耳の中にできるニキビはなぜ?原因と治し方

耳の中に突然できたニキビに、触ると痛い、違和感が続くと不安になりますよね。当院に来られる患者さまの中でも「なぜこんな場所に?」と戸惑う方も少なくありません。そこで今回は、耳の中にニキビができる原因から、自宅でできる正しい対処法、受診の目安までを医師の立場からわかりやすく解説します。
耳の中にニキビができる主な原因
耳の中にできるニキビは、皮脂や汚れだけでなく、イヤホンの使用、耳掃除の癖、体調やホルモンバランスの変化など、いくつかの要因が重なって起こります。
原因が分からないまま触ったり放置したりすると、痛みが強くなったり治りが遅れることもあります。そこでここでは、耳の中にニキビができやすくなる主な原因を整理し、悪化を防ぐヒントにつなげていきます。
皮脂や汚れが毛穴に詰まりやすい

耳の中にニキビができやすい一番の理由は、皮脂や汚れが毛穴に詰まりやすい環境にあることです。
耳の中の皮膚も顔と同じように皮脂を分泌しており、そこに耳垢やシャンプーの洗い残しが加わると、毛穴が塞がれやすくなります。さらに、耳の中は空気がこもりやすく湿気がたまりがちなため、雑菌が増えやすい状態です。このような環境が続くことで毛穴の詰まりが起こりやすくなり、結果としてニキビができやすくなってしまいます。
ホルモンバランスの乱れによる皮脂分泌

耳の中のニキビも顔の中のニキビ同様に、ホルモンバランスの乱れがきっかけで起こることがあります。
生理前や強いストレスが続いたとき、睡眠不足が重なったときは、皮脂の分泌を促す働きが強まりやすくなります。耳の中の皮膚にも皮脂腺があるため、皮脂が増えると毛穴が詰まりやすくなります。こうした状態が続くことで、耳の中でもニキビができやすくなってしまいます。
イヤホンや耳掃除による刺激と傷

耳の中のニキビは、イヤホンや耳掃除による刺激が原因になることも少なくありません。
イヤホンを長時間つけていると、耳の中が蒸れやすくなり、皮膚がこすれて負担がかかります。たとえると、汗をかいたまま同じ靴を履き続けると足が荒れやすいのと似た状態です。
また、耳掃除を頻繁に行ったり、強くこすったりすると、目に見えない小さな傷ができます。その傷から炎症が起こると、毛穴が詰まりやすくなりニキビにつながります。
こういった、毎日の何気ない習慣が、耳の中のトラブルを引き起こしていることがあります。
耳の中にできるニキビは原因を知れば対処できる
耳の中にニキビができると、痛みや違和感から「何か悪い病気では」と不安になる方も多いでしょう。しかし、多くの場合は先ほど説明させていただいたような、皮脂の詰まりやイヤホン、耳掃除といった日常の刺激が重なって起こります。ここからは、耳の中のニキビにどう向き合い、悪化させずに整えていくかを順を追って解説していきます。
耳の中はニキビができやすい構造をしている

耳の中は、もともとニキビができやすいつくりをしています。
見た目以上に皮膚の凹凸やカーブが多く、奥に向かって細くなるため、毛穴や皮脂腺があっても外から確認しにくい構造です。たとえば、曲がりくねった排水口に汚れが残りやすいのと同じで、耳の中も皮脂や水分が一部にたまりやすくなります。さらに、衣類の下の皮膚のように風が通らず、乾きにくい環境です。こうした構造を知っておくことで、強くこすらず、蒸れを防ぐなど、日常のケアを見直すことで改善につながります。
放置すると痛みや悪化につながりやすい

耳の中にできたニキビは、放置すると痛みや腫れが強くなりやすい傾向があります。
耳の皮膚は薄く、炎症が広がりやすいため、小さなニキビでもズキズキした痛みを感じることがあります。さらに耳は、無意識に触れたり、寝ている間に枕で圧迫されたりしやすい場所です。悪化を防ぐためにも、我慢して様子を見るよりも、早めに正しい対処を取ることが大切です。
耳の中のニキビが痛くなりやすい理由

耳の中のニキビが痛くなりやすいのは、できた場所が刺激を受けやすい構造だからです。
顔や体にできるニキビと違い、耳の中は皮膚が薄く、触れたり圧迫されたりする機会が多い部位です。そのため小さな炎症でも強い痛みとして感じやすくなります。そこで、ここでは耳の中ならではのつくりと、日常の何気ない動作がどのように痛みにつながるのかを整理して解説していきます。
閉鎖された空間で炎症がこもりやすい
耳の中のニキビが痛みを感じやすい1つ目の理由は、閉鎖された空間で炎症がこもりやすいからです。
耳の中は空間が狭く、周囲を硬い組織に囲まれているため、腫れが起こると内側から強く圧迫されます。その圧力が神経に伝わりやすく、わずかな炎症でも強い痛みとして感じてしまいます。その結果、ズキズキとした痛みや違和感が出やすくなります。このような構造上の特徴から、耳の中のニキビは他の部位よりも痛みを強く感じやすいです。
日常動作で無意識に刺激が加わる
耳の中のニキビが痛みを感じやすい2つ目の理由は、日常の動きだけでも無意識に刺激が加わるからです。
耳は会話や食事であごが動くたびに引っ張られ、寝返りを打つと枕に押されることもあります。たとえば、口内炎が食事のたびに当たって痛むのと同じで、耳の中でもニキビのある部分が繰り返し刺激を受けます。触っていなくても負担が重なるため、炎症が治まりにくく、痛みを感じやすくなります。このように、日常動作そのものが悪化につながる点が耳ニキビの特徴です。
耳の中にできたニキビの正しい対処法
耳の中にできたニキビは、無理に触らず基本的な対処を守ることが何より大切です。気になって押したりこすったりすると、かえって炎症が強くなることがあります。ここでは、耳の中のニキビの対処と受診を考える目安について整理していきます。
清潔を保ち触り過ぎないことが基本

耳の中にできたニキビの対処で最も大切なのは、清潔を保ち、触り過ぎないことです。
清潔に保つとは、必要以上に耳掃除をすることではありません。入浴後に耳の入り口をやさしく拭き、汗や水分を残さない程度で十分です。
また、気になって指や綿棒で触ったり、潰そうとしたりすると、目に見えない傷ができ、炎症が広がることがあります。たとえば、かさぶたを無理にはがすと治りが遅くなるのと同じです。刺激を避けることで、耳の中のニキビは自然に落ち着きやすくなります。ニキビを潰してしまった際のリスクや潰してしまった際の対処法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
生活習慣の改善(ホルモンバランスと生活リズムの見直し)

耳の中のニキビを防ぐには、ホルモンバランスと生活リズムを整えることが大切です。睡眠不足や強いストレスが続くと皮脂が出やすくなるため、目安として7〜8時間以上の睡眠を確保しましょう。
また、食生活も影響します。脂っこい食事に偏らず、皮膚の調子を整えるビタミンB群(豚肉、卵、納豆)やビタミンC(野菜、果物)を意識するとよいでしょう。たとえば、夜更かしが続いた翌日に肌が荒れるのと同じように、耳の中にも変化が表れます。生活リズムを整えることが、ニキビの予防につながります。
ニキビに良い食事について詳しく知りたい方は以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビができやすい人必見|食べ物と栄養から見直す対策法
セルフケアで改善しにくい場合の対応

耳の中のニキビがなかなか良くならない場合は、自己判断で対処を続けず、皮膚科や美容皮膚科を受診することを検討しましょう。
目安として、1週間ほど経っても腫れや痛みが引かない場合や、月に2回以上、同じ場所に繰り返しできる場合は注意が必要です。
また、触らなくてもズキズキ痛む、食事や会話であごを動かすだけで痛むなど、日常生活に支障が出るほどの痛みがある場合も受診を考えましょう。無理に潰したり強くいじったりすると、炎症が広がり治りが遅くなることがあります。早めに相談することで、悪化も防ぎやすくなります。
皮膚科や美容皮膚科どちらを受診すべきかは以前投稿した関連記事をご覧ください。
ニキビと間違えやすい耳の中のできもの
耳の中にできたできものが、必ずしもニキビとは限りません。
実際には、粉瘤やいぼなど、見た目がよく似た別の症状が隠れていることもあります。自己判断でニキビだと思い込み、放置したり触ったりすると、かえって長引く原因になることがあります。ここでは、耳の中にできやすい代表的なできものを取り上げ、見分けるためのポイントを整理していきます。
粉瘤やいぼなど別の症状の可能性

耳の中のできものは、ニキビ以外の代表的な症状は先ほど説明させていただいたように粉瘤とイボです。
粉瘤の原因は、皮膚の下に角質や皮脂が袋状にたまってしまうことです。ニキビと違い、痛みが少なく、長期間同じ大きさのまま残ることも特徴の1つです。
また、いぼは表面が少し硬く、盛り上がっていることが多く、ニキビのように赤く腫れたり膿が出たりしにくい点が違いです。
これらは自然に治らない場合が多く、放置すると大きくなることがあります。なかなか変化しないできものは、早めに医師に相談することが安心につながります。
自己判断が危険なケース
しこりが大きくなってきた場合や、痛みが何日も続く場合、膿や血の混じった分泌物が出てくる場合は、自己判断で様子を見るのは危険です。特に、数日で治まると思っていたできものが1週間以上たっても改善しない、触らなくてもズキズキ痛む、赤く腫れて熱をもつといった状態は注意が必要です。無理に潰したり消毒を繰り返したりすると、炎症が広がることもあります。このような変化が見られた場合は、早めに皮膚科や美容皮膚科を受診し、適切な診断と処置を受けることが大切です。
ニキビ治療の症例写真【当院症例】
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まとめ
耳の中にできるニキビは、皮脂や汚れの詰まり、ホルモンバランスの乱れ、イヤホンや耳掃除による刺激など、身近な要因が重なって起こります。耳は構造的に蒸れやすく、閉鎖された空間で炎症がこもりやすいため、放置すると痛みや腫れが強くなりがちです。基本は清潔を保ち、触り過ぎないことが大切ですが、生活リズムの見直しも予防につながります。一方、長引く場合や繰り返す場合は、ニキビ以外のできものの可能性も考え、早めに皮膚科や美容皮膚科で確認することが一番の治療への近道です。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



