
授乳中に「そろそろワキや腕のムダ毛処理をラクにしたい」と思っても、「医療脱毛を受けていいのかな」と迷う方は少なくありません。母乳や赤ちゃんへの影響が気になり、施術を控えている方もいらっしゃいます。実際に、授乳中の医療脱毛について悩み、ご相談に来られる患者さまもいらっしゃいます。
そこで今回は、授乳中に医療脱毛を控えたほうがよい理由から、卒乳・断乳後に再開する目安、休んでいる間の自己処理方法、コース途中で妊娠した場合の契約面の対応まで解説します。
【この記事で分かること】
・授乳中に医療脱毛はできるか?
・授乳中に医療脱毛を控える理由
・授乳後はいつから医療脱毛を再開できるか?
・授乳中のムダ毛はどう処理するか?
・脱毛コース中に妊娠・出産した場合はどうするか?
授乳中に医療脱毛はできる?

授乳中の医療脱毛は、基本的に受けられないクリニックが多いです。
レーザー照射が母乳を通じて赤ちゃんに影響するという医学的な根拠は確立されていません。
一方で、授乳中は産後の身体が回復する途中にあり、施術の安全性や効果を十分に得られない可能性を考慮して、施術を休止する方針を採るクリニックが多くあります。
授乳中に医療脱毛を控える理由
授乳中の医療脱毛を控える理由は、産後のホルモン変化による脱毛効果への影響、肌状態の変化、使用する薬剤への配慮の3つです。ここでは、それぞれが医療脱毛にどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。
ホルモンの変化で脱毛効果が安定しにくい

授乳中はホルモンバランスの変化によって毛周期が乱れやすく、医療脱毛の効果が安定しにくくなります。医療脱毛は、毛が成長している時期の毛にレーザーを照射するため、毛周期が乱れると照射のタイミングとレーザーが反応する毛の時期が合いにくくなるためです。医療脱毛の仕組みについて詳しく知りたい方は、以前投稿した関連記事もご覧ください。
産後は妊娠中に増えていた女性ホルモンが大きく変化し、授乳中は母乳の分泌に関わるプロラクチンの影響も続きます。そのため、毛が生える時期が普段と変わり、同じワキや腕でも毛の減り方にばらつきが出ることがあります。
授乳中に施術を続けると、期待した効果を得るまでに照射回数や期間が増える可能性があります。脱毛効果を重視する場合は、ホルモン状態が落ち着いてから再開することがポイントです。
関連記事:医療脱毛の仕組みを徹底解説|レーザーで毛が抜ける原理と種類・注意点
肌トラブルが起こりやすい

授乳中は、産後のホルモンバランスの変化によって肌が乾燥しやすく、レーザー照射による刺激を受けやすい状態です。
特に肌が乾燥していると、照射時の痛みを強く感じたり、照射後の赤みやヒリつきが長引いたりすることがあります。
産後は妊娠中に増えていた女性ホルモンが大きく変化するため、肌の水分量や皮脂分泌にも変化が生じます。
さらに、睡眠不足や育児による疲れなども重なり、肌荒れや乾燥が起こりやすくなります。
たとえば、普段は問題なく受けられていたワキや腕の脱毛でも、産後は照射後に赤みやヒリつきが強く出ることがあります。まれに炎症が強くなり、水ぶくれなどの症状が出ることもあります。
このように、授乳中は普段と同じ肌状態とは限らないため、肌の乾燥や赤みが強い場合は無理に施術を受けないことがポイントです。
使用できる薬や麻酔が限られる場合がある

授乳中は、医療脱毛で使用する麻酔クリームや施術後の薬の使用を控える場合があります。薬剤によって母乳への移行量や授乳中の使用可否が異なり、赤ちゃんへの影響を考慮する必要があるためです。
授乳後はいつから医療脱毛を再開できる?
医療脱毛は、卒乳・断乳後を再開の目安にできます。ただし、卒乳した時点ですぐに再開するのではなく、生理の再開や肌の状態も確認して、医師と相談しながら時期を決めることが大切です。
卒乳・断乳後がひとつの目安になる
卒乳・断乳は、1歳〜1歳半頃がひとつの目安です。
ただし、卒乳の時期に決まった年齢はなく、離乳食の進み方や子どもの成長、家庭の状況によって異なります。無理に授乳を終える必要はないため、授乳を終えたタイミングで医療脱毛の再開をクリニックに相談しましょう。
生理や肌の状態も再開の判断材料になる
卒乳・断乳後でも、生理が再開しているか肌の乾燥や赤みが落ち着いているかを確認してから再開しましょう。
産後はホルモンバランスが大きく変化するため、生理が再開する時期にも個人差があります。
また、生理が再開していても、乾燥や肌荒れが続いている場合はレーザーの刺激を受けやすくなります。生理の再開だけを基準にせず、肌の状態も含めて施術を受けられる状態か判断することがポイントです。
再開時期は医師に相談して決める
医療脱毛の再開時期は、卒乳・断乳したからと自己判断せず、最終的には医師に相談して決めましょう。産後の回復や肌状態には個人差があり、同じ時期に卒乳した方でも施術を再開できるタイミングは異なるためです。
授乳中のムダ毛はどう処理する?
医療脱毛を休んでいる間は、電気シェーバーなど肌への負担が少ない方法でムダ毛を処理しましょう。産後は肌が敏感になりやすいため、肌を傷つけにくい方法を選ぶことがポイントです。下記より詳細を説明いたします。
電気シェーバーでやさしく処理する

授乳中のムダ毛処理には、肌への負担が比較的少ない電気シェーバーを使用しましょう。
カミソリは刃が肌に直接触れるため、乾燥している産後の肌では、カミソリ負けや小さな傷につながることがあります。電気シェーバーを使う際は、肌に強く押し当てず、毛の流れに沿ってやさしく動かしましょう。赤みや傷がある部分は無理に処理せず、肌の状態が落ち着いてから行うことがポイントです。
毛抜きやワックスなど刺激の強い処理は避ける

授乳中のムダ毛処理では、毛抜きやワックスなど毛を根元から抜く方法は避けましょう。毛を引き抜く際に毛穴や周囲の皮膚に刺激が加わり、赤みや炎症、埋没毛につながることがあるためです。
特に産後は肌が敏感になっているため、普段は問題のない処理でも肌トラブルにつながることがあるので避けましょう。
自己処理後は肌をしっかり保湿する

自己処理後は、できるだけ早く保湿して肌の乾燥を防ぎましょう。
保湿剤は、無香料・アルコールフリーなど刺激の少ないものを選びましょう。化粧水や乳液、クリームなど普段使っているもので構いません。
ただし、スクラブやピーリング成分、エタノールなど刺激になりやすい製品は、自己処理直後の使用を避けましょう。赤みやヒリつきが強い場合は自己処理を続けず、肌が落ち着いてから再開しましょう。症状が続く場合は、皮膚科などの医療機関へ相談しましょう。
家庭用脱毛器は使用条件を確認する
家庭用脱毛器を使う場合は、授乳中に使用できる製品かどうかを取扱説明書で確認しましょう。
家庭用脱毛器には、妊娠中や授乳中の使用を推奨していない製品があるためです。
製品によって使用条件が異なるのは、メーカーごとに採用している光の種類や出力、使用方法が異なり、授乳中の使用について設定している安全基準も異なるためです。そのため、「家庭用脱毛器なら授乳中でも使える」と一律には判断できません。取扱説明書に授乳中の使用を避けるよう記載されている場合は使用を控え、記載がない場合も自己判断せず、メーカーへ確認すると安心です。
脱毛コース中に妊娠・出産した場合はどうする?
コース途中で妊娠がわかった場合は、医療脱毛を休止してクリニックへ連絡しましょう。下記より具体的なフローについて説明いたします。
施術を休止してクリニックへ連絡する
妊娠がわかったら、医療脱毛を休止するため、クリニックへ連絡しましょう。
妊娠中はホルモンバランスの変化で肌状態が変わりやすく、レーザー照射が胎児に与える影響について十分な安全性が確認されていないためです。予約済みの施術がある場合は、妊娠したことを伝えて日程を変更しましょう。妊娠中に無理に施術を受けるのではなく、出産後の再開時期についてもクリニックに確認しておくと安心です。
休会制度やコースの有効期限を確認する
妊娠・出産で施術を休止する場合は、契約しているコースの休会制度や有効期限を確認しましょう。妊娠・出産による休止の扱いはクリニックごとに異なり、休会できる期間や有効期限の延長条件も一律ではないためです。
たとえば、妊娠中は休会扱いとしてコースの期限を延長できる場合がある一方、別途手続きが必要なこともあります。妊娠がわかったら契約書や利用規約を確認し、休会期間や残り回数、有効期限についてクリニックへ相談しましょう。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。医療脱毛機器を使い分けてお肌へ不安がある方も安心して脱毛を受けていただいています。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適な脱毛プランをご提案させていただきます。
まとめ
授乳中の医療脱毛は、基本的に施術を休止するクリニックが多いため、卒乳・断乳後を再開の目安にしましょう。産後はホルモンバランスや肌状態が変化しやすいため、再開時期は肌の状態も確認して判断することが大切です。重要なポイントは以下の通りです。
・授乳中は医療脱毛を休止するクリニックが多い
・卒乳・断乳後を再開のひとつの目安にできる
・休止中のムダ毛処理は電気シェーバーなど肌への刺激が少ない方法を選ぶ
・妊娠した場合は施術を休止し、休会制度やコースの有効期限を確認する
授乳中や産後は、同じ時期でも肌状態や体調に個人差があります。「いつから再開できるのかわからない」という方は、医師に相談して現在の肌状態を確認したうえで再開時期を決めましょう。
このページの監修医師

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長
・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会




