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ニキビと吹き出物の違い|原因・正しい対処を徹底解説

ニキビと吹き出物の違い|原因・正しい対処を徹底解説

顔にできるブツブツが「ニキビ」なのか「吹き出物」なのか、迷ったことはありませんか。実は、この二つは異なるもので、原因やケア方法も異なります。間違った対処をすると悪化や再発を招くこともあります。そこで今回は、ニキビと吹き出物の違いをわかりやすく解説し、自分の症状に合った正しいケアや治療の選び方をご紹介します。

ニキビと吹き出物の違いは?

ニキビと吹き出物は医学的に同じ「尋常性ざ瘡」ですが、呼び方は年齢や場所、肌の状態で変わります
例えば、10代の額のブツブツはニキビ、30代のあごのものは吹き出物と呼ぶことが多いです。この違いを知れば、自分の肌にぴったりのケアが選べ、再発も防げますよ。詳しく見ていきましょう。

年代と肌環境で変わる呼び分け

年代と肌環境で変わる呼び分け

先ほどお話ししたように、ニキビと吹き出物の呼び分けは年齢のイメージが強いですが、一番の決め手は「できる場所」です。

10代だとおでこや鼻周りのテカりやすいTゾーンにポツポツ出て「ニキビ」と呼び、20代以降は口元や頬の乾燥しやすいUゾーンにできるのを「吹き出物」と言うことが多いです。

例えば、学生時代に額の白いブツブツは皮脂の多いTゾーンでニキビ。大人になってあごの赤いしこりは乾きやすいUゾーンで吹き出物。こうした場所のクセを知れば、自分の肌トラブルに合ったケアがすぐ選ぶことができます。

ニキビと吹き出物の原因

ニキビも吹き出物も原因は同じで、毛穴の詰まり、皮脂のバランス崩れ、ホルモンの変動、肌菌の増え過ぎの4つが絡み合います。下記よりそれら要素が起きる要因について解説します。

古い角質と皮脂が詰まるメカニズム

古い角質と皮脂が詰まるメカニズム

古い角質と皮脂が毛穴に詰まるのは、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れるからです。新しい肌細胞が下から作られ、上に押し上げられて古い角質が自然に剥がれる流れが遅れると、角質が厚く溜まり、皮脂と混ざって毛穴を塞いでしまいます。
例えば、ニキビの10代は皮脂が多くてテカるTゾーンで角質が毛穴を詰まらせ、白ニキビに。吹き出物の大人世代はUゾーンが乾燥しがちで、角質の厚みが皮脂を閉じ込め、赤く硬いしこりになります。毎日の洗顔で優しく落とす習慣が、この流れを整えます。

ホルモン変動が与える影響

ホルモン変動が与える影響

ホルモン変動は皮脂を増やし、ニキビや吹き出物の大きな原因になります。

思春期は男性ホルモン(アンドロゲン)が急に増えてTゾーンの皮脂がドバドバ出て白ニキビに。例えば、中学生の頃に額がテカテカしてブツブツだらけになるのはこれが理由です。大人の女性は生理前などに女性ホルモン(プロゲステロン)が優位になり、Uゾーンの皮脂が固まって赤いしこりに。あごに生理前にポコッとできるのはよくあるパターンです。

常在菌が増えると炎症が進む仕組み

常在菌が増えると炎症が進む仕組み

常在菌が増えると毛穴内で炎症が起き、赤く腫れた痛みを伴うニキビや吹き出物に悪化してしまいます

毛穴が詰まって皮脂が溜まると、アクネ菌やマラセチア菌がエサにしてどんどん増えます。これが毒素を出して周りの肌を刺激し、赤ニキビ化するんです。例えば、Tゾーンの白ニキビが放置すると菌が増えて赤く熱を持ち、Uゾーンの硬い吹き出物が膿んで痛くなるパターン。毎日の優しい洗顔で菌の住処を減らせば、炎症を抑えられますよ

関連記事:痛いニキビはなぜできる?原因と正しい治し方で跡を残さない!

思春期に多いニキビの特徴とケアの基本

思春期ニキビはTゾーン中心に白や赤のブツブツが多く、皮脂がドバドバ出るのが特徴です。
この時期はホルモンの影響で皮脂腺が活発になり、毛穴詰まりから炎症へ進みやすいです。ケアの基本は朝晩の洗顔で余分な皮脂を落とし、清潔に保つことが重要です。

皮脂分泌が多い額と鼻にできやすい

皮脂分泌が多い額と鼻にできやすい

額と鼻といわれるTゾーンは皮脂腺といわれる毛穴の奥で油分を作り出す部分が多いです。その影響で、油分がドバドバ出て毛穴が詰まりやすくなります
例えば、中学生の額に白いブツブツが並ぶのは、テカテカの皮脂が角質と混ざって起きるのはこのパターンです。鼻周りも同じで、皮脂腺が多いことから汗や汚れが加わると一気に多発してしまいます。

関連記事:中学生は背中ニキビになりやすい?原因や治療法を紹介

正しい洗顔と清潔習慣

正しい洗顔と清潔習慣が思春期ニキビを防ぐ一番の方法です。ここでは正しい洗顔方法をご紹介します。

正しい洗顔と清潔習慣

1.朝晩2回、32〜35℃のぬるま湯で洗顔料をしっかり泡立て、指の腹で優しく包むように洗います。
2.ゴシゴシ擦らず、Tゾーン中心に30秒以内で洗い流しましょう。
3.すすぎは髪際まで念入りにして、タオルで押さえて拭くようにしましょう。

また、清潔な環境を維持することが重要です。そのため、部活後の汗はすぐ洗い流し、枕カバーは週1交換、手で顔を触らないよう気を付けてください。これらを行うだけでも、皮脂の70%が減り、悪化を止めることができます。

大人に増える吹き出物

大人に増える吹き出物は、乾燥やストレス、スキンケアの乱れでUゾーンに硬い赤いしこりができやすいです。例えば、仕事の疲れで口元がポコポコしたり、生理前にあごが腫れるのは肌の乾燥が毛穴を詰まらせ、生活のクセが重なるからです。この大人特有のパターンを知れば、毎日の保湿とストレス管理で繰り返しできる吹き出物を止めることができます。

あご・口周りに繰り返すブツブツ

大人ニキビ:Uゾーン中心で乾燥・ホルモン・ストレスが関係

あご・口周りに繰り返すブツブツ(吹き出物)は、乾燥で角質が厚くなり、マスクの摩擦が加わって毛穴が詰まるからです。

肌の生まれ変わりが遅れると角質が溜まり、Uゾーンの乾燥で皮脂が固まって赤いしこりになってしまいます。例えば、仕事中のマスクで口元が擦れてポコポコしたり、生理前にフェイスラインがザラつくのはこのパターンです。保湿を忘れずマスクを清潔にすることで、再発を防ぐことができます。

関連記事:治らない大人ニキビの原因と対策を徹底解説

クレンジングと保湿の見直し

クレンジングと保湿の見直し

クレンジングと保湿の見直しで吹き出物をしっかり防げます。

クレンジングで油分を落とし過ぎると肌が乾燥して皮脂が余計に出たり、油分多すぎると毛穴が詰まるため、うまくバランスを調整することが必要です。
例えば、ジェルタイプのマイルドなクレンジングを30秒優しくなじませ、すぐに化粧水と乳液で保湿をしましょう。そうすることでバランスの良い状態を保つことができます。
また、あごのしこりが減らない人は夜のクレンジングをぬるま湯で丁寧に変えるだけでバランスをとり整えることができます。

別の症状との違い

ニキビや吹き出物そっくりの症状でも、粉瘤や毛嚢炎など別の病気の場合があり、ケアを間違えると改善しないばかりか、悪化することがあります。
そこで、ここではニキビや吹き出物と似ている症状について特徴や見分け方をご紹介します。

粉瘤

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤は皮膚の下に袋ができて老廃物が溜まるしこりで、ニキビや吹き出物とは異なります。

粉瘤は柔らかく動くコブが特徴で、押すと独特の臭いのする白いドロドロしたものが中央の黒い穴から出てきます。
例えば、あごの硬いブツブツが大きくなり臭いがしたら要注意。薬では治らず、袋ごと切除する手術が必要なため、早めに一般皮膚科で相談することが必要です。​

毛嚢炎

毛嚢炎

毛嚢炎は毛穴に細菌が入って炎症を起こす病気で、白ニキビに似ていますが痛みや強い赤みが目立ちます。

毛穴中心に赤く腫れたブツブツができ、中央に黄色い膿が溜まるのが特徴。ニキビより熱を持ってズキズキ痛み、首や太ももにポツポツ出やすいんです。例えば、顔の白ニキビが急に熱っぽく痛くなったら要注意。抗菌薬で治りますが、悪化前に皮膚科へ相談しましょう。

稗粒腫

稗粒腫

稗粒腫は目元にできる白い小さな粒で、ニキビ薬では治りません。

直径1〜2mmの硬い白いブツブツがまぶたや目の下にポツポツでき、赤みや痛みがないのが特徴です。角質が皮膚の下の袋に溜まるのが原因で、自然には消えることはほとんどありません。例えば、白ニキビに似ていても炎症がないならこれかも。圧出処置で針で穴を開けて優しく出すのが基本で、一般皮膚科での受診が必要です。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は広範囲の赤みや皮むけが特徴で、ニキビとは原因が異なります。

頭皮や鼻の周り、眉間などに黄色っぽいフケがポロポロ落ち、軽いかゆみを伴います。皮脂の多い場所でマラセチアというカビが活発になり、炎症を起こします。ニキビのような局所ブツブツではなく、面で赤くなるのが特徴です。例えば、フケが止まらず顔全体がザラつくなら脂漏性皮膚炎の可能性が高いです。脂漏性皮膚炎は抗真菌薬で改善します。

口唇ヘルペス

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは唇にピリピリした痛みから水疱ができますが、感染症なのでニキビとは全く異なります。

チクチクした前兆の後、小さな水ぶくれが集まり、かさぶたになって1〜2週間で治りますが、周りにうつる可能性あります。ニキビは毛穴詰まりですが、これはヘルペスウイルスが原因で、早期に抗ウイルス薬を使うのが基本治療です。例えば、唇の端が急に腫れて痛い時は要注意です。すぐ皮膚科で内服薬治療を始めましょう。

受診すべきタイミング

ニキビや吹き出物が2週間以上治らず、悪化したり強い痛みがある時はすぐ皮膚科へ相談しましょう。
例えば、しこりが大きくなったり熱を持って腫れる、跡が残りそうな赤ニキビなら放置せず早期治療を行うことで跡を防げます。早い診察を行うことで正しい薬がもらえ、短期間で改善できます。自分判断で悪化させないために、迷ったら受診をしましょう。

セルフチェック項目

自分のブツブツがニキビか他の症状か、以下の表でチェックしましょう。1つでも当てはまる場合は受診のタイミングです。

項目ニキビ(思春期)吹き出物(大人)受診目安
年齢・場所10代、Tゾーン(額・鼻)20代〜、Uゾーン(あご・口周り)場所合わず1ヶ月超
症状の広がり白・赤ブツ数個、散在硬い赤しこり、数個10個超・広範囲
痛みの有無軽いorなし軽〜中程度強い痛み3日超
経過期間1〜2週間で変化繰り返し・治り遅い2週間超無改善

悪化や感染が疑われる危険サイン

ニキビが数日で熱を持ち赤く広がったり、黄緑の膿が出てズキズキ痛む時は蜂窩織炎などの重い感染症の可能性もあります。例えば、顔のブツブツが急に腫れて触ると熱く、発熱も伴うなら即受診しましょう。放置すると全身に広がり入院が必要になってしまいます。

まずは無料カウンセリング

VISIAを使用したカウンセリング

開院20年で65,000件以上の肌トラブルを診てきました。目視に加え最新の肌診断機器でニキビの状態を正確にチェックし、最小限の必要な治療だけを提案します。まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

まとめ

ニキビと吹き出物は医学的に同じ尋常性ざ瘡ですが、10代のTゾーン(額・鼻)と大人のUゾーン(あご・口周り)で呼び分けられ、ケアも異なります。共通原因は毛穴詰まり、ホルモン変動、常在菌の4つ。思春期は洗顔中心、大人はクレンジング・保湿を徹底しましょう。
粉瘤や毛嚢炎など似た症状と見分け、2週間以上治らず痛み強い・熱感・膿が出たら即皮膚科へ。セルフチェックで判断し、適切ケアと早期受診を行うことで炎症や痛みを伴うような悪化やニキビ跡の状態にならないように防ぐことが可能です。

このページの監修医師

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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