倍増してしまう時期です。たとえば夏の海帰りに治療を受けると、火傷のような鋭い痛みが出やすいです。疲労時も神経が過敏になり、痛みの感じ方が強まります。こうした条件を避け、肌が整ったタイミングを選ぶことで痛みをかなり軽くすることができます。
痛みが生じる仕組みを理解すれば不安は減る
シミ取りレーザーの痛みは、熱がメラニン色素に集中してシミを壊す仕組みから生まれます。この理屈を知れば、「ただ痛い」ではなく「効果のための必要な痛み」と納得でき、不安がぐっと減らすことができます。
レーザーの熱が痛みの原因になる

シミ取りレーザーが痛い理由は、レーザーの光がシミの色素に反応して熱を発生させるからです。
この熱がシミを壊してくれるのですが、同時に周りの皮膚にも軽い刺激を与えるため、痛みとして感じられます。
つまり、痛みはレーザーがきちんと効いている証拠でもあります。痛みを感じるということは、シミの治療が正しく行われているということなのです。ただし、レーザー治療でもピコレーザーは従来のレーザー治療より皮膚へのダメージが少ないため、痛みを軽減することができます。
部位によって痛みが変わる
顔の場所によって痛みの強さは変わります。特に痛みを感じやすいのは次の部分です。
| 痛みが強めの場所 | おでこ・鼻の付け根・頬骨の上・こめかみ |
|---|---|
| 痛みが軽めの場所 | 頬の真ん中・あごの周り・首に近い部分 |
骨に近い場所や皮膚が薄い場所では痛みを感じやすく、皮膚が厚めの場所では痛みが和らぎます。
治療前にどの部分が痛みやすいかを知っておくと、心の準備ができて安心です。
シミ取り治療ごとの痛みレベルを比較
シミ取り治療はレーザー・ライムライト・トーニングなどの治療方法によって痛みの度合いが異なり、ピンポイントに痛みを感じる治療からじんわり温かい程度しか感じない治療まであります。シミの種類(シミの深さ)や肌質より選ぶことで、自分に合った痛みの少ない方法が見つけることができます。
出力が高い治療法ほど痛い

シミ取りで出力が高いレーザーほど痛みも強くなる傾向があります。それは、高エネルギーがメラニンに集中してシミを壊すためです。
Qスイッチヤグレーザーがその代表で、強い光が一瞬でシミを粉砕します。輪ゴムを強めに弾かれるような鋭い痛みが出やすく、1発ごとに「ピシッ」と響きます。効果は抜群ですが、肌への負担も大きいです。
一方、ピコレーザーは同じ高出力でも、超短い時間でメラニンを細かく砕きます。ハンマーで叩くのではなく、針でつつくようなイメージです。熱が広がりにくく、痛みは輪ゴムを軽く弾く程度で済み、肌ダメージも抑えることができます。
関連記事:シミ取りレーザーの種類を徹底解説|効果・料金・ダウンタイム比較
痛みが少ない治療法も選べる

痛みが心配な方には、ライムライトやピコトーニングのような肌の負担が少ない治療がおすすめです。
痛みというよりも感覚といては、じんわり温かくなる程度で済みます。
ライムライトは広範囲に光を当ててシミを薄くするもので、お風呂のお湯が肌にしみるような優しい刺激です。そのためダウンタイムもほとんどないのが特徴です。
また、ピコトーニングはレーザーを低出力で何度も当てる方法です。ホットタオルを乗せているような心地よさで、痛みを感じにくいのが特徴です。くすみや軽いシミに効果があり、こちらもダウンタイムはほとんどありません。痛みが不安な方はこういった治療がおすすめです。
痛みを軽減する方法は事前準備で大きく変わる
シミ取りレーザーの痛みは、事前の準備で半分以下に抑えられます。下記より、実際の準備方法を3つご紹介します。
クリニックの麻酔と冷却で痛みを抑える
麻酔を使うと、シミ取りレーザーの痛みを大幅に軽くできます。これは痛みを和らげる最も確実な方法です。
表面麻酔を使うと、痛みを7割から8割くらい軽くすることができます。完全に痛みがなくなるわけではありませんが、ほとんど気にならないレベルまで痛みを抑えることができます。
麻酔が使えるクリニックの選び方
すべてのクリニックで麻酔が使えるわけではないので、事前に確認が必要です。クリニック選びでは次の点をチェックしましょう。
- 麻酔クリームを扱っているか
- 麻酔を使うときに追加料金がかかるか
- 麻酔でアレルギーが起きないかテストしてくれるか
- 痛みについてしっかり説明してくれるか
一般的なクリニックでは麻酔クリームを使えます。
カウンセリングのときに痛みの心配を相談して、麻酔について詳しく聞いておくことをおすすめします。
痛みの少ない治療機器を選ぶ
ライムライト

ライムライトは、従来のレーザー治療よりもずっと痛みが少ない光治療器です。レーザーではなく、やさしい光を使ってシミを治療します。
痛みの程度は「温かい光を当てられている感じ」程度で、多くの方が麻酔なしでも気持ちよく治療を受けられます。治療後の肌の状態も落ち着いているので、普段通りの生活にすぐに戻れます。
ただし、とても濃いシミや深いところにあるシミには、レーザー治療ほどの効果が期待できない場合があります。シミの状態と痛みへの心配を考えて選ぶことが大切です。
アキュチップ
アキュチップは、小さなシミを狙い撃ちできる精密な光治療器です。治療する範囲が狭いので、健康な皮膚への負担が少なく、痛みも軽くなります。
治療中の痛みは「軽く熱を感じる」程度で、肌が敏感な方でも安心して受けられます。顔の目立つ場所にある小さなシミの治療に特に向いています。
肌と体調を整えるだけでも痛みは軽減する
治療前の肌と体調を整えるだけで、レーザーの痛みはかなり和らぎます。肌のバリアが強くなり、熱が響きにくくなるからです。
肌のコンディションを整える
治療前に肌の調子を整えておくと、痛みを感じにくくなります。
大きく分けて1週間前から行う準備と前日に準備を行うものがあります。次の方法で肌の準備をしましょう。
| 治療の1週間前から | ・しっかりと保湿ケアをする ・日焼け止めをきちんと塗る ・ピーリング系の化粧品は使わない ・お酒や辛いものは控えめにする |
|---|---|
| 治療の前日 | ・早めに寝て十分な睡眠を取る ・肌を刺激することは避ける ・顔剃りはしない |
肌が乾燥していると痛みを感じやすくなるので、保湿は特に大切です。
また、肌のバリア機能が弱っていると、レーザーの刺激をより強く感じてしまいます。
体調管理と施術タイミング
体調や生理の周期も痛みの感じ方に関係するので、治療を受けるタイミングを選ぶことが重要です。
| 避けた方がよいタイミング | ・生理中や生理前 ・体調が悪いとき ・ストレスが強いとき ・寝不足のとき ・日焼けした直後 |
|---|---|
| 治療に適したタイミング | ・体調が良いとき ・生理が終わって1週間くらい経ったとき ・よく眠れているとき ・気持ちが落ち着いているとき |
女性の場合、生理前後は痛みに敏感になりやすいので、生理の周期を考えて治療の予定を立てることをおすすめします。
治療直後〜数日の痛みの経過と正しいケア
シミ取り後の痛みは直後がピークで、2〜3日で自然に引きます。正しいケアをすれば腫れも早く落ち着き、不安なく過ごせます。次より、経過ごとの変化と対処法を具体的に見ていきましょう。
照射直後のヒリつきと赤みの目安

レーザー照射直後のヒリつきと赤みは、数時間から半日で自然に落ち着きます。
照射後すぐは、日焼け直後のようなチクチクした熱感が出ますが、これは肌が熱を冷ましている普通の反応のため、夕方にはほとんど気にならなくなります。赤みも軽い日焼け程度で、翌朝には薄れてきますので安心してください。「痛みがずっと続くのでは」と不安になる方も多いですが、通常は一時的なものです。翌日も強いヒリつきが続くようなら連絡してください。
ただし、当日のメイクは避けましょう。ファンデが毛穴を塞いで治りを遅らせるからです。
かさぶた期間の注意点と避ける行動

シミ取りレーザー後は3〜7日ほどかさぶたができやすい期間があります。この間は絶対に触らないのが鉄則です。
かさぶたは新しい肌を守る自然なバリアです。無理に剥がすと傷跡が残りやすくなります。たとえば、指でいじりたくなる気持ちはわかりますが、鏡の前で我慢してください。自然にポロッと落ちるのを待ちます。
洗顔時は優しく水で流すだけにし、タオルで押さえて乾かしましょう。化粧や日焼け止めは避け、患部を清潔に保ってください。かさぶたが取れた後も、保湿を忘れずに。こうした注意できれいに治ります。詳しい経過期間について知りたい方は下記関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りピコレーザーの経過を解説!色素沈着と回復期間の全て
痛みと効果の関係を正しく理解する
シミ取り治療で「痛いほど効く」は誤解です。痛みの強さと効果は必ずしも比例しません。適切な治療を選べば、痛みを最小限に抑えつつしっかりシミを消せます。次に、この関係を具体的に見ていきましょう。
痛み=効果が強いは誤解
シミ取り治療で「痛いほど効果が高い」は間違いです。痛みの強さとシミが消える度合いは比例しません。
効果はレーザーの出力だけでなく、肌の状態やシミの深さで決まります。たとえば、同じ出力でも乾燥肌の人は熱が強く感じ、しっとりした肌の人はマイルドに済みます。浅いシミなら低出力のトーニングで十分消え、痛みも少ないです。
痛みを我慢して高出力を選ぶ必要はありません。シミの種類に合った治療を選ぶことで、快適にしっかり効果を出せます。
自分に合った治療を選ぶ基準
シミ取りの治療は、肌質・シミの種類・生活予定・ダウンタイムの許容度で選ぶことが重要です。
特に、シミはシミの種類にあった治療を行うことが重要で、すべてのシミがレーザー治療が効果があるわけではありません。また、「結婚式が控えている」など時期に合わせてダウンタイムが少ない治療方法を選ぶことも重要です。そのため、シミの種類や予定に合わせて医師と相談して、治療を選ぶことが非常に重要です。自分のシミの種類がどういったものか、それによった治療方法が気になる方は下記関連記事をご覧ください。
関連記事:シミの種類と見分け方|原因別の特徴・治療法・予防法を徹底解説
シミの症例写真【当院症例】
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
痛みを考慮したメリット・デメリット
痛みがあってもメリットは大きい
少ない回数で効果を実感
シミ取りレーザーは多少の痛みを伴いますが、少ない回数で効果を実感できるのが特徴です。
そのため、忙しくて何度も施術に通うのが難しい方にもおすすめです。
短時間で施術完了
レーザー治療はとても短時間で終わるので、痛みを感じる時間も限られています。普通の治療時間は10分から30分くらいで、実際にレーザーを当てている時間はもっと短くなります。
「短い時間の我慢で長年の悩みが解決する」と考えれば、痛みのデメリットはそれほど大きくありません。
デメリットと注意点
ダウンタイムの存在
痛みの強い治療法ほど、治療後の回復期間も長くなる傾向があります。レーザー治療の後は、治療した場所にかさぶたができたり、赤くなったりすることがあります。
治療後に現れる可能性がある症状は次の通りです。
- 治療した場所の赤み
- 軽い腫れ
- かさぶたができる
- 一時的に色が濃くなる
これらの症状は一時的なものですが、仕事や外出への影響を考える必要があります。
費用対効果について
高出力のレーザーは効果が高い分、治療費も高くなることがあります。
また、麻酔を使う場合は別途料金がかかることもあります。
一方で、治療回数が少なくて済むので、全体の費用を考えると必ずしも高いとは限りません。治療効果と費用のバランスをよく考えて、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
シミ取り治療の痛みに関するよくある質問
麻酔なしでも耐えられる?
シミ取りレーザーの痛みは、多くの人が麻酔なしで十分問題がなかったといわれる方が多いです。
たとえば、ピコレーザーやトーニングの場合、輪ゴムを軽く弾かれるようなチクッとした感覚が主で、施術も10〜15分のため「我慢できる」と感じる方がほとんどです。実際、初めての患者さんから「想像より全然平気でした」と聞くことが多いです。 ただ、敏感肌の方や不安が強い場合は、事前に麻酔クリームを使用することがおすすめです。麻酔を行うことでチクチク感がぐっと減って無理なく治療を行うことが可能です。
痛みはどれくらい続く?
シミ取りレーザーの痛みは、照射直後から当日中がピークで、2〜3日でほとんどなくなります。これは、正常な経過です。
直後は日焼けした後のようなチクチクした熱感が出ますが、夕方には和らぎます。翌日は軽いピリピリ感が残る程度で、2日目以降は気にならなくなります。たとえば、熱いお湯で軽く火傷した後のような感覚が、数日でスッと引くイメージです。ただし、3日以上強い痛みが続く、腫れがひどくなる場合は異常のサインです。すぐに施術を受けたクリニックに連絡をしましょう。
複数回の施術で痛みに慣れる?
複数回施術を行うことで痛みは大分軽減できます。
複数回のシミ取りで痛みが軽くなるのは、慣れもありますが、主に肌状態が整うためです。 最初は輪ゴムではじかれるようなチクッとした痛みを感じますが、2回目以降は「前より全然マシ」と言う方が多いです。理由は肌のバリアが強くなり、熱が響きにくくなるからです。たとえば、1回目で乾燥気味だった肌が保湿でしっとりすれば、熱の伝わり方が優しくなります。 慣れもあるものの、肌が健康になるのが一番の要因です。回数を重ねるごとに快適に受けることができます。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。当院では効果が高いにも関わらずお肌へのダメージが少ない「ピコレーザー」を導入しているので痛みやダウンタイムが少ないのが特徴です。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
シミ取りレーザーには確かに痛みがありますが、適切な対策をすれば大幅に軽くすることができます。麻酔クリームを使ったり、痛みの少ない機器を選んだり、体調を整えたりと、いろいろな方法を組み合わせることで、快適に治療を受けることができます。
痛みの程度は治療法によって違いますが、どの方法も我慢できる範囲の痛みです。大切なのは、自分がどのくらいの痛みなら我慢できるかと、どのくらいの効果を求めるかのバランスを考えて、信頼できるクリニックでしっかりと相談することです。
痛みが心配だからといって治療をあきらめる必要はありません。適切な準備と対策をすれば、安心してシミ取りレーザー治療を受けることができます。きれいな肌を手に入れるために、ぜひ前向きに検討してみてください。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



