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腕ニキビの原因と治し方|ブツブツ改善と予防法を徹底解説

腕ニキビの原因と治し方|ブツブツ改善と予防法を徹底解説

当院には、ニキビをはじめとするさまざまなお肌の悩みでご相談に来られる患者さまが多くいらっしゃいます。お顔のトラブルで受診される方が多い一方で、「腕にブツブツができてニキビなのか知りたい」といった身体のお悩みを相談される方も少なくありません。こうした腕のブツブツは、いわゆる「腕ニキビ」と呼ばれる症状の場合もあります。そこで今回は、この腕ニキビについて詳しく解説いたします。

腕ニキビの代表的な原因

腕ニキビの原因は、毛穴の詰まり肌の乾燥です。乾燥により角質が厚くなり、皮脂や汚れが詰まって炎症を起こしやすくなります。さらに、紫外線や衣類の摩擦、汗、食生活の乱れも悪化要因です。肌への刺激を減らし、保湿と生活習慣の見直しを行うことが基本。市販薬や皮膚科での治療を併用することで、早期に改善し跡を残さず治すことが期待できます。

腕は炎症が起こりやすい部位

腕は炎症が起こりやすい部位

腕は皮脂が少なく、一見清潔に保ちやすい部位ですが、乾燥や外的刺激によって炎症を起こしやすい場所です。
特に上腕の外側は衣類との摩擦を受けやすく、角質が厚くなって毛穴が詰まりやすくなります。さらに紫外線や汗、カバンのストラップが擦れることで刺激が重なり、赤みやブツブツが悪化することもあります。
冬場の乾燥や夏の汗ムレなど季節による温度差も影響し、肌のバリア機能が低下しやすくなります。普段から保湿を心がけ、摩擦や刺激を減らすことが炎症予防につながります。

放置すると色素沈着やしこり跡になる?

放置すると色素沈着やしこり跡になる?

結論、腕ニキビの炎症を放置すると、赤みや膿が残ったままになり、治った後も肌に色素沈着やしこり(肥厚性瘢痕)が残ることがあります
これは、炎症が長引くと肌の修復がうまくいかず、メラニンが過剰に沈着したり、皮膚が厚く硬くなるためです。たとえば、腕のニキビを何度も掻いてしまうと、赤みや黒ずみが長く残り、触ると少し硬くなることもあります。早期にケアし、炎症をしっかり抑えることで、跡を残さずきれいに治すことができます。悪化サインは、赤みが引かない、膿が出る、かゆみや痛みが続く、皮膚が硬くなるなどです。こうしたサインが出たら、早めに皮膚科を受診しましょう。

ニキビと似た症状

腕のブツブツは必ずしもニキビとは限りません。毛孔性苔癬や毛包炎など、似た症状の皮膚疾患もよく見られます。ニキビと間違えてケアすると、症状が悪化したり、長引くことがあります。見た目や触った感じ、かゆみや痛みの有無などから見分けることが大切です。そこで、ここからはニキビに似た症状について詳しく解説いたします。

毛孔性苔癬

毛孔性苔癬

毛孔性苔癬は、二の腕に多く見られるザラザラしたブツブツが続く症状です。痛みはほとんどなく、毛穴に角栓が詰まって皮膚が盛り上がるため、保湿や角質ケアが大切です。ニキビとの見分け方は、毛孔性苔癬は左右対称に広がり、赤みや膿が少なく、触ると鳥肌のようなざらざら感がある点です。ニキビは赤みや膿、痛みを伴うことが多いので、見た目や症状の違いで判断できます。

毛包炎・マラセチア毛包炎

毛包炎・マラセチア毛包炎

毛包炎やマラセチア毛包炎は、かゆみや膿が出ることが多く、原因は細菌や真菌(カビ)です。
ニキビの薬で治療すると、症状が悪化する場合があります。抗菌・抗真菌の治療が必要です。ニキビとの見分け方は、毛包炎はブツブツの大きさが均一で、かゆみや膿があり、毛穴の詰まり(コメド)が見られない点です。ニキビは赤みや膿だけでなく、白ニキビや黒ニキビも混じり、毛穴の詰まりがあることが特徴です。

【ポイント】
腕ニキビは、ニキビなのか他の皮膚疾患なのかをしっかり見極めることが大切です。間違ったケアを続けると症状が悪化したり、跡が残ることもあります。まずは専門機関で診断を受け、その上で治療とセルフケアを並行して行うことで、効果的に改善できます。下記からは、セルフケアの具体的な方法をご紹介します。

自宅で始めるセルフケア

セルフケアは、肌への刺激を減らし保湿衛生管理を基本にすることが大切です。毎日の洗顔や保湿、衣類の清潔さ、紫外線対策を意識することで、肌トラブルの予防につながります。無理なく続けられる習慣を心がけることが、腕のブツブツ改善の第一歩です。

洗浄

洗浄

腕ニキビの洗浄は、低刺激のボディソープ(例:無香料・無着色・パッチテスト済み)をしっかり泡立てて、腕をなでるように優しく洗いましょう。
洗いすぎは乾燥や刺激につながるため、1日1回の入浴時で十分です。
すすぎは30~37℃のぬるま湯で、泡や石鹸が残らないよう丁寧に行います。タオルは肌をこすらず、押し当てるように水気を吸い取りましょう。ナイロンタオルやスポンジは避け、肌にやさしい綿タオルを使うのがおすすめです。

保湿

保湿

保湿は腕ニキビの予防・改善に欠かせません。
乾燥すると肌のバリア機能が低下し、皮脂の過剰分泌や炎症が起きやすくなるため、入浴後すぐにローションや乳液で保湿しましょう。乾燥しやすい部位には、低刺激性の保湿剤(例:尿素配合クリーム、ワセリン)を塗り、肌をやわらかく保つことが大切です。ローションで水分を補い、乳液やクリームでふたをすることで、乾燥防止と炎症予防が期待できます。

関連記事:看護師が教えるニキビのスキンケア方法!

紫外線対策

紫外線対策の基本とおすすめアイテム

紫外線対策は腕ニキビの予防・改善にとても重要です。
紫外線は肌を乾燥させ、バリア機能を低下させ、皮脂の過剰分泌や炎症を引き起こしやすくさせます。外出時は、SPF30以上のノンコメドジェニック(毛穴をふさぎにくい)で無香料・無着色の日焼け止めを塗り、長袖やUVカット効果のある衣類で肌を守りましょう。日焼け止めはその日のうちに洗い流し、肌への刺激を減らすことも大切です。

関連記事:ニキビ肌に日焼け止めはした方が良い?美容皮膚科医師が教えるニキビ肌の日焼け止めについて

市販薬やスキンケア製品の注意点

施術後は丁寧にスキンケアする

市販薬やスキンケア製品を選ぶ際は、刺激で症状が悪化しないよう注意が必要です。
アルコールや香料、強い殺菌成分を含む製品は避け、ノンコメドジェニックや敏感肌用の低刺激タイプを選びましょう。

保湿と抗炎症成分

保湿と抗炎症成分は、腕ニキビのケアにとても重要です。
敏感肌向けの無香料・無アルコールの保湿剤(例:キュレル、ノブ、dプログラムなど)を使い、肌のバリアを守りましょう。抗炎症成分(グリチルリチン酸、アラントインなど)が配合された製品は、赤みやかゆみを抑える効果が期待できます。炎症が気になるときは、入浴後や洗浄後にすぐ塗布し、肌を落ち着かせることがポイントです。

スクラブや高濃度ピーリング

スクラブや高濃度ピーリングは、腕ニキビには避けましょう
物理的な刺激や強い摩擦、高濃度の酸は肌に傷をつけ、炎症や赤みを悪化させます。特にニキビやブツブツがある部位は、バリア機能が弱っているため、過度なケアで肌荒れや乾燥が進み、症状が長引くことがあります。赤みやかゆみがあるときは、ピーリングやスクラブは控えましょう。

【ポイント】
セルフケアは大切ですが、腕ニキビはセルフケアだけでは限界がある場合があります。そこで次に、皮膚科や美容皮膚科での治療のポイントをご紹介します。

医療機関での治療と相談

医療機関での治療

市販薬で改善しない、膿や強い炎症がある場合は、皮膚科を受診することが大切です。医療機関では症状に合わせて抗菌剤や抗炎症薬、必要に応じてレーザー治療など、適切な治療を行います。早期に専門的なケアを受けることで、悪化や跡を残さず治すことが期待できます。

関連記事:浜松でニキビ治療をするなら美容皮膚科がおすすめ?

早期受診の目安

腕ニキビは、2~4週間ほどセルフケアを続けても改善しない、症状が広がる、強い痛みや膿が出る場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。早期に専門的な診断と治療を受けることで、悪化や跡を残さず治すことが期待できます。症状が気になる場合は、迷わず受診しましょう。

まずは無料カウンセリング

アフターフォロー

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。当院ではただ治療を行うだけでなく、あなたのお肌に合わせたアフターケア方法や経過観察などしっかり効率的にできる治療をサポートします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。

再発を防ぐ生活習慣と日常の工夫

腕ニキビの再発を防ぐには、日々の肌ケアだけでなく、食事などの内側のケアも大切です。バランスの取れた食事でビタミンや食物繊維を摂り、肌のターンオーバーを整えましょう。また、肌を清潔に保つことが重要です。詳しい内容についてを下記で紹介します。

睡眠と食事

睡眠と食事は肌の回復に不可欠です。睡眠時間は7時間~8時間確保することが大事で、肌のターンオーバーが整い、修復が進みます。
食事では、タンパク質(鶏肉、卵、牛乳)、ビタミン(レバー、トマト、レモン)、亜鉛(牡蠣、レバー、ナッツ)を意識的に摂りましょう。亜鉛は1日8~11mgを目安に、ビタミンCや動物性タンパク質と一緒に摂ると吸収がよくなります。バランスの取れた食事と十分な睡眠が、肌トラブルの予防と改善につながります。

運動後

運動後は、肌を清潔に保つことがとても重要です
汗をそのままにしておくと、毛穴が詰まり、ニキビや炎症の原因になります。運動後はすぐにシャワーで汗を洗い流し、清潔な衣類に着替える習慣をつけましょう。刺激の少ない洗浄料を使い、肌をこすらず優しく洗うことがポイントです。清潔な状態を保つことで、肌トラブルの予防につながります。

まとめ

腕ニキビは、乾燥や摩擦、紫外線、生活習慣の乱れなど、複数の原因が重なって発生します。原因をしっかり見極め、正しいケアを行うことで改善が期待できます。早期対策と、洗浄・保湿・紫外線対策などの習慣づくりが鍵です。セルフケアで改善しない場合は、皮膚科での治療も検討しましょう。

このページの監修医師

ハートライフクリニック院長 渡邊雅人

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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