ニキビの治し方|種類と原因別に正しく対策

「ニキビって本当に治るの?」「市販薬だけで大丈夫?」と不安に感じていませんか。
当院にも、毎日ニキビに悩む患者さまが多く来院されています。特に、「市販薬を続けても改善しない」「皮膚科へ通ったけれど繰り返してしまう」といったご相談は少なくありません。そこで今回は、ニキビの種類ごとの治し方や、市販薬で改善しやすいケース、皮膚科・美容皮膚科の違いまでわかりやすく解説します。
ニキビの種類と原因に合わせた治し方

ニキビはニキビの種類(進行度)によって適切な治し方が異なります。
初期段階では毛穴づまりを防ぐケアが重要ですが、炎症が進むと薬による治療が必要になる場合があります。特に赤ニキビや黄ニキビを無理につぶすと、色素沈着やクレーターにつながりやすくなります。まずは、自分のニキビがどの段階なのかを見極めることが重要です。下記より、ニキビの種類ごとの原因や治し方を解説します。ニキビの種類の見分け方については別途以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:【写真付】ニキビの種類と見分け方を医師が徹底解説!
白ニキビは毛穴づまりを防ぐケアが重要

白ニキビの治し方は、刺激を減らしながら毛穴づまりを防ぐことがポイントです。
白ニキビは皮脂や古い角質が毛穴につまった初期段階で、炎症はまだ強くありません。この段階で適切なケアを行うと悪化を防ぎ、セルフケアでも十分治療が可能です。
ケア方法は、洗顔は1日2回程度を目安にし、ゴシゴシ擦らず泡でやさしく洗うことがポイントです。
また、「ニキビがあるから保湿は不要」と考える方もいますが、乾燥すると皮脂分泌が増えやすくなります。低刺激の保湿剤を使うことも大切です。正しいセルフケア方法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
黒ニキビは角栓を無理に押し出さないことが大切

黒ニキビを治すには、無理に角栓を押し出さず毛穴づまりを防ぐケアを継続することが大切です。
黒ニキビは、毛穴につまった皮脂が空気に触れて酸化し、黒く見えている状態です。鼻や額など皮脂が多い部位にできやすい特徴があります。
毛穴パックや爪で押し出す行為は、一時的に取れたように見えても毛穴を傷つけ、炎症や毛穴の開きにつながる場合があるためNGです。そのため、低刺激の洗顔や保湿を継続しながら、毛穴づまりを防ぐことが重要です。
「黒ずみが気になって毎日押し出していた」という患者さまでは、赤みや色素沈着が悪化していました。毛穴を傷つけないケアを続けることが改善への近道です。白ニキビから黒ニキビになってしまう理由や治し方について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビが黒い原因とは?黒ニキビの正体と正しい対処法
赤ニキビは早めに炎症を抑えることが重要

赤ニキビを治すには、早めに炎症を抑えることが重要です。
軽度であれば市販薬で改善する場合もありますが、赤みが強い場合や繰り返す場合は、まず一般皮膚科で炎症を抑える薬を処方してもらいましょう。
赤ニキビは、アクネ菌が増えて炎症を起こしている状態です。放置すると、色素沈着やクレーターにつながりやすくなります。また、厚塗りメイクや頻繁に触る行為も悪化要因になります。
ただし、炎症が強い場合は、一般皮膚科の投薬治療だけでは改善しきれないケースもあります。その場合は、美容皮膚科での治療を検討することも大切です。赤ニキビを悪化させる行動や応急処置方法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
黄ニキビは自己処理せず皮膚科へ相談する

黄ニキビは、自己処理せず早めに美容皮膚科へ相談しましょう。黄ニキビは膿がたまっている状態で、ニキビの中でも跡が残りやすい段階です。無理につぶすと炎症が肌の深部まで広がり、クレーターにつながりやすくなります。
特に、同じ場所へ繰り返しできる場合は、ホルモンバランスや肌質が関係しているケースもあります。
一般皮膚科では炎症を抑える治療が中心になりますが、見た目まできれいに改善したい場合は、美容皮膚科での肌質改善治療が必要になることもあります。
炎症が強い黄ニキビは、早めに適切な治療を受けることが大切です。黄ニキビの特徴や治し方について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:黄色ニキビの原因と治し方、悪化を防ぐ正しいケア方法を解説
大人ニキビと思春期ニキビは原因が異なる

ニキビは種類だけでなく、思春期ニキビと大人ニキビでも原因が異なるため、適切な治し方を選ぶ必要があります。下記より、思春期ニキビと大人ニキビそれぞれの原因や、症状を抑えるための対策について解説します。
思春期ニキビは皮脂対策が中心

思春期ニキビは、皮脂をため込みにくい環境を整えることが重要です。特に12〜20歳頃は皮脂分泌が増えやすく、額や鼻などTゾーンへニキビができやすい特徴があります。
ただし、洗いすぎは逆効果です。必要な皮脂まで落とすと、肌を守ろうとしてさらに皮脂分泌が増えやすくなります。洗顔は朝晩2回にとどめ、アルコール成分が強すぎない化粧水やノンコメドジェニック表記のスキンケアを選ぶことが大切です。
また、赤ニキビが増えてきた場合や市販薬を2〜3か月続けても改善しない場合は、早めにまずは一般皮膚科で良いので相談しましょう。詳しい思春期ニキビの治し方については以前投稿した関連記事をご覧ください。
大人ニキビは生活習慣改善も重要

大人ニキビは、スキンケアだけでなく生活習慣の見直しも重要です。
大人ニキビは20代以降にできやすく、睡眠不足やストレス、食生活の乱れによって肌のターンオーバーが乱れることで悪化しやすくなります。特にフェイスラインや口周りへ繰り返しできる特徴があります。
また、乾燥すると肌バリアが低下し、刺激を受けやすくなるため、低刺激の保湿剤でしっかり保湿することも大切です。
洗顔は刺激の少ないものを使用し、摩擦を避けましょう。加えて、十分な睡眠やタンパク質・ビタミンを意識した食事も重要です。
ただし、赤ニキビを繰り返す場合や、市販薬を2〜3か月続けても改善しない場合は、美容皮膚科や皮膚科へ相談しましょう。詳しい大人ニキビの治し方については以前投稿した関連記事をご覧ください。
ニキビを悪化させるNG習慣
ニキビは、間違ったセルフケアによって悪化する場合があります。
特に「早く治したい」という気持ちから刺激を与えすぎるケースは少なくありません。ニキビ跡を防ぐためにも、悪化しやすい習慣を避けることが重要です。
ニキビを潰すと跡が残りやすい

ニキビを無理につぶす行為はNGです。
炎症が肌深部へ広がり、色素沈着やクレーターにつながりやすくなるためです。
特に黄ニキビを爪で押し出す行為は、細菌感染を悪化させる原因にもなります。一時的に治ったように見えても、同じ場所へ繰り返してしまいます。
「芯を出した方が早く治ると思っていた」という患者さまでは、凹みが長期間残っていました。自己処理せず、一般皮膚科でも良いので相談することが重要です。ニキビを潰してしまうリスクやすでに潰してしまった方のための応急処置方法については、以前投稿した関連記事をご覧ください。
洗いすぎやスクラブ洗顔は逆効果

ニキビを改善したい場合でも、洗いすぎは逆効果です。
必要な皮脂まで落とすことで肌バリアが低下し、乾燥や炎症を悪化させるためです。
特にスクラブ洗顔やゴシゴシ擦る行為は、赤みやヒリつきを悪化させやすくなります。洗顔はたっぷり泡立て、摩擦を減らすことがポイントです。
実際に、1日3回以上洗顔していた患者さまでは、乾燥によって赤ニキビが増えていました。刺激を減らすことが改善につながります。
市販薬だけで治るニキビ・皮膚科へ行くべきニキビ
先ほど説明したように、市販薬だけで改善しやすいニキビと医療機関での治療が必要なニキビには違いがあります。悪化を防ぎ、ニキビ跡を残さないためにもそれぞれの特徴を再度わかりやすくまとめました。
市販薬で改善しやすいニキビ

白ニキビや軽度の黒ニキビは、市販薬で改善しやすい傾向があります。炎症がまだ強くない初期段階だからです。
例えば、毛穴づまりを改善しやすいサリチル酸配合の洗顔料やアクネ菌対策としてイオウ・ベンゾイルペルオキシド配合の外用薬がおすすめです。
また、皮脂が多い方ではノンコメドジェニック化粧品を選ぶこともポイントです。
ただし、刺激が強い製品を何種類も併用すると乾燥や赤みが悪化し、赤ニキビへ進行する場合があります。2〜3か月ほど市販薬を続けても改善しない場合や、炎症を繰り返す場合は、早めに皮膚科へ相談しましょう。
繰り返す赤ニキビや黄ニキビは皮膚科へ相談

赤ニキビや黄ニキビを繰り返す場合は、早めに皮膚科へ相談することが重要です。
特に、「何か月も治らない」「同じ場所に繰り返しできる」「痛みや腫れが強い」といった場合は、セルフケアだけでは改善しにくい傾向があります。
炎症が長引くほど、色素沈着やクレーターなどのニキビ跡につながりやすくなるため注意が必要です。実際に、市販薬だけで長期間様子を見ていた患者さまでは、炎症が悪化しニキビ跡へ進行してしまったケースもありました。
赤ニキビや黄ニキビは、早めに炎症を抑えることが重要です。悪化する前に医療機関へ相談しましょう。下記より医療機関ではどういったニキビ治療が行えるのかを説明いたします。
皮膚科・美容皮膚科でのニキビ治療
皮膚科や美容皮膚科では、外用薬や内服薬による治療から、ピーリング・レーザー治療まで幅広いニキビ治療が行われています。ただし、保険診療の皮膚科と美容皮膚科では、治療の目的や対応できる範囲に違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分の悩みや肌状態に合ったニキビ治療を選びやすくなります。
皮膚科は炎症を抑える治療が中心

皮膚科では、保険適用で炎症を抑える治療を受けられます。比較的費用負担が少なく、初めてニキビ治療を受ける方でも相談しやすい点が特徴です。
主な治療は、塗り薬や抗生剤によって「今ある炎症」を抑えることが目的になります。そのため、赤ニキビや黄ニキビを繰り返す原因となる肌質や皮脂バランスまで改善する治療は保険診療では難しいです。また、クレーターや色素沈着など見た目改善は保険適用外になることが多く、治療範囲には限界があります。
まずは「自分のニキビ状態を診てもらいたい」という最初の相談窓口として、保険診療の皮膚科を受けるのはおすすめです。
美容皮膚科はニキビ跡や肌質改善も相談できる

美容皮膚科では、ニキビ治療だけでなく、ニキビ跡や再発予防まで含めた相談ができます。毛穴づまりや皮脂バランスの乱れだけでなく、赤みや色素沈着、クレーター改善まで治療対象ができるためです。
例えば、美容皮膚科では、ケミカルピーリングやレーザー、ダーマペンなどあなたの肌質やニキビの状態に合わせて組み合わせながら治療を行うことができます。
一般皮膚科が「今ある炎症を抑える治療」を中心とする一方、美容皮膚科では「見た目や肌質改善」まで重視する点が特徴です。
保険診療の皮膚科で中々治らず、美容皮膚科にご相談に来られる患者さまも非常に多いです。「ニキビは治ったけれど赤みが残る」「繰り返しできる」と悩む方には美容皮膚科がおすすめです。保険診療と美容皮膚科の違いについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビ治療で保険適用外になるのは?自費治療との違いを解説
ニキビ治療を受ける前に知っておきたいこと
ニキビ治療は、数日で完全に改善するものではありません。途中で自己判断中断すると改善しにくくなるため、焦らず継続することが重要です。ニキビ跡を防ぐためにも、焦らず継続することが重要です。下記より、治療を始める前に知っておきたいポイントを解説します。
ニキビ治療は継続が重要

ニキビ治療は、継続することで改善しやすくなります。外用薬やスキンケアは、肌状態が安定するまで一定期間必要になるためです。
特に塗り薬は、使い始めに乾燥や赤みが出る場合があります。しかし、自己判断でやめてしまうと十分な効果を得にくくなります。
30代男性の患者さまは、薬を頻繁に変えていましたが、継続治療へ切り替えたことで徐々に炎症が落ち着きました。焦らず続けることが重要です。
「1日で治したい」は難しい

ニキビは、1日で完全に治るケースは多くありません。
特に赤ニキビや黄ニキビは、炎症が肌の深部で起きているため、改善までに数週間〜数か月かかる場合があります。白ニキビや軽度の黒ニキビでは2〜4週間ほどで落ち着くケースもありますが、炎症が強いニキビやニキビ跡は3〜6か月以上治療が必要になることもあります。
そのため、大切な予定前は「早く消すこと」よりも、「悪化させないこと」を優先しましょう。
・ニキビを触らない
・刺激の強いスキンケアを避ける
・しっかり保湿すること。
がポイントです。「明日までに治したい」というご相談は多いですが、短期間で無理に治そうとすると炎症が悪化し、ニキビ跡につながることもあります。早めに適切な対策を始めることが重要です。
まとめ
結論として、ニキビの治し方は種類や炎症の強さに合わせて選ぶことが重要です。
重要なポイントは以下の通りです。
・白ニキビや黒ニキビは毛穴づまりを防ぐケアが重要
・赤ニキビや黄ニキビは早めに炎症を抑える必要がある
・ニキビ跡や肌質改善まで目指す場合は美容皮膚科も選択肢になる
一方で、自己流ケアや無理につぶす行為は、色素沈着やクレーターにつながる場合があります。特に炎症を繰り返す場合は、早めの相談が大切です。「自分のニキビにどの治療が合うかわからない」と感じる方は、まずは皮膚科や美容皮膚科で相談してみてください。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの種類や状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会



