プロテインでニキビができる理由と正しい選び方

プロテインを飲み始めてからニキビが増えたと感じる患者さまも少なくありません。ただし、プロテインは一概に「肌に悪いもの」ではなく、種類や摂り方、体質によって影響が大きく変わります。そこで今回は、プロテインとニキビの関係を仕組みから整理し、ニキビが気になる人でも続けやすい選び方・飲み方のポイントを解説します。
ニキビが気になる人はプロテインの種類と摂り方を見直そう
「プロテインを飲んでニキビができた」という方は、プロテインをやめるより、見直すことが重要です。
ニキビが出たからといって、すぐにプロテインを中止する必要はありません。プロテインによって影響が出るかどうかは、種類や摂取量、体質によって異なります。まずは「何を・どう摂っているか」を整理することが重要です。
プロテイン自体がニキビの直接原因?

プロテインそのものがニキビを作るわけではありません。
プロテインに多く含まれているたんぱく質は肌の材料となる重要な栄養素です。
問題になりやすいのは、プロテインに含まれる成分や摂取方法であり、「プロテイン=ニキビの原因」と誤解されがちな点は注意が必要です。
影響が出るかは体質と摂取条件

プロテインがニキビに影響するかどうかは、消化能力や体質、プロテインの摂り方で大きく変わります。同じプロテインでも差が出るのは、こうした体の特性と摂取条件が重なるためです。
ニキビに影響が出やすいプロテインの飲み方やニキビを発症させやすい方の体質については後ほど解説いたします。
ここでいう消化能力とは、たんぱく質を無理なく分解・吸収できる力のことです。普段からお腹が張りやすい、下痢や便秘を起こしやすい人は、消化が追いつかず肌に影響が出やすくなります。
摂取量に関しては1回20g前後、1日1〜2回が目安で、これを超えて一度に30〜40g以上飲んだり、短時間で何杯も摂ると肌の負担になってしまいます。特に、もともと皮脂分泌が多く、顔がテカりやすい、毛穴詰まりを起こしやすい人は影響を受けやすい傾向があります。同じプロテインでも差が出るのは、こうした体の特性と摂取条件が重なるためです。
プロテインでニキビができやすくなる主な理由
プロテインでニキビができやすくなる背景には、先ほどお伝えした体質や摂取の仕方に加えて、プロテインに含まれる成分の影響も関係します。どの成分が肌に影響しやすいのかを理解することで、原因をより具体的に整理できます。ここからは、ニキビにつながりやすい代表的な成分について解説します。
ホエイプロテイン

ホエイプロテインは、体質によってはニキビが出やすくなることがあります。
ホエイプロテインは、牛乳由来のたんぱく質のため、吸収が非常に早く、体内で成長に関わるホルモンの分泌を刺激しやすい点が特徴です。これらのホルモンは皮脂腺の働きを活発にし、皮脂量を増やす作用もあります。
ニキビを避けるためのプロテインの選び方や飲み方については後ほど説明いたします。
人工甘味料や添加物

人工甘味料や添加物を含むプロテインは、人によってはニキビにつながることがあります。
プロテインの多くの製品には飲みやすさを高めるため、甘味料や香料、保存料などが加えられていますが、これらは腸内環境に影響する場合があります。
腸の働きが乱れると体の中で炎症が起こりやすくなり、その結果として皮脂分泌が増え、ニキビが出やすくなることがあります。
特に、普段から胃腸が弱い人や、便秘や下痢を起こしやすい人は注意が必要です。こういった方は、プロテインを選ぶ際に、成分表示を確認し、余計な添加物が少ないものを意識すると安心です。ニキビが気になる場合は、たんぱく質の量だけでなく、含まれている成分全体に目を向け「無添加」「甘味料不使用」「プレーンタイプ」のものを選ぶことが肌トラブルを防ぐポイントになります。
ニキビが出やすい人に共通するプロテイン習慣
ニキビが出やすい人には、いくつか共通するプロテインの摂り方があります。代表的なのは、1回の量や1日の摂取量が多い場合、消化能力や腸内環境に負担がかかっている体質、そして摂取するタイミングです。
先ほど説明したとおり、プロテインは摂り方や体質によって肌への影響が大きく変わりますが、ニキビが出やすい人には一定の傾向が見られます。ここからは、その具体的な習慣について順に解説していきます。
1回量や摂取回数

プロテインでニキビが出やすい人に多いのが、1回に摂る量が多い、または1日の摂取回数が多いという傾向があります。もちろん後ほど紹介する個人の体質にも左右されますが、一般的な目安としては、1回あたり20g前後、1日1〜2回程度が無理のない範囲といえます。
これを超えて、1回で30〜40g以上をまとめて摂ったり、短時間に何度もプロテインを飲んだりすると、消化や代謝が追いつかず、体に負担がかかりやすくなります。その結果、皮脂分泌が乱れ、ニキビとして表れやすくなるケースは少なくありません。
消化能力や腸内環境
ここでいう消化能力とは、たんぱく質を無理なく分解・吸収できる力のことです。
普段からお腹が張りやすい、下痢や便秘を起こしやすい人は、消化が追いつかず肌に影響が出やすくなります。そのため、そういった方は、プロテインを選ぶ際に、成分表示を確認し、余計な添加物が少ないものを意識すると安心です。
摂取するタイミング
プロテインは、飲むタイミングによって肌への影響が変わる点にも注意が必要です。
特に空腹時に一気に摂ると、消化器への負担が大きくなり、体内での処理が追いつかず、皮脂分泌が乱れやすくなります。また、就寝直前の摂取も要注意です。睡眠中は代謝が落ちるため、たんぱく質が十分に使われず、結果として肌トラブルにつながることがあります。
運動後や食後など、体が栄養を受け取りやすい時間帯を選び、自分の生活リズムに無理なく組み込むことが、ニキビを防ぐうえで大切です。
ニキビを悪化させやすいプロテインの種類
ニキビが気になるからといって、すべてのプロテインを避ける必要はありません。
実際には、原料や配合成分の違いによって、肌への影響には差があります。こでは、注意しておきたいプロテインの特徴を整理し、選ぶ際の目安をお伝えします。
ホエイプロテインとカゼインプロテイン

ホエイプロテインとカゼインプロテインはいずれも牛乳由来のたんぱく質で、ニキビが気になりやすい方は少し注意して取り入れたい種類です。
ホエイプロテインは、先に触れたように吸収が非常に早く、体内でインスリンや成長因子の分泌を促しやすいため、皮脂分泌が増えやすくなる傾向があります。
一方、カゼインプロテインは消化吸収がゆっくりで、胃腸に長時間とどまりやすいのが特徴です。その分、消化の負担がかかりやすく、腸内環境が乱れることで、体内の炎症や皮脂分泌に影響し、ニキビにつながることがあります。
特にもともと皮脂が多い方や顔がテカりやすい方が日常的に摂取すると、毛穴に皮脂がたまりやすくなり、ニキビができやすい状態を招く場合があります。
ただし、ホエイプロテインやカゼインプロテイン自体が悪いわけではありません。肌質によっては、1回10〜15g程度に量を抑える、頻度を減らすなど、飲み方を調整しながら肌の反応を確認していくことが大切です。
牛乳で溶かす飲み方

プロテインを牛乳で溶かして飲む方法は手軽で飲みやすい反面、ニキビが出やすい方は注意が必要です。
牛乳には脂質や乳糖に加え、微量ながらホルモン様作用を持つ成分が含まれており、これらが重なることで皮脂分泌が刺激されやすくなり、ニキビ発症させやすくする作用もあります。
水や豆乳との違い
| 溶かす飲み物 | 肌への影響 | 消化への負担 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 牛乳 | 皮脂分泌が増えやすい | やや重い | 体重増加・筋肥大重視 | 脂質・乳由来成分でニキビが悪化することがある |
| 水 | 影響が最も少ない | 軽い | ニキビが気になる人全般 | 味が淡泊で満足感は低め |
| 豆乳 | 比較的穏やか | 中程度 | ホルモンバランスが乱れやすい人 | 甘味付きは糖分量に注意 |
結論として、ニキビが出やすい方はまず水、次に無調整豆乳がおすすめです。
牛乳は飲みやすさや栄養面のメリットがある一方、脂質や乳由来成分が皮脂分泌を刺激しやすく、肌トラブルにつながることがあります。プロテインの種類だけでなく、「何で溶かすか」も肌状態に大きく関わるため、ニキビが気になる時期は溶かし方を見直すことが大切です。
ニキビが気になる人に向いているプロテイン
ニキビが気になる方には、ソイプロテインやピープロテインといった植物性プロテインが比較的向いています。これらは乳由来ではないため、皮脂分泌やホルモンへの影響が出にくく、肌への負担を抑えやすい点が特徴です。なぜ植物性プロテインが良いのか理由を下記より詳しく解説していきます。
ソイプロテイン

ソイプロテインはニキビが気になる方でも比較的取り入れやすいプロテインです。大豆由来のたんぱく質で、乳由来プロテインのように皮脂分泌を強く刺激しにくい点が特徴です。また、吸収が穏やかなため、体内のホルモンバランスが急に変化しにくく、肌への負担が出にくい傾向があります。実際、ホエイプロテインで肌荒れを感じた方が、ソイプロテインに切り替えて落ち着いたケースも少なくありません。ニキビを悪化させずにたんぱく質を補いたい方にとって、ソイプロテインは選択肢のひとつになります。
ピープロテイン

ピープロテインは消化への負担が少なく、ニキビが気になる方でも選びやすいプロテインです。えんどう豆由来のたんぱく質で、乳成分を含まないため、ホルモン分泌や皮脂量に影響を与えにくい特徴があります。吸収も比較的ゆるやかで、胃腸が弱い方やプロテインでお腹が張りやすい方でも取り入れやすい点がメリットです。皮脂分泌が増えやすい体質の方やホエイプロテインで肌トラブルを感じた経験がある方におすすめです。
プロテインと併せて見直したい食事と生活習慣
肌の状態は、日々の食事内容や睡眠、ストレスといった生活習慣の影響を強く受けています。たとえば、たんぱく質を補っていても、脂質や糖質に偏った食事が続けば皮脂は増えやすくなります。そこでここでは、プロテインを活かすために同時に見直したい食事と生活習慣のポイントをご紹介します。
食事からたんぱく質を摂る

キビが気になる方ほど、まずは食事からたんぱく質を摂る意識が大切です。
鶏むね肉や卵、魚、大豆製品などの食品には、たんぱく質だけでなく、ビタミンやミネラルも一緒に含まれています。これらは皮脂の分泌や肌の生まれ変わりを整えるうえで欠かせません。一方、プロテインは効率よくたんぱく質を補える反面、摂り方によっては量が多くなりがちです。普段の食事を基本にし、不足する分を補助としてプロテインを使うことで、体や肌への負担を抑えやすくなります。ニキビに良い食事について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビができやすい人必見|食べ物と栄養から見直す対策法
睡眠と食生活

ニキビを防ぐには睡眠と食生活を整えることが欠かせません。睡眠不足が続くとホルモンバランスが乱れ、皮脂が過剰に分泌されやすくなります。肌の修復が行われるのは主に睡眠中のため、就寝時間が不規則だったり、睡眠時間が短い状態では回復が追いつきません。目安としては、毎日できるだけ同じ時間に寝起きし、7〜8時間の睡眠を確保することが理想です。また、甘い物や白米、菓子パンなど糖質に偏った食事も皮脂分泌を高める原因になります。食事と睡眠を含めた生活全体を見直すことが、肌状態の安定につながります。
プロテインが原因か判断するためのチェック方法
ニキビの原因がプロテインかどうかを見極めるには、「一度やめて様子を見る」「量や種類を変えて再開する」この2つが最も現実的な方法です。
ニキビは複数の要因が重なって起こるため、闇雲に続けたり完全に避けたりするだけでは判断がつきません。だからこそ、肌の変化を確認しながら段階的に見直すことが重要になります。
一時的に中止して肌変化を見る
プロテインが原因かを確かめるには、一定期間いったん摂取を中止し、肌の変化を観察する方法が有効です。
目安としては2〜3週間ほど中止し、その間に新しいニキビができにくくなったり、赤みや炎症が落ち着いてきた場合は、プロテインが影響していた可能性が考えられます。
反対に、生活習慣を変えていないのに悪化が続く場合は、別の要因を疑う必要があります。肌の調子を日ごとに確認することで、判断材料として活かしやすくなります。
量や種類を調整して再開する
プロテインをやめてニキビが落ち着いた場合は、すぐに元の飲み方に戻さず、少量から様子を見ることが大切です。
まずは1回10〜15g程度、1日1回を目安に再開します。種類も見直し、ホエイプロテインで調子を崩した場合は、ソイプロテインやピープロテインに切り替えてみると負担が出にくくなります。再開後、ニキビが増えず赤みや違和感も出ない状態が2週間ほど続けば、その摂り方が正解です。
プロテインが原因でできるニキビの治し方
プロテインが関係している可能性のあるニキビは、生活習慣を見直すことで落ち着くケースもあれば、症状によっては皮膚科や美容皮膚科での診察が必要になることもあります。ここでは、ニキビ対策として意識したい基本的な考え方を整理してご紹介します。
触らない・洗いすぎない

ニキビは触らず、洗いすぎないことが改善への近道です。
ニキビが気になると無意識に触ったり、何度も洗顔したくなりますが、指で触れる刺激や摩擦は炎症を強め、治りを遅くします。また、1日に3回以上の洗顔や、ゴシゴシこする洗い方は、必要な皮脂まで落としてしまい、かえって皮脂分泌を増やす原因になります。洗顔は朝と夜の1日2回、泡で包むようにやさしく行いましょう。洗った後は化粧水と乳液でしっかり保湿し、肌を守る環境を整えることが大切です。正しいスキンケアについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
炎症が強い場合は皮膚科や美容皮膚科に相談する

赤みや痛みが強いニキビは、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。 腫れて触ると痛む、膿を伴うといった状態は、セルフケアでは悪化してしまう恐れがあるため皮膚科に相談するサインです。
一般的な皮膚科では、炎症を抑える内服や外用が中心となり、急性期の対応が目的です。
一方、美容皮膚科では肌質やニキビの経過を踏まえ、薬だけでなく施術や生活指導を含めた治療が可能です。繰り返すニキビや跡が気になる場合は、早めに美容皮膚科で相談することが安心につながります。美容皮膚科について詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
ニキビ治療の症例写真【当院症例】
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
プロテイン自体が必ずニキビの原因になるわけではありませんが、種類や成分、摂取量、飲み方によっては肌に影響することがあります。
特に乳由来のホエイやカゼイン、人工甘味料を多く含む製品は、体質によって皮脂分泌や腸内環境に影響しやすく注意が必要です。
一方、ソイやピープロテインなど、肌への負担が比較的少ない選択肢もあります。ニキビが気になる場合は、一度量や頻度を見直し、食事や睡眠を含めた生活全体を整えることが大切です。それでも改善しない、炎症を繰り返す場合は、自己判断を続けず美容皮膚科で相談し、肌状態に合った治療やアドバイスを受けることがおすすめです。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



