ニキビ跡にダーマペンは効果ある?効果・回数・治療の流れ

当院には、毎日のようにニキビやニキビ跡に悩む患者さまがご相談に来られます。
その中で、肌状態に合わせてご提案する治療の一つが「ダーマペン」です。SNSやインターネットで名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ただ、「本当にニキビ跡に効果があるの?」「何回くらい必要?」「ダウンタイムは大丈夫?」と疑問を持つ方も少なくありません。
そこで今回は、ダーマペンがニキビ跡に効く仕組み、効果が期待できるニキビ跡の種類、施術回数の目安やダウンタイムまで、わかりやすく解説します。
ダーマペンは肌の再生力を引き出しニキビ跡の凹凸改善が期待できる治療

ダーマペンは、極細の針で肌に微細な穴をあけ、肌が本来持つ修復力を引き出す治療です。
傷が治る過程でコラーゲンや弾力成分が作られるため、凹凸のあるニキビ跡や肌の質感が徐々に整っていきます。1回でも効果は期待できますが、施術を重ねることでハリが生まれ、肌表面がなめらかに近づくことが期待できます。
ダーマペンが効果的なニキビ跡の種類
ニキビ跡にはいくつかのタイプがあり、すべて同じ治療で改善するわけではありません。
ダーマペンは肌の再生を促す治療のため、特に凹凸のある跡に向いているケースが多いです。反対に、状態によっては他の治療の方が適している場合もあります。まずは自分のニキビ跡がどのタイプなのかを知ることが、治療選びの第一歩になります。
色素沈着のニキビ跡

色素沈着タイプのニキビ跡にはダーマペンで改善が期待できます。
色素沈着は、ニキビの炎症後にメラニン色素が肌に残ることで起こります。ダーマペンで肌に刺激が加わると、肌の生まれ変わりが促され、古い角質が少しずつ排出されやすくなります。その結果、残っていた色素が徐々に薄くなるケースがあります。
実際に患者さまでも「ニキビは治ったけれど赤みや茶色い跡が残っている」という相談は多いです。数回の施術を重ねることで、肌全体のトーンが整い、跡が目立ちにくくなるケースが多いです。色味が気になるニキビ跡にも効果が期待できます。
クレーター状のニキビ跡

ダーマペンが最も効果を発揮しやすいのは、クレーター状のニキビ跡です。
クレーターは、ニキビの炎症によって皮膚の奥の組織がダメージを受け、肌が凹んだ状態になっているものです。この凹みは自然には戻らないため、肌の再生を促す治療が必要になります。
ダーマペンで微細な刺激を与えると、肌の奥でコラーゲンが作られやすくなり、凹みを内側から押し上げるように肌質が整っていきます。20代男性の患者さまでも、頬のクレーターが気になって来院され、数回の施術後に「肌のザラつきが減ってきた」と実感されてました。クレーター改善を目指す治療として、ダーマペンは代表的な選択肢の一つです。
ダーマペンが向かないニキビの状態
ダーマペンはニキビ跡治療として有効な方法ですが、すべての肌状態で行えるわけではありません。
特に炎症が強いニキビが残っている場合は、刺激によって症状が悪化する可能性があります。そのため、現在の肌状態を確認し、まず炎症を落ち着かせてからニキビ跡治療を行うことが大切です。
炎症が強いニキビ(赤ニキビ)

赤く腫れて痛みのあるニキビが多い状態では、ダーマペンは基本的に行いません。特に赤ニキビのように炎症が起きているニキビがある場合は、施術の適応外になることが多いです。
ダーマペンは肌に細かい刺激を与える治療のため、炎症がある状態で行うとさらに刺激が加わり、赤みや腫れが悪化する可能性があります。炎症が広がると、色素沈着やクレーターなどのニキビ跡が残るリスクも高まります。
実際に診察でも「ニキビ跡を治したい」と来院される方の中に、まだ赤ニキビが多く残っているケースがあります。その場合は、まず内服薬やピーリングやケアシスなど炎症を落ち着かせる治療を優先します。炎症ニキビが治まり、跡の状態になってからダーマペンを行うことで、より安全にニキビ跡治療を進めることができます。赤ニキビの改善方法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
膿やしこりがあるニキビ(黄ニキビ)

膿を伴うニキビ(いわゆる黄ニキビ)や、硬いしこりがあるニキビの場合もダーマペンは適していません。
黄ニキビは、毛穴の中で細菌が増え炎症が強くなり、膿がたまっている状態です。この段階では皮膚の奥で炎症が続いているため、刺激を与える治療は悪化につながる可能性があります。
例えば、顎や頬にできる膿を伴うニキビや、触ると硬いしこりのように感じるニキビは、内部で炎症が長く続いていることがあります。この状態でダーマペンを行うと、炎症が広がり色素沈着やクレーターなどのニキビ跡が残るリスクが高くなることもあります。
そのため、まずは塗り薬やピーリング、ライムライトなどで黄ニキビの炎症をしっかり治療することが優先です。炎症が落ち着き、ニキビ跡の状態になってからダーマペンを行うことで、より安全に治療を進めることができます。黄ニキビの改善方法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:黄色ニキビの原因と治し方、悪化を防ぐ正しいケア方法を解説
ニキビ跡治療に必要な回数と期間
ダーマペンは先ほど説明させていただいたように、複数回の施術を重ねることで徐々に肌質を整えていく治療です。特にクレーター状のニキビ跡は、肌の再生に時間がかかるため継続的な治療が必要になります。回数や期間の目安を知っておくことで、治療計画を立てやすくなります。
必要な施術回数の目安

ダーマペンは一般的に3〜6回ほどの施術を行うケースが多いです。
軽いニキビ跡であれば数回の施術で肌の質感が整ってくることがありますが、クレーターが深い場合はさらに回数が必要になることもあります。
例えば、画像にある20代の男性患者さまで頬のクレーターが気になって来院された方は、5回ほどの施術で「肌の凹凸が目立ちにくくなってきた」と感じられることがありました。状態によって必要な回数は変わりますが、数回の治療を前提に考えておくとよいでしょう。
施術間隔の目安

ダーマペンは通常1ヵ月ほど間隔を空けて施術を行います。
これは肌が回復し、コラーゲンが作られる時間を確保するためです。
施術直後の肌は再生が始まる状態になっているため、十分な回復期間を取ることが重要です。無理に短い間隔で施術を行うと、肌への負担が大きくなる可能性があります。適切な間隔で治療を続けることで、肌の変化を実感しやすくなります。
効果を感じるまでの期間
ダーマペンは、3回ほどの施術・期間でいうと約3か月ほどで効果を実感し始める方が多いです。
施術後は肌の内部でコラーゲン生成が進み、時間の経過とともにハリや質感の変化が現れてきます。そのため、1回目よりも2回目、3回目と施術を重ねるにつれて、肌のなめらかさを実感する方が増えていきます。
実際に診察でも「最初はあまり変化を感じなかったけれど、3回目くらいから肌の凹凸が気にならなくなってきた」とおっしゃる患者さまが多いです。
ダーマペン施術の流れはカウンセリングから施術後ケアまで段階的に進む
ダーマペンの施術は、診察から施術後のケアまでいくつかの工程に分かれています。事前に流れを理解しておくことで、初めて治療を受ける方でも不安を感じにくくなります。特にニキビ跡治療は肌状態を確認しながら進めることが重要なため、医師の診察や施術後のケアも治療の大切な一部です。ここでは一般的なダーマペン施術の流れを紹介します。
診察とカウンセリング

ダーマペンの施術は、まず医師による診察とカウンセリングから始まります。
ここではニキビ跡の種類や肌状態を確認し、ダーマペンが適しているかを判断します。ニキビ跡には色素沈着やクレーターなどさまざまなタイプがあるため、それぞれに合った治療計画を立てることが重要です。
また、クリニックによっては医師の目視だけでなく、肌診断機器を使用して客観的に肌状態を確認する場合もあります。画像分析によって毛穴や色素沈着、凹凸などを可視化できるため、より第三者的な視点で肌状態を把握しやすくなります。
実際の診察でも「ニキビ跡だと思っていたけれど、まだ炎症が残っていた」というケースは少なくありません。こうした確認を行いながら、患者さまの肌状態に合わせた治療方針を決めていきます。
麻酔とダーマペン施術

施術前には痛みを軽減するため、麻酔クリームを肌に塗布します。
麻酔が効いた後にダーマペンを使用し、肌に微細な穴をあけていきます。針の深さはニキビ跡の状態に合わせて調整されるため、部位や症状によって施術内容は異なります。
患者さまからは「針と聞くと怖かったけれど、思ったより痛みは少なかった」という声をいただくことも多いです。施術時間は部位によって異なりますが、顔全体の場合はおおよそ30〜60分程度で終了することが一般的です。針の深さによってニキビやニキビ跡への効果が変わるため、多くのクリニックでは医師の監修のもと、経験豊富な看護師が施術を行う体制がとられています。
施術後のスキンケアと紫外線対策

施術後は保湿を中心としたやさしいスキンケアが重要です。
ダーマペン後の肌は一時的に敏感になっているため、刺激の強い化粧品やスクラブなどは控えるようにします。しっかり保湿を行うことで肌の回復をサポートしやすくなります。
また施術後の肌は紫外線の影響を受けやすくなるため、日焼け対策も大切です。患者さまの中には「施術後にしっかり日焼け止めを使うようにしたら、色素沈着が出なかった」という声もあります。
当院では施術後の肌状態に合わせて、適切なスキンケア方法やおすすめのスキンケア商品、日焼け対策についてもご説明しています。施術後のケアまで含めてサポートすることで、より安心して治療を受けていただけるよう努めています。
生活習慣を整えて肌再生を促す

肌の回復力を高めるためには、生活習慣を整えることも重要です。
睡眠不足や栄養バランスの乱れは、肌の再生を遅らせる原因になることがあります。特にダーマペンのように肌の修復力を利用する治療では、体の回復環境を整えることが大切です。
例えば、睡眠時間は1日7〜8時間ほど確保することが理想的とされています。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌の修復やコラーゲン生成が進みやすくなるためです。
実際に治療を受けている患者さまの中でも、睡眠や食生活を見直すことで肌状態が安定してきたケースは少なくありません。治療だけでなく日常生活も整えることが、ニキビ跡改善への近道になります。
ニキビ跡治療にはダーマペン以外にもいくつかの選択肢がある
ニキビ跡の治療方法はダーマペンだけではありません。
レーザー治療やピーリングなど、肌状態に合わせてさまざまな治療が選択されます。ニキビ跡の種類や深さによって適した治療は異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで自分に合った方法を選ぶことが大切です。
レーザー治療

レーザー治療は光エネルギーを利用して肌内部に働きかける施術です。
肌の奥に刺激を与えることでコラーゲン生成を促し、肌質改善やニキビ跡の凹凸改善を目的として行われることがあります。
ニキビ跡の種類によっては、ダーマペンよりレーザー治療が適している場合もあります。実際の診察でも、クレーターの深さや広がりによってレーザー治療をご提案させていただくケースは少なくありません。
中でも、ピコレーザーの照射モードである「ピコフラクショナル」は、肌に微細な刺激を与えてコラーゲン生成を促す治療で、ニキビ跡や肌の凹凸改善を目的として行われることがあります。ダーマペンと同様に肌再生を促す治療なのですが、ダウンタイムをあまり設けたくない人にはピコフラクショナルがおすすめです。ピコフラクショナルについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ピコフラクショナルの効果とは?ニキビ跡・毛穴改善や回数の目安を解説
ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは薬剤を使用して古い角質を取り除く治療です。
肌の生まれ変わりを整えることで、毛穴詰まりや軽度のニキビ跡の改善が期待されます。
例えば、軽い色素沈着やくすみが気になる場合には、ピーリングが向いていることもあります。患者さまの中には「ピーリングを続けることで肌全体のトーンが明るくなった」という患者さまも多いです。ダウンタイムもほとんどないためはじめての治療として行われる方が多い施術です。ケミカルピーリングについて詳しくは関連ページをご覧ください。
エレクトロポレーション(ケアシス)

エレクトロポレーションは電気の力を使って美容成分を肌に浸透させる施術です。針を使わないためダウンタイムが少ない点が特徴で、肌に負担をかけにくい治療として行われています。
ダーマペン後のケアとして併用されることもあり、美容成分を肌に届けながら肌のコンディションを整える目的で行われるケースもあります。例えば、保湿成分や肌を整える成分を導入することで、施術後の乾燥や赤みのケアにつながることがあります。
また、ダーマペンとエレクトロポレーションを併用することで、ダウンタイムのデメリットである赤みや乾燥などの回復をサポートし、ダウンタイムの短縮が期待できます。治療を組み合わせることで、より肌状態を整えやすくなります。ケアシスについて詳しくは関連ページをご覧ください。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビ跡やニキビの状態や種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
ダーマペンは、肌の再生力を引き出すことでニキビ跡の改善を目指す治療です。特にクレーター状のニキビ跡では、施術を重ねることで凹凸が目立ちにくくなるケースがあります。ただし、炎症ニキビが残っている場合は適応にならないこともあるため、肌状態を確認したうえで治療を進めることが大切です。自分のニキビ跡に合った治療を選ぶためにも、医師と相談しながら最適な方法を検討していきましょう。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



