
ピコレーザーの中でも、肌の再生を促すことに特化した施術がピコフラクショナルです。肌の内側に刺激を与え、コラーゲン生成を促すことで、なめらかな肌へ導くことが期待されます。そこで今回は、ピコフラクショナルの仕組みや効果、回数の目安、ダウンタイム、他のピコレーザーとの違いについて解説します。
ピコフラクショナルとは?
ピコフラクショナルは、ピコレーザーのモードの一つで、ピコレーザーを細かい点状に照射し、肌の再生を促す治療です。肌の表面に強い傷をつけるのではなく、内側に微細な刺激を与えることでコラーゲン生成を促し、肌質を整えていきます。
肌再生を促す仕組み

ピコフラクショナルは、レーザーによる衝撃波で肌の内側にごく小さな刺激を与え、肌が本来持っている回復力を引き出す治療です。
肌は刺激を受けると、傷を修復しようとしてコラーゲンを作り出します。この働きによって、へこんだ部分が少しずつ持ち上がり、肌のハリやなめらかさが整っていきます。
この仕組みは、肌に微細な刺激を与えて再生を促すという点でダーマペンと似ています。ただしダーマペンは細い針で物理的に穴をあける治療ですが、ピコフラクショナルはレーザーの衝撃波で肌内部に作用するため、皮膚表面へのダメージが比較的少ないのが特徴です。
そのため、赤みや出血などのダウンタイムが抑えられる場合が多く、肌への負担をできるだけ抑えながら肌再生を促したい方におすすめです。
ピコフラクショナルの効果とは?
ピコフラクショナルは、ニキビ跡や毛穴、肌の凹凸など、肌質そのものを整えたい場合に用いられます。シミを直接取る治療というより、肌の質感を整えていくことを目的としたレーザー治療です。
ニキビ跡の改善

ピコフラクショナルは、クレーター状のニキビ跡の改善を目的に行われることが多い治療です。
レーザーの刺激によってコラーゲン生成が促されると、へこんだ部分の土台が少しずつ持ち上がり、肌表面の凹凸が目立ちにくくなっていきます。
20代後半の患者さまで「学生時代のニキビ跡がずっと気になっていた」という方がいましたが、数回の施術を重ねるうちに「あまり気にならなくなった」と実感されていました。
画像のように深いクレーターを完全に消すことは難しい場合もありますが、肌全体の質感をなめらかに整える効果が期待できる治療です。
毛穴の開きの改善

ピコフラクショナルは、毛穴の開きが気になる方にもよく行われる治療です。
コラーゲン生成が促されると肌の土台が引き締まり、開いた毛穴が目立ちにくくなることがあります。
特に頬や鼻周りの毛穴は、皮脂やニキビの影響で広がりやすい部分です。30代男性の患者さまでも「頬の毛穴が気になっていたが、回数を重ねるうちに肌が引き締まってきた」と話をしてくれました。
毛穴は一度広がるとセルフケアだけで改善するのが難しいため、こういった肌の内側から整える治療が必要になります。
小じわ・ハリの改善

ピコフラクショナルは、小じわや肌のハリの改善を目的に行われることもあります。レーザーの刺激によってコラーゲンやエラスチンの生成が促されると、肌の弾力が高まり、細かなシワが目立ちにくくなることがあります。
40代女性の患者さまでは「目元や頬の細かいシワが気になっていた」という方が、施術後に「肌にハリが出て化粧ノリが良くなった」と話をされていました。
大きなシワを消す治療ではありませんが、肌の土台を整えることで全体的に若々しい印象へ近づく効果が期待できます。
肌のキメ改善

肌のキメが乱れている場合にも、ピコフラクショナルは役立ちます。
肌の再生が進むことで古い角質の入れ替わりが整い、肌の質感がなめらかに変わっていくためです。
「肌がざらついて見える」「化粧ノリが悪い」と感じている方は、キメの乱れが原因になっていることもあります。20代女性の患者さまでも「施術を受けてから肌がツルッとした感じになった」と感じる方がいます。
肌の表面を削る治療ではなく、内側から整えることで自然な透明感のある肌質へと改善が期待できるのが特徴です。
効果が出る回数と施術間隔

ピコフラクショナルは1回でも肌の変化を感じる場合がありますが、基本的には複数回の施術で肌の再生を重ねていく治療です。肌質改善を目的とする場合、適切な回数と間隔で継続することで効果を実感しやすくなります。肌の状態によって治療計画が変わるため、医師と相談しながら進めることが大切です。
効果を実感する回数の目安
ピコフラクショナルは、一般的に3〜5回ほど施術を受けることで肌質の変化を感じやすくなるといわれています。特にニキビ跡や毛穴などの改善は、肌の再生を繰り返すことで徐々に整っていくためです。
例えば30代女性の患者さまでも「1回目で肌の手触りが変わり、3回目くらいでニキビ跡の凹凸が少し目立ちにくくなった」と話される方がいます。
ただし、ニキビ跡の深さや毛穴の状態によって必要な回数は異なります。無理に回数を決めるのではなく、肌の変化を見ながら治療を続けていくことが大切です。
施術間隔の目安
施術の間隔は、一般的に4週間ほど空けて行います。これは、レーザーによる刺激を受けた肌が回復し、コラーゲン生成が進む時間を確保するためです。
間隔を空けずに施術を重ねると、肌への負担が大きくなってしまうことがあります。そのため、肌の回復を確認しながら次の施術を行うことが重要です。
実際の診療でも、肌の赤みや乾燥の状態を確認しながら次回の施術時期を決めていきます。適切な間隔を守ることが、効果を高めるポイントになります。
施術後の経過とダウンタイム
ピコフラクショナルは比較的ダウンタイムが少ないレーザー治療ですが、施術後には一時的な肌反応が出ることがあります。事ここでは起こりやすい症状や目安を解説いたします。
施術直後に起こりやすい症状

施術直後は、画像のように軽い赤みやヒリヒリ感、ほてりなどが出ることがあります。これはレーザーによって肌が刺激を受けたことによる一時的な反応です。
ダウンタイムの目安
多くの場合、赤みは数時間から1日ほどで落ち着きます。敏感肌の方では2〜3日程度続くこともありますが、徐々に治まっていくケースがほとんどです。
30代女性の患者さまは「当日は少し赤みが出たが、翌日にはメイクで隠せる程度だった」と話をされていました。強い痛みや長く続く腫れが出ることは比較的少ない施術です。
ピコフラクショナルの効果を高めるポイント
ピコフラクショナルは施術を受けるだけでなく、その後のスキンケアや治療計画によって効果を高めることができます。肌の回復を助けるケアを行い、適切な治療を続けることでより良い効果につながりやすくなります。
保湿と紫外線対策を徹底する

施術後の肌は一時的に乾燥しやすく、外からの刺激にも敏感な状態になります。そのため、十分な保湿と紫外線対策を行うことが大切です。
特に紫外線を強く浴びてしまうと、色素沈着の原因になることがあります。日焼け止めを使用し、帽子や日傘などで紫外線を防ぐことが重要です。
実際の治療でも、施術後に保湿ケアをしっかり続けた患者さまの方が、肌の回復がスムーズなケースが多く見られます。日常のスキンケアが治療効果を支えるポイントになります。
他の美容治療と組み合わせる

肌悩みの内容によっては、ピコフラクショナルだけでなく他の治療を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
例えば、くすみやシミが気になる場合はピコトーニング、肌のハリを高めたい場合はリジュランなどの注入治療などを併用することがあります。
実際の治療でも、患者さまの肌状態や悩みに合わせて治療計画を立てていきます。目的に合った治療を組み合わせることで、よりバランスよく肌質改善を目指すことができます。
ピコレーザーの他モードとの違い
ピコレーザーにはいくつかの照射モードがあり、目的によって使い分けられます。ピコフラクショナルは肌質改善を目的とする施術であり、シミやくすみを改善する治療とは役割が異なります。それぞれの特徴を理解して、自分の肌悩みに合った施術を選ぶことが大切です。
ピコトーニングとの違い

ピコトーニングは、弱い出力のレーザーを肌全体に均一に照射する治療です。主にシミやくすみ、肝斑などの色素トラブルを改善する目的で行われます。
一方、ピコフラクショナルは肌の内側に微細な刺激を与え、コラーゲン生成を促すことで肌質を整える治療です。毛穴やニキビ跡、肌の凹凸など、質感改善を目的として行われます。
つまり、ピコトーニングは「色の悩み」、ピコフラクショナルは「肌質の悩み」に向いている治療と考えるとわかりやすいです。
ピコトーニングとピコフラクショナルの違いについては以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ピコトーニングとピコフラクショナルの違いを徹底比較|効果・回数・料金
ピコスポットとの違い

ピコスポットは、高出力のレーザーをシミにピンポイントで照射し、濃いシミやそばかすを取り除く治療です。メラニン色素を強く反応させて破壊するため、1回の施術でシミの改善を目指すケースが多いのが特徴です。
一般的に「シミ取りレーザー」と呼ばれる治療は、このピコスポットのモードで行われることが多く、特に老人性色素斑やそばかすなど、はっきりしたシミに対して用いられます。患者さまからよくある「ピコスポットのダウンタイム」については以前投稿した関連記事をご覧ください。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくシミの種類をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
ピコフラクショナルは、肌の再生力を利用してニキビ跡や毛穴、肌の凹凸などを改善するレーザー治療です。レーザーの刺激によってコラーゲン生成が促され、肌質をなめらかに整える効果が期待されます。
一般的には複数回の施術を重ねることで肌の変化を実感しやすく、ダウンタイムが比較的少ない点も特徴です。肌悩みの状態によって必要な回数や治療方法は変わるため、医師と相談しながら自分に合った治療計画を立てることが大切です。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



