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ニキビと牛乳の関係を医学的に解説

ニキビと牛乳の関係を医学的に解説

先日患者さまより「牛乳はニキビを悪化させるんですか?」と質問をいただきました。
牛乳は本当にニキビを悪化させるのでしょうか。毎日飲んでいる習慣が肌に影響しているのか、やめれば改善するのか、不安に感じている方は少なくないと思います。そこで今回はニキビと牛乳の関係性について解説いたします。

牛乳や乳製品はニキビを悪化させる?

牛乳や乳製品を摂取することでニキビを悪化させてしまうことはあります。しかしこれは、全員に当てはまるわけではありません。下記より詳しい内容を解説いたします。

牛乳の摂取量が多い人ほどニキビが増える傾向がある

牛乳の摂取量が多い人ほどニキビが増える傾向がある

疫学研究によると、牛乳を多く飲む人ほどニキビが多い傾向あると報告されています。
ある大規模調査では、1日2〜3杯(約400〜600ml)飲む人は、週1杯未満の人と比べてニキビ発症リスクが約1.2〜1.4倍高いと示されました。特に思春期の男女で相関が強く、炎症を伴う赤ニキビが増える傾向があります。ただし関連を示すものであり、牛乳が直接の原因と断定できる段階ではありません。

乳製品とニキビの関係は研究段階であり個人差も大きい

年齢や性別、思春期か成人か食事全体の内容によって結果は変わります
例えば運動量が多く糖質摂取が少ない人では影響が目立たないケースもあります。牛乳だけを悪者にするのではなく、体質と生活習慣を含めて判断する姿勢が大切です。

なぜ牛乳はニキビを悪化させるといわれるのか

牛乳がニキビを悪化させる原因には、皮脂分泌や炎症を刺激する可能性があるからです。体内で起こる変化を順を追って説明します。

インスリン様成長因子IGF-1が皮脂分泌を刺激する可能性

インスリン様成長因子IGF-1が皮脂分泌を刺激する可能性

グラフにある2018年の研究によると、牛乳を飲むと、体内でインスリンとIGF-1が増加します。
IGF-1は皮脂腺を刺激し、皮脂分泌を高める働きがあります。血中IGF-1濃度が高い人はニキビ重症度が高いという報告もあります。
皮脂が増えると毛穴が詰まりやすくなり、炎症ニキビへ進みやすくなります。そのため、毎日500ml以上を継続摂取している場合は影響を受けやすいと考えられています。

ホルモンバランスの変化が炎症を強めると考えられている

年齢層ホルモン変動率皮脂増加率炎症持続期間
15-19歳高(+30%)+25% 長引く(4-6週)
20-30歳中(+15%)+10%中(2-4週)
30歳以上低(+5%)±0%短(1-2週)

牛乳には微量のホルモン成分が含まれています。摂取により男性ホルモンの働きが高まると、皮脂分泌が増えます。思春期にニキビが増えるのも同じ仕組みです。
また、上記グラフにあるように、ホルモン変動が強い15〜19歳では影響が出やすいとされます。そのため、この時期に牛乳を飲むことでよりニキビに影響が出やすいといわれています。

牛乳の代わりに豆乳や植物性ミルクを飲むのは安全?

牛乳を控えるなら、豆乳や植物性ミルクに替えるほうが肌への影響は少ないと考えられています。ただし、種類や摂取量によってはニキビに影響することもあります。具体的な違いや注意点をこれから詳しく説明します。

豆乳に含まれる大豆イソフラボンとホルモン作用

女性ホルモンの乱れが肌に与える影響

生理のように女性ホルモンが乱れると皮脂の分必を増加させたり、肌のバリア機能を低下させてしまいます
しかし、豆乳に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きがあり、皮脂分泌を穏やかにする可能性があります
ただし1日600ml以上を長期摂取するとホルモンバランスに影響する可能性があるため、適量を守ることが重要です。

アーモンドミルクはニキビに影響しにくいのか

アーモンドミルクはニキビに影響しにくいのか

アーモンドミルクは牛乳に比べてニキビに影響しにくい飲み物と考えられています。
乳成分を含まないため、IGF-1を強く刺激する作用がほとんどなく、皮脂分泌を過度に高めにくいからです。
実際、牛乳を1日400ml以上飲んでいた人が置き換えたことで炎症が落ち着いた例もあります。
ただし加糖タイプは1本あたり糖質15〜20g含む製品もあり、血糖値上昇により皮脂が増える可能性があるため、選ぶなら無糖タイプが安心です。

スキムミルクやプロテインにも注意

牛乳を控えていても、別の形で乳成分を多く摂っているとニキビがなかなか改善しないことがあります。なかでもスキムミルクやホエイプロテインは、肌に影響しやすいと指摘されています。どのような点に注意すべきか、ここから詳しく説明します。

脱脂粉乳は全乳よりニキビとの関連が強いとされる

脱脂粉乳は全乳よりニキビとの関連が強いとされる

研究では、全乳よりも脱脂粉乳のほうがニキビとの関連が強いと報告されています。
脂肪を取り除く過程で乳清成分の割合が高まり、IGF-1を刺激しやすくなる可能性があるためです。実際に、スキムミルクを1日2杯以上摂取している思春期では、ニキビの発症リスクが44%高かったとするデータもあります。

ホエイプロテインはニキビ悪化因子になりやすい

ホエイプロテイン

ホエイプロテインは皮脂の過剰分泌を促しやすく、ニキビを悪化させる可能性があります
吸収が速くインスリン分泌を強く刺激するため、結果としてIGF-1が上昇し皮脂腺が活発になるからです。実際に、1日20〜40gを継続摂取した筋トレ利用者で、4〜8週間以内に炎症ニキビが増えた報告もあります。ニキビが気になる場合はソイプロテインへ変更し、摂取量も1日20g程度に抑えて様子を見ましょう。プロテインのニキビに対する影響については以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:プロテインでニキビができる理由と正しい選び方

乳製品との付き合い方

乳製品は必ずしも完全にやめる必要はありません。大切なのは、自分の肌に影響しているかどうかを確かめることです。
無理に断つのか、量を調整するのかで迷っている方も多いはずです。ここでは、生活を大きく変えずに検証する具体的な方法を紹介します。

まずは牛乳の量を減らして肌の変化を確認する

まずは牛乳の量を減らして肌の変化を確認する

ニキビが気になる場合は、まず牛乳の量を減らして肌の変化を見てみましょう。毎日コップ2杯(約400ml)飲んでいるなら、まずは1杯(約200ml)に減らし、その状態を2〜3週間続けましょう。
週に1回、同じ場所・同じ明るさで写真を撮り、赤ニキビや黄ニキビなどの炎症の強いニキビの数を数えて比較してください。開始前より3割以上減っていれば、牛乳が影響していた可能性が考えられます。
ニキビの種類の見分け方については以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:【写真付】ニキビの種類と見分け方を医師が徹底解説!

高糖質食品もあわせて見直すことが大切

食事バランス

牛乳だけを調整しても、甘い飲み物や菓子パンを日常的に摂っていればニキビは改善しにくくなります
清涼飲料水500mlには糖質約50g、菓子パン1個でも30g前後含まれ、血糖値を急上昇させてインスリン分泌を強く刺激します。その結果、皮脂が増え毛穴が詰まりやすくなることで結果としてニキビが悪化しやすくなります。
一方で、野菜や魚、ナッツ類など血糖値が上がりにくい食品は炎症を抑える助けになります。控えるだけでなく、整える食事も意識することが大切です。
ニキビに良い食事について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。

関連記事:ニキビができやすい人必見|食べ物と栄養から見直す対策法

まずは無料カウンセリング

VISIA

当院は開院から20年、これまでに65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。ニキビは状態に合わないケアを続けると悪化し、治療のタイミングを逃せば跡に残ることもあります。当院では目視だけに頼らず、最新の肌診断機器を用いて種類や炎症の深さまで確認します。まずは無料カウンセリングで、現在の肌状態を丁寧に把握し、適した治療プランをご提案します。

まとめ

牛乳とニキビには関連を示す研究がありますが、飲めば必ず悪化するわけではありません。とくにコップ2杯(約400ml)以上を毎日飲んでいる人や、スキムミルク、ホエイプロテインを習慣的に摂っている人は影響を受けやすい傾向があります。気になる場合は、量を半分に減らして2〜3週間続け、写真で赤ニキビの数を比較してみてください。あわせて甘い飲み物や菓子パンを控え、野菜や魚を増やすことも改善への近道です。

このページの監修医師

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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