
「剃った後に黒い点が残る」「皮膚の下に毛が透けて見える」——これが埋没毛と呼ばれる状態です。エステや他院で脱毛を行って埋没毛になったとご相談をいただくことも少なくありません。
そこで今回は、埋没毛ができる仕組みから自宅でできる対処法・自己処理の見直し方まで解説します。
【この記事で分かること】
・埋没毛の原因
・埋没毛ができたときの対処法
・埋没毛を防ぐための方法
・埋没毛予防には医療脱毛がおすすめな理由
埋没毛の原因

埋没毛は、毛穴が何らかの原因でふさがれることで起こります。
埋没毛は毛が皮膚の表面から外へ出られず、皮膚の下で伸び続けてしまう状態のことです。処理方法や肌ケアの習慣が重なって引き起こされることが多く、くり返す方はその根本を見直すことが改善への近道になります。下記より原因になる代表的な3つの行動をご紹介します。
カミソリによる肌への負担

カミソリによる肌への負担が埋没毛の大きな原因のひとつです。
同じ部位を何度も往復して剃ると、肌の表面の角質層が削られ、微細な傷ができます。この傷を治癒する過程で毛穴の出口がふさがれると、新しく伸びてきた毛が外へ出られずに皮膚の内側で成長してしまいこれが埋没毛につながります。
さらに毛の流れに逆らって剃る「逆剃り」は、毛先が皮膚の内側に引き込まれやすく、リスクをさらに高めます。「毎日剃っているのに黒い点が消えない」という方は、カミソリの使い方が原因になっている可能性があります。
患者さまに説明させていただくと「足の自己処理を毎日していたら、いつの間にか黒い点のような埋没毛だらけになってしまいました。カミソリの使いすぎが原因だとは思っていませんでした」とおっしゃる方が多いです。
毛抜きやワックスによる毛穴の変形

毛抜きやワックスで毛を根元から引き抜く処理は、埋没毛の原因になる二つ目の行動です。
毛穴周辺の組織が傷ついたり変形したりすることで、次に生えてくる毛の出口が曲がり、皮膚の内側で折れ返って埋没毛になることがあります。
また、引き抜いた後の毛穴にかさぶたができることで、出口がさらにふさがれる場合もあります。「スッキリするから」と毛抜きを習慣にしている方ほど、このような刺激が積み重なって埋没毛を起こしやすくなることがあります。
乾燥や古い角質による毛穴詰まり

最後は、保湿ケアが不足していると、古い角質が毛穴の出口をふさぎ、埋没毛の原因になります。
本来なら自然にはがれ落ちる角質が、乾燥した肌では蓄積しやすくなるためです。この状態が続くと、毛が皮膚の下でそのまま伸び続けてしまいます。乾燥しやすい季節や保湿ケアが足りていない場合に埋没毛が増える方は、肌の水分バランスが乱れているサインかもしれません。処理方法の見直しと同時に、日々の保湿を習慣にすることが予防の第一歩です。
埋没毛ができたときの対処法
埋没毛ができたときに大切なのは、「焦らず肌を整えること」が重要です。見た目が気になってすぐに取り出したくなる気持ちはとても理解はできるのですが、無理な処置は炎症や色素沈着を招いてしまいます。肌の状態を確認しながら、段階的にケアを進めていきましょう。下記より対処法について紹介いたします。
無理に抜かず保湿で肌を整える

埋没毛ができたとき、最初にすべきケアは保湿で肌を落ち着かせることです。
肌がうるおっている状態を保つことで角質の蓄積が抑えられ、毛が自然に外へ出やすい環境が整いやすくなります。セラミドやヒアルロン酸を含むローションやクリームをやさしくなじませるだけで十分です。
皮膚のすぐ表面に毛が出かかっている状態であれば、清潔な毛抜きで軽く出してあげる程度は問題ないこともあります。
ただし、深い位置にある場合や周囲が赤くなっている場合は、無理に操作せず保湿ケアを続けながら経過を見ることをおすすめします。
毛抜きや針で無理に取り出そうとすると、先ほど説明させていただいたように、傷口からの細菌感染・色素沈着・毛穴の変形を招き、症状をさらに悪化させることがあります。
特に、肌が赤みを帯びているときや膿んでいるときは、皮膚科や美容皮膚科に相談しましょう。放置すると毛嚢炎(もうのうえん)に進行することがあります。
ピーリングを肌状態に合わせて使う

保湿ケアが終わったら埋没毛の予防に重要なのがピーリングです。
ただし、ピーリングは赤みやヒリつきが落ち着いてから行う必要があります。触れても痛みがない・熱感がない・赤みが強くない状態が、肌が回復してきたサインです。
このタイミングで古い角質を除去すると、毛穴詰まりが改善しやすくなり、埋没毛の予防につながります。
一方で、炎症が残ったまま自己判断でピーリングを行うと、刺激によって赤みや色素沈着が悪化することがあります。特に埋没毛を繰り返している方は、摩擦や乾燥によって肌のバリア機能が低下しているケースも少なくありません。
そのため、埋没毛が気になる場合は美容皮膚科での相談がおすすめです。肌状態に合わせて薬剤を調整できるため、悪化リスクを抑えながら毛穴詰まりの改善を目指せます。
埋没毛を防ぐ自己処理方法とは?
埋没毛を防ぐには、毛をなくすことだけでなく、肌や毛穴に負担をかけにくい自己処理方法を選ぶことが大切です。毎回の自己処理をほんの少し見直すだけで、埋没毛のできやすさが変わります。
電気シェーバーを使う

カミソリから電気シェーバーに切り替えるだけで、埋没毛の改善につながることがあります。
電気シェーバーは刃が網目状の外刃に覆われた構造で、刃が直接肌に触れにくいため、カミソリのように角質層を削るリスクが低く、摩擦や刺激を抑えながら処理できます。
「カミソリをやめて電気シェーバーにしてから、黒い点が気にならなくなった」とおっしゃる患者さまも多く、処理方法の見直しだけで改善するケースは少なくありません。カミソリで自己処理をしている方は、まず切り替えを試してみることをおすすめします。
カミソリはシェービング剤と使う
カミソリをどうしても使い続けないといけない場合は、シェービング剤との併用を行いましょう。
シェービングフォームやジェルを使うと肌と刃の間に膜ができ、摩擦が大幅に減るためです。また、剃る方向は「毛の流れに沿って」がポイントで、逆剃りはNGです。先ほど説明させていただいたように、毛先が皮膚の内側に引き込まれやすくなるため避けましょう。使い捨てタイプは5〜7回使用を目安に交換し、刃の引っかかりや痛みを感じた場合は早めに新しいものへ替えましょう。
医療脱毛が埋没毛の予防に向いている理由
自己処理の方法を工夫しても埋没毛がくり返す場合、根本的な解決策として医療脱毛がおすすめです。医療脱毛は、毛を生やす組織そのものにアプローチするため、自己処理の機会を減らし、埋没毛が起きにくい肌環境を目指すことができるからです。
自己処理の回数を減らせる

医療脱毛は、自己処理の回数を減らすことができるため、埋没毛予防に向いています。
医療脱毛は、レーザーが毛の黒い色素に反応し、毛を生やす組織へ熱を与え破壊することで、徐々に毛が生えにくくなります。
その結果、カミソリや毛抜きを使う機会が減り、毛穴への刺激も少なくなります。 埋没毛は、繰り返す自己処理による摩擦や毛穴への負担が原因になるケースが少なくありません。そのため、「毛が減る→自己処理が減る→埋没毛が起きにくくなる」という流れを作れる点が医療脱毛の特徴です。 実際に、「毎週のように自己処理していた頃は埋没毛を繰り返していたが、医療脱毛後は黒いブツブツが気になりにくくなった」と話される患者さまも多いです。医療脱毛の仕組みについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
赤みや乾燥に合わせて照射を判断できる

埋没毛や赤みがある場合でも肌状態を確認しながら施術を調整できる点が医療脱毛が埋没毛予防に向いている理由の一つです。医師が炎症の強さや乾燥の程度を確認し、照射範囲や出力を調整しながら施術を行えるためです。
埋没毛は、毛が皮膚の中に埋もれていても毛根部分には黒い色素が残っていることが多く、レーザーが反応できるケースも少なくありません。そのため、埋没毛があるからといって、必ず施術できないわけではありません。
また、赤みや乾燥が強い場合でも、医師の判断で部位ごとに照射を避けたり、脱毛機器や出力を調整したりしながら施術できる点も医療脱毛のメリットです。必要に応じて保湿や外用薬を併用しながら進めることも可能です。
エステ脱毛より医療脱毛の方が埋没毛の根本改善に向いている

医療脱毛が埋没毛の根本改善に向いている理由は、高出力レーザーによって毛を生えにくくできるためです。
医療脱毛は、医師または看護師が施術を行う医療行為であり、レーザーで毛根へ熱を与えて破壊することで、永久脱毛効果が期待できます。その結果、自己処理の回数が減り、埋没毛の原因となる摩擦や毛穴への負担も減らしやすくなります。
一方、エステ脱毛は医療行為ができないため、出力に制限があります。そのため、再び毛が生えて自己処理が必要になるケースも少なくありません。埋没毛を繰り返している方ほど、根本改善を目指しやすい医療脱毛が向いています。
| 医療脱毛 | エステ脱毛(光脱毛) | |
|---|---|---|
| 使用機器 | 医療用レーザー(厚労省承認) | 美容機器(医療機器ではない) |
| 照射出力 | 医療レベル(高出力) | 出力に上限あり(比較的低出力) |
| 施術者 | 医師・看護師 | エステティシャン(医療資格不要) |
| 肌トラブル時の対応 | 医師が診察・処置できる | 医療的な処置は行えない |
詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:医療脱毛と美容脱毛の違いを比較|どっちが向いている?
まずは無料カウンセリングを

当院は開院以来20年以上にわたり、65,000件以上の肌トラブルへ対応してきました。埋没毛による赤みや黒ずみ、繰り返す炎症など、一人ひとり異なる肌状態に合わせて治療をご提案しています。また、複数の医療脱毛機器を使い分けることで、乾燥や敏感肌など肌への不安がある方にも配慮しながら施術を行っています。まずは無料カウンセリングで、現在の肌状態を確認し、あなたに合った脱毛プランをご提案いたします。
まとめ
- 埋没毛は、カミソリの摩擦・毛抜きによる毛穴ダメージ・乾燥による角質蓄積が重なって起きやすい
- できた埋没毛は、まず保湿で肌を落ち着かせ、自然に出るのを待つのが基本。炎症がある場合は皮膚科・美容皮膚科へ
- ピーリングは肌の赤みが落ち着いてから週1〜2回を目安に。使用後の日焼け対策も忘れずに
- 自己処理は電気シェーバーへの切り替えやシェービング剤の併用で肌への負担を減らせる
- 医療脱毛は自己処理の機会を減らし、埋没毛が起きにくい肌環境を整えやすい
- エステ脱毛と異なり、医師が肌状態を確認しながら施術を進めるため、肌トラブルへの対応も可能
埋没毛は、正しいケアと処理方法の見直しで改善できることが多い状態です。ただ、くり返す場合や炎症を伴う場合は、自己処理の工夫だけでは限界があることもあります。「自分の肌に合った方法を知りたい」「医療脱毛が向いているか確認したい」という方は、まずカウンセリングで現在の肌状態を診てもらうことが解決への近道です。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会



