
ネット上などでADM治療は「ダウンタイムが長い」という情報もあり、不安を感じて来院される患者さまも少なくありません。ただ、実際はある程度の共通点があり、事前に流れを知っておくことで必要以上に心配する必要はなくなります。そこで今回は、ADM治療後に起こりやすい症状やその期間、生活への影響について解説します。
ADM治療におけるダウンタイムの全体像
ADM治療は、ダウンタイムが出やすくはあります。
ただし、出やすい症状や続く期間にはある程度の目安があります。赤み、腫れ、一時的な濃さなどは治療過程の一部であり、異常ではありません。全体像を理解しておくことで、「これは想定内か」「受診が必要か」を冷静に判断しやすくなります。
ADMは真皮にあるシミ

ADMは、肌の表面ではなく奥の層(真皮)にあるシミです。
一般的なシミより深い位置にあるため、レーザーの反応も強くなりやすく、その分ダウンタイムが出やすくなります。表面だけのシミ治療と同じ感覚で考えると、赤みや濃さに驚きやすいため、構造の違いを理解しておくことが大切です。
ADMについてや原因について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:【医師監修】シミADMとは?原因・見分け方と治療法を徹底解説
一時的な見た目の変化は治療過程の一部である
治療後に赤みや濃さが出るのは、改善に向かう途中段階です。
ADMはレーザーで色素を壊し、体が少しずつ処理していく治療です。その過程で一時的に目立つ変化が出ますが、失敗ではありません。時間とともに落ち着く経過をたどるため、焦らず経過を見る視点が重要です。
ADM治療後に起こる主なダウンタイム症状
ADM治療には、レーザー治療が一般的で、いくつか代表的な反応が起こります。すべての症状が出るわけではありませんが、あらかじめ知っておくことで不安を減らすことができます。
赤みや腫れが出る理由と落ち着くまでの目安

赤みや腫れは、レーザーによる正常な皮膚反応です。
多くの場合、施術当日から数日がピークで、3日〜1週間ほどで目立たなくなります。軽い日焼け後のような状態をイメージすると分かりやすいでしょう。レーザーの経過について詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りピコレーザーの経過を解説!色素沈着と回復期間の全て
かさぶたや内出血が出るケースと出ないケース

かさぶたや内出血は、出力やレーザーの種類によって異なります。
出ない場合でも効果が弱いわけではありません。点状のかさぶたが出るケースもありますが、無理に剥がさず自然に取れるのを待つことが重要です。
詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りレーザー後にかさぶたにならないのは失敗?黒いままの原因と正しい対処法
炎症後色素沈着で一時的に濃く見える仕組み

ADM治療後に「逆に濃くなった」と感じる原因は、炎症後色素沈着です。
レーザー刺激によりメラニンが一時的に増え、色が強く見えることがあります。多くは1〜3か月をピークに、少しずつ薄くなっていきます。シミが濃く見える色素沈着の理由や対処法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミ取りレーザー後の色素沈着は失敗?原因・対処法・正しい経過を徹底解説
ADM治療のダウンタイム期間と経過の流れ

ADMのダウンタイムは、経過時期ごとに症状が変化します。流れを把握しておくことで、不安になりやすい時期を冷静に乗り切れます。
施術直後から1週間前後までの変化
この時期が、見た目の変化が最も出やすい期間です。
赤み、腫れ、ヒリつきが出やすく、点状の反応が目立つこともありますが、日常生活に支障がないケースがほとんどです。
1か月以降に見られる色調の変化と回復過程
1か月前後で、色が濃く見える時期を迎えることがあります。
治療がうまくいっていないと誤解されやすい時期ですが、炎症後色素沈着のピークであることが多く、自然な経過です。
3か月〜6か月かけて落ち着く色調の推移
ADM治療は、ゆっくりと改善していく治療です。
時間とともに色素が体に吸収され、半年ほどかけて徐々に薄くなっていきます。短期的な変化だけで判断しないことが重要で、3カ月ごとに経過的に健診を受けることで、経過を見て発症状態によっては必要な治療を行うことで根本的にADMを治療することができます。
レーザーの種類によるダウンタイムの違い
ADM治療のダウンタイムは、「ADMだから一律に長い」というものではありません。使用するレーザーの種類によって、出やすい症状や回復までの過程は大きく変わります。赤みやかさぶたが目立ちやすい治療もあれば、比較的日常生活への影響が少ない選択肢もあります。効果の出方とダウンタイムには関係があるため、自分の生活や希望に合った治療法を知ることが、後悔しない選択につながります。
Qスイッチレーザー治療の特徴とダウンタイム傾向

Qスイッチレーザーは効果もある程度期待できる反面、ダウンタイムが比較的はっきり出やすい治療です。
強いエネルギーでADMの色素に反応させるため、照射後は赤みや腫れが出やすく、数日〜1週間ほどかさぶたができることもあります。また、炎症後色素沈着によって一時的にシミが濃く見えるケースも少なくありません。
ピコレーザー治療の特徴とダウンタイム傾向

ピコレーザーは、周囲の肌への負担が少なく、ダウンタイムが軽くなりやすい治療です。
照射時間が非常に短いため、熱が広がりにくく、赤みや腫れが強く出にくいのが特徴です。かさぶたができない、もしくは目立たないケースも多く、日常生活への影響を抑えやすい方法といえます。
また、ADMの色素を細かく砕く力があるため、1回の治療でも色の変化を感じる方は少なくありません。ダウンタイムを抑えつつ、無理なく改善を目指したい方に向いた治療法です。ピコレーザーについて詳しくは関連ページをご覧ください。
ADM治療後の生活への影響
ADM治療後のダウンタイムで多くの方が気になるのは、「日常生活にどこまで影響が出るのか」という点です。ただし、その程度や期間は治療内容や肌質によって異なります。ここでは生活への影響について詳しく解説いたします。
仕事や外出はどこまで通常通り可能か

ADM治療後は、体調面で安静が必要になることはほとんどなく、仕事や外出そのものは通常通り行える場合が多いとされています。注意すべき点は体への負担ではなく、参考写真にあるような治療後に出やすい赤みや点状の内出血など、見た目の変化です。
在宅勤務や対面の少ない業務であれば、施術翌日から普段通りに過ごせるケースも珍しくありません。一方、接客業や営業職など人前に出る機会が多い場合は、赤みが目立ちにくくなるまで数日程度の余裕を見て予定を組むと安心です。仕事への影響は職種や勤務形態によって異なるため、自身の働き方に合わせて判断することが大切です。
メイクやマスクで対応できる範囲

ADM治療後にみられる赤みや点状の内出血は、多くの場合、メイクやマスクで十分にカバーできる範囲です。
赤みはコンシーラーやファンデーションで自然に隠せることが多く、マスクを併用すれば外出時もほとんど気になりません。一方で、施術当日から翌日にかけては肌が敏感なため、メイクは控えるか最低限にする必要があります。たとえば翌日は在宅で過ごし、外出が必要な場合はマスク中心で対応すると負担が少なく済みます。
ADM治療のダウンタイムを悪化させない注意点
ADM治療のダウンタイムは、治療後の過ごし方次第で長さや目立ち方が大きく変わります。同じ施術を受けても、何気ない行動が回復を早めることもあれば、逆に赤みや色素沈着を長引かせる原因になることもあります。この章では、ダウンタイムを必要以上に悪化させないためのポイントを整理します。
治療後に避けるべき行動と過ごし方

ADM治療後の肌は一時的に刺激に弱くなっているため、摩擦や過度な刺激、体を温めすぎる行動は避けることが大切です。たとえば、洗顔時にゴシゴシこする、タオルで強く押さえる、無意識に患部を触るといった行動は、赤みや色素沈着を長引かせる原因になります。また、長時間の入浴やサウナ、激しい運動などで体温が急に上がると、血流が増えて腫れや赤みが目立ちやすくなります。治療後数日は、ぬるめのシャワーで済ませ、保湿は手のひらでそっとなじませるなど、「刺激を与えない」を意識した生活を心がけましょう。
紫外線対策と保湿が重要になる理由

ADM治療後の肌は、表面は落ち着いて見えても中では回復途中の状態にあります。この時期に紫外線を受けると、肌は「守ろう」と反応して色素を作りやすくなり、結果として色素沈着が残りやすくなります。
また、乾燥した肌は刺激に敏感になり、回復にも時間がかかります。洗顔後に何も塗らず放置する状態は、傷口を乾かしたままにするのと同じです。日焼け止めと保湿を毎日続けることが、治療効果を安定させ、ダウンタイムを長引かせないための基本となります。紫外線のリスクについては以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:日焼けが招くシミの原因と予防・改善法|紫外線対策から治療まで徹底解説
ADM治療で後悔しないために治療前に確認すべきこと
ADM治療は、事前の確認次第で結果の満足度が大きく変わります。シミを取る治療という印象が強い一方で、ADMは通常のシミとは性質が異なり、治療回数やダウンタイム、経過の見え方に特徴があります。治療を始める前に確認すべきポイントを整理しておくことで、無用な不安や後悔を避けることができます。ここでは、自己判断による失敗を防ぐために押さえておきたい要点を解説します。
ADMと肝斑や通常のシミを正しく見分ける重要性

ADMは表皮ではなく真皮にできるシミで、見た目は肝斑や通常のシミと似ていることがあります。
そのため、自己判断や適切でない治療では効果が出ず、逆に症状が悪化することもあります。正しく改善するためには、医師による診断が不可欠です。さらに、肌診断機器を使ってシミの深さや種類を詳しく確認できるクリニックを選ぶことで、治療方針のブレを防ぎ、最適な方法で改善が期待できます。診断の正確さが、満足できる治療結果につながる重要なポイントです。肝斑の見分け方について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:シミと肝斑の違いを徹底解説|原因・見分け方・効果的な治療法と予防のポイント
治療間隔を守ることが結果に影響する理由
ADM治療では、施術間隔を適切に守ることが効果を最大限に引き出すポイントです。
間隔を詰めすぎると、肌が回復しきれず炎症が長引き、色素沈着や赤みが残るリスクが高まります。また、逆に間隔が空きすぎると、治療効果が分散して改善が遅れることもあります。そのため、計画的に施術を重ねる長期的な視点が重要です。医師と相談し、自分の肌状態に合った治療スケジュールを守ることで、安全かつ効率的にADMを改善できます。
シミの症例写真【当院症例】
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当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
ADM治療では、赤みやかさぶた、炎症後色素沈着などのダウンタイムが生じることがありますが、これは正常な治療経過の一部です。
症状の強さや期間はレーザーの種類や出力、肌質によって異なります。Qスイッチレーザーは反応が強く出やすい一方で効果も高く、ピコレーザーはダウンタイムが軽めで日常生活への影響が少ない傾向があります。仕事や外出は多くの場合問題なく、メイクやマスクでカバー可能です。摩擦や紫外線を避け、保湿を行うことが回復を早めます。治療前に診断や治療間隔を確認することで、安心して安全に改善を目指すことができます。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



