急にニキビが増えた…考えられる原因と正しい治し方

「昨日までは問題なかったのに、急にニキビが増えた」
こういったご相談は多く、決して珍しいことではありません。急に増えたニキビは、偶然できた肌荒れではなく、肌の内側と外側のバランスが一気に崩れた結果として起こることがほとんどです。原因を整理し、今やるべき対応を間違えなければ、悪化や跡残りは防ぐことができます。
ニキビが急に増えた原因は複数重なって起きている
急に増えるニキビは、1つの原因では説明できません。
睡眠不足、ストレス、乾燥、ホルモン変化などが同時に重なり、肌の許容量を超えたときに一気に表に出ます。「これさえ治せばOK」という単純な話ではない点が重要です。
一時的な肌荒れではなく悪化のサインである

急にできたニキビは、一時的な肌荒れではなく「肌が限界に近づいているサイン」です。短期間で数が増えたニキビは、肌環境が大きく乱れているサインです。
数日〜1週間でポツポツ増える場合、、肌の調子が少し悪いというレベルではなく、皮脂の分泌、毛穴の詰まり、肌の守る力が同時に乱れている状態と考えられます。
たとえば、寝不足やストレスが続いたあとに、これまでできたことがなかった新しい場所に次々とニキビが出てくるケースがこのような状態です。このような状態は「そのうち治るだろう」と放置されがちですが、自然に元へ戻ることは少なく、何もせずにいると赤く腫れたり、長引いたりしやすくなります。急に増えたニキビは、肌が出している早めの警告と受け止め、ケアの見直しが必要なタイミングだと考えてください。
放置すると炎症やニキビ跡につながりやすい

急に増えたニキビを放置すると、炎症が進み、ニキビ跡につながりやすくなります。
急増したニキビは、すでに肌のバランスが崩れている状態です。そのため何もせずにいると赤く腫れやすく、悪化しやすい傾向があります。最初は白く小さなニキビでも、放置することで内部の炎症が進み、赤ニキビや膿をもつ状態へと変わっていきます。
参考画像では、ニキビ跡で悩まれている患者さまの写真と、肌診断機器で撮影した肌内部の状態を並べています。診断画像で赤く表示されている部分ほど炎症が強く、実際にその部位ではニキビ跡が目立ちやすいことが分かります。
この段階まで進行すると、治ったあとも茶色い跡が残ったり、肌がへこんだりする原因になります。
そのため、早い段階で適切に対処できるかどうかが、ニキビ跡を残すかどうかの大きな分かれ道になります。
ニキビが急に増えた主な原因
「ニキビが急に増える=肌が限界に近づいているサイン」と説明いたしましたが、このような状態になってしまうのには主に「生活習慣の乱れ」「ホルモンバランスの変化」「肌の外部刺激の影響」「毛穴詰まりの連鎖」4つが原因となります。
生活習慣の乱れ

睡眠不足や食生活の乱れは、皮脂と肌の生まれ変わりを狂わせます。
例えば、寝不足が続くと肌の修復が追いつかず、毛穴に古い角質が残りやすくなります。そこに皮脂が溜まると、ニキビが一気に増えます。
ホルモンバランスの変化

ストレスや生理前後や更年期は、皮脂が急に増えやすい時期です。
特にフェイスラインやあご周りに集中して増える場合、ホルモンの影響を強く受けている可能性があります。ストレスの影響やストレスが影響でできるニキビの位置などについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ストレスニキビの原因とは?場所別の特徴と正しい治し方
肌の外部刺激の影響

摩擦や洗いすぎ、乾燥は、肌の防御力を下げます。
マスクのこすれ、ゴシゴシ洗顔、アルコールの強い化粧品などが重なると、肌は刺激に弱くなり、ニキビが増えやすくなります。特に原因として多いマスク着用による摩擦を減らす方法にについて詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
毛穴詰まりの連鎖

毛穴詰まりが起こると、ニキビは連鎖的に増えていきます。
肌の表面に古い角質がたまると、毛穴の出口が狭くなり、そこに皮脂が詰まりやすくなります。この状態が白ニキビです。白ニキビは目立たないため放置されがちですが、毛穴の中では皮脂がたまり続けています。すると毛穴の中で炎症が起こり、赤く腫れた炎症ニキビへと進行します。さらに炎症が広がると、周囲の毛穴にも影響し、新しいニキビが次々とできやすくなります。たとえるなら、排水口が詰まることで水があふれていくような状態です。毛穴詰まりを早い段階で止められないと、ニキビの数は短期間で一気に増えてしまいます。
ニキビが急に増えたときに最初にやるべき対応
まずは「悪化させない」ことが最優先です。焦って何かを足すより、間違った行動を止めることが重要です。
やってはいけないNG行動

潰す・触る・洗いすぎは逆効果です。
手で触るだけでも刺激になります。
また、1日に何度も洗顔したり、スクラブを使うと、かえって炎症が悪化するので、洗顔は1日2回までに留めましょう。ニキビを潰してしまった際のリスクやもうすでに潰してしまった方への対処法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
良かれと思ってやっているケアが逆効果になるケース
例えば、「皮脂を落としたい」と洗浄力の強い洗顔料に変えた結果、乾燥が進み、さらに皮脂が増えるケースはよくあります。ニキビ=皮脂汚れという思い込みが悪化の原因になることもあります。
悪化を防ぐための初期ケア
ニキビが急に増えた直後は、「悪化させないケア」に切り替えることが最優先です。
この時期に新しいことを足すより、刺激を減らし肌を落ち着かせる対応が重要になります。大きく「止めること」「今日からできること」「最優先すること」の3つにまとめてみました。
まず止めること
スクラブ洗顔やピーリング、1日3回以上の洗顔は中止してください。洗顔は朝と夜の2回まで、ぬるま湯と泡で押すように洗うのが基本です。
今日からできること
洗顔後は必ず保湿を行いましょう。アルコールが少なく、油分が控えめな保湿剤を選び、顔全体に薄くなじませてください。
ここを最優先
乾燥をしっかり防ぎましょう。肌が乾くと皮脂が余計に出ます。ニキビがあっても保湿をやめないことが、炎症の広がりを防ぐ近道になります。セラミドが多い化粧水や加湿器を付けるなど自宅でできるケアはしっかり行いましょう。
ニキビが急に増えたときのスキンケア見直しポイント
ニキビが急に増えたときは普段と同じケアを続けるのは危険です。見直しポイントとしては「洗顔方法と回数」「保湿方法」「紫外線対策」の3つです。
洗顔方法と回数

洗顔は「落としすぎない」ことが、ニキビ悪化を防ぐ基本です。
ニキビが増えると皮脂や汚れを気にして洗顔回数を増やしがちですが、洗いすぎや強い洗顔は逆効果になります。必要な皮脂まで落とすと肌が乾燥し、それを補おうとして皮脂がさらに分泌され、ニキビが増えやすくなります。洗顔は朝と夜の1日2回までが目安です。洗顔料はスクラブやピーリング成分の入っていない、刺激の少ないタイプを選びましょう。泡をしっかり立て、肌をこすらずに泡をのせる感覚で洗います。すすぎはぬるま湯で20〜30回を目安に行い、洗い残しを防ぐことが大切です。
詳しい方法については以前投稿した関連記事をご覧ください。
保湿

「ベタつくから保湿しない」という判断は、かえって皮脂過剰を招きます。
肌が乾燥すると、守ろうとして皮脂が余計に分泌され、毛穴が詰まりやすくなるためです。
洗顔後は時間を空けず、化粧水で水分を補い、その水分が逃げないよう軽めの保湿剤でフタをします。ニキビがある場合は、油分が多すぎないタイプを選び、顔全体に薄くなじませるのがポイントです。特定のニキビだけを避ける必要はありません。朝晩2回の保湿を続けることで、肌のバランスが整い、炎症が広がりにくくなります。
紫外線対策

ニキビが増えている時期ほど、紫外線対策は必須です。
紫外線は肌に炎症を起こしやすく、ニキビの赤みを長引かせたり、治ったあとに茶色い跡が残る原因になります。特に炎症を起こしているニキビは刺激に弱く、無防備な状態で紫外線を浴びると色素沈着が起こりやすくなります。対策としては、毎日の日焼け止めが基本です。SPF30前後、PA+++以上を目安に、低刺激でニキビ肌向けと記載のあるものを選びましょう。外出前に顔全体へ薄く均一に塗り、長時間外にいる場合は2〜3時間おきに塗り直します。帽子や日傘を併用することも、肌への負担を減らす有効な方法です。
生活習慣を整えてニキビの急増を抑える
ニキビの急増を繰り返さないためには、スキンケアだけでは不十分です。
どれだけ丁寧に洗顔や保湿をしても、睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスが続けば、肌は再びバランスを崩します。実際に、急にニキビが増えた人ほど、生活リズムの変化が重なっているケースは少なくありません。ここでは、特別なことをしなくても今日から見直せる生活習慣に絞って、ニキビの急増を防ぐポイントを整理していきます。
睡眠不足を改善

ニキビを早く落ち着かせるためには、毎日7〜8時間の睡眠が欠かせません。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌の修復や生まれ変わりが進みます。この働きによって、ダメージを受けた肌が回復し、毛穴の詰まりや炎症が改善しやすくなります。睡眠時間が短い状態が続くと、この修復が追いつかず、古い角質が残りやすくなり、ニキビが治りにくくなります。特に夜更かしが続くと、成長ホルモンの分泌量が減り、肌の回復力が落ちてしまいます。毎日完璧である必要はありませんが、就寝時間をなるべく一定にし、7〜8時間眠る習慣を意識することが、ニキビ改善への近道になります。
食事内容を見直し

食事内容を見直すことは、皮脂の出すぎを抑える近道です。
甘い物や脂っこい食事が続くと、体の中で皮脂が作られやすくなり、ニキビが増える原因になります。たとえば、菓子パンや揚げ物、清涼飲料水が習慣になっている場合、肌にも負担がかかりやすくなります。完全にやめる必要はありませんが、「続けて摂らない」ことが大切です。意識したいのは、肌の回復を助ける栄養素をしっかりとることです。肉や魚、卵などのたんぱく質、野菜や海藻に含まれるビタミン・ミネラルをバランスよく取り入れることで、肌の調子は整いやすくなります。食事はニキビ治療の土台と考えてください。ニキビに良い食事については以前投稿した関連記事をご覧ください。
関連記事:ニキビができやすい人必見|食べ物と栄養から見直す対策法
ストレスを溜めない工夫

ストレスを溜め込まないことは、ニキビの悪化を防ぐ重要な要素です。
強いストレスが続くと、皮脂の分泌を促す働きが活発になり、同時に肌の炎症も起こりやすくなります。その結果、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが増えたり治りにくくなります。忙しい毎日の中でストレスをゼロにすることは難しいため、「発散する時間」を意識的につくることが大切です。軽い運動や散歩、湯船につかることは、体と気持ちを同時にリセットできます。また、好きな音楽を聴く、趣味に没頭するなど短時間でも構いません。無理なく続けられる方法を見つけることが、肌の安定につながります。
セルフケアで改善しない場合の判断基準
ニキビは、セルフケアで抱え込まず医療を頼ったほうが早く改善する場合があります。
洗顔や生活習慣を見直しても良くならないとき、「もう少し様子を見よう」と続けてしまいがちですが、それが悪化やニキビ跡につながることもあります。どこまで自分で対応してよいのか、どのタイミングで皮膚科や美容皮膚科を受診すべきかを知っておくことは重要です。ここでは、受診を検討すべき具体的な目安を分かりやすく整理します。
皮膚科を受診すべきニキビの状態

次のような状態が見られる場合は、早めに皮膚科や美容皮膚科の受診を検討してください。
画像のようにニキビが赤い場合や腫れて痛みを伴う場合は、すでに炎症が強く、自力での改善が難しい状態です。
また、白ニキビが次々と赤ニキビに変わったり、膿をもつニキビが増えてきた場合も注意が必要です。同じ場所に何度も繰り返しできるニキビは、毛穴の奥で炎症がくすぶっている可能性があります。
さらに、洗顔や生活習慣を見直しても2〜3週間たって改善が見られない場合は、様子見の限界と考えてください。早めに治療を始めることで、ニキビ跡を残すリスクを抑えることができます。
医療・美容皮膚科で行われるニキビ治療

ニキビが急増している場合、医療の力を早めに借りることで改善までの時間を短縮できます。
皮膚科では、炎症を抑える外用薬や、皮脂分泌を調整する内服薬など、状態に応じた治療が行われます。さらに美容皮膚科では、これらに加えて毛穴詰まりを改善するピーリングや、炎症後の色素沈着を防ぐ治療など、肌状態を見ながら幅広い選択肢を組み合わせることが可能です。急に増えたニキビは再発や跡残りのリスクが高いため、「治す」だけでなく「残さない」視点が重要になります。その点で、美容皮膚科は予防と回復の両面から対応できるため、より早く肌を安定させたい方に適した選択肢といえます。美容皮膚科の方が良い理由について詳しくは以前投稿した関連記事をご覧ください。
ニキビ治療の症例写真【当院症例】
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まとめ
急にニキビが増えた場合、原因はひとつではなく、生活習慣やホルモン変化、外部刺激、毛穴詰まりが重なって起きていることがほとんどです。
一時的な肌荒れと軽く考えて放置すると、炎症が進みニキビ跡につながりやすくなります。まずは触らない・洗いすぎないといった基本を守り、洗顔・保湿・紫外線対策を肌状態に合わせて見直すことが重要です。さらに、睡眠や食事、ストレス管理まで含めて整えることで再発リスクは下げられます。一度急増した経験がある人ほど繰り返しやすいため、原因を知った今こそ正しい対処と予防を意識し、必要に応じて美容皮膚科での治療も検討してください。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医



