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ニキビの角栓とは?原因と取る方法を整理

ニキビの角栓とは?原因と取る方法をやさしく整理

ニキビの原因として「角栓」という言葉を聞いたことがあっても、「角栓が何なのか?」や「ニキビとの違い」を正確に説明できる人は少ないです。
実は、角栓は放置したり、誤った方法で無理に取ろうとしたりすると、ニキビへ進行してしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、角栓とニキビの違いを段階ごとに整理し、角栓ができる理由、取ってよい場合と避けるべき場合、セルフケアでできる現実的な対処法、さらにクリニックで行われる治療についてまで幅広く解説します。

ニキビの角栓は毛穴詰まりが原因で起こる

ニキビの角栓は「表面の汚れ」ではなく、毛穴の内側で起こる詰まりの出発点です。
重要なのは、角栓はニキビとは別物でありながら、ニキビの「前段階」としてであるという点です。ここでは、「角栓とは何なのか?」ということから「角栓とニキビの関係性」について解説いたします。

角栓は汚れではなく角質と皮脂の塊

角栓は汚れではなく角質と皮脂の塊

角栓の正体は、洗い残しなどの汚れではなく、皮膚の内側で作られた角質と皮脂が重なったものです。
角栓を顕微鏡で見ると、約7〜8割が角質、残りが皮脂でできており、外部の汚れはほとんど含まれていませんでした。
また、角栓は「年輪状構造」をしています。そのことから、角栓になるまでに、角質と皮脂は一度に詰まるのではなく、日々少しずつ角質と皮脂が積み重なることで毛穴の中で固まっていくことがわかりました。
そのため、角栓は1回の洗顔やクレンジングで完全に防げるものでなく、洗いすぎても角栓は減らず、むしろ乾燥によって角質が厚くなり、結果として角栓ができやすくなるケースもあります。角栓対策では、「落とす」よりも「作らせにくくする」視点が欠かせません。

角栓が続くと白ニキビや黒ニキビに進行する

白・黒ニキビ

角栓が毛穴に残り続けると、白ニキビや黒ニキビへ段階的に進行します。
角栓によって毛穴の出口が塞がれると、皮脂が外へ排出されず毛穴内に滞留します。この状態が、皮膚表面から見ると白くポツっと見える「白ニキビ」です。さらに時間が経ち、毛穴が開いて中の角栓が空気に触れると、皮脂が酸化して黒く見える「黒ニキビ」へと変化します。
この段階ではまだ炎症は起きていませんが、毛穴内部はすでに閉鎖的な環境になっています。ここにアクネ菌が増殖すると、赤ニキビや膿ニキビへ進行するリスクが高まってしまいます。

角栓とニキビは似ているが状態が異なる

先ほど説明させていただいたように、角栓とニキビは見た目が似ていても、皮膚の中で起きている状態は異なります。
どちらも毛穴トラブルのため混同されがちですが、医学的には別の段階として考えます。下記より詳しく解説いたします。

角栓は炎症のない毛穴詰まりの段階

角栓は炎症のない毛穴詰まりの段階

角栓は赤みや痛みを伴わない、炎症が起きる前の毛穴トラブルです。
触っても痛みがなく、色も肌色〜白っぽい場合が角栓となります。この時点では免疫反応は起きておらず、皮膚としてはまだ「静かな状態」です。そのため、適切なスキンケアや生活習慣の見直しによって改善が期待できます。
逆に、この段階で無理に押し出したり、強いピーリングを繰り返すと、毛穴の壁が傷つき、炎症が誘発され、ニキビとなってしまいます。

白ニキビと黒ニキビは角栓が関与している

白ニキビ:皮脂詰まりが始まった初期段階

白ニキビと黒ニキビはいずれも角栓が関与した、ニキビの初期段階です。
白ニキビは毛穴が閉じた状態で角栓と皮脂が内部にとどまっている状態、黒ニキビは毛穴が開き角栓の先端が酸化した状態です。どちらも炎症はありませんが、毛穴内環境はすでに悪化しています。
この段階での対応次第で、その後赤ニキビへ進むか、落ち着いていくかが分かれます。つまり、角栓・白ニキビ・黒ニキビは連続した流れの中にあり、切り離して考えるべきものではありません。白ニキビがどのような状態なのか詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:白いニキビは何が原因?正しいケア方法・早く治す習慣をまとめて解説

角栓ができる原因は複数重なっている

角栓は洗顔不足や皮脂だけでできるものではなく、複数の要因が重なって生じます。
「皮脂が多いから」「毛穴が汚れているから」と単純に考えがちですが、実際には皮膚の生まれ変わり(ターンオーバー)、皮脂分泌の過剰分泌、毛穴内部の角質の作られ方などが同時に影響しています。下記より詳しく解説いたします。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーが乱れると、剥がれるはずの角質が毛穴内に残りやすくなります。
健康な皮膚では、約28日周期で古い角質が自然に剥がれ落ちます。しかし、乾燥、紫外線、摩擦などが続くと、この周期が遅れ、角質が厚く残りやすくなります。特に毛穴の内側では、剥がれきれなかった角質が皮脂と絡み、角栓の芯になります。
洗顔を強めたり回数を増やしたりすると、一時的にさっぱりしますが、皮膚は防御反応としてさらに角質を厚くしようとします。その結果、ターンオーバーはますます乱れ、角栓ができやすい状態に陥ります。

皮脂の過剰分泌

ホルモンバランス・ストレス・生活習慣の乱れ

皮脂分泌が多い状態になると、残った角質と皮脂が結びつきやすく角栓が大きくなります。
皮脂は本来、皮膚を守るために必要なものですが、分泌量が多いと毛穴内にとどまりやすくなります。特に、Tゾーンや背中など、皮脂腺が発達している部位では、角質と皮脂が混ざりやすく、角栓が成長しやすい環境になります。
思春期や生理前、睡眠不足が続いている時期は、ホルモンの影響で皮脂分泌が増えやすくなります。この状態に保湿を怠ってしまうと皮膚は乾燥を補おうとしてさらに皮脂を分泌してしまいます。皮脂対策は完全に「抑える」ことは難しいので睡眠不足を防ぐなど「出すぎない状態を作る」ことが重要です。

異常角化

異常角化が起こると、毛穴の出口にフタができ、角栓が抜けにくくなります。
異常角化とは、角質が必要以上に作られたり、硬くなったりする状態です。毛穴の入り口でこの現象が起こると、角栓の上にフタがされる形になり、皮脂や角質が外へ出られなくなります。
この状態では、どれだけ洗顔をしても角栓は改善しません。むしろ刺激を与えることで角化がさらに進み、毛穴詰まりが固定化されてしまうので厳禁です。

角栓を放置するとニキビが悪化しやすい

角栓をそのままにすると、ニキビが進行しやすい環境が整ってしまいます。
角栓自体は炎症を伴いませんが、毛穴を塞ぐことで内部の環境を悪化させます。皮脂が排出されずにたまると、毛穴の中は酸素が少ない状態になり、ニキビの原因菌が増えやすくなります。

角栓はアクネ菌が増える環境を作る

角栓はアクネ菌が増える環境を作る

角栓で閉じた毛穴は、アクネ菌が増殖しやすい条件がそろっています。
アクネ菌は皮脂を栄養に増える菌で、酸素が少ない環境を好みます。参考画像の肌内部画像をご覧ください。黄色の点々がアクネ菌なのですがニキビがある状態の方はこのアクネ菌が多い多い傾向があります。
角栓によって毛穴が密閉されると、皮脂が豊富で空気が少ない状態になり、アクネ菌が増えやすくなってしまいます。
そのため、角栓は直接炎症を起こさなくても、炎症の土台を作ってしまいます。

赤ニキビや膿ニキビへ進む前の対処が重要

ニキビ跡(クレーター)ができる主な原因

炎症が起こる前に対処する方が、肌への負担は圧倒的に少なくなります。
赤ニキビまで進行すると、炎症を起こした状態になり、治るまでに数週間かかり、色素沈着やニキビ跡が残るリスクも高まります。
一方、角栓や白ニキビの段階であれば、スキンケアの見直しだけで落ち着くことも珍しくありません。
治療期間やダウンタイム、費用の面でも、早期対応の方が負担は軽くなります。角栓を「まだ軽い状態」と軽視しないことが、結果的に肌を守る近道になります。もうすでにニキビ跡になってしまった方は別途以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビ跡の種類を見分ける方法!治し方の選び方

鼻や背中に角栓ができやすい理由

角栓は、皮脂分泌や皮膚構造の違いによって、できやすい部位が決まっています。
特に鼻や背中は、顔の中でも皮脂腺が多く、角栓が目立ちやすい部位です。ただし、部位によって原因や対処法が異なるため、同じケアをしても改善しないケースがあります。部位別の特徴を理解することが重要です。

皮脂量が多い部位

皮脂量が多い部位

鼻」皮脂分泌が活発なため、角栓が成長しやすい部位です。
鼻周りは顔の中でも皮脂腺が密集しており、1日を通して皮脂が分泌され続けます。ここを強くこすったり、頻繁に触ったりすると、刺激によってさらに皮脂が増え、角栓が繰り返しできてしまいます。

背中は別の皮膚トラブルとの見分けが必要

毛包炎・マラセチア毛包炎

背中のブツブツは、角栓以外の可能性もあります。
背中は蒸れやすく、マラセチア毛包炎など、ニキビとは異なる皮膚トラブルが起こりやすい部位です。見た目が似ていても、原因が違えば対処法も異なります。
市販ケアで改善しない場合や、かゆみを伴う場合は、自己判断を続けるより皮膚科での診断を優先する方が安全です。

角栓ケアでやってはいけない行動

角栓を減らそうとすることで、逆に悪化させてしまう行動は実は少なくありません。
一時的に取れたように見えても、毛穴ダメージが蓄積すると、角栓やニキビはむしろ繰り返されやすくなります。ここでは、避けるべき代表的な行動を整理します。

無理に抜く

無理に抜く

指やピンセットなどの器具で自分で角栓を抜く行為は、毛穴を傷つけるリスクが高い方法なので絶対やめましょう。
角栓が取れた直後はすっきりしますが、毛穴の壁が破壊されると、炎症や色素沈着の原因になります。開いた毛穴は皮脂がたまりやすく、結果的に角栓が再発しやすくなります。
「出ているから取っていい」と判断せず、正しいケアもしくは皮膚科やエステなどでしっかり除去することが重要です。

洗いすぎ

洗いすぎと保湿不足

洗顔のしすぎは、角栓を減らすどころか増やす原因になってしまいます。
1日3回以上の洗顔や、強い洗浄力の製品を使い続けると、皮膚は乾燥し、防御反応として皮脂分泌が増えます。
洗顔は1日2回を目安にし、回数よりも泡の質と摩擦を減らすことを重視する必要があります。

セルフケアで角栓をできにくくする方法

角栓対策は即効性より、再発を防ぐ視点が重要です。毎日のケアを積み重ねることで、角栓ができにくい毛穴環境を作ることが重要です。

洗顔は回数よりもやり方を重視

正しい洗顔と清潔習慣

洗顔は泡で包み込むように行うことが基本です。
泡立て不足のままこすると摩擦が生じ、角質が厚くなります。泡立てネットでキメの細かい泡を作り、肌に触れる時間は20〜30秒程度を目安にしましょう。
すすぎ残しが出やすい小鼻やフェイスラインは、ぬるま湯で丁寧に流すのがポイントです。

保湿で角質と皮脂のバランスを整える

保湿

保湿不足は角栓の原因になります。
洗顔後すぐに化粧水で水分を補い、その後乳液やクリームで蒸発を防ぐようにしましょう。ベタつきが気になる場合でも、油分を完全に省かないことが重要です。
水分と油分のバランスが整うことで、角質が柔らかく保たれ、角栓ができにくくなります。

このページの監修医師

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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