ニキビ跡がケロイド状になる原因と治療法 – ハートライフクリニック(静岡県浜松市の美容皮膚科・美容外科)

ハートライフクリニック(静岡県浜松市の美容皮膚科・美容外科)
    
トップページ 新着情報 ニキビ跡がケロイド状になる原因と治療法

ニキビ跡がケロイド状になる原因と治療法

ニキビ跡がケロイド状になる原因と治療法

「この盛り上がったニキビ跡はケロイド?」「自然に治るの?」と不安に感じていませんか。
実際に、赤く盛り上がったニキビ跡についてカウンセリングでご相談される患者さまは少なくありません。そこで今回は、ニキビ跡がケロイド状になる仕組みや、肥厚性瘢痕・粉瘤との違い、治療法、自宅でできるセルフケアまでわかりやすく解説します。

>ニキビ治療について詳しくはこちら

ニキビ跡がケロイド状になる仕組み

ニキビ跡が赤く盛り上がる背景には、強い炎症と肌の修復反応が関係しています
特に炎症が深く長引くと、傷を治そうとしてコラーゲンが過剰に作られ、硬く盛り上がった状態が残ることがあります。さらに、摩擦や皮膚の張力が加わる部位では悪化しやすい傾向があります。まずは、ニキビ跡がケロイド状になる流れを理解することが大切です。

強い炎症が真皮まで届く

爪や指による圧力が真皮層を傷つけるメカニズム

炎症が深いニキビほど、ケロイド状の跡が残りやすくなります
これは、肌の土台である真皮までダメージが及ぶためです。

ニキビの炎症が表面だけで済めば比較的きれいに治りやすいですが、赤く腫れたり膿を持った状態が続くと真皮にまで炎症が広がります。真皮はコラーゲンや血管が集まる重要な層のため、傷が深いほど修復反応も強くなります。

実際に、フェイスラインの重度ニキビを長期間放置していた20代男性の患者さまは、炎症後に赤く硬い盛り上がりが残りました。

深い炎症を繰り返さないためにも、悪化したニキビは早めに治療することが重要です。

コラーゲンが過剰に作られる

しこりやケロイドができる原因

ケロイド状のニキビ跡は、傷を治すためのコラーゲンが増えすぎることで起こります

本来、肌は傷を修復する際にコラーゲンを作ります。
しかし炎症が長引くと、修復反応が止まりにくくなり、必要以上のコラーゲンが蓄積されてしまいます。その結果、硬く赤みのある盛り上がりとして残ることがあります

日本皮膚科学会でも、ケロイドや肥厚性瘢痕は「傷の治癒過程でコラーゲンが過剰産生されることで起こる」と説明されています。特に、赤み・かゆみ・硬さが続く場合は、単なるニキビ跡ではない可能性も考える必要があり、早急に皮膚科や美容皮膚科で治療を行うことが重要です。

皮膚の張力や摩擦で盛り上がりやすくなる

顎・フェイスラインの特徴

皮膚が引っ張られやすい部位ほどケロイド状の跡が悪化しやすい傾向があります
顎下フェイスライン胸元などは、会話や姿勢の動きで皮膚に張力がかかりやすい部位です。
さらに、マスクや衣服による摩擦が続くと炎症が慢性化し、盛り上がりが強くなることがあります。

例えば、毎日マスクを長時間着用していた患者さまでは、顎下の赤い盛り上がりが繰り返し悪化していました。

そのため、治療だけでなく、摩擦を減らす生活習慣も重要になります。

ニキビ跡がケロイドになりやすいケース

ニキビ跡がケロイド状になるかどうかには、さきほど説明させていただいたように炎症の強さ繰り返しの刺激、そのほかに体質などが関係します。ここでは、ケロイド状のニキビ跡ができやすい代表的なケースを確認していきます。

重度のニキビを放置した場合

赤・黄ニキビ

強い炎症を放置すると盛り上がったニキビ跡(ケロイド)が残りやすくなります

赤ニキビや膿を持つ黄ニキビは、炎症が深く進行している状態です。治療せずに長期間放置すると、真皮へのダメージが広がり、修復異常が起こりやすくなります。

30代男性の患者さまでは、背中ニキビを数年間放置したことで、赤く盛り上がる跡が広範囲に残っていました。

ニキビは「そのうち治る」と考えず、炎症が強い段階で治療を始めることが大切です。ニキビの見分け方について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:【写真付】ニキビの種類と見分け方を医師が徹底解説!

ニキビを潰して傷が深くなった場合

潰す・血抜き

無理にニキビを潰す行為は、ケロイド状の跡につながる可能性が高いです。

指や爪で圧迫すると、皮膚内部に傷が広がり、細菌感染や炎症悪化を起こしやすくなります。さらに、何度も触ることで治癒が遅れ、修復反応が強くなることがあります。

実際に、頬のニキビを頻繁に潰していた患者さまでは、硬いしこりのような盛り上がりが残りました。

ニキビを触る癖がある場合は、悪化予防のためにも意識的に刺激を減らすことが重要です。ニキビを潰す行為のリスクや潰してしまった際の対処法については以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビを潰すのは危険?悪化する理由と正しい対処法

体質や遺伝の影響がある場合

体質や遺伝の影響がある場合

ケロイドは体質的にできやすい人もいます。

家族にケロイド体質の方がいる場合、小さな傷でも盛り上がった跡が残りやすい傾向があります。実際の論文などでも、遺伝的要因や体質との関連も報告されています。

例えば、ピアス跡や虫刺されでも盛り上がる体質の方は、ニキビ跡も悪化しやすい場合があります。

体質が関係する場合は、セルフケアだけでは改善が難しいため、早めに皮膚科や美容皮膚科へ相談しましょう。

ケロイドと間違えやすい症状

赤く盛り上がったニキビ跡があっても、必ずしもケロイドとは限りません。肥厚性瘢痕や粉瘤など、似た見た目の症状もあります。治療方法が異なるため、違いを理解しておくことが大切です。

肥厚性瘢痕

ケロイドと肥厚性瘢痕の違い

肥厚性瘢痕は、見た目はケロイドと似ていますが、元の傷から大きく広がらない点が特徴です。また、肥厚性瘢痕は時間経過で徐々に落ち着くこともあります。

例えば、ニキビ跡の一部だけが赤く硬く盛り上がっている場合は、肥厚性瘢痕の可能性があります。

ただし、ケロイドと完全に区別が難しく、治療方法が異なるため、皮膚科や美容皮膚科に相談することが重要です。

粉瘤

粉瘤(皮膚の袋状腫瘍)

粉瘤は「傷跡」ではなく、皮膚の下に袋ができる病気です。
皮脂や角質が袋の中にたまり、しこりのようになるのが特徴です。中央に黒い点が見えることもあり、炎症を起こすと赤く腫れて痛みを伴います。
ニキビ跡と勘違いされることがありますが、根本治療には袋ごとの処置が必要です。
自己判断で潰すと悪化することもあるため、しこりが続く場合は皮膚科へ相談しましょう。

ニキビ跡のケロイドに使われる治療法

ニキビ跡のケロイドは、自宅ケアだけで改善することが難しく、医療的な治療が必要です。症状の強さや部位によって適した治療法が異なるため、状態に合わせた選択が重要です。下記よりケロイドに使われる治療方法をご紹介します。

内服薬

内服薬

内服薬はケロイドの炎症やかゆみを抑え、悪化を防ぐ目的で使われます。抗アレルギー薬などが処方され、赤みやかゆみの軽減を目指します。特に、初期の赤みや軽い盛り上がりの場合は症状緩和につながることがあります。
例えば、「無意識に触って悪化してしまう」という患者さまでは、かゆみ対策が刺激予防につながる場合があります。
一方で、硬く大きく盛り上がったケロイドは内服だけで改善が難しく、注射やレーザーを組み合わせることもあります。

外用薬やテープ治療

初期治療後の外用薬

外用薬やテープ治療は、内服薬同様に、初期の赤みや軽い盛り上がりがあるケロイドに対して行われる補助的な治療です。ステロイド外用薬やシリコンテープを使用し、炎症や摩擦を抑えることで悪化予防を目指します。

特に、マスクや衣服が擦れやすい部位では、刺激から保護する目的で使われることがあります。
一方で、硬く大きく盛り上がったケロイドでは外用薬だけで改善することは難しく、注射やレーザー治療を併用する場合もあります。

治療は一般皮膚科でも保険診療で対応されることが多く、美容皮膚科では見た目改善を目的に他治療と組み合わせるケースもあります。毎日継続することが重要なため、無理なく続けやすい方法を選びましょう。

ステロイド注射

注射

ステロイド注射は、赤みや硬さのあるケロイドに対して行われる代表的な治療です。
盛り上がった組織へ直接薬剤を注入し、炎症やコラーゲンの過剰増殖を抑えることで、厚みやかゆみの改善を目指します。
特に、赤みがあり比較的新しいケロイドから硬く盛り上がった状態まで幅広く行われています。一般皮膚科でも保険診療で対応されることが多く、症状に応じて複数回治療を行う場合もあります。
一方で、「皮膚が薄くなる」、「毛細血管が目立つ」などの副作用リスクもあるため、注入量や間隔を調整しながら慎重に治療を進めることが重要です。

レーザー治療

ピコレーザー

レーザーは赤みや硬さのあるケロイドに対して、症状に合わせて使い分けられる治療です。
赤みに対しては血管へ作用するレーザー、硬さや盛り上がりには組織へ刺激を与えるレーザーなどが選択されます。

特に、赤みが強い初期のケロイドから、硬さが残る状態まで幅広く使われています。例えば、赤みが目立つ場合にはピコフラクショナルなどのピコレーザーが選択されることがあります。

レーザー治療は美容皮膚科で行われることが多く、一般皮膚科では難しい場合がほとんどです。また、1回で完全に改善する治療ではなく、複数回かけて変化をみることが一般的です。

自宅で意識したいセルフケア

セルフケアはケロイドを治す目的ではなく、悪化予防として行うことが重要です。刺激や乾燥を避けることで、赤みやかゆみを抑えやすくなります。

患部をこすらない

マスクの選び方

摩擦を減らすことがケロイド悪化の予防につながります。
洗顔時に強く擦ったり、無意識に触る癖があると炎症が続きやすくなるためです。
特にマスクや襟元が当たる部位では注意が必要です。
マスクは、硬い不織布で擦れやすいものよりも、肌当たりがやわらかくサイズに余裕のあるタイプを選ぶと刺激を減らしやすくなります。長時間同じマスクを使うと蒸れや摩擦が増えるため、こまめな交換も重要です。
洗顔は、しっかり泡立てた洗顔料で泡を転がすように優しく行いましょう。タオルで拭く際も擦らず、軽く押さえるように水分を取ることが大切です。日常的に刺激を減らす意識を持つことで、赤みや盛り上がりの悪化予防につながります。

保湿を続ける

保湿を徹底する

保湿を続けることは、かゆみや刺激による悪化予防に重要です。
乾燥すると肌のバリア機能が低下し、無意識に掻いたり触ったりしやすくなるためです。
保湿は、洗顔後や入浴後の5〜10分以内など、肌が乾燥する前のタイミングで行うのがおすすめです。化粧水だけで終わらせず、乳液やクリームで水分が逃げにくい状態を作りましょう。

保湿剤は、アルコールや香料が少ない低刺激タイプを選び、セラミド・ヘパリン類似物質・ワセリンなど、肌のうるおいを守る成分が入ったものが使いやすい傾向があります。
一方で、スクラブ入りや刺激感の強いものは避けた方が安心です。毎日継続することで、肌への刺激を減らしやすくなります。

紫外線対策を行う

紫外線対策の徹底

紫外線対策は季節を問わず続けることが、赤みや色素沈着の悪化予防につながります。紫外線は1年中降り注いでおり、曇りの日や冬場でも肌へ影響するためです。
特にケロイド状のニキビ跡は刺激に敏感なため、紫外線を浴びることで赤みが長引いたり、色素沈着が目立ちやすくなることがあります。外出時はSPF30〜50程度の日焼け止めを使用し、汗をかいた後は塗り直すことが大切です。さらに、帽子・日傘・UVカットマスクなどを組み合わせることで、物理的な刺激も減らしやすくなります。
治療中は肌が敏感になりやすいため、「晴れの日だけ対策する」のではなく、毎日の習慣として紫外線対策を続けることが重要です。紫外線のニキビへの影響については詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:日焼けとニキビの関係って?紫外線が与える影響と効果的な対策法

血行を促す習慣に注意する

飲酒など血行促進につながる行為は避ける

赤みやかゆみが強い時期は、血行が急激に良くなりすぎる習慣を控えることが大切です。
血流が増えることで炎症反応が強まり、かゆみや赤みが悪化する場合があるためです。
特に、長時間の熱い入浴、飲酒、辛い食べ物、激しい運動の直後などは症状が出やすくなることがあります。例えば、「お風呂上がりにかゆみが強くなる」という患者さまも少なくありません。
そのため、入浴は38〜40度程度のぬるめのお湯で短時間にする、飲酒や刺激物を摂りすぎない、運動後は汗を早めに拭くなど、肌への負担を減らす工夫が重要です。症状が落ち着くまでは、かゆみが強くなる習慣を避けながら生活を調整していきましょう。

まとめ

結論として、ニキビ跡がケロイド状になる背景には、強い炎症や過剰なコラーゲン生成、摩擦、体質などが関係しています。重要なポイントは以下の通りです。

・ケロイドは傷の範囲を超えて広がることがある
・自宅ケアだけで改善するのは難しい
・早めに皮膚科へ相談することが重要

一方で、肥厚性瘢痕や粉瘤など、似た症状もあるため自己判断には注意が必要です。「この盛り上がりは何なのかわからない」「自然に治るか不安」と感じる方は、まずは専門のクリニックで状態を確認してみてください。

まずは無料カウンセリング

VISIA

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくケロイドの状態からニキビの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。

このページの監修医師

土屋先生

記事医師監修
土屋 皓大
ハートライフクリニック院長

・日本形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・乳房インプラント責任医師
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会
・日本形成外科学会(JSAPS)
・日本美容皮膚科学会
・日本創傷外科学会
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会

関連記事

妊娠中の医療脱毛はNG?理由と対応方法

妊娠中の医療脱毛はNG?理由と対応方法

ニキビ跡にトレチノインは効く?効果がある種類・使い方・副作用...

ニキビ跡にトレチノインは効く?効果がある種類・使い方・副作用…

脱毛は中学生でもできる?メリットと注意点を解説

脱毛は中学生でもできる?メリットと注意点を解説