背中ニキビは多くの人にとって悩みの種です。背中ニキビができてしまうと、背中が開いた服装や夏に水着などが中々着にくかったり、ニキビによっては痛みや痒みが発生することもあります。
その原因や対策方法をしっかり理解することで、効果的なケアが可能になります。この記事では、背中ニキビの主な原因や予防方法、治療法について詳しく解説します。
背中ニキビができる原因は?

背中ニキビができる原因は大きく3つあります。
1.皮脂の過剰分泌
皮脂は、肌の表面を保護する役割を担う油分です。しかし、皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが発生しやすくなります。特に背中など、皮脂腺が多い部位は、ニキビができやすい傾向にあります。
皮脂の過剰分泌は、ホルモンバランスの乱れによって起きやすいため、思春期や生理前など、ホルモンバランスが変化しやすい時期は、皮脂分泌が活発になり、背中ニキビができやすくなります。

皮膚の過剰分泌は、ホルモンバランスの乱れによるものなので、ストレスや睡眠不足、脂っこい食事や甘いものを多く摂取する食生活の乱れなども皮脂の分泌を増加させる原因となります
2.細菌や真菌の感染
背中ニキビは、アクネ菌などの細菌や真菌の感染によって悪化することもあります。アクネ菌は、毛穴に常在する細菌ですが、皮脂と混ざり合って増殖すると、炎症を起こし、ニキビを悪化させます。また、マラセチア菌などの真菌も、ニキビの原因となることがあります。

特に、汗をかきやすい夏場は、細菌や真菌が繁殖しやすい環境となり、背中ニキビが悪化しやすいです。汗をかいたら、すぐにシャワーを浴びて、清潔な状態を保つことが大切です。
3.摩擦や刺激
背中の衣類やリュックなどが、肌に摩擦や刺激を与え、ニキビを悪化させることがあります。特に、締め付けの強いブラジャーや、素材の硬いリュックサックなどは、注意が必要です。また、背中に汗をかいた状態で、長時間同じ服を着ていることも、摩擦や刺激の原因となります。

背中ニキビを防ぐためには、通気性の良い服装を選び、汗をかいたらすぐに着替えることが大切です。また、リュックサックを背負う際は、肩紐を調整して、肌への負担を軽減しましょう。
背中ニキビの種類と特徴

背中ニキビといっても実は、複数の種類に分けられております。種類ごとに見た目や特徴が異なり、治療方法も異なります。そのためニキビの種類について解説します。
炎症していないニキビ
炎症はまだないため、市販薬や皮膚科で診療を受けることで治療が行えるケースが多いです。
白ニキビ

皮膚が角化異常をおこし、毛穴を塞いでしまった状態です。肌の表面には先端が黄白色の盛り上がりが見えるのが特徴です。
黒ニキビ

毛穴に収まらなくなってきた皮脂や汚れが、外気に触れて酸化することで黒く見えている状態です。炎症はまだ起こっていないものの、炎症をおこす物質を生産しはじめます。

ただし、ニキビは進行性です。放置してしまうと、費用や時間も2倍以上有してしまいます。放置せず、この状態で早期治療を行うことをおすすめします。
炎症してしまっている状態のニキビ
炎症やひどく化膿してしまったニキビは更に悪化してしまう可能性があります。この状態になると市販薬を使用しても効果がない場合もあります。速やかに医療機関へ相談しましょう。
赤ニキビ

毛穴周りが炎症で赤く腫れてしまっている状態です。
ニキビ菌は毛穴に詰まった皮脂を栄養として更に増殖していきます。
毛包が攻撃されると毛穴の中身が破れて炎症が広がっていってしまいます。放置してしまうと、色素沈着やニキビ跡が残るリスクが高まります。
黄ニキビ

更に悪化した状態です。
身体を守る白血球がニキビ菌と戦うと、残骸として膿が発生します。
無理に膿を押し出すと、さらにニキビが悪化する原因となるので避けましょう。

ニキビの状態によっては保険適用内の皮膚科では治療方法が限られているため、治療が難しい場合もございます。また、保険適用内での皮膚科治療は現状の効果を収める治療しかできないため、繰り返しできるニキビの治療は美容皮膚科でしか治療ができません。
背中ニキビでなくカビの可能性も
背中のニキビには、マラセチアというカビの一種が増殖して起こる「マラセチア毛包炎」が起こりやすい部位です。特に背中には背中ニキビと「マラセチア毛包炎」が混合して起きやすいです。治療方法も異なるため、自分では判断がつきずらく、間違ったケア方法は症状を悪化させてしまいます。そのため、特に背中ニキビは医療機関に相談することがおすすめです。
背中ニキビの予防方法
背中ニキビの原因や種類によってこれまで説明させていただきましたが、ここからは予防方法やセルフケアの方法について紹介させていただきます。
食生活の見直し

食生活は、ニキビに大きな影響を与えます。脂っこい食事や甘いものを多く摂取すると、皮脂の分泌が促進され、ニキビが悪化することがあります。
バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンやミネラルを積極的に摂取しましょう。
下記が1日の食事摂取目安となります。規則正しい食生活は他美容や肥満の解消にもつながるのでおすすめです。(参考:厚生労働省「食事バランスガイド」について)
【食事目安】
・主食(ごはんなら4杯程度)
・副菜(野菜・きのこ料理など5皿程度)
・主菜(肉・魚・大豆料理など3皿程度)
・牛乳・乳製品(牛乳なら1杯程度)
・果物(みかんなら2個程度)

ニキビに効果的な食べ物は?
バナナなどに含まれているビタミンB群は、皮脂の分泌を抑制する効果があるのでおすすめです。また、ビタミンCは、コラーゲンの生成を促進し、肌のターンオーバーを正常化する効果があります。また、食物繊維を多く含む野菜や果物を摂取することで、腸内環境を整え、ニキビの予防に役立ちます。
規則正しい生活

規則正しい生活リズムを維持し、十分な睡眠を取ることは、ニキビの予防に大切です。睡眠不足は、ホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌を促進する原因となります。
厚生労働省のガイドラインによると、睡眠は1日6時間~8時間を推奨しています。(参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2003」について)
また、ストレスもニキビの悪化因子となります。ストレスをためないように、適度な運動や趣味を楽しむなど、ストレス解消方法を見つけることが大切です。こちらも厚生労働省のガイドラインによると18歳~の方は1日総合計40分以上の運動量(約8,000歩以上)が推奨されています。(参考:厚生労働省「健康づくりのための運動ガイド2003」について)
ストレス管理

ストレスは、ホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌を促進するなど、ニキビの悪化因子となります。ストレスをためないように、適度な運動や趣味を楽しむなど、ストレス解消方法を見つけることが大切です。
ストレス解消には、ヨガや瞑想、音楽鑑賞、散歩などが効果的です。自分に合ったストレス解消方法を見つけて、積極的に実践しましょう。
背中ニキビのセルフケア方法
背中ニキビは患部に刺激を与えてしまうことや乾燥を防ぎ清潔な状態を保つことが重要です。
そこで、重要な3つのシチュエーションに焦点を当てセルフケア方法を紹介します。
入浴時のセルフケア方法

シャワーを行うことで清潔な状態を保つことは、背中ニキビの予防に効果的です。
背中ニキビの原因となる皮脂や汚れを洗い流すことで、毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビの発生を抑えることができます。
ただし、シャンプーやリンスが背中や首元に洗い残しがあるとそこから皮脂が詰まり炎症を起こしてしまうことがあるので気をつけましょう。ここでは入浴時の注意ポイントを2点ご紹介します
①洗う順番
シャンプーやリンスの洗い流しを防ぐため、頭→顔→体の順番で洗うことがおすすめです。
②シャンプーの流し方
正面からシャワーを流してしまうと背中に残ってしまう可能性が高くなってしまうため、流すときは横向きに流すと背中につききなくなるのでおすすめです。
保湿ケア
乾燥した状態は、ニキビを悪化させる原因となります。背中も顔と同じように、しっかりと保湿ケアを行いましょう。保湿クリームを選ぶ際は、ニキビに効果的な成分配合のものを選びましょう。ニキビに効果的な成分としては、セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどが挙げられます。これらの成分は、肌の水分を保持し、乾燥を防ぐ効果があります。
保湿クリームは、お風呂上がりに、まだ肌が湿っている状態ですぐに塗布するのがおすすめです。
インナーの選び方

インナーは、肌に直接触れるため、素材やデザインによって、背中ニキビに影響を与えることがあります。吸水性や通気性の良いインナーを選ぶことで、背中の摩擦や蒸れを防ぎ、ニキビの悪化を防ぐことができます。綿素材のインナーは、吸水性が高く、通気性も良いため、背中ニキビ予防に最適です。また、汗を吸収しやすく、速乾性のある素材のインナーもおすすめです。締め付けの強いブラジャーや、素材の硬いインナーは、摩擦や刺激の原因となるため、避けるようにしましょう。
皮膚科や美容皮膚科での治療

背中ニキビは先ほども解説させていただいたように、自己判断が難しいため、中々セルフケアでは治療が難しいです。よく患者さまから「保険適用内と自由診療の美容皮膚科のどちらが良いのか?」と質問をいただくことがあります。結論、「治療の目的」と「ニキビの種類」によって異なります。
ここからは、ニキビを治療したい方へどういうステップで治療を進めるべきか解説します。
専門的な診断を受ける
保険適用の皮膚科・美容皮膚科どちらでもOK
背中ニキビがなかなか治らない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。皮膚科では、専門医がニキビの原因を診断し、適切な治療方法を提案してくれます。
ニキビの原因は、人によって異なります。例えば、ホルモンバランスの乱れ、細菌感染、アレルギーなど、様々な原因が考えられます。自分に合った治療方法を見つけることができるので、まずは保険適用の皮膚科、美容皮膚科どちらでもよいので、専門的な診断を受けることがおすすめです。
皮膚科での治療方法

薬物治療
皮膚科でのニキビ治療は薬物治療がメインです。
ちなみに薬物治療は皮膚科と美容皮膚科のどちらでもニキビの症状に合わせて、抗生剤や塗り薬を処方してもらえます。抗生剤はニキビの原因となる細菌を殺菌する効果があります。塗り薬には、炎症を抑えたり、ニキビの発生を防いだりする効果があります。
薬物治療は、ニキビの症状を改善する効果が期待できますが、自己判断で薬を使用することは危険です。必ず皮膚科を受診し、医師の指示に従って薬を使用しましょう

皮膚科か美容皮膚科のどちらを選べば良いの?
・保険適用の皮膚科
薬物治療のみ。今あるニキビを抑えることが目的の場合は費用も抑えられるため保険適用の皮膚科がおすすめです。
・美容皮膚科
多種多様な治療法があり。繰り返しできるニキビができやすい肌質の改善やよりキレイなお肌を目指したい方は自身の肌に合った治療が受けることができるため美容皮膚科がおすすめです。
美容皮膚科での治療方法

先ほど説明させていただいたように、保険適用の皮膚科では今ある症状を抑えることが目的ですが、美容皮膚科は「ニキビができにくい肌質への改善」や「更なるキレイな美肌づくり」を目的とした治療となります。治療方法も多種多様にわたるため、一人一人に合わせた治療ができます。今回はその中でも背中ニキビに有効な治療方法をご紹介します。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、お肌のターンオーバーを促し、お肌のお悩みの要因である老廃物を除去するため、様々なお悩みに同時に効果が期待できます。
ダウンタイムもあまりなく手軽にできるため「美容医療が初めて」という患者さまにも選ばれやすい人気の治療方法です。
初回 1回 4,950円
ケアシス(エレクトロポレーション)
ニキビができずらいお肌の土台作りができる治療法で最近では一番人気の治療方法です。
単体施術でも効果が期待できるだけでなく、他の治療と組み合わせることで「効果をより促進」できたり、「施術のダウンタイムの軽減」が期待できる施術です。
さらに当院のケアシス治療は、体に弱い電流を流すことで一時的に皮膚の細胞に穴をあけてお肌の有効成分を深層まで導入できます。細胞に穴をあけるというと、痛みや傷跡を気にされる方も多いと思いますが、一時的に電気が流すことで穴が広がるだけで、電気を流すのをやめれば自然に細胞は元に戻るため、傷跡も残らず痛みも伴いません。
ライムライト
メラニンに有効的な治療方法のためニキビだけでなくシミや毛穴など幅広い効果が同時に期待できます。
従来の光治療器は海外製なのですが、ライムライトは日本人のために開発された光治療機器なので日本人の肌質・肌色に相性が良く不要なダメージを与えることなく、効果が発揮できることも特徴です。
背中ニキビでお悩みならハートライフクリニックへ

静岡・浜松周辺で背中ニキビをご検討の方は是非ハートライフクリニックへお越しください。
当院は静岡・浜松を拠点に18年以上美肌治療を中心に治療を行ってきた地域密着型のクリニックです。
ニキビ治療 口コミ
総合評価
ハートライフクリニックはニキビ治療を一時的に治すのではなく、ご希望の美肌を手に入れて患者さまお一人お一人が自信をもって「自然に笑顔になれる」お手伝いをしたいと考えております。
そのため、ニキビ治療に熟知している看護師・医師がしっかり患者さまに合った治療をご提案いたします。

無理な勧誘は一切致しません。まずはご自身の背中ニキビの症状や治療方法を知っていただくためにも、まずは無料カウンセリングまでお越しください。
このページの監修医師
ハートライフクリニック院長 中村真一郎
防衛医科大学校医学部 卒業後、防衛医科大学校病院 形成外科医局に入局。多くの美容外科クリニックにて研鑚し、大手美容外科を得て、ハートライフクリニックク院長に就任。
日本形成外科学会専門医