
ピコトーニングは人気治療ですが、「ピコトーニングは本当に効果が出るのか」、「何回通えば変わるのか」、「総額はいくらかかるのか」。始める前にこういった情報が曖昧なままだと不安が残ると思います。そこで今回は、失敗せずに治療を選ぶために、回数・期間・費用・他治療との違いまで解説いたします。
ピコトーニングの効果は?
ピコトーニングは薄いシミ(くすみ)や肝斑を整える治療方法です。まずは効果の出方や適応を具体的に整理します。
薄いシミや肝斑を回数を重ねて徐々に改善

ピコトーニングは1回で消す治療ではなく、5〜10回の段階をかけて薄いシミや肝斑を整える方法です。
変化が段階的に出る理由は、刺激に弱い肝斑やくすみに対して低出力でメラニンを少しずつ砕く治療だからです。
1〜3回で肌の明るさを実感する方が多く、5回で色ムラが整い始め、8〜10回で薄いシミが目立ちにくくなります。そのため、一気に消す方法ではなく、刺激を抑えながら着実に減らす治療です。肝斑の見分け方については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミと肝斑の違いを徹底解説|原因・見分け方・効果的な治療法と予防のポイント
濃いシミやADMはピコスポットが適応になる

画像にあるような、境界がはっきりした直径3mm以上の濃いシミやADMというシミは、ピコトーニング単独では十分に薄くなりにくい傾向があります。
この場合は高出力で局所照射するピコスポットが有効になります。自己判断で続けると回数だけ増えることがあります。医師の診察の上シミの状態を見極め、治療計画を立てることが重要です。ADMの見極め方については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:【医師監修】シミADMとは?原因・見分け方と治療法を徹底解説
ピコトーニングとは?ピコレーザーの仕組み
ピコトーニングとは、ピコレーザーを低出力顔全体に均一照射する治療です。照射時間はナノ秒より短く、熱よりも衝撃波の力で色素を細かく砕きます。そのため赤みやかさぶたが出にくい特徴があります。仕組みを理解すると、なぜダウンタイムが比較的軽いのかが見えてきます。
ピコ秒レーザーがメラニンを微細化する原理

ピコトーニングは、ほんの一瞬だけ強いエネルギーを当てることで、シミのもとになる色をとても細かく砕く治療です。
イメージとしては、大きな氷のかたまりを一気に溶かすのではなく、細かい氷の粒にして少しずつ水にしていく感覚です。
細かくなった色の粒は、2〜4週間かけて体の外へ少しずつ排出されます。だからこそ、回数を重ねて安全に薄くしていく治療法なのです。
従来のQスイッチレーザーとの違い

従来のQスイッチレーザーとの違いは、皮膚へのダメージの与え方です。
これまで多く使われてきたQスイッチヤグレーザーは、強い熱の力でシミを反応させる治療です。そのため、狙ったシミだけでなく周囲の皮膚にも熱が広がりやすく、赤みやかさぶたが5〜7日ほど出ることがあります。
一方、ピコトーニングをはじめとする、ピコレーザーは照射時間が非常に短く、熱が周囲に広がりにくい特徴があります。必要な部分にだけ作用しやすいため、かさぶたができにくく、赤みも数時間〜48時間程度で落ち着くことが多いです。ダメージを抑えながら治療できる点が大きな違いです。ピコレーザーについて詳しくは関連ページをご覧ください。
【ピコレーザー】他治療との違いと使い分け
ピコレーザーのモードには、「ピコトーニング」ピコスポット」「ピコフラクショナル」の3種類があります。どれも名前が似ていて分かりにくいですが、目的で選べば迷いません。顔全体のくすみや肝斑を少しずつ整えるならピコトーニング、濃いシミを1回で狙うならスポット照射、毛穴やニキビ跡の凹凸を改善したいならフラクショナルがおすすめです。下記よりそれぞれの違いを具体的にご紹介します。
ピコスポットとの違いと適応の分け方

ピコスポットの違いは「全体に当てるのではなく、1点に集中して強くレーザーを当てていること」です。
ピコスポットは、先ほど説明させていただいたように、直径3〜10mmほどの濃いシミに適応のある治療方法です。
1点に集中して高出力で照射できるため、濃いシミでも最短1回で効果が期待できます。
ピコスポットとピコトーニングの違いについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ピコスポットとピコトーニング(シミ取りレーザー)の違いを徹底解説
ピコフラクショナルとの違い

ピコフラクショナルとの違いは、「色を整える治療か、肌の質感を変える治療か」です。
ピコフラクショナルは、肌に目に見えないほど小さな点状の刺激を与え、へこんだニキビ跡や毛穴を改善する治療です。1回でもハリ感を感じることがありますが、3〜5回で変化が安定します。
一方、ピコトーニングは色ムラや肝斑など“色”の悩みが中心です。毛穴改善を主目的にするならフラクショナル、くすみや薄いシミを整えたいならトーニングと考えると選びやすくなります。
IPL(ライムライト)との違いと向いている症状

IPL(ライムライト)違いは「レーザーか光治療か」という点です。
IPL(ライムライト)は幅広い波長の光を当てる治療で、そばかすや赤ら顔、薄いシミに反応しやすい特徴があります。3〜5回、3〜4週間おきに続けると全体のトーンが整いやすくなります。
ただし、肝斑がある場合は刺激で濃くなることがあります。一方ピコトーニングは肝斑にも配慮しながら進めやすい方法です。そばかす中心ならIPL、肝斑やくすみ中心ならピコトーニングが選択の目安になります。ライムライトについて詳しくは関連ページをご覧ください。
ピコトーニングが向いている人 向いていない人

ピコトーニングは、施術後の赤みやかさぶたをできるだけ抑えたい方に向いている治療です。
一方で、1回で大きな変化を求める方には物足りなく感じることがあります。ここからは、どのような方に適しているのか、また注意したいポイントについて詳しく解説します。
ダウンタイムを避けたい人に向いている
ピコトーニングが向いている人は、赤みやかさぶたを極力出さずに治療を進めたい人です。
施術直後は軽い赤みが出ることがありますが、多くは数時間から48時間以内に落ち着き、翌日からメイクが可能です。仕事を休めない方や人前に立つ機会が多い方でも継続しやすい特徴があります。
ただし変化は段階的です。1回で大きく変わる施術ではなく、2〜4週間おきに通院し、5〜10回かけて整えていきます。少しずつ透明感を高める治療だと理解し、時間をかけて改善されるということは理解しておきましょう。
即効性重視や深在性色素には不向きな場合がある
先ほど説明させていただいたように、直径5mm以上の濃いシミを1回で取りたい場合は、スポット照射のほうが効率的です。ピコトーニングは低出力で全体に当てるため、同じ変化を出すには5回以上必要になります。
また、真皮深層にある色素病変は反応が弱い場合があります。診察でシミの種類を見極めずに始めると、回数だけ増えて満足度が下がることもあります。治療前に適応を正確に判断することが結果を左右します。
ピコトーニングで期待できる具体的な効果
ピコトーニングで狙えるのは、肝斑・くすみ・薄いシミ・炎症後色素沈着などの色ムラ改善です。効果の感じ方には個人差がありますが、3回で明るさを実感し、5回で周囲が気づき、8〜10回で安定するケースが目安です。ここから患者さまの声を参考に症状別の効果をご紹介いたします。
くすみや色ムラ 肌トーンの均一化

ピコトーニングはは、顔全体に分散したメラニンが少しずつ減ることで、肌の明るさが均一に整います。
1〜3回で「なんとなく明るい」と感じ、5回前後で「色ムラが目立ちにくくなった」とお話される患者さまが多いです。
”ファンデーションの量が減る”、”写真写りが均一になる”といった変化が実感ポイントになります。濃いシミを消すというより、肌全体を底上げするイメージに近いです。
肝斑や炎症後色素沈着へのアプローチ

肝斑は摩擦や強いレーザー刺激によって濃くなりやすい性質があります。刺激を強く与えるほど改善するわけではなく、むしろ悪化につながることがあるため、出力を抑えて全体にやさしく照射するピコトーニングが向いています。
2〜4週間おきに通院し、8〜10回かけて少しずつ色味を整えていくのが一般的な流れです。
さらに、トラネキサム酸やビタミンCの内服、必要に応じた外用薬を併用すると安定しやすくなります。レーザーだけに頼るのではなく、内外から管理することが、再発を防ぎながら改善を維持するポイントになります。
毛穴やキメなど副次的な肌質変化
衝撃波刺激により肌内部のコラーゲン生成が促される可能性があります。
その結果、ハリ感やキメの整いを感じる方もいます。ただし毛穴改善の主役はフラクショナル照射であることが多く、トーニング単体で大きな毛穴変化を期待しすぎるのは現実的ではありません。あくまで色調改善が中心で、肌質変化は副次的なメリットと考えるのが適切です。
効果はいつ出る?回数別の経過と総治療期間
ピコトーニングは回数を重ねるごとに少しずつ変化が現れる治療です。目安は8〜10回で、徐々に肌全体のトーンが整っていきます。ここからは、実際に施術を受けた方の声をもとに、どの段階でどのような変化を感じやすいのかを具体的にご紹介します。
1〜3回目で感じやすいトーンアップ
初期はくすみ改善が中心です。1回目直後は変化が分かりにくいですが、3回目頃に肌全体の明るさを感じる方が増えます。
ただし濃いシミの大きな変化はまだ出にくい段階です。ここで中断すると「効果がない」と感じやすいため、最低5回は継続する前提で判断する必要があります。
3〜5回目で見え始める色ムラの変化
5回前後で薄いシミや色ムラがなじみ始めます。周囲から「肌がきれいになった」と言われやすいのもこの段階です。
ただし紫外線対策を怠ると改善が鈍くなります。日焼け止めはSPF30以上を毎日使用し、摩擦を避けることが結果を左右します。
5〜10回以降の改善と総治療期間は約3〜6か月
8〜10回で色味が安定し、肝斑も落ち着きやすくなります。2週間間隔なら約4か月、4週間間隔なら約8か月が目安です。
途中でやめると再発しやすくなるためもったいないです。改善が安定するまでは継続しましょう。
施術間隔と通院ペースの目安
施術間隔は2〜4週間がおすすめです。短すぎる照射は刺激過多となり逆効果になり、長すぎると効果が安定しにくくなります。
下記より詳しい理由について説明いたします。
2〜4週間おきが推奨される理由

照射間隔は2〜4週間が基本です。
肌はおよそ28日で生まれ変わるため、この周期に合わせて施術を行うと無理なく色素の排出が進みます。2週間未満で繰り返すと回復が追いつかず、赤みや炎症が長引く原因になります。
ただし年齢によって回復速度は異なります。30代後半では約35日、40代では約40日前後に延びることがあります。その場合は3〜4週間間隔を選ぶ方が安定します。焦って間隔を詰めるより、肌の回復を待ちながら計画的に重ねる方が結果は出やすくなります。
初期治療後のメンテナンス頻度

8〜10回の治療で色味が安定したあとは、月1回を目安に治療を行うと状態を保ちやすくなります。
肝斑やくすみは一度薄くなっても、紫外線や摩擦が続くと再び濃くなることがあります。たとえば、日焼け止めを塗らずに屋外で長時間過ごす日が増えたり、クレンジング時に強くこすったりする習慣があると再発しやすくなります。
メンテナンスは「悪化してから治す」のではなく、「濃くなる前に整える」ためのものです。日焼け止めはSPF30以上を毎日使用し、洗顔は泡で包むように行うといった基本的なケアを続けながら、月1回の通院で状態をチェックしていく方法が現実的です。日焼けの影響について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
回数別の費用目安と総額イメージ

当院がある浜松周辺のピコトーニングの費用目安についてご紹介いたします。
1回あたりの料金相場
浜松周辺でのピコトーニング1回あたりの相場は、16,500円〜22,000円程度です。クリニックによって機器の種類や照射範囲が異なるため、同じトーニングでも料金に差が出ることがあります。また、初回限定価格やキャンペーンを設けている場合もあります。カウンセリング時に詳細な料金を確認することが安心につながります。
5回 10回通った場合の総額目安
浜松周辺の相場で計算すると、ピコトーニング5回は約82,500〜110,000円、10回は約165,000〜220,000円が目安です。多くのクリニックでは5回・10回のセット価格を用意しており、1回あたり単価より割安になるケースが多いです。
料金が安くても、照射範囲や追加オプションがあることがあります。事前にそちらも確認すると総額の判断がしやすくなります。
副作用とリスク 白抜けを防ぐための注意点
ダウンタイムは軽度ですが、リスクがゼロではありません。正しい出力設定と診断が不可欠です。
赤みや乾燥など一般的なダウンタイム
まれに赤みや乾燥が出ることがありますが、多くは軽度で一時的です。基本的に当日から化粧を行うことが可能です。
赤みは施術直後から出ても数時間〜48時間以内に落ち着き、乾燥は2〜3日程度が目安です。洗顔後は化粧水と乳液でしっかり保湿し、外出時はSPF30以上の日焼け止めを使用しましょう。刺激の強いスキンケアは3日ほど避けると安心です。
白抜けや肝斑悪化を防ぐための診断と出力調整

白抜けは、必要以上に高い出力で照射した場合に起こる可能性があります。色素が抜けすぎることで、周囲より白く目立ってしまう状態です。また、肝斑を通常のシミと誤って強く照射すると、かえって濃くなることもあります。
こうしたリスクを防ぐには、シミの種類を正確に見極める診断と、肌状態に合わせた出力設定が欠かせません。クリニックの経験年数や肌診断機器などを用いてしっかりシミの診断をしてくれるクリニックを探しましょう。
効果を最大化する併用治療と日常ケア
ピコトーニングだけでなく、他の治療と併用することでより効率的に治療を行うことができます。
とくに肝斑は生活習慣の影響を受けやすく、施術後のケア次第で仕上がりに差が出ます。内服薬や外用薬をどう組み合わせるか、日焼けや摩擦をどう防ぐかによって、色味の安定度は変わります。ここからは、治療効果を長く保つための具体的なポイントを紹介します。
トラネキサム酸やビタミンC内服との併用

トラネキサム酸やビタミンCを内服するとレーザーで整えた色味を内側から支えやすくなります。
トラネキサム酸はメラニンを増やす指令を抑える働きがあり、肝斑の再燃予防に用いられます。ビタミンCはできてしまったメラニンの酸化を防ぎ、くすみの進行を抑える役割があります。
例えるなら、レーザーが「表面を整えるケア」だとすれば、内服は「土台を安定させるケア」です。一般的な目安はトラネキサム酸750〜1,500mg/日、ビタミンC1,000mg/日前後ですが、体質や既往歴によって適量は異なります。安全に続けるためにも、医師の管理下で服用することが大切です。トラネキサム酸について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:トラネキサム酸でシミは改善する?効果と副作用を解説
ハイドロキノン外用と紫外線対策

ハイドロキノンを併用すると、できているメラニンを薄くする働きが加わり、色ムラの改善を後押しできます。
レーザーで砕いた色素の排出を促しながら、新たなメラニン生成を抑える役割があります。一般的には4%前後の濃度を夜のみ使用します。
ただし、紫外線を浴びれば再び色素は増えます。日中はSPF30以上の日焼け止めを毎日使用し、屋外では2〜3時間おきに塗り直します。洗顔やクレンジングはこすらず、タオルで押さえるように水分を取ることも再発予防につながります。ハイドロキノンの効果について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ治療に効く?ハイドロキノンの効果・使い方・副作用まで徹底解説
シミの症例写真【当院症例】
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
ピコトーニングは、肝斑やくすみ、色ムラを少しずつ整えていく治療です。1回で大きな変化は出にくいものの、3回で明るさを実感し、5回で周囲が気づき、8〜10回で安定するのが目安です。間隔は2〜4週間、総期間は約3〜6か月、浜松周辺での総額は約16〜18万円が一つの基準になります。効果を長く保つには、内服や外用の併用、紫外線対策や摩擦回避を含めた継続管理が重要です。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



