ニキビ鼻の下の原因と治し方|悪化させない対処法

鼻の下にできるニキビは、目立ちやすく痛みも出やすいため気になる方が多い部位です。「なぜ鼻の下だけ繰り返すのか」「早く治す方法はあるのか」と不安に感じ相談に来られる患者さまも少なくありません。原因を理解し、正しいケアを行うことで悪化を防ぎやすくなります。そこで今回は、鼻の下ニキビの原因や治し方、やってはいけない行動、ニキビ以外の可能性まで解説します。
鼻の下にニキビができやすい理由
鼻の下は皮脂が多く分泌されやすく、さらにマスクや会話による動きで摩擦も起こりやすい場所です。こうした刺激が続くと毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができるきっかけになります。また、ホルモンの影響も受けやすく、体調やストレスによって繰り返しやすいのも特徴です。原因を理解しておくことで、日常生活の中でできる予防やケアが見えてきます。
皮脂が多く毛穴が詰まりやすい部位

結論からいうと、鼻の下は皮脂が多く毛穴が詰まりやすいためニキビができやすい部位です。
画像にあるように、ある論文によると、顔の中でも鼻周りは皮脂の分泌が多いとされています。分泌された皮脂が毛穴に残ると詰まりの原因になります。さらに古い角質や汚れが重なると毛穴の出口がふさがれ、ニキビができてしまいます。
加えて鼻の下は会話や食事でよく動く場所のため、マスクやティッシュなどの摩擦も起こりやすい部位です。実際に30代女性の患者さまでも「マスク生活になってから鼻の下だけニキビが増えた」と相談されることがあります。皮脂と摩擦が重なりやすい部位であることを理解し、日頃から刺激を減らすことが大切です。マスクのニキビに対する影響については以前投稿した関連記事をご覧ください。
ホルモンバランスの影響を受けやすい

鼻の下ニキビはホルモンバランスの影響でも起こりやすくなります。
体の中のホルモンは皮脂の分泌量に関わっており、バランスが変化すると皮脂が増えやすくなります。その結果、毛穴が詰まりやすくなりニキビができることがあります。
特に10代の思春期ニキビや生理前やストレスが続いているとき、睡眠不足が続いたときなどは皮脂の分泌が活発になりやすい傾向があります。このタイミングで鼻の下にニキビができる方も少なくありません。
20代の女性患者さまでも「生理前になると必ず鼻の下にニキビが出る」というケースがあります。こうした場合は体のリズムによる影響が関係していることが多いため、生活リズムを整えることもニキビの予防につながります。
ストレスとニキビの相関について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ストレスニキビの原因とは?場所別の特徴と正しい治し方
鼻の下ニキビの正しい治し方
鼻の下ニキビを早く改善するためには、刺激を減らしながら肌の環境を整えることが大切です。
無理に触ったり強いケアを行うと炎症が悪化することもあります。状態に合った市販薬を使いながら、必要に応じて医療機関で治療を受けることで改善が期待できます。焦って自己流の対処をするよりも、段階に合わせたケアを選ぶことが重要です。
状態に合わせた市販薬の選び方

鼻の下ニキビには状態に合った市販薬を選ぶことが大切です。市販薬で効果が期待できるのは、炎症が起きていない白ニキビや黒ニキビの段階までとされています。白ニキビには、毛穴の詰まりをやわらかくするサリチル酸や、古い角質を整えるイオウ(硫黄)などが配合された薬を選びましょう。また、黒ニキビの場合は、毛穴の皮脂や汚れを整えながら細菌の増殖を抑えるイソプロピルメチルフェノールなどの成分が含まれた薬を選びましょう。
ただし赤く腫れて痛みがあるニキビは炎症が進んでいる状態のため、市販薬だけでは改善が難しいこともあります。こうした場合は早めに皮膚科で相談することが大切です。
治らない・繰り返す場合は皮膚科へ

鼻の下ニキビが治らない、同じ場所に繰り返す場合は早めに皮膚科を受診することが大切です。
特に赤く腫れて痛みがある赤ニキビや、膿をもった黄ニキビは炎症が進んでいる状態で、セルフケアだけでは改善しにくいことがあります。
こうしたニキビは放置すると色素沈着やニキビ跡につながる可能性もあります。医療機関では炎症を抑える外用薬や内服薬などを使い、状態に合わせた治療を行います。ただし炎症が強く繰り返すニキビは一般皮膚科の治療だけでは改善が難しい場合もあります。
そのため肌状態に合わせた専門治療が受けられる美容皮膚科での相談が改善の近道になります。
鼻の下ニキビでやってはいけないこと
鼻の下ニキビは、触る・こするなどの刺激は炎症を広げてしまう可能性があります。正しいケアを行うことはもちろんですが、間違った対処を避けることも早く治すためには重要です。無意識にやってしまう行動を見直すことが、ニキビの悪化予防につながります。
自己判断でつぶす・圧迫する

ニキビを自分でつぶすのは絶対NGです。
強く押し出すと毛穴の中の炎症が周囲に広がり、腫れが悪化することがあります。さらに皮膚の奥までダメージが及ぶと、色が残ったりへこみが残る原因になることもあります。
鼻の下は血流が多い部位のため、刺激による炎症が広がりやすい傾向があります。そのため無理に触らず、自然に落ち着く環境を整えることが大切です。まずは刺激を減らすことを意識しましょう。ニキビを潰した際のリスクや潰してしまった方に向けた対処法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
洗いすぎや過度なスクラブ

ニキビを治そうとして洗いすぎるのもNGです。
皮脂を落としすぎると肌が乾燥し、体は不足した皮脂を補おうとしてさらに皮脂を分泌してしまいます。その結果、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビを発症させてしまいます。
また、スクラブ入りの洗顔料で強くこする行為も、肌への刺激になりやすいので注意が必要です。特に鼻の下は皮膚が薄く、摩擦の影響を受けやすい部位です。
洗顔は朝と夜の1日2回程度を目安にし、泡でやさしく洗うことを意識しましょう。肌への刺激を減らすことが、結果的にニキビの悪化予防につながります。正しいニキビのスキンケアの方法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
厚塗りメイクや強い刺激で隠す

ニキビを隠そうとして厚塗りメイクをするのも注意が必要です。
ファンデーションを重ねすぎると毛穴がふさがれ、皮脂が外に出にくくなることがあります。これがニキビの悪化につながることもあります。
特に油分の多い化粧品を重ねると、毛穴詰まりが起こりやすくなることがあります。「ノンコメドジェニック処方のファンデーション」や「油分が控えめなミネラルファンデーション」、「ニキビ肌向けと表示された化粧品」などできるだけ負担の少ない化粧品を選び、帰宅後は早めにメイクを落とすことが大切です。
20代女性の患者さまで「ニキビを隠すためにコンシーラーを重ねていたら悪化した」というケースがありました。隠すよりも肌への負担を減らすことを優先しましょう。
実はニキビではない可能性があるできもの
鼻の下にできるできものは、すべてがニキビとは限りません。見た目が似ていても、細菌感染による炎症や粉瘤、稗粒腫など原因が異なる別の症状の可能性があります。自己判断でつぶしたり無理に処置をすると、炎症が悪化することもあるため注意が必要です。ニキビだと思ってケアを続けてもなかなか治らない場合や、腫れや痛みが強い場合は、自己判断を続けず医療機関で相談することが大切です。
面疔(細菌感染)

面疔(めんちょう)は細菌感染によって起こる強い炎症です。
赤く大きく腫れ、強い痛みを伴うことが特徴です。ニキビのように見えることもありますが、炎症が強く進行することがあります。
鼻の周囲は血流が豊富なため、感染が広がると症状が悪化する可能性もあります。そのため自己判断で触ったりつぶしたりすることは避ける必要があります。
急に腫れが大きくなったり、強い痛みや熱感がある場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
粉瘤(皮膚の袋状腫瘍)

粉瘤は皮膚の下に袋ができ、その中に老廃物がたまることでしこりのようになるできものです。
ニキビのように見えることもありますが、触ると硬いしこりのように感じることがあります。
炎症が起きると赤く腫れて痛みが出ることもあり、その場合はニキビと見分けがつきにくいことがあります。
ただし粉瘤は自然に消えることは少なく、再発を繰り返すことがあります。
ニキビとは治療方法が異なるためニキビケアでは治りません。気になるしこりが続く場合は、医療機関での診察を受けましょう。
稗粒腫(角質のかたまり)

稗粒腫(はいりゅうしゅ)は皮膚の中に角質がたまってできる小さな白い粒状のできものです。
ニキビの白い部分に似ていますが、炎症がほとんどなく痛みもないことが特徴です。
無理に押し出そうとすると皮膚を傷つける可能性があるため、自分で処置するのはおすすめできません。小さいものは自然に取れることもありますが、気になる場合は医療機関で簡単な処置を行うこともあります。
見た目が似ていても原因が違うことがあるため、気になる場合は専門家に相談するのが安心です。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの状態や種類をチェックし、別症状の場合最適な治療をご提案します。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
鼻の下ニキビは、皮脂の多さや摩擦、ホルモンの変化などさまざまな要因が重なって起こります。刺激を減らしながら正しいケアを行うことで、多くの場合は改善が期待できます。気になってもつぶしたり強く触ったりすることは避けることが大切です。また、同じ場所に繰り返す場合や腫れが強い場合はニキビ以外の可能性もあります。セルフケアで改善しない場合は、早めに皮膚科で相談することが安心です。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



