ニキビから血が出る原因と正しい対処法まとめ

「ニキビから血が出てしまったけど大丈夫でしょうか?」先日カウンセリングで患者さまからご相談いただきました。出血すると驚いてしまいますよね。そこで今回は、ニキビから血が出てしまう原因や正しい止血方法、やってはいけない行動、受診の目安までを順番にご紹介いたします。
ニキビから血が出る原因
ニキビから血が出る原因は、大きく「自分で潰した刺激」と「炎症が強くなり自然に破れた場合」の2つに分けられます。どちらなのかを見極めることが、跡を残さないための第一歩です。
ニキビから血が出るのは炎症が強いサイン

結論から言うと、出血は炎症が皮ふの深い部分まで及んでいるサインです。
赤ニキビや黄ニキビが悪化すると、毛穴の奥で腫れが強くなり、周囲の組織までダメージが及びます。その状態で圧迫や摩擦が加わると血が出ます。
実際に「触っていないのに血が出た」という20代男性の患者さまも、強い腫れと痛みを伴っていました。放置してしまうと色素沈着やへこみ跡につながることもあります。出血は軽い傷ではなく、悪化のサインと考えてください。痛いニキビができてしまう原因について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:痛いニキビはなぜできる?原因と正しい治し方で跡を残さない!
毛細血管が傷つき出血する仕組み

炎症が起こると、毛穴周囲の毛細血管が広がり血流が増えます。
腫れた状態で圧迫されると、その細い血管が破れやすくなります。膿と血が混ざることもあり、「どろっとした赤い液体」が出るのはそのためです。
自然に潰れるほど悪化している状態とは

軽く触れただけで破れる場合は、炎症がかなり強い状態です。ズキズキする痛みや熱っぽさ、赤く大きく腫れている場合は注意が必要です。
先日患者さまでも「寝ている間に血がにじんでいた」という方がいたのですが、このことが原因でした。自然に破れるのは改善ではなく、悪化のサインです。
ニキビから血が出たときの正しい応急処置
ニキビから血が出たときの正しい応急処置の最優先は「止血」と「清潔を保つこと」です。慌てて何度も触ると炎症が広がってしまいます。落ち着いて基本の対応を行うことが、跡を残さない近道です。
こすらず圧迫して止血する手順

こすらずに静かに押さえることが重要です。
清潔なティッシュやガーゼで、強く押しつぶさず軽く圧迫します。時間の目安は3〜5分程度抑えるようにしましょう。途中で何度も確認せず、抑える状態を保ちましょう。こすってしまうと傷口が広がり、炎症が悪化してしまいます。患者さまの中で、何度も拭き取ってしまったことにより色素沈着が残ってしまった方もいらっしゃいました。まずは擦らず圧迫止血することが基本です。
流水で洗い清潔を保つ

止血後は、32〜34℃のぬるま湯でやさしく洗い流すようにしましょう。強い洗顔料や消毒液は刺激になるため基本的に不要です。また、アルコール消毒は乾燥を招き、治りを遅らせることがあるのでNGです。
洗った後は低刺激の保湿剤で乾燥を防ぎましょう。清潔と保湿、この2つが回復を助けてくれます。
ニキビは潰していいの?
原則として、自己判断で潰すことはNGです。潰してしまうとニキビが悪化してしまったり、ニキビ跡につながる可能性が高いためです。
赤ニキビや紫ニキビは自己処理しない

炎症が強いニキビは絶対に触らないでください。
圧迫すると皮ふの深い層を傷つけ、色素沈着やへこみ跡(ニキビ跡)の原因になるからです。
20代女性の患者さまで「気になって押してしまったらクレーターになった」というケースもありました。痛みや腫れがある段階は触らず、医療機関に相談しましょう。
関連記事:紫ニキビは自力で治る?原因から治療・予防まで完全解説
黄ニキビでも自己判断を避ける理由

膿が見えていると「出してしまえば治りが早いのでは」と思いがちですが、自分で潰してしまうことは危険な行為です。
無理に潰すと傷口から雑菌が入り込み、炎症がさらに広がったり、跡が残ったりすることがあります。
皮ふ科で行われる「ニキビ圧出」は、医師が専用の器具を使い、消毒を徹底したうえで適切なタイミングを見極めて処置する医療行為です。自己判断で同じことを再現するのは難しく、リスクのほうが大きくなります。
ニキビは自分で潰さず、悪化する前に医療機関へ相談することが大切です。ニキビを潰してしまった際の対処法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
皮膚科を受診すべきケースと再発予防の基本
腫れや痛みが強い場合や、同じ部位に何度も繰り返す場合は、早めの受診が大切です。市販薬や応急処置で一時的に落ち着くことはあっても、原因に対する治療ができていなければ根本的な改善にはつながらないことも少なくありません。症状を長引かせないためにも、適切な診断と治療を受けることが重要です。詳しい内容については、下記でご紹介いたします。
腫れや痛みが強い場合の受診目安

腫れが3日以上引かない、出血を繰り返す、ズキズキする強い痛みや熱感がある場合は受診を検討しましょう。特に顔の中央部(鼻や口周り)や、同じ場所に何度もできる場合は悪化しやすく注意が必要です。
こうした症状は自己処置では限界があり、炎症後の色素沈着や瘢痕(ニキビ跡)につながることもあります。美容皮膚科では、炎症を抑える外用・内服治療に加え、必要に応じて適切な圧出処置や再発予防まで含めた総合的な治療が可能です。見た目の仕上がりまで考慮した治療計画を立てられるのが大きな強みです。
悪化させないためにも、迷ったら早めに美容皮膚科へ相談することをおすすめします。皮膚科と美容皮膚科の比較について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
日常生活で炎症を悪化させないポイント

ニキビを長引かせないために大切なのは、「刺激を減らすこと」です。
たとえばヒゲ剃りは、刃を清潔に保ち、深剃りを避けるだけでも肌への負担は大きく変わります。切れ味の落ちた刃は、それだけで炎症を悪化させる原因になります。
また、マスクの摩擦も危険です。こすれにくい素材を選び、必要以上に長時間つけ続けない工夫も大切です。
洗顔は1日2回、たっぷりの泡で20〜30秒ほどやさしく洗えば十分です。過度な洗いすぎは逆効果になります。
そして何より重要なのが「触らない習慣」です。無意識に触れるだけでも炎症は悪化します。日々の小さな積み重ねが、再発予防につながります。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの状態や種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
ニキビから血が出るのは、炎症が強まっているサインです。こすらず圧迫止血し、清潔と保湿を心がけてください。自己処理は跡の原因になります。腫れや痛みが続く場合は、早めに皮膚科へ相談しましょう。正しい対応が、色素沈着やクレーターを防ぐ近道です。
医師監修情報

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



