ニキビがもみあげにできる原因と対処法|悪化を防ぐ判断軸

当院には毎日ニキビでお悩みの患者さまがご相談に来られます。その中でも、もみあげ付近にできるニキビでお悩みの患者さまは少なくありません。そこで今回は、もみあげニキビの原因、状態別の対処法、病院に受診する目安までを順に解説します。
もみあげにニキビができる原因
もみあげにニキビができやすい理由は、皮脂の分泌が多いことに加え、乾燥と摩擦、さらにホルモン変動が同時に重なりやすいからです。
実際、患者さまの中でも、洗顔や薬だけではなく、生活習慣を見直すことで落ち着く例も少なくありません。原因を一つずつ切り分けることで、無駄なケアや自己判断による悪化を防げます。ここからは、詰まりが起こる仕組みを順に整理します。
皮脂や汚れが毛穴に詰まりやすい

もみあげにニキビができやすいのは、毛が密集しているうえに皮脂の分泌が多く、汗や古い角質まで重なって毛穴がふさがりやすいからです。
髪の根元はスポンジのように汚れを抱え込みやすく、すすぎが不十分だと皮脂と混ざって出口を塞ぎます。その結果、まず白ニキビとして現れます。ここで指で押したり何度も触れたりすると、詰まりが奥へ押し込まれ炎症に進みやすくなってしまいます。触らないことが悪化を防ぐ第一歩です。
乾燥によって毛穴がふさがれやすい

もみあげ周辺は乾燥しやすく、乾燥が進むと皮脂が過剰に分泌され、ニキビができやすくなります。
乾燥しやすい理由は、洗顔やシャンプーの泡が残りやすいことに加え、髪やタオルがこすれる位置にあるため、水分が奪われやすいからです。乾燥すると角質が硬くなり、毛穴の出口が狭くなります。そこへ増えた皮脂と古い角質が重なると、毛穴が詰まりやすくなります。1日3回の洗顔や、洗顔後5分以上保湿しない状態が続くと、この悪循環が定着し、同じ場所に繰り返しやすくなるため要注意です。
ホルモンバランスの乱れが影響する

もみあげを含むフェイスラインはホルモンの影響を受けやすい部位です。
生理前5日間や睡眠6時間未満が3日以上続くと皮脂分泌が増えやすくなります。ストレスが強い週に同じ場所へ出る場合は生活要因が関係しています。就寝時刻をなるべく固定し、7時間~8時間の睡眠を確保することが再発予防の土台になります。ホルモンバランスとニキビの関連性において詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
もみあげニキビを悪化させる生活習慣
もみあげニキビを悪化させる生活習慣は、「剃る」・「残す」・「触れる」の3点です。こういった刺激を減らすだけで赤みが3〜7日で落ち着くこともあります。下記より詳しく見ていきましょう。
産毛処理やカミソリによる刺激

カミソリで産毛を処理してしまうと、目に見えない傷を作り、乾燥と炎症を招きます。ニキビがある間は最低7日間は剃らない判断が無難です。
どうしても処理したい場合は電動シェーバーを使い、同じ場所を2往復以上しないことが重要です。刺激を重ねるほど炎症は長引きニキビを悪化させてしまいます。
患者さまの中でもカミソリなどの刺激からニキビができやすい方が多く、ニキビ防止のためにも顔脱毛を行っている患者さまが多いです。
シャンプーや洗顔料のすすぎ残し

シャンプーや洗顔料のすすぎ残しは、毛穴詰まりを招き、もみあげニキビの原因になります。
もみあげは髪に隠れて水が当たりにくく、泡や洗浄成分が残りやすい部位です。残った成分が皮脂と混ざると、排水口に石けんカスがたまるように毛穴の出口をふさぎます。対策は、髪→顔の順に洗い、最後にフェイスラインを30秒以上しっかり流すことが重要です。耳の前に指を入れて水を当てると残りを減らせます。流し方を変えるだけで再発予防につながります。
髪や整髪料が肌に触れる状態

髪の摩擦や整髪料の付着は、刺激とムレを生み、もみあげニキビの原因になります。
髪が当たり続けると小さなこすれが積み重なり、汗や皮脂がこもって毛穴が詰まりやすくなります。ワックスやオイルが肌に触れたまま寝ると、油分が毛穴に入り込み炎症を招きます。
対策としては、日中は髪が触れないようピンなどで軽く留めるましょう。また、整髪料を使った日は必ず当日中に洗い流してから就寝する習慣をつけることが重要です。触れさせない・残さない、この2点が再発予防の基本です。
もみあげニキビの状態別の判断ポイント
もみあげニキビは、色や大きさ、痛みの有無を見ることで判断できます。
白っぽく小さいのか、赤く腫れているのか、押すと硬く痛いのかで、対処法は変わります。見た目を確かめずに同じケアを続けると悪化することもあるため、まずは今どの段階かを落ち着いて見極めることが大切です。
白ニキビ・黒ニキビの初期段階

白や黒の小さなぶつぶつは、白ニキビ・黒ニキビと呼ばれる、炎症が強くなる前の初期段階のニキビです。
赤みや強い痛みがなく、触ると少しざらつく程度であれば、毛穴に皮脂がたまっている状態と判断できます。鏡で見たときに先端が白く見える、あるいは黒い点のように見えることが目安です。
この段階で大切なのは、洗顔と保湿を立て直すことです。洗顔は1日2回、こすらずやさしく行い、すすぎは30秒以上かけます。洗顔後は5分以内に保湿し、気になっても触らないようにします。すすぎ残しや乾燥を見直すだけで、1〜2週間で落ち着くことが多いです。白ニキビの詳しい判別の仕方や原因については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:白いニキビは何が原因?正しいケア方法・早く治す習慣をまとめて解説
赤く痛みを伴う炎症ニキビ

赤く腫れて押すと痛いニキビは、炎症が起きている段階なので刺激を増やさないことが最優先です。潰す、カミソリで剃る、ゴシゴシ洗うといった行為は、火に油を注ぐように炎症を広げてしまう行為などで絶対NGです。
この状態まで進むと、洗顔や市販薬だけでは改善が難しいです。赤みが3日以上続く、直径5mmを超えて腫れる場合は、皮膚科や美容皮膚科での治療を検討してください。必要に応じて炎症を抑える外用薬や、細菌を抑える治療を行うことで悪化や跡を防ぎやすくなります。痛みを伴うニキビの状態がどういった状態やリスクがあるのかということについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:痛いニキビはなぜできる?原因と正しい治し方で跡を残さない!
しこりを感じるニキビ

触ると硬く、押さなくてもズキズキ痛む場合は、炎症が皮膚の奥まで及んでいる可能性があります。
表面に白い出口が見えないのに腫れが強いときは、この段階をの可能性が高いです。無理に潰したり針で触れたりすると、炎症が広がり色素沈着や跡が残りやすくなってしまいます。
目安としては、しこりが7日以上引かない、または大きさが1cm近くある場合は、美容皮膚科の診察を受けてください。この段階まで達してしまうと皮膚科で行っている投薬治療のみでは治療が難しく、肌専門治療が揃っている美容皮膚科でないと治療ができません。
結果として、早めに炎症を抑える治療を行うほうが、回復までの期間を短くできます。しこりニキビの詳しい内容については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビのしこりは治る?粉瘤との違いと悪化させないケア方法
ニキビ以外に考えられる皮膚症状
もみあげのぶつぶつは、すべてがニキビとは限りません。見た目が似ていても別の皮膚トラブルであることがあり、対処を間違えるとかえって悪化することもあります。長引く、痛みが強い、同じ場所に繰り返す場合は要注意です。下記よりよくある症状と違いをご紹介します。
粉瘤や毛包炎との違い

もみあげの腫れが必ずしもニキビとは限らず、粉瘤や毛包炎のことがあります。
粉瘤は皮膚の下に袋ができ、その中に老廃物がたまるため、触るとコロッとしたしこりを感じやすいのが特徴で、画像にあるように中央に黒い点が見えることもあります。
また、毛包炎は毛穴に細菌が入り込んで起こる症状で、赤みや痛みが比較的強く出ます。白いぶつぶつから始まり、数日かけて赤くなるのがニキビに対し、急に赤く腫れた症状になり痛みを伴ったものは毛包炎の可能性が高いです。
ニキビと同じケアを続けることで、かえって悪化する可能性があるので、不安な場合は医療機関にしっかり相談しましょう。
ニキビと自己判断しにくいケースはどうしたらいいの?
急に大きくなる、触れなくても熱っぽい、同じ場所に何度もできる場合でも、ニキビ以外の可能性があります。
特に「数日で1cm近くまで腫れる」、「赤みが1週間以上引かない」といった経過は注意が必要です。自己判断で潰したり薬を変え続けたりすると悪化することがあります。迷う場合は、できた日から3日ごとに写真を撮り、大きさや痛みの変化をメモしてください。経過がはっきりすると診察時の判断材料になります。早めに医療機関で確認するほうが、結果的に治りも早くなります。
ニキビと他の症状をまとめた記事がありますので、詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビと吹き出物の違い|原因・正しい対処を徹底解説
もみあげニキビを防ぐ基本ケア
もみあげニキビは、毎日のケアを整えることで再発を減らせます。特別なことを足すよりも、洗顔と保湿を正しく行い、すすぎを丁寧にし、髪やカミソリの摩擦を避けることが基本になります。難しい方法ではなく、続けられる形に見直すことが予防につながります。まずは普段の習慣を振り返ることから始めてみてください。
洗顔と保湿を中心としたスキンケア

洗いすぎず、残さず流し、すぐ保湿する流れが詰まりと乾燥の両方を防ぐことでニキビをできにくくします。
洗顔は朝晩の1日2回までにしましょう。
回数を増やすと乾燥が進み、かえって皮脂が増えることがあります。
泡はピンポン玉2個分を目安に作り、もみあげは指でこすらず、泡をのせて10〜15秒なでる程度にとどめます。すすぎはぬるま湯で30秒以上かけ、耳の前や生え際に水をしっかり当ててください。洗顔後は5分以内に保湿しましょう。化粧水のあとに乳液やクリームを薄く重ねることで、水分の蒸発を防ぐことができ、結果としてニキビの発症を防ぐことができます。スキンケアの正しい方法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
生活習慣とストレスの整え方

もみあげニキビを繰り返す場合は、生活習慣とストレスの見直しが必要です。
睡眠不足が続くと皮脂の分泌が増え、肌の生まれ変わりも乱れやすくなります。目安は毎日7〜8時間の睡眠を確保することです。食事は脂っこいものや甘い物が週4回以上続かないよう意識します。入浴は38〜40℃で10分ほど湯船につかると血流が整いやすくなります。外側のケアで改善しない人ほど、生活面の影響が関わっています。ストレスに関しての影響や対処法について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ストレスニキビの原因とは?場所別の特徴と正しい治し方
皮膚科を受診する目安

もみあげニキビには、自宅ケアで様子を見てよい段階と、医療機関に相談すべき段階があります。市販薬で対応できる範囲なのか、それとも受診が必要な状態なのかをあらかじめ線引きしておくことが大切です。判断を先延ばしにせず、適切なタイミングで受診することが、症状を長引かせない近道になります。また、皮膚科と美容皮膚科では実は治療目的が異なるため、そちらも把握しておくことが必要になります。
セルフケアで改善しない場合
白ニキビや黒ニキビの段階で基本ケアを続けても、2週間たっても大きさや数に変化がない場合は、皮膚科や美容皮膚科の受診の合図です。
洗顔を1日2回に整え、保湿も続けているのに改善しないときは、皮脂分泌の強さや炎症の有無など別の要因が関わっている可能性があります。皮膚科や美容皮膚科では肌の状態を見て、外用薬や内服薬などを組み合わせて治療を行うことができます。長引かせるほど跡のリスクは高まるため、早めに受診しましょう。
繰り返す、長引く症状がある場合
同じ場所に何度もできる、赤みが2週間以上続く、しこりが7日以上引かないといった場合は、早めの受診を検討すべきサインです。
月に1回以上同じ部分に再発する、直径1cm近くまで腫れる場合は、一般的なニキビよりも炎症が深い可能性があります。
この段階になると、皮膚科での一般的な投薬治療だけでは改善が難しいです。この段階のニキビには肌質や炎症の深さに合わせた処置が必要になるため、ニキビ治療の選択肢がそろっている美容皮膚科での専門的な治療を検討することが、早期改善と再発予防につながります。一般皮膚科と美容皮膚科の違いについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
ニキビ治療の症例写真【当院症例】
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当院は開院20年以来、65,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの種類や状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
まとめ
もみあげのぶつぶつは、見た目や痛みの有無で対処法が変わります。白や黒の小さな段階は洗顔と保湿の見直しが基本ですが、赤く痛む場合は刺激を避け、悪化させないことが優先です。硬いしこりや長引く症状、同じ場所に繰り返す場合は早めの受診が大切です。中にはニキビ以外の症状が隠れていることもあります。自己判断で続けるよりも、状態に応じて皮膚科や美容皮膚科を活用することが、跡を残さず改善する近道です。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



