ニキビはうつる?アクネ菌と肌荒れの関係 – ハートライフクリニック(静岡県浜松市の美容皮膚科・美容外科)

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ニキビはうつる?アクネ菌と肌荒れの関係

ニキビはうつる?アクネ菌と肌荒れの関係

「ニキビって人にうつるの?」「恋人や家族と過ごしたあとに肌荒れした…」と不安に感じていませんか。
実際に、カウンセリングでも「ニキビはうつりますか?」「彼氏と会ったあとに悪化しました」とご相談いただくことは少なくありません。そこで今回は、ニキビとうつる病気の違い、アクネ菌との関係、肌荒れを防ぐ方法までわかりやすく解説します。最後まで読むことで、「本当に注意すべき原因」を理解し、自分に合ったニキビ対策を見つけるきっかけになれば幸いです。

>ニキビ治療について詳しくはこちら

ニキビはうつるの?

ニキビは、風邪のように人から人へ感染する病気ではありません。日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡治療ガイドラインでも、ニキビは「毛穴詰まり」「皮脂分泌の増加」「アクネ菌による炎症」が関係する皮膚疾患とされています。キスや一緒に寝ることで直接うつるものではありません。まずはニキビができる仕組みを理解することが大切です。

アクネ菌は誰の肌にもいる常在菌

ニキビの芯が影響=毛穴詰まりとアクネ菌の繁殖

アクネ菌は特別な菌ではなく、多くの人の肌に存在する常在菌です。ニキビがある人だけに存在する菌ではありません
アクネ菌には、皮膚表面を弱酸性に保ち、外部刺激から肌を守る役割があります。そのため、健康な肌にも存在しています。
しかし、アクネ菌が増えすぎると、炎症が起こり、ニキビへと進行してしまいます

日本皮膚科学会でも、アクネ菌を完全に除菌するのではなく、「アクネ菌が増えにくい肌環境を整えること」が重要とされています。

ニキビは毛穴詰まりと皮脂で起こる

ニキビは毛穴詰まりと皮脂で起こる

ニキビは、毛穴詰まりと皮脂の増加によって起こる皮膚トラブルです。風邪のように人からうつる病気ではなく、自分の肌環境が大きく関係しています。
毛穴に古い角質や皮脂がたまると、毛穴内部が酸素の少ない状態になります。すると、皮脂を好むアクネ菌が増えやすくなり、炎症によって赤ニキビへ進行します。特に、額・鼻・フェイスライン・胸・背中は皮脂分泌が多く、悪化しやすい部位です。

実際に、「彼氏と会ったあとにニキビが増えたので、うつったと思っていました」と話される20代女性の患者さまもいましたが、診察すると、メイクを落とさず寝る習慣や睡眠不足が原因でした。

そのため、ニキビ対策では接触を避けることよりも、毛穴詰まりや皮脂増加を防ぐ生活習慣を整えることが大切です。ニキビができる原因について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビができやすい原因とは?生活習慣・肌質・正しい対策を医師が解説

ニキビがうつったと感じる原因

ニキビが「うつった」と感じる方が多いのは、恋人や家族と過ごした直後に肌荒れが起こるケースが多いためです。
しかし、実際には先ほど説明したように、ニキビは感染によって起こるものではありません。“タイミング的に悪化した”ことで、「うつった」と感じやすくなっています。下記より詳しく解説いたします。

髭や髪の毛による摩擦

髭や髪の毛による摩擦

人に触れることで、ニキビが「うつった」と感じる方は少なくありません。
しかし、実際は、長時間パートナーと密着することや頬ずりをするなど、肌への刺激によって炎症が悪化しているケースが多いです
肌は強くこすられると角層が傷つき、水分が蒸発しやすくなります。すると、乾燥を補おうとして皮脂分泌が増え、毛穴詰まりや赤ニキビにつながります。特にフェイスラインは摩擦刺激を受けやすく、悪化しやすい部位です。

たとえば、30代女性の患者さまでも、「彼氏の髭が当たる側だけ繰り返し荒れる」と話されていました。

敏感肌の方は摩擦刺激を受けやすいため、洗顔後は5分以内にセラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤を塗布し、肌バリアを保つことが大切です。

タオルや寝具に残った皮脂や汗

枕カバーを替えると肌荒れが落ち着く

外出先の枕やタオルなどからニキビが「うつった」と感じる方は少なくありません。
しかし実際は、外出先の枕やタオルなど、肌に触れる寝具が清潔でなかったことが原因で汗や皮脂による刺激で毛穴詰まりが悪化しているケースが多いです。
枕カバーやタオルには、汗・皮脂・雑菌が蓄積しやすく、睡眠中に長時間肌へ触れることで炎症が起こりやすくなります。特に人は睡眠中にコップ約1杯分の汗をかくとされており、湿気や蒸れによって肌環境が乱れやすくなります。
実際に、「旅行後から急に肌荒れした」という患者さまでは、ホテルの乾燥環境や寝具刺激が影響しているケースもあります。枕とニキビの関係性について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビは枕が原因?サインと対策を解説

メイク道具の共有

メイク道具の共有

友人とのメイク用品の共有後に、「ニキビがうつった」と感じる方は少なくありません。
しかし実際は、パフやブラシに付着した皮脂や汚れによって毛穴詰まりが悪化しているケースが多く見られます。特に、リキッドファンデーション用スポンジやクッションファンデは湿気がこもりやすく、雑菌が繁殖しやすい環境になりやすい特徴があります。

パフやブラシには、汗・皮脂・ファンデーション汚れが蓄積します。その状態で繰り返し使用すると、毛穴へ刺激が加わり、頬やあご周りに細かいブツブツや赤みが出やすくなります。

実際に、「友人とコスメを共有したあとから肌荒れした」という患者さまでは、メイク道具の汚れや摩擦刺激が影響でした。特に皮脂分泌が増えやすい夏場は悪化しやすい傾向があります。

睡眠不足や食生活の乱れ

睡眠不足や食生活の乱れ

旅行やお泊まりのあとに、「ニキビがうつった」と感じる方は少なくありません。

しかし実際は、睡眠不足や外食の増加など、生活習慣の乱れによって皮脂分泌が増え、毛穴詰まりが悪化しているケースが多く見られます。特に旅行中は、就寝時間の乱れや脂質・糖質の多い食事が続きやすく、肌環境が不安定になりやすい状態です。
実際に、「旅行後からフェイスラインのニキビが増えた」という患者さまでは、数日間の睡眠不足や外食続きが影響していました。特に口周りやフェイスラインは、生活習慣の影響を受けやすい部位です。

ニキビに似た注意すべき皮膚疾患

ニキビだと思っていても、実は別の皮膚疾患が隠れている場合があります。なかには接触で広がるものもあるため、「いつものニキビと違う」と感じた場合は早めの確認が必要です。

単純ヘルペス

口唇ヘルペス

水ぶくれや強い痛みがある場合は、単純ヘルペスの可能性が高いです。
ヘルペスは”単純ヘルペスウイルス”によるウィルス性による感染症キスやタオルの共有、患部への接触などによって感染することがあります。症状としては、ピリピリした違和感のあとに、小さな水ぶくれが集まって現れる特徴があります。

特に口元に同じ場所で繰り返す場合は、ニキビではないケースがあります。ニキビ薬を塗っても改善せず、悪化する患者さまも少なくありません。

強い痛みや水ぶくれを伴う場合は、市販薬で様子を見るのではなく、早めに皮膚科で相談することが大切です。

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が肌の細かな傷から入り込むことで感染します。ニキビを触る癖やスクラブ洗顔、カミソリによる刺激などで肌バリアが乱れると、ウイルスが侵入しやすくなり感染するものです。
また、患部を触った手で別の部位へ触れることで、自分の肌の中で広がる「自己感染」を起こすケースもあります。実際に、首やフェイスラインへ同じような小さなブツブツが増えていく患者さまも少なくありません。
さらに、タオルやカミソリの共有によって周囲へ感染する場合もあるため注意が必要です。無理に触ったり擦ったりせず、早めに美容皮膚科で相談することが大切です。

マラセチア毛包炎

毛包炎・マラセチア毛包炎

かゆみを伴う均一な赤いブツブツができる場合は毛包炎の可能性が高いです。

これはマラセチア菌というカビの一種が関係する皮膚炎で、胸や背中、フェイスラインにできやすい特徴があります。
ニキビと違い、同じ大きさの発疹が一気に増える傾向があります。基本的に強い感染力はありませんが、タオル共有や蒸れた環境によって悪化する場合があります。

特に夏場や運動後など、汗をかきやすい時期に悪化しやすく、市販のニキビ薬で改善しないケースも少なくありません。

「急に同じようなブツブツが増えた」「かゆみが強い」という場合は、抗真菌薬が必要になることもあるため、早めに医療機関で相談しましょう。

下記にニキビ以外の症状について表でニキビ以外で見られる主な皮膚症状についてまとめましたのでご参考ください。

ニキビを悪化させない日常の予防法

ニキビの予防で大切なのは、感染を心配することではなく、肌への刺激や汚れを毎日の習慣で取り除くことです。特別なケアよりも、基本的なケアを続けることがニキビを起こしにくい肌につながります。下記よりニキビを悪化させないポイントを4つご紹介します。

洗顔と保湿を正しく行う

洗顔と保湿

ニキビケアで重要なポイントの1つ目は洗顔です。
洗顔はよく泡立てた泡で、肌をこすらずやさしく包むように洗うことがニキビ予防のポイントです。
ただ、洗いすぎは要注意です。洗いすぎると必要な皮脂まで落としてしまい、肌が乾燥を補おうとして皮脂を過剰に分泌し、毛穴が詰まりやすくなることがあるからです。朝晩の2回を目安に、泡を肌の上で転がすようなイメージで行うのがポイントです。

洗顔後は清潔なタオルで水分を押さえてから、すぐに保湿ケアを行いましょう。保湿で肌のバリア機能を整えることが、外からの刺激を受けにくい肌づくりに直結し、ニキビ予防につながります。洗顔の詳しいポイントについては以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:看護師が教えるニキビのスキンケア方法!

枕カバー・タオル・スマホを清潔に保つ

枕カバーは1〜3日に1回替える

ニキビケアで重要なポイントの2つ目は肌に触れるものを清潔に保つことです。
毎日顔が触れる枕カバーは、1日~3日を目安に替えることで、蓄積した皮脂や汚れが肌に繰り返し触れる状況を減らせます。洗顔後のタオルも使い回しを避け、清潔なものを使う習慣をつけましょう。
スマホ画面も実は要注意なアイテムです。通話中に顔に密着するため、画面に付着した皮脂や雑菌が頬に触れやすくなります。アルコールシートで定期的に拭く習慣をつけるだけで、肌への余計な刺激を減らすことができます。

カミソリやシェーバーの共有はNG

カミソリやシェーバーの共有はNG

ニキビケアで重要なポイントの3つ目はカミソリやシェーバーなどの自己処理用品は、自分専用のものを使い、他の人と共有しないことです。
刃には目に見えない微細な傷や血液が付着することがあり、ニキビの予防という観点だけでなく、ウイルスや細菌の感染リスクを下げるためにも共有は避けましょう。
また、刃が劣化してきたら早めに交換することが重要で使い捨てタイプは5〜7回使用を目安に交換し、刃の引っかかりや痛みを感じた場合は早めに新しいものへ替えましょう。

メイクはその日のうちに落とす

クレンジング

ニキビケアで重要なポイントの最後はメイクはその日のうちに落とすことです。
メイクを落とさずに寝ると、皮脂・化粧品の油分・汚れが毛穴に一晩中残り、ニキビを招きやすい環境になります。帰宅後は早めにクレンジングと洗顔を済ませることが、毛穴詰まりを防ぐために最も重要です。
クレンジングは肌をこすらず、クレンジング剤が汚れを浮かせる力を活かしてやさしく行うのがポイントです。「忙しいときはシートタイプで済ませてしまう」という方も多いですが、シートタイプは摩擦刺激が強くなりやすいため、ニキビ予防という観点ではできるだけ洗い流すタイプを使うことがおすすめです。

皮膚科を受診したほうがよい症状

セルフケアで様子を見ても改善しない場合は、ニキビ以外の先ほどご紹介した皮膚疾患や強い炎症が隠れていることがあります。いくつかのサインを目安に、早めに受診しましょう。

数日経っても赤みや腫れが引かない場合

通常のニキビは、適切なケアを続けていれば1〜2週間程度で落ち着いてくることが多いです。1~2週間経過しても「赤みや腫れが引かない」「むしろ悪化している」「痛みやかゆみを伴う」という場合は、ニキビとは別の皮膚疾患や強い炎症が起きている可能性があります。そのような場合は、悪化する前になるべく気づいた時点で皮膚科で確認してもらいましょう。

【ニキビの炎症が強いとき】保険診療の皮膚科と美容皮膚科どちらに行くべき?

皮膚科と美容皮膚科の違い

ニキビを「きれいに治したい」「くり返さない肌にしたい」という場合は、美容皮膚科での相談が向いています
保険診療の皮膚科では抗生剤の内服・外用薬による炎症の抑制が中心になりますが、美容皮膚科ではピーリング・ビタミン内服・外用レチノイドなど、毛穴詰まりや皮脂分泌の根本にアプローチする治療を組み合わせることができます。見た目の改善よりも炎症をとにかく早く抑えることを優先したい場合は保険診療の皮膚科が選択肢になりますが、ニキビ跡を残したくない・肌質から改善したいという方には美容皮膚科の方が良いです。まずはカウンセリングで現在の肌の状態を確認してもらい、自分に合う治療方針を相談してみましょう。詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビ治療で保険適用外になるのは?自費治療との違いを解説

強い痛みやかゆみがある

赤みや腫れだけでなく、じんじんとした強い痛みや、我慢しにくいかゆみが続く場合は、先ほど挙げたような通常のニキビとは異なる皮膚トラブルの可能性があります。
特に、水ぶくれや熱感を伴う場合や、赤み・ブツブツが急に広がる場合は注意が必要です。単純ヘルペスや毛包炎など、別の皮膚疾患が隠れていることもあります。
このような症状は、自己判断で様子を見ることで悪化するケースも少なくありません。そのため、「ニキビかどうか分からない」と感じた段階で、早めに医療機関へ相談することが大切です。なお、このような症状は保険診療の皮膚科でも美容皮膚科でも対応可能なケースが多いため、まずは通いやすい医療機関で相談してみましょう。

見慣れない発疹が広がっている

赤みやブツブツが急に広がる・ただれている・じゅくじゅくしているといった症状は、ニキビ以外の皮膚疾患の可能性が高いです。
自己判断で市販薬を使い続けると、症状に合っていない治療で悪化することもあるため、早めの受診が安心です。このような症状の場合も、保険診療の皮膚科でも美容皮膚科でも対応可能なケースが多いため、まずは通いやすい医療機関で相談してみましょう。

市販薬で悪化した場合

市販のニキビ薬を使っても改善しない・かえって悪化するという場合は、薬が症状に合っていない可能性があります
特にマラセチア毛包炎や扁平疣贅は、ニキビ向けの市販薬では対応できません。そのため、この場合も皮膚科でも美容皮膚科でも対応可能なケースが多いため、まずは通いやすい医療機関で相談してみましょう。

まとめ

  • ニキビは感染症ではなく、人から人へうつることはない。アクネ菌はもともと誰の肌にも存在する常在菌
  • 接触後に肌荒れが増えるのは、髭・髪の摩擦・寝具の汚れ・生活リズムの乱れが原因になっていることが多い
  • 単純ヘルペス・扁平疣贅など、ニキビに似た皮膚疾患には接触で広がるものがあるため、見た目や症状で見分けることが大切
  • 洗顔・保湿・寝具の清潔管理・メイクオフの徹底が、ニキビを起こしにくい肌づくりの基本
  • 市販薬で改善しない・くり返す・跡が残りやすい場合は、美容皮膚科での相談が近道になることがある

ニキビは、正しい知識を持つことで予防と対処の選択肢が広がります。「うつった」という不安よりも、自分の肌環境を整えることに目を向けていくことが、ニキビを起こしにくい肌への近道です。セルフケアで変化が出にくいと感じたら、一度カウンセリングを受けましょう。

まずは無料カウンセリング

VISIA

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビや他の肌疾患かをチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。

このページの監修医師

土屋先生

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長

・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会

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