ボックス型クレーターとは?原因と治療法を解説

「ボックス型クレーターってどんなニキビ跡?」「自然に治ることはあるの?」と不安に感じていませんか。
実際に当院でも、毎日のようにニキビ跡やクレーター治療についてご相談をいただいています。特にボックス型クレーターは、炎症によって肌の深い部分までダメージを受けることで起こるため、セルフケアだけで大きく改善することは難しい傾向があります。ただし、凹みの深さや肌状態に合わせて適切な治療を選ぶことで、見た目の改善を目指すことは可能です。そこで今回は、ボックス型クレーターの特徴や原因、治療法、悪化を防ぐための対策までわかりやすく解説します。
ボックス型クレーターとは?
ボックス型クレーターは、底が平らで境界がはっきりした凹みが特徴のニキビ跡です。
頬やこめかみにできやすく、浅いものから深いものまで幅があります。毛穴の開きと間違われることもありますが、実際は皮膚の組織が傷ついてできた凹みです。まずは見た目の特徴を知り、自分のニキビ跡がどのタイプに近いか確認することが大切です。
アイスピック型やローリング型との違い

アイスピック型やローリング型との違いで一番わかりやすいのが見た目の違いです。下記に見た目の特徴をまとめてみました。
・アイスピック型:毛穴を針で刺したように細く深い凹み
・ローリング型:皮膚が波打つようになだらかにへこみ
・ボックス型:四角くくぼんだように見え、凹みの縁がはっきりしている
クレーターは種類によって適した治療が異なるため、自己判断ではなく肌状態に合わせて治療方法を選ぶことが重要です。
ボックス型クレーターと毛穴開きの違い

ボックス型クレーターと毛穴開きは、見た目が似ていても原因が異なります。
毛穴開きは皮脂やたるみが原因で起こる一方、クレーターは皮膚組織のダメージによって生じるためです。
毛穴開きは皮脂量が多い鼻や頬にできやすく、肌を引っ張ると目立ちにくくなる傾向があります。
一方で、ボックス型クレーターは肌を伸ばしても凹みが残りやすい点が特徴です。「スキンケアを頑張っても凹みだけ改善しない」という方は、毛穴ではなくクレーターの可能性が高いです。自己判断で毛穴ケアを続けるより、まずは肌状態を確認することが改善への近道です。
ボックス型クレーターができる原因
ボックス型クレーターは、炎症ニキビによって肌の深い部分が傷つくことで起こります。特に赤ニキビや黄ニキビを繰り返すと、皮膚を支える組織が壊れ、修復後に凹みとして残りやすくなります。下記より詳細について説明いたします。
ニキビの炎症が肌の奥まで広がる

ボックス型クレーターができる原因の1つ目は、ニキビの炎症が肌の深い部分まで及んだニキビを放置することです。皮膚を支える組織までダメージが及ぶためです。
軽い白ニキビは跡になりにくい一方で、赤く腫れたニキビや膿を持った黄ニキビは炎症が強くなりやすい傾向があります。炎症が長引くほど組織が壊れやすくなり、修復後に凹みとして残るリスクが高まります。
ニキビ跡を防ぐには、「まだ軽いから大丈夫」と放置せず、炎症が強い段階で治療することが大切です。特に炎症が強い黄ニキビについての特徴や治療方法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:黄色ニキビの原因と治し方、悪化を防ぐ正しいケア方法を解説
同じ場所で炎症を繰り返す

ボックス型クレーターができる原因の2つ目は、同じ場所にニキビを繰り返してしまうことです。炎症によるダメージが蓄積するためです。
特に頬やフェイスラインは、皮脂分泌や摩擦の影響で繰り返しニキビができやすい部位です。治りきる前に再び炎症が起こると、皮膚の構造が崩れやすくなります。実際に、「毎回同じ場所に大きなニキビができる」という方ほど、ニキビ跡に悩まれる傾向があります。ニキビ跡を防ぐには、今ある炎症だけでなく、繰り返す原因まで根本的に治療することが大切です。
皮膚の修復が不十分なまま凹みが残る

ボックス型クレーターができる原因の3つ目は、ニキビが治ったように見えても、肌内部の修復が不十分だと凹みとして残ることがあります。肌は炎症後にコラーゲンを作りながら修復を進めます。
しかし、一見治ったと思っても、強い炎症によって組織が大きく傷つくと、正常な状態まで戻りきらず、皮膚がへこみとして残ってしまいます。一度できたクレーターはスキンケアだけで大きく改善することが難しいため、凹みが気になる場合は美容皮膚科への相談が必要となります。
ボックス型クレーターは自然に治る?
ボックス型クレーターは、自然に治ることが難しいです。
ただし、浅い凹みや赤みの段階では、早めの治療によって悪化を防ぎやすくなります。下記で詳しく解説します。
スキンケアだけでは改善しにくい理由

ボックス型クレーターがスキンケアだけで改善しにくい理由は、肌表面ではなく、肌の奥の組織までダメージを受けているためです。
保湿剤やビタミン配合化粧品は、乾燥予防や肌状態を整えるサポートには役立ちます。
しかし、セルフケアでは、肌の奥底まで届いてなく、凹んでしまった皮膚構造そのものを元に戻すことは難しいのが実際です。
そのため、凹み改善を目指す場合は、美容皮膚科での専門的な治療が必要になります。
早めの治療で悪化を防ぎやすくなる

クレーターは、早めに治療を始めるほど改善しやすい傾向があります。浅い段階のほうが皮膚ダメージが少ないためです。
炎症ニキビを繰り返している状態を放置すると、凹みが深く固定されやすくなります。日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドラインでも、炎症を早期に抑える重要性が示されています。
「もっと早く相談すればよかった」と話される患者さまも少なくありません。
赤みや浅い凹みが気になり始めた段階で相談することが、クレーター悪化予防につながります。
ボックス型クレーターに用いられる治療法
ボックス型クレーターの治療は、凹みの深さや肌質に合わせて選択します。ここではボックス型クレーターに用いられる治療方法をご紹介します。
サブシジョンで深い凹みにアプローチする

深いボックス型クレーターには、サブシジョンがおすすめです。サブシジョンは、皮膚の下で凹みを引っ張っている組織へアプローチできる治療方法だからです。
サブシジョンでは、専用の針を使って皮膚内部の癒着を剥がし、凹み改善を目指します。特に、硬さを伴う深めのクレーターに用いられるケースが多くあります。
30代男性の患者さまでは、「光の角度で凹みが目立つのが気になる」とご相談いただき、サブシジョンによって肌の凹凸感が改善したケースもありました。
サブシジョンについて詳しくは関連ページをご覧ください。
ダーマペン4で肌の再生を促す

浅めのボックス型クレーターには、ダーマペン4が用いられることがあります。ダーマペンは、肌の修復反応を利用して、コラーゲン生成を促す治療です。
極細の針で肌に微細な刺激を与えることで、肌の再生をサポートします。浅い凹みや毛穴開きなど全体的に肌質改善を目的に選ばれることがあります。
「クレーターだけでなく、肌全体のざらつきも気にならなくなった」と感じる患者さまもいます。
ただし、1回で大きく変化する治療ではなく、複数回の施術が必要になることが一般的です。ダーマペンについて詳しくは関連ページをご覧ください。
エクソソームは補助的に用いられる

エクソソームは、施術後の肌コンディションを補助的に整える目的で組み合わせる治療方法です。
ダーマペン4やサブシジョン後は、一時的に赤みや乾燥が出やすくなります。そのため、追加ケアとして使用される場合があります。
「施術後の肌荒れが心配だった」「ダウンタイムを抑えたい」という患者さまが、オプション治療として選ばれることが多いです。ダーマペンと掛け合わせることの有効性について以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:美肌への近道!ダーマペン4×エクソソームの掛け合わせ治療の効果とメリット・デメリットについて解説します!
ケミカルピーリングでニキビを予防する

ケミカルピーリングは、ニキビを繰り返しにくい肌環境づくりに用いられる治療です。
薬剤によって古い角質や毛穴詰まりへアプローチし、肌表面を整えます。クレーターそのものを深く改善する治療ではありませんが、新しいニキビ予防を目的に組み合わせるケースがあります。
特に、皮脂分泌が多く炎症ニキビを繰り返す方では、ダーマペンなどと併用されることがあります。ケミカルピーリングについて詳しくは関連ページをご覧ください。
凹みの状態に合わせて治療を組み合わせる
ボックス型クレーターは、先ほどより説明させていただいたように、複数治療を組み合わせる場合があります。凹みの深さや肌状態によって適した方法が異なるためです。
例えば、深い凹みにはサブシジョン、浅い凹みにはダーマペン4を組み合わせるケースがあります。また、炎症ニキビを繰り返す方では、ピーリングを併用する場合もあります。
クレーターはボックス型だけでなく、アイスピック型やローリング型が混在していることも少なくありません。そのため、自分に合った治療を選ぶには、美容皮膚科で肌状態を確認しながら都度方針を決めることが重要です。
ボックス型クレーター治療は何回必要?
ボックス型クレーター治療は、1回で大きく改善するより、複数回かけて少しずつ変化を目指すことが一般的です。凹みの深さや肌質によって必要回数は変わります。下記より回数の違いなどについて説明いたします。
浅いクレーターと深いクレーターで回数が変わる
クレーター治療の回数は、凹みの深さによって変わります。深いクレーターほど、皮膚ダメージが大きいためです。
下記に一般的事例について紹介いたします。
- 浅いボックス型クレーター:ダーマペン4を3〜5回程度
- 深いボックス型クレーター:サブシジョンを3〜6回前後行いながら、ダーマペン4やピーリングを組み合わせる
実際に、「1回で治ると思っていた」と相談される患者さまも少なくありません。クレーター治療は、肌を少しずつ再構築しながら改善を目指す治療です。特に深いクレーターほど、数か月〜1年程度かけて段階的に治療を進めるケースが多くあります。
ただし、必要な回数や治療期間は、クレーターの深さや肌状態によって異なります。自己判断せず、まずは美容皮膚科で肌状態を確認しながら治療方針を決めることが大切です。
ダウンタイムを考慮して治療計画を立てる
クレーター治療では、ダウンタイムを考慮しながら治療間隔を調整する必要があります。肌を回復させる期間が必要だからです。
ダーマペン4では数日程度の赤み、サブシジョンでは内出血や腫れが1〜2週間ほど続く場合があります。大切な予定前は施術時期に注意が必要です。実際に、「仕事の都合で赤みが困る」という理由から、長期休暇に合わせて施術する方もいます。無理な頻度で施術を受けるより、肌状態を確認しながら計画的に進めることが重要です。
ボックス型クレーターを悪化させないための対策
ボックス型クレーターを防ぐには、炎症ニキビを長引かせないことが重要です。自己流ケアや刺激によって、ニキビ跡が悪化する場合があります。今あるニキビを適切に治療しながら、繰り返しにくい環境を整えることが予防につながります。
ニキビを無理につぶさない

ニキビを無理につぶすと、クレーター悪化につながりやすくなるのでNGです。炎症が広がり、肌の奥まで傷つくためです。
指や器具で無理に押し出すと、細菌や刺激によって炎症が悪化しやすくなります。特に赤く腫れたニキビは、触るほど跡になりやすい傾向があります。
「早く治したくて触っていたら、凹みだけ残った」と相談される患者さまも少なくありません。炎症ニキビが続く場合は、自己処理を繰り返すより早めに相談することが大切です。
ニキビを潰すリスクや潰してしまった際の対処法については、以前投稿した関連記事をご覧ください。
保湿と紫外線対策を徹底する

保湿と紫外線対策は、ニキビ跡悪化予防につながるため重要なポイントです。乾燥や紫外線が肌刺激になるためです。
乾燥した肌はバリア機能が低下し、炎症が長引きやすくなります。また、ニキビの跡は紫外線によって色素沈着が濃くなる場合もあります。
特に治療後の肌は刺激に敏感な状態です。低刺激の保湿剤や日焼け止めを継続することが重要です。
日常的なスキンケアを見直すことも、クレーター予防につながります。ニキビと日焼けの関係性について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:日焼けとニキビの関係って?紫外線が与える影響と効果的な対策法
繰り返すニキビは早めに相談する

同じ場所にニキビを繰り返す場合は、早めに美容皮膚科へ相談することが重要です。炎症を放置するほど、肌の奥へダメージが蓄積し、クレーター化しやすくなるためです。
一般皮膚科では、保険診療を中心に炎症ニキビの治療を行います。
一方で、ボックス型クレーターの凹み改善は自由診療になるため、ダーマペン4やサブシジョンなどの治療を希望する場合は、美容皮膚科での相談が必要になります。
実際に、「まだ軽いニキビだから大丈夫」と放置していた結果、凹みが増えてしまったという患者さまも少なくありません。
炎症ニキビを繰り返している段階で治療を始めることが、クレーター悪化予防のポイントです。保険診療と美容皮膚科の違いについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビ治療で保険適用外になるのは?自費治療との違いを解説
まとめ
ボックス型クレーターは、境界がはっきりした凹みが特徴のニキビ跡です。炎症ニキビによって肌の深い部分が傷つくことで起こり、スキンケアだけで大きく改善することは難しい傾向があります。
重要なポイントは以下の通りです。
・ボックス型クレーターは底が平らで輪郭がはっきりしている
・炎症ニキビを繰り返すことで起こりやすい
・治療は凹み状態に合わせて組み合わせることが多い
・早めの治療が悪化予防につながる
一方で、クレーター治療は複数回必要になることや、赤み・内出血などのダウンタイムが出る場合もあります。事前に特徴を理解したうえで、自分に合った治療を選ぶことが大切です。
「どの治療が合うかわからない」「毛穴との違いがわからない」と感じる方は、まずは美容皮膚科で肌状態を相談してみてください。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビやニキビ跡の種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会



