ニキビとテストステロンの関係|原因と対策を解説

ご相談に来られる患者さまの中でもニキビが何度も同じ場所にできて、「スキンケアはしているのに、なぜ治らないのだろう」と感じている方は少なくありません。実はその原因の一つに、男性ホルモンのテストステロンが関係していることがあります。
テストステロンは体にとって大切なホルモンですが、テストステロンが原因でニキビができやすくなることがあります。
ただし、ホルモンそのものを変えることは難しくても、生活習慣やスキンケアを整えることでその影響を抑えることは可能です。そこで今回は、テストステロンとニキビの関係、そして日常生活でできる対策を解説します。
テストステロンでニキビが増える仕組み

テストステロンは男性ホルモンの一種で、筋肉量の維持や骨の強さ、やる気や体力の維持など、体の基本的な機能を支える大切な役割を持っています。男性だけでなく女性の体にも少量存在し、健康を保つために欠かせないホルモンです。
ただしテストステロンには皮脂腺を刺激する働きもあり、分泌が活発になると皮脂量が増えやすくなります。皮脂が多くなると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となる菌が増殖しやすい環境ができてしまいます。その結果、あごやフェイスライン、背中など皮脂の多い部位にニキビができやすくなることがあります。
テストステロンによるニキビを防ぐ生活習慣
テストステロンは体に必要なホルモンのため、完全に減らすことはできません。そのため大切なのは、ホルモンの影響を受けにくい体と肌の状態を整えることです。睡眠や食事、運動など生活習慣を整えることで体のリズムが安定し、皮脂の過剰分泌を抑えやすくなります。日々の習慣を見直すことが、ニキビを繰り返しにくい土台づくりにつながります。
睡眠・運動・食事のバランスを整える

ニキビを繰り返さないためには、生活リズムを整えることが基本です。
睡眠不足や食生活の乱れが続くと体のバランスが崩れ、皮脂分泌が増えやすくなります。まずは1日7~8時間の睡眠、1日30分以上の運動、栄養バランスの取れた食事を意識しましょう。
実際に、30代男性の患者さまの中には、仕事の忙しさで睡眠時間が短くなった時期にフェイスラインのニキビが急に増えた方がいました。生活リズムを整えるよう意識したところ、新しいニキビができる頻度が徐々に減っていきました。体のリズムが整うことで肌の回復力も安定しやすくなります。
過剰な糖質と脂質を控える理由

糖質や脂質を多く含む食事が続くと、皮脂分泌が増えやすくなり毛穴が詰まりやすくなります。特に甘い飲み物や揚げ物、コンビニ弁当などが多い食生活は、ニキビを悪化させる原因になることがあります。
ただし極端に食事を制限する必要はありません。大切なのは全体のバランスです。野菜やたんぱく質を意識して取り入れ、糖質や脂質の多い食品を摂りすぎないようにすることがポイントです。無理なく続けられる食生活が、肌を安定させる土台になります。ニキビに良い食事については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビができやすい人必見|食べ物と栄養から見直す対策法
筋トレ後は汗と皮脂を早めにリセットする

筋トレなどの運動は健康に良い習慣ですが、運動後は汗や皮脂が増えやすくなります。そのまま放置すると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因になることがあります。
実際に、ジムに通い始めてから背中ニキビが増えたという20代男性の患者さまもいました。トレーニング後に早めにシャワーを浴びるようにしたところ、徐々に肌の状態が落ち着いてきました。運動後は汗を拭き取り、できれば早めにシャワーで肌を清潔に保つことが大切です。背中ニキビについての原因や改善法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
テストステロンと上手に付き合うスキンケア
生活習慣を整えることに加えて、日々のスキンケアもニキビ対策には欠かせません。強い刺激を避けながら肌を清潔に保ち、うるおいを守ることで炎症が起きにくい肌環境を保つことができます。特別なケアよりも、肌に負担をかけない基本的なスキンケアを続けることが大切です。
洗顔は「落としすぎない」が基本

皮脂が気になると、何度も洗顔したり強くこすって洗ったりしてしまう方がいます。しかし洗いすぎは肌のうるおいまで奪い、かえって皮脂分泌を増やす原因になることがあります。
洗顔は1日2回を目安に、しっかり泡立てた泡でやさしく洗うことが大切です。手でこすらず泡を転がすように洗うことで、肌への負担を減らすことができます。落としすぎない洗顔が、肌のバランスを保つポイントになります。
保湿で肌バリアを維持する

ニキビができやすい方の中には、「ベタつくから保湿はしない」という方も少なくありません。しかし保湿をしないと肌は乾燥し、肌を守ろうとして皮脂が余計に分泌されてしまうことがあります。
保湿は肌の水分を保ち、外からの刺激を防ぐバリア機能を支える大切なケアです。ニキビができやすい方は、毛穴を詰まりにくくするノンコメドジェニック処方の保湿剤を選ぶと安心です。油分が重すぎないジェルや乳液タイプを選ぶと、ベタつきも感じにくくなります。
また赤みや炎症があるときは、いろいろな化粧品を重ねるよりもシンプルなケアが基本です。刺激の少ない化粧水だけに絞り、肌の様子を見ながら保湿を続ける方法もあります。肌を守る保湿を続けることが、炎症を起こしにくい安定した状態につながります。
紫外線対策で炎症と色素沈着を防ぐ

紫外線はニキビそのものを悪化させるだけでなく、治ったあとに色が残る原因になることがあります。炎症が強いニキビほど、紫外線の影響で跡が残りやすくなります。
日常的に日焼け止めを使い、外出時には帽子や日傘を活用することが大切です。紫外線ダメージを減らすことで、ニキビの悪化や色素沈着を防ぎやすくなります。日々の紫外線対策も、肌を守る大切な習慣の一つです。ニキビと紫外線の関係性について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:日焼けとニキビの関係って?紫外線が与える影響と効果的な対策法
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当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの状態や種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
テストステロンは体に必要なホルモンですが、皮脂分泌を増やす働きがあるため、ニキビの発生に関わることがあります。ただしホルモンの影響は避けられないものでも、生活習慣やスキンケアを整えることで肌への影響を抑えることは可能です。睡眠や食事、運動のバランスを整え、肌に負担をかけないスキンケアを続けることが大切です。日々の習慣を見直すことが、ニキビを繰り返しにくい肌環境づくりにつながります。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



