
先日、友人から「ヒゲ脱毛を10回受けたのに効果が出ないのはなぜ?」と質問されました。通常、ヒゲ脱毛は5~8回ほどで効果を実感する方が多いですが、10回行っても結果が出ない場合にはいくつかの理由が考えられます。そこで、本ページでは、ヒゲ脱毛10回で期待した効果が得られない理由について解説します。
【この記事でわかること】
・ヒゲ脱毛10回で効果が得られない理由
・ヒゲ脱毛10回での実際の減毛効果
・効果を最大化するための対策
ヒゲ脱毛10回で期待した効果が得られない理由
ヒゲ脱毛を10回受けても期待した効果が得られない主な理由は、「脱毛方法」「照射の仕方」「毛周期」「個人差」の4つに大きく分けられます。
それぞれの要因について、詳しく下記で解説します。
エステ脱毛と医療脱毛の効果の違い(脱毛方法)
エステで脱毛を10回受けた場合は効果が限定的で、満足できないケースが多いです。
エステ脱毛は照射出力が弱く、毛根を完全に破壊できないため、抑毛や一時的な減毛にとどまります。
一方、医療脱毛は医療従事者が高出力レーザーで毛根細胞を破壊できるため、少ない回数で長期的かつ高い脱毛効果を実感できるのが特徴です。エステ脱毛と医療脱毛では、機器のパワーと施術者の専門性が、両者の効果に大きな差を生みます。
医療脱毛でも効果が不十分になるケース(照射の仕方)
しかし、医療脱毛でも十分な効果が得られない場合があります。その多くはクリニック選びに問題があるケースです。
例えば、レーザーの出力が低すぎたり、適切な機器や毛質・肌質に合ったレーザーが使われていないことなどが挙げられます。
こうした点を詳しくご紹介します。
出力設定が低い施術の問題点
出力設定が低い施術では、レーザーのエネルギーが十分に毛根に届かず、毛根や毛母細胞を効果的に破壊できません。これにより脱毛効果が乏しく、特にヒゲのような太くて深い毛には不十分な結果となります。多くの場合、やけどや肌トラブルを避けるために技術力の低いクリニックや施術者が安全を優先して出力を下げてしまうことが原因です。また、患者の痛みへの不安やマシンのパフォーマンス不足も理由となることがあります。強い出力は効果的ですが、火傷や毛嚢炎のリスクも高まるため、経験豊富な医療従事者による適切な出力調整が不可欠です。安全性と効果のバランスを取りながら、照射レベルを段階的に上げていくことが理想的と言えるでしょう。
毛質に合わないレーザーの使用
毛質に合わないレーザーを使い続けると、ヒゲ脱毛は10回照射しても完了しないことがあります。
特にアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザー、蓄熱式脱毛はヒゲには一定の効果があるものの、毛根が深い男性のヒゲにはパワー不足を感じる場合があります。
一方、ヤグ(YAG)レーザーは長い波長によって皮膚の深部や毛根の深いヒゲにもしっかり到達し、太く根深いヒゲにも高い効果を発揮します。したがって、ヒゲ脱毛をしっかり完遂するには、ヤグレーザーの使用が特に有効です。
毛周期と脱毛効果の関係(毛周期)

レーザー脱毛は成長期の毛にしか効果を発揮しません。詳しい仕組みや毛周期ごとの違いについてはこの後ご説明いたします。
成長期の毛だけに効果がある理由
レーザー脱毛は、成長期の毛にしか熱エネルギーが十分に届かないため、この時期の毛にしか効果がありません。
成長期の毛は毛根が活発に細胞分裂をしており、毛母細胞や毛乳頭がしっかりと毛とつながっている状態です。そこへレーザーの熱が届くことで、毛の再生機能を破壊できます。そもそも毛には「成長期・退行期・休止期」のサイクル(=毛周期)があり、それぞれの時期で毛の状態が異なります。
部位による毛周期の違い
ヒゲの毛周期は他の部位に比べて短く、成長期の毛の割合も少ないため、脱毛の効果を高めるにはスケジュール調整が重要です。
腕や脚の毛周期が2〜3ヶ月程度に対して、ヒゲは約1〜2ヶ月と早く、頻繁に生え変わります。そのため、成長期の毛を狙って効率的に脱毛効果を得るには、2ヶ月ごとの施術ペースが理想的だといえます。
毛の密度や深さなどの個人差(個人差)
ヒゲの密度が高く、毛根が深い人は、10回の照射でも脱毛が完了しないことがあります。
これは、レーザーが届く深さや熱の伝わり方に限界があり、根深い毛には十分なダメージを与えにくいためです。
また、毛の太さや一本一本の成長スピードにも個人差があるため、同じ回数の施術でも効果に差が出やすくなります。
脱毛効果が高いクリニックでは、こうした毛質の個人差に応じて、照射回数や使用するレーザーの種類を調整を行っております。

では、次からは10回での脱毛効果についてを説明いたします。
ヒゲ脱毛10回での実際の減毛効果
10回施術後の一般的な減毛効果
ヒゲ脱毛を10回施術すると、ほとんどのケースで自己処理がほとんど不要なレベルまで減毛効果が得られます。
具体的には、約80~90%の毛が減り、見た目や毎朝のヒゲ剃りの手間が大きく軽減される方が多いです。減毛率の目安として、10回で残る毛は全体の約10~20%となり、実際に満足している利用者も多く報告されています。ただし、ヒゲの濃さや毛周期など個人差があるため、さらにツルツルを目指したい場合は12回以上が必要なケースもあります。

次では、より少ない回数で脱毛を完了させるために効果を最大化させる対策についてご紹介いたします
効果を最大化するための対策
効果を最大化する対策としては「最適なクリニック探し」と「適切な間隔で脱毛を行うこと」「アフターケア」の3つになります。
詳しい内容についてじゃ下記でご説明いたします。
適切なクリニック選びのポイント

クリニック選びで最も重視したいのは、やはり「脱毛効果」です。
そのためには、どんな医療脱毛機器を導入しているかや、施術を行うスタッフの技術力に注目して選ぶことがおすすめです。逆に、価格だけを基準にしてクリニックを決めてしまうのは避けた方が安心です。詳しいポイントについては、下記でご紹介していきます。
使用レーザーの種類と特徴があっているか
ヒゲ脱毛で最大の効果を得るためには、「アレキサンドライトレーザー」と「ヤグレーザー」の両方を搭載した医療脱毛機器を導入しているクリニックを選ぶことが重要です。
ヒゲは根深く太いため、一人ひとりの毛質や肌質にあわせてアレキサンドライト(剛毛や浅い毛に効果的)とヤグ(深部の太い毛に最適)の使い分けが効果発揮のカギとなります。
しかし、従来は1種類のレーザーしか搭載されていない機器も多く、最適な使い分けには限界がありました。最新の「ジェントルマックスプロプラス」など2種類のレーザーを同時搭載した機器なら、1台で患者ごとに柔軟な照射が可能となり、より高い脱毛効果が期待できます。
このような機器を導入するクリニックは、ヒゲ脱毛を少ない回数でより効果を高めたい方に特におすすめです。
施術技術と経験があるか
ヒゲ脱毛で高い効果を得るには、施術者の技術力と経験が極めて重要です。同じレーザー機器を使っても、扱う人の熟練度で仕上がりに大きな差が出るため、クリニック選びでは「実績」と「専門性」に注目しましょう。
おすすめのポイントは以下の通りです。
- 開院数は5年以上、脱毛や肌治療の症例数が1,000件以上のクリニックを選ぶ
多数の症例実績があるほど、さまざまな毛質や肌質に対応した経験が蓄積されているため安心です。 - 口コミが良いクリニックを探す
口コミが良いクリニックを選ぶメリットは、スタッフの対応や施術技術の質が高く、効果やサービス面で多くの利用者が満足している点です。丁寧な説明やトラブル時の対応、予約の取りやすさなど、安心して通えるメリットが多いです。
アフターケアの重要性
ヒゲ脱毛の効果を最大限に引き出すためには、施術後のアフターケアが不可欠です。
特に毎日の保湿は、乾燥による肌のバリア機能低下やレーザー効果の減少を防ぎます。化粧水とクリームで水分をしっかり補いましょう。
また、日焼けした肌はレーザーにより大きな刺激を受けやすく、施術ができなくなる場合もあるため、紫外線対策も必須です。そして、毛抜き使用は毛周期を乱し脱毛効果を下げるため、自己処理は控えてください。さらに、十分な睡眠やバランスの取れた食事など生活習慣を整えることで、健やかな毛周期が保たれ、より良い脱毛効果が期待できます
まずは無料カウンセリングを

当院は開院19年以来、64,000件以上の肌トラブルに対応してきました。また浜松市内では4院しかない「ジェントルマックスプロプラスプラス」も導入しております。まずは無料カウンセリングで、あなたの毛質に合った最適な脱毛プランをご提案させていただきます。
まとめ
ヒゲ脱毛10回で「効果がない」と感じる理由は、期待値と現実のギャップにあることが多いです。10回は決して無駄ではありません。確実に毛は減っているはずです。
私が患者さんにいつもお伝えしているのは、「脱毛は長期戦」ということです。完璧を求めず、少しずつの変化を楽しみながら続けることが大切です。
ヒゲ脱毛は確実に効果があります。適切なクリニック選びと継続的な施術で、理想の肌を手に入れることができるはずです。焦らず、じっくりと取り組んでいきましょう。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ポリフトXC認定医